( ^ω^)ブーンは盗賊のようです

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/20(木) 22:38:12.74 ID:aqYZMz/k0
  

そして半日の時が経った
ブーン達は、兄者達の小屋の地下に呼び出された

( ^ω^)「完成したのかお?」

( ´_ゝ`)「なんとか出来たぜ!!」

(´<_` )「まさか本当に半日で作っちゃうとは…」

( ´_ゝ`)(´<_` )「流石だよな俺ら」

( ´_ゝ`)「まぁ、途中で荒巻さんが手伝ってくれたからなんだけどな」

/ ,' 3「まぁこういう事に関しては、ワシも結構かじってるからな」

( ´_ゝ`)「それじゃあ、改めて…ブーン!これが…」

兄者が完成した飛行船を背に
ブーン達に向かい説明を始めようとする
そこへ何を思ったのかブーンは兄者達に向かい走り始めた
が、ブーンの目は飛行船の方へと向いていた
兄者の横を素通りすると、一人飛行船の前ではしゃぎだした

(*^ω^)「カッコイイお!!」

(;´_ゝ`)「おいおい説明くらいさせてくれよ…」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/20(木) 22:44:05.25 ID:aqYZMz/k0
  

( ´_ゝ`)(´<_` )「これが、飛行船『ハイウインド』だ!!」  ドオォーーンッ!!

