( ^ω^)ブーンがリレー小説を企てているようです

810:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 01:20:14.60 ID:ji4CFEIzO
  
クーと分かれたショボンは先を急いでいた。
(´・ω・`)「ギコのお陰で移動は楽なんだが…」
(´<_` )「どうかしたのか?」
ショボンの中で弟者が言った。
(´・ω・`)「クーの事が気になってな…よくある事なのか?」
(´<_` )「ん? あぁ、魂が食われたのにクーがいた事か」
(´・ω・`)「そうなんだ」
ショボンは横たわる大木を飛び越え考えていた。
(´<_` )「…少なくとも、俺は初めてだ…セントジョーンズが感じた変な気とも関係があるのかも…」
弟者が茶を濁した所で、城の前に着く。
だが、様子がおかしい。
門が壊れているのだ。
大きめの門の上の部分が崩れていた。
(´・ω・`)「ボロ屋敷がデフォ?」
(´<_` )「ねーよwww」
(´・ω・`)「ですよねー」
瞬間、城の中から轟音が地を揺らした。
それと共に、女性の悲鳴が聞こえた。



824:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 02:38:17.30 ID:FwsTFeg40
  
ショボンは扉を抉じ開け、城内部へと走り出した。
部屋内の螺旋階段を脱兎の如く登り続けていると、焦げたような匂いがショボンの鼻についた。

(´・ω・`)「ここかな…?」

息切れをしつつも、ショボンは足を止めた。どれだけの階を登ったのか、それすら分からない。
しかし辿り着いた部屋は、とにかく酷い有り様だった。
部屋のあちこちに水晶の破片が散らばり、青い地面には赤黒い血が滴り落ちている。

その部屋で、二人の人間が対峙していた。

水晶の壁に寄り掛かるような形で間合いを取っている女性が一人。
そして女性と睨み合う、猛々しいオーラを放つ男が一人。

(´・ω・`)「ブ、ブーン!?」

( ω )「フヒヒヒヒヒ…!」

ブーンは、ショボンに気付いた様子など無い。それ以前に、眼中にすら入れていない。
ただ眼前に存在しているしぃのみを凝視している。

(*゚ー゚)「貴方は…ショボン君ね? ごめんなさい、ブーン君が…!」

ショボンの視線に、しぃは申し訳無さそうに眼を伏せながら言った。
しかし、それは一瞬。直に自分を狩るつもりであろう猛獣へと視線を戻す。

( ω )「おっおっおっおっ!」

ブーンはおもむろに両手を水晶の壁へと伸ばし、強引にもそれを捻じ切った。
両手に広がる水晶と血。それは、ブーンの手の中で徐々に姿を変え始め――――



827:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 02:55:06.82 ID:8LH/nzoY0
  
ブーンはおもむろに両手を水晶の壁へと伸ばし、強引にもそれを捻じ切った。
両手に広がる水晶と血。それは、ブーンの手の中で徐々に姿を変え始め――

異音を放ちながら、水晶が剣へと変化した。

そしてその剣をそのまま…
目の前に居るしぃに突き刺す。

(*::::::::)「ぁぐ…っ…ぐぁ…!」

(!li´・ω・`)「ブ、ブーン!?」

ショボンの呼びかけに気付き始めたのか
内藤はショボンを睨んでこう言い放つ。

( ω )「ブーン? …違う…それは僕の名前じゃないお…僕の名前は…」

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  ニューソクデ・ヤル夫だお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /



837:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 03:41:50.43 ID:ChZu+vO30
  
(;´・ω・`)「何をいってるんだ!!ブーン!しっかりしろ!」

( ^ω^)「邪魔だお」

ズシャ

(´ ω `)「うぐぅ・・」

そこにはショボンを切りつけたブーンが居た。

( ^ω^)「・・・・これで大丈夫だお・・」

バタッ

赤い剣を見に纏う悪魔はボソッと言い残し倒れた・・

そのころドクオは・・



848:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 06:31:35.63 ID:GoMMDyRt0
  

('A`)「uzeeeeeeeeee!」

わかんないんですの手に握られた日本刀を兄者だったハンドガンがぶっ飛ばす。

( ><)「あなたがモララーに刃向かったのかはわかんないんです!!でも我々を裏切ったあなたを放っておけません!!」

('A`)「裏切る?俺はお前たちの仲間になった覚えはないぜ?」

一秒たりとも迷わず狙いをわかんないんですの頭に定める。
非武装を相手を攻撃するなどとは、昔のドクオなら想像も出来なかったことだった。
だが今のドクオは違う。

( -_-)「……お前の好きには……させない」

ヒッキーが投げた日本刀が正確にハンドガンを握ったドクオの右腕を貫く。

('A`)「クソ!やっぱりこれだけの数を相手にするのは無理か」

ドクオの頭の中にふたつの顔が浮かぶ。
それは今もどこかに生きているはずの二人の親友の顔だった。



874:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 11:52:27.89 ID:wOr/OP5T0
  
