( ^ω^)ブーンがリレー小説を企てているようです
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 23:01:14.63 ID:DHzR3RmBO
- ブーンは闇の中を歩いていた。
( ^ω^)「…ここはどこだお…?」
手を伸ばせば、自分の腕は見える。
だが、その背景は黒く、やはり闇であるのだ。
地面も黒く、見えないが、確かにそこにはある。
そこをブーンが歩いていた。
背景も地面も同じ黒で、縦横無尽に闇が埋め尽くしていた。
( ^ω^)「わけわかめだお…ブーンが寝てたらここにいて…」
今の状況を、ブーンは正確に理解をしてはいなかった。
しかし、だからこそ、ブーンはこの闇を歩く。
前か後ろ。もしくは上か下に向かって。
( ^ω^)「…寝てたら…夢かお?」
( *^ω^)「夢ktkrwww夢ならょぅι゙ょ出てこいおwww」
―――と、ブーンが叫んだ途端、ブーンの眼前に光が現れた。
小さいのか、遠いのか、比較する物はないが、
白い光が闇に浮かんだ。
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 23:25:48.23 ID:8Kq+Ih6j0
- ( ^ω^)「これは……なんだお?」
ブーンはそっと小さな光に触れた。
すると――
光は広がり闇をかき消した、
そして、その輝きを増した……
( ^ω^)「うおっ、まぶしっ」
やがて光が消え、ブーンの目の前には一人の女性が立っていた。
( ^ω^)「君は誰だお……? ここはどこなんだお?」
「ここは、あなたの世界とは別の空間にある世界。そして私は……
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 23:38:19.03 ID:WCIL3+Sy0
- 「あなた『達』の住む世界とあなたが住む世界との狭間の者、です」
( ^ω^)「狭間・・・・・・?」
( ^ω^)「それに、『達』って?」
「あなたの他にも呼んだのです」
ブーンは思案する。他にもいるって・・・・・・どこにも見えないじゃないか。
それに今の前にいる女性だって、顔が逆光でハッキリとは判らない。
そう考えていると、女性はアタッシュケースを取り出した。
「これをお使いください。きっと役に立つでしょう・・・・・中身は・・・・・・」
( ^ω^)「どうしたお?」
とりあえずアタッシュケースを受け取る。
ブーンは聞き返すが、返事は無く・・・・・・そこで意識は途絶えてしまった。
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 23:48:58.00 ID:r5esLw7+0
- ( 'A`)「おーい、生きってかー?ダメだ。こりゃご臨終だ」
(´・ω・`)「ブーン、速く起きないと君のぷりちーな菊門に黒くそそり立つ物を突き刺すよー」
う、ううん……くすぐったい…ケツくすぐったい………!?
( ゚ω゚)「アタッシュケース!!」
( 'A`)「お、起きた」
(´・ω・`)「ち、間に合わなかった」
( ^ω^)「………お?」
えっと…何が何してどうなった?
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/25(金) 23:58:31.96 ID:HZE1AQZH0
(;^ω^)「あ、ドクオ、ショボン……あれ……?」
('A`)「お前もあの女に会ったんだな」
(#´・ω・`)「お、女!? 僕を差し置いて女と……!?」
('A`)「お前も会っただろうが」
(;^ω^)「……二人ともアタッシュケース持ってるおね」
('A`)「お前もだろ? ホラ、ケツにアタッシュケース刺さってるぞ」
( ^ω^)「ちょwwwwww」
(´・ω・`)「ちょ、ドクオ何で言っちゃうのさ!! せっかく写真撮ろうと思ったのに……」
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 00:19:53.19 ID:jsXJ3MuM0
- (;^ω^)「ぬ、抜けない!抜けないおー!」
('A`)「よし待ってろブーン」
ドクオはブーンに刺さったそれを力いっぱい引っ張った
(;^ω^)「い・・・痛いお・・・」
ギシギシ
ギシギシ
('A`)「それっ!!!!」
( ゜ω゜)「アッー-----!!!!」
ボワン
(´・ω・`) 「何だいこの煙は」
ブーンに新世界をもたらした宝箱は衝撃によって空いてしまい、濃い霧のようなものを生み出した
(;'A`)「ゲフッ・・・ゲフッ・・・みんな・・・無事・・・はっ?!」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 00:29:38.26 ID:XW3Bbmf80
宝箱から吹き出た濃い奇妙な霧
よーく目を細めて霧を見てみると…
そこにはうっすらと人の影の様な物が浮き出ていた。
(;´・ω・`)「な、何さねお前!? ぶち殺すぞ!?」
得体の知れない恐怖に怯えて、つい声を発してしまうショボン
恐怖心からか、ショボンの顔はもう汗びっしょりになっていた。
冷や汗だろう。
「俺を呼んだのは誰よ…?」
これまた得体の知れない声が聞えてきて
内藤達3人の背筋は一気に凍りついた。
…そして、霧が晴れた末、そこに在った物は…
- 42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 00:46:15.47 ID:nEF6jmDw0
- そこには、小柄な老人が立っていた。
しかし、その老人の発する気は常人のそれとは異なっていた……
(;^ω^)「なを、名を名乗れお!!(なんなんだお、このじーさんすごい威圧感だお……)」
(’e’)「うん? おぬしが俺のパートナーか?」
(;^ω^)「質問に質問で答えるなお! テスト0点だお!!」
(’e’)「最近のガキはせっかちでいかんの。俺はセントジョーンズだ」
( ^ω^)「で、パートナーっていうのはなんのことだお……?」
(’e’)「わしのアタッシュケースを開けたのはおぬしじゃろ?