その姿は、今まで乗ってきた飛行船とはまた一回りも二回りも大きく
全体的に長く、白色に纏まっている

(´<_` )「まぁFF7の飛行船をそのままパク…」

(;´_ゝ`)「わー!馬鹿!バラすな!」

(;^ω^)「…」

( ^ω^)「それじゃあ皆!さっそく乗り込むお!」

('A`)「おう!」

( ´_ゝ`)「あー、待て待て!」

一斉に、乗り込もうとしたブーン達を兄者が呼び止めた

( ゚∀゚)「なんだ?」



5:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 22:48:25.45 ID:aqYZMz/k0
  

( ´_ゝ`)「この飛行船には、魔石が積んではあるが量は微量だ
      弟者が持ってきた分は、大体ギコってやつに渡した方に使っちまったからな」

(´<_` )「つまり、長時間危ないところを飛行出来ないって事だ
      寄り道とかは出来ないからな」

( ^ω^)「把握した」

( ^ω^)「それじゃ乗り込むお!急ぐお!」

そのブーンの掛け声と共に
全員、ハイウインドに乗り込んだ

全員が乗り込むのを確認すると
兄者と弟者が操縦席に乗りハイウインドを操作し少しずつ離陸していく

( ^ω^)「あれ?地下からどうやって出るんだお?」

( ´_ゝ`)「あぁ、心配するな。ここの天井は開く様になってるんだ」

兄者がそういって、操作パネルのボタンを一つ押した
すると、ゴゴゴという音と共に天井から光が漏れた
天井はそのままゆっくりと開いていく



6:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 22:51:06.25 ID:aqYZMz/k0
  

そして、数秒後ハイウインドは
太陽の光の下に現れた

( ´_ゝ`)「それで?シベリアとやらはどこにあるんだ?」

( ゚∀゚)「ここから北西にいったところにあるトッポ山脈だ」

( ´_ゝ`)「把握した。行くぞ弟者」

(´<_` )「了解、兄者。飛ばすぜ」

そう二人が言った瞬間
機体全体に衝撃が走った

(;´_ゝ`)「な、なんだ?」

(´<_` )「後の一部がダメージを受けたようだ
      攻撃元は、後方1kmのところから」

(;^ω^)「ま、まさか…!」



7:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 22:53:06.75 ID:aqYZMz/k0
  

彡 ^ω^)「あの飛行船にブーンが乗ってるんだな?」

川 ゚ -゚)「はい。間違いありません」

ハイウインドの後方には、一つの飛行船
赤っぽい機体に大きな翼がついた機体だ

( ・∀・)「僕の力を持ってすれば、あいつらなんかイチコロなんだからな」

彡 ^ω^)「頼んだぞモララー。なんとしてもあれを取り返すのだ」

( ・∀・)「分かってるからな。この『イクシフォスラー』の力、見せてやるからな!」

その機体を操作していたのは
AA軍の四大幹部の一人
科学担当のモララーだった
その機構技術と射撃能力は、軍でも1,2を争うほどだ

( ・∀・)「発射!」

モララーがそういった瞬間、イクシフォスラーから
鎖につながれた巨大なフックのような物がハイウインドへ発射された

(;´_ゝ`)「やばい!逃げるぞ!」



8:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 22:56:51.26 ID:aqYZMz/k0
  

ハイウインドは全速力を出し、それを避けつつ
シベリアの方角へと向かう

彡 ^ω^)「逃がすなよ。追え!」

イクシフォスラーもそれに合わせ、一気に加速した


(;^ω^)「や、やばいお!追いつかれそうだお!」

( ゚∀゚)「なんとかならんのか?!」

( ´_ゝ`)「大丈夫だ。いざと言う時には…」

( ^ω^)「いざと言う時には?」

( ´_ゝ`)「な ん と か な る !」

('A`)「なるか!」



9:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 22:58:28.84 ID:aqYZMz/k0
  

ξ;゚听)ξ「もう随分近くまで来てるわよ!」

(´・ω・`)「!シベリアが見えた!このまま逃げ切れるかもしれない!」


( ・∀・)「逃がさないからな。もう一発!」

再びイクシフォスラーから、フックが発射された

(;´_ゝ`)「!この距離はマズい!」

ドオォーンッ!

轟音と共にハイウインドの機体が揺れ動く

(´<_`;)「マズイぞ兄者!このままじゃ墜落する!」

<;`∀´>「どうするニダ!せっかく目の前に、シベリアが迫ってるのに!」

(;´_ゝ`)「こうなったら…このままシベリアに突撃するぞ!もうどうなっても知らん!」

(;^ω^)「ちょwww墜落フラグktkrwwwwwww」

( ´_ゝ`)「このままじゃどっちにしろ墜落だ!それだったらせめて目的地にでも連れて行く!」

ハイウインドとイクシフォスラーが、フックと鎖で繋がれたまま
シベリア大陸の上空に突っ込む



10:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:02:06.74 ID:aqYZMz/k0
  

そして大陸に入った瞬間
二つの機体を、雷が襲う

ドオォーンッ!

(;^ω^)「ぎゃー!!雷ー!!」

( ´_ゝ`)「大丈夫だ。魔石の効果で機体に、雷は触れられないはずだ」

(´<_` )「トッポ山脈が見えてきたぞ」

二つの機体は、連結した状態でそのままトッポ山脈へと向かう


彡 ^ω^)「奴ら、このまま逃げ切るつもりか」

川 ゚ -゚)「その様ですね」

(;・∀・)「フックは、引っかかってって戻せないな…」

彡 ^ω^)「構わん。だったらシベリアで決着をつけてやろうじゃないか
      各自、武器を持て。小型機に乗り換えシベリアで迎え撃つ」

川 ゚ -゚) ゚Д゚) ・∀・)「了解しました」



12:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:05:00.76 ID:aqYZMz/k0
  

(;^ω^)「山のてっぺんは雲に覆われて見えないお…まさかあの上にあるのかお?」

(´・ω・`)「らしいな」

( ´_ゝ`)「このまま雲の上まで行くぞ」

(´<_`;)「兄者!大変だ!さっきの攻撃でエネルギー回路をやられたらしい
      このままじゃ雲の上に行っても落ちるぞ!」

(;´_ゝ`)「な、なんだってー!?(AA略
      …こうなったら…」

(;´_ゝ`)「各員、雲の上に出たら、小型機の方へ乗り換える!
      準備してくれ!」

(;゚д゚ )「大丈夫なのか!?」

( ´_ゝ`)「どっちにしろ、このままじゃヤバイ。
      早くしろ!」

(;^ω^)「わ、分かったお!」

ブーン達は急いで、小型機の方へと乗り換える
ハイウインドは、無人運転のまま全速力で雲の上へと向かっていく



13:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:07:00.91 ID:aqYZMz/k0
  

そして、ハイウインドの先が雲の上へと顔を出した
それと同時に、ブーン達は小型機でハイウインドから脱出した
そしてその小型機の中から、ブーン達はシベリアを眺める事となった