ほれ、そこの2人もアタッシュケースをあけてみぃ」
(;'A`)「ショボンあけるぞ……」
(;´・ω・`)「なんだかわからないけどあけるしかなさそうだね……」
(´・ω・`)「「いっせーの!」」('A`)
ふたりはアタッシュケースを開けた。
すると先ほどと同様にあたりに濃い霧がたちこみ
嫌な気配があたりに漂ってきた……
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 00:58:25.09 ID:drXHDrfe0
- ( ´_ゝ`)「ん…君が俺のパートナーか?」
(;'A`)「ど…どちら様ですか?」
( ´_ゝ`)「ああ、俺は兄者だ。よろしく」
(;'A`)「は…はい…」
(´<_` )「お、兄者も来てたのか?」
( ´_ゝ`)「奇遇だな、弟者」
(´<_` )「俺は、この人のパートナーのようだ」
(´・ω・`) 「君がパートナーかい?」
(´<_` )「ああ、俺は弟者。よろしくな」
(´・ω・`) 「そうか、僕はショボン。よろしく」
(´・ω・`)(ふふふ…いい体をしているな…」
(´<_`;)「なんかいやな予感が…」
( ^ω^) 「そんなことより、パートナーパートナーってあんたら何もんだお!」
(’e’)「そうだ、まだ言ってなかったな…わしらの目的は…」
- 54:◆7at37OTfY6:2006/08/26(土) 01:11:14.53 ID:/gCpDA1i0
- (’e’)「ワシらの目的は、『仇を為す者』の再建じゃ。
詳しくはそのうち話すぞ、とりあえず『狭間の者』……とでも言っておこうか」
(;^ω^) 「狭間の者ktkr」
(´<_` )「とりあえずアタッシュケースの使い方を説明しておこう。
このアタッシュケースには、それぞれ魂が封印されている」
(´・ω・`) 「君がその魂かい?」
(´<_` )「そう、それで君たちはオレ達に憑依される事が出来る」
(;'A`)「憑依って、乗り移られるのか……?」
( ´_ゝ`)「そういう事だ、例えば俺に憑依されればハックなんてお手の物だぜ?
そしてこのアタッシュケースに、魂を10個封印すれば……オマエ達の住んでいた世界に戻れる」
(;^ω^)「僕達の世界……」
(´<_` )(まったく兄者は、大切な所だけ隠すのがうまいな……)
- 61:◆oNwoV/bH1k:2006/08/26(土) 01:33:28.90 ID:Ge8+uY7w0
- ( ´_ゝ`)「とりあえずアタッシュケースの基本的な使い方でも教えとこう。弟者」
(´<_` )「ああ。じゃ、ちょっと憑りつくぞ」
(´゚ω゚`)「えっ、ちょっ、アッー! 新感覚!!」
弟者とショボンの体が重なったかと思うと、ショボンがそのまま恍惚の表情を浮かべながらぺたりとその場に座り込む。
ブーンとドクオが心配そうな表情で見つめ、セントジョーンズと兄者が無言で見守るという正反対な構図が広がった。
やがて、ショボンはまるで何事もなかったかのように立ち上がる。
相変わらずブーンとドクオは心配そうだが、当のショボンはやけにすっきりとした表情で、それどころか顔色もやけにつやつやとしている。
ショボンはその後ゆっくりとした深呼吸を一度し、ブーンとドクオの方に振り返る。
その時の眼差しがいつものショボンからは想像もつかないほどに凛々しく、振り向かれた二人は少しだけ後ずさりした。
(;^ω^)「ちょ、ショボン、平気なのかお?」
(;'A`)「どっか痛かったりしないのか?」
(´・ω・`)「……なんか大丈夫みたいだ。むしろ頭がすごくすっきりしてるよ」
ブーンとドクオが呆ける中、ショボンは無言でアタッシュケースに近付いていく。
そうして、突然開いたケースの中に右腕を突っ込む。すると、右腕はどんどん奥へと吸い込まれていった。
腕を吸い込まれている間のショボンは肩を動かし、何かを探しているようである。
(´・ω・`)「……ぃよっ!」
小さな掛け声の後、ショボンはケースからあるものを取り出した。
- 72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 01:47:35.87 ID:LxtQggtp0
- ( ^ω^)「お?」
ショボンの鞄の中から何か黄色い物が顔を出す。
(;'A`)「そ、それは・・・・バナナ?」
(* ^ω^)(はぁはぁ)
(´・ω・`)「ん〜っ!よいしょ!」
バナナの先にはまだ続きがあった。
なんと、見事にぶっ刺さったケツが姿を現す。
(* ゚∀゚)「あ・・・・・。え〜っと・・・・。」
(;'A`)「・・・。」 (´・ω・`)(羨ましい・・・) ( ^ω^)(見事だ!)
(; ゚∀゚)「お、俺の名前は・・・・>>80」
- 88:◆y7/jBFQ5SY:2006/08/26(土) 02:07:56.35 ID:kq8HYaaB0
- (;゚∀゚)「お、俺の名前は……」
(;^ω^)「な、名前は…!」
(;゚∀゚)「名前は……!!」
(;'A`)「名前は…!!!」
辺りには触れることすら憚られる様な張り詰めた空気が流れる。
隣の人間の鼓動が聞こえそうなほどに静けさが空間に満ちていく。
( ゚∀゚)「そんなことよりこのバナナ食わね?」
(´・ω・`)「タベルーーーー!!!!!」
( ゚∀゚)「お前皮な。俺実の方食べるから」
(;'A`)(どっちの実のことだろう…)
租借音を楽しみながら暫くお待ち下さい。
- 94:◆TigerQqrbI:2006/08/26(土) 02:32:43.00 ID:m3anIbPrO
- (*´・ω・`)「ハムッ、ハフハフハフッ!」
(;'A`)「バナナの皮をそんな顔して食う奴、初めて見たぜ」
( ゚∀゚)「ピッチンパッチンツンツルリン♪」
(;^ω^)「こんな咀嚼音も聞いたことナス」
バナナを通じてある種の友情を深めつつある二人を、ブーンとドクオは呆れ顔で見守った。
( ゚∀゚)「うまかったろwwww」
(´・ω・`)「うん。是非また味わいたいものだね」
( ゚∀゚)「任せろwwww常備しとくwwww」
( ^ω^)「あうあう」
( ゚∀゚)「なんだ? お前もやってみるか?
どれ、ちょっとケツ貸してみろ」
(;^ω^)「いや、そんなことはどうでもいいお。
まず、貴方は何者なんだお?」
('A`)「うん、まずはそこから説明してもらわないと。
それに何故アタッシュケースに入っていたのかも気になる」
( ゚∀゚)「ふむ。長くなりそうだが、話さないわけにもいかんな。
順を追って説明しよう」
- 104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/26(土) 03:30:12.85 ID:xLefkzm8O
- ( ゚∀゚)「いや、基本的には弟者とか、兄者と同じ存在だ」
( ^ω^)「つまり?」
( ゚∀゚)「アタッシュケースの中の魂だ」
( ^ω^)「うはwww最初から幾つか入ってるのかおwww」
10個の魂を集めれば元の世界に帰れる。
その事を思い出し、ブーンは歓喜の声を上げた。
ドクオも同様に嬉しそうにする。
口の端を持ち上げるだけの地味な表現だ。
だが、ショボンの顔は余り晴れてはいなかった。
( ^ω^)「ショボン、どうしたんだお?」
(´・ω・`)「…つまりさ、僕達の前にも元の世界に帰ろうとした人がいる、って事だろ?」
兄者とセントジョーンズ顔が曇る。
( ゚∀゚)「……まぁ、そういう事だ」
(´・ω・`)「失敗したらどうなるんだ?」
ショボンの質問はごく自然な問いに思えた。
しかし、バナナの男の顔は、話の核心を突かれた様に引きつる。
( ゚∀゚)「良いのか?」
バナナの男がセントジョーンズに聞く。
('e`)「『言っても』と言う事か? 別に構わん」
( ゚∀゚)「そうか、じゃあ言う、ここで失敗したら死ぬ、というか無に帰る」
('A`)「ぉ、おい、無に帰るって…」
ここまで、時折表情を僅かに変えるだけだったドクオが言った。
心配な筈なのに、抑揚は余りない。
('e`)「元の世界で、存在がなくなる、お前達に関する記憶も、何もかも」
セントジョーンズが、感情を押し殺した声で言った。
- 114:◆y7/jBFQ5SY:2006/08/26(土) 04:26:37.03 ID:kq8HYaaB0
- (´・ω・`)「もういくつか質問があるんだが」
( ゚∀゚)「………」
男がセントジョーンズの方へと向き、無言の会話が行われる。
セントジョーンズが静かに首肯し、肯定の意を表す。
( ゚∀゚)「答えられる範囲でな」
(´・ω・`)「了承して頂きなにより。では…
魂を集める方法。失敗の条件。そしてこの世界について
後まぁ、君の名前かな。これを説明してもらいたい」
( ^ω^)「それと!!」
ブーンが勢いよく声を上げ、場の視線が一点に集中する。
彼は名探偵のように皆の視線が集まったのを確認し、助手のように早口に喋りだす。
( ^ω^)「僕達に”コレ”をくれた女性についても教えてほしいお」
言いながら手元のアタッシュケースをポンポン叩く。
ブーンの質問に便乗する形でドクオも小さく「俺も知りたい」とだけ呟く。
( ゚∀゚)「そんな矢継ぎ早に質問を投げかけられても回答者は俺だけなんだがな…
まあいいや。とりあえず俺の名前はジョルジュだ。脳髄の一番深いところに叩き込んどけ
後は…そうだな………」
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