( ^ω^)「あれが…シベリア…」

その光景は圧巻だった
遺跡のような雰囲気で、街全体が建物だらけ
ところどころ破損しているところはあるが
その光景は、ブーン達から言葉を奪った

そして小型機は、ゆっくりとシベリアの入り口付近に降り立った

( ^ω^)「神殿…って、奥に見えるあれかお」

ブーンの視線の先には
回りの建物を差し置き、圧倒的存在感がある
巨大な神殿のようなものがあった


('A`)「ブーン!ボーッとしてる場合じゃねぇぞ!」

ξ゚听)ξ「奴らが追ってくるわよ!」

( ^ω^)「そうだったお!走るお!」

ブーン達は、神殿へと長く続く、その一本の道を走り出した



15:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:12:17.27 ID:aqYZMz/k0
  

そしてブーン達は、長く広く神殿へと続く
階段の前までたどり着いた

(;^ω^)「ふぅ…もう少しだお!」

ξ゚听)ξ「頑張ってブーン!」

( ^ω^)「おっおっおっ!頑張るお!」

気合をいれ階段に一歩ブーンが足をかけた

 ドキュゥンッ!

(;^ω^)「!?」

突然、ブーンの足元に弾が発砲された
ふと階段の上を見るとそこには…



16:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:15:10.25 ID:aqYZMz/k0
  

川 ゚ -゚)「そこまでだ」

二丁の拳銃を持つクー

(,,゚Д゚)「これ以上先には進ませねぇぞゴルァ」

大剣を持つギコ

( ・∀・)「さぁ、宝石を渡して貰おうか」

巨大なロボットを操るモララーがいた

(´・ω・`)「四大幹部…全員お出ましか…」



18:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:17:39.84 ID:aqYZMz/k0
  

('A`)「ブーン!!」

( ^ω^)「なんだお?」

( ゚∀゚)「ここは俺たちに、任せろ!お前は、早くそれを!」

( ^ω^)「分かったお!!」

ブーンは、幹部の脇を抜けその先に進もうとする
が、しかし幹部もそれを黙ってみてるはずがない

川 ゚ -゚)「させるか!」

走り寄るブーンに対し、クーは発砲する

 ガキィンッ!

しかし、その弾丸はブーンには届かなかった
ブーンとクーの間で綺麗に真っ二つになった



19:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:21:05.37 ID:aqYZMz/k0
  

(,,゚Д゚)「だったら、俺が!」

ギコもまた、ブーンにその大剣を振るう
しかしそれもまたブーンには届かなかった

ギコの剣は、ブーンとの間で
荒巻のロボットによって抑えられていた

/ ,' 3「そうはいかんざき」

( ・∀・)「まだ、僕がいる事を忘れてもらっては困るね。行け!」

モララーがそういうとモララーの横にいたロボットが
うねりを上げブーンへと向かおうとする
が、しかし突然そのロボットの右腕部分に爆発が起こる

(;・∀・)「何!?」

ξ゚听)ξ「先にはいかせないって行ったでしょ」

< `∀´>「いいとこ見せるニダ!」



20:◆63X1NcT632 :2006/07/20(木) 23:24:24.39 ID:aqYZMz/k0
  

( ^ω^)「皆…」

( ^ω^)「うおおおおおおおおおおお!」

ブーンは、幹部の脇を抜け
全速力で祭壇へと向かう

そしてブーンの目に祭壇が入る
と共に、もう一人、そこにいた人が入った

彡 ^ω^)「ブーン…それを渡してもらおうか!!」

( ^ω^)「僕は…あんたになんか負けない!世界も渡さないお!!!!」







二十話  終わり



戻る最終話へ