('A`)(あいつら、元気かな…って、俺裏切ったんだからそんなこと言えねぇな)
[ 冖ш冖]「オイ、ヒッキーにわかんないんです。ドイテロ」
( ><) 「バーティカル!」
[ 冖ш冖]「バーティカル?違うね。俺は…」
男の機械の仮面は外れ、素顔が現れた

( ̄ー冖]「HIROYUKIだ」
( ><)「おまえ…」
('A`)「仮面を外したら強くなるってのかよ!」
ドクオは血だらけの腕で銃口をHIROYUKIに向ける
( ̄ー ̄)「あっそ。それだけだね、最後の言葉は」
次の瞬間HIROYUKIの斬撃によって、ドクオの首は飛ぶ。
('A`)「がっ…」
( ̄ー ̄)「おとなしく従ってれば良かったのにな…」
( ̄ー ̄)「よし、じゃあドクオの元いた世界…現実世界へ侵略だ」
どこからともなく表れていく黒服達。その数は数百に及ぶ
('A`)「ブーン、ショボン…悪ぃ、俺死ぬ……」
('A`)「俺達の世界と……この世界は頼…んだ……ぜ」
薄れゆく意識の中、想いをブーン達に託した



882:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 12:27:43.75 ID:ChZu+vO30
  

( -ω-)「・・・・」
('e`)「おい・・ブーン!!」

( -ω-)「うるさいお・・」

頭が痛い・・

(´・ω・`)「ブーン?」

そこには見覚えのあるしょぼくれた顔が立っていた。

Σ( ^ω^)「ショボン!?なんで・・」
('e`)「ワシじゃよ。再構築してやったわい。寝込んでるか扱いやすかったがの」

(´・ω・`)「セントジョーンズさんに治して貰ったんだ。ところでブーン・・さっきのは・・」

(;^ω^)「僕にもよくわからないけど、もう一人の自分・・いや、攻撃的な自分が出てきたんだお」

そう。このときブーンは野性的な自分を‘理性‘で抑えられなくなっていた。

( ^ω^)「ものすごい力が出てきたんだけどお・・・・!?」

( ;ω;)「しぃさんは!?」

('e`)「案ずるでない・・ばっちりじゃ。」
(;^ω^)「すごいんですNE」

(´・ω・`)「あと君が行った後にクーさんをみたんだけど・・」



893:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 13:23:53.78 ID:1QAs3VzW0
  
(´・ω・`)「彼女もドクオを同じように吸魂者らしいんだ」
(;^ω^)「ちょっとまつお! 彼女はブーンたちの目の前で喰われたお!!」
(´・ω・`)「そのはずなんだが僕にもわからないんだ。すまない」


―――とある場所―――

('A`)「う、うん……?」
川 ゚ -゚)「目覚めたかドクオ」
(;'A`)「お、お前、クーか? あいつに喰われたはずじゃ――
    それに俺も殺されたはずなのに……」
川 ゚ -゚)「まぁ落ち着け。私もお前と同様に吸魂者だ」
('A`)「お前も……? いや、お前は、荒巻のパートナーの魂じゃなかったのか?」
川 ゚ -゚)「落ち着けといっている。吸魂者にはそれぞれいくつかの能力が備わっている
     私の能力は、自らの分身として魂を作ることができる、以前、お前が会ったのはそれだ」
川 ゚ -゚)「これが私の一つ目の能力。そして2つ目の能力、魂の発する熱を食べる事でそれを炎に変換する」
('A`)「……ということは、俺の能力は魂を武器化させることか……?」
川 ゚ -゚)「そして最後にもう一つ、蘇生の力だ」
('A`)「蘇生の力?」
川 ゚ -゚)「……魂となった者を人間に蘇生させることが出来る。
     この能力で魂となっていたお前を蘇生させた。ただし復活させられるのは一度だけだがな」
('A`)「なるほど、それで俺は生きているのか……炎に復活か……フェニックスみたいだな」
川 ゚ ー゚)「ふふふ、フェニックスかそれはいい。」

('A`)「……こうして話していると昔をおもいだすな」
川 ゚ -゚)「だが……こうして雑談している時間もあまり無い。HIROYUKIを止めなくてはならない。」



898:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 13:37:43.31 ID:8LH/nzoY0
  

(;'A`)「…あぁ、そうだな
    今生きてるのに死に際って言うのもなんだが…
    とにかく死に際に『現実世界への侵略』が云々とか聞えたんだよ
    なんとかして止めないと…」

その時。

「ねぇ」

突如ドクオとクーの目の前に
二つの影が現れた。

その声は見た目通り幼く、どこか無邪気な雰囲気を醸し出す声だった。
年齢は恐らく…見た目から判断すると小学3年ぐらいだろう。

そしてその少年も…アタッシュケースを持っていた。

(・∀ ・)「僕と一緒にあそぼうよー」



904:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 14:06:22.52 ID:1IcHRq/r0
  
('A`)「・・・・誰だよお前・・・」

(・∀ ・)「やだなぁー僕だよー斉藤だよぉー」
やたら馴れ馴れしい少年は斉藤と名乗った。
('A`)「知らん。何だ?戦いに来たのか?」
川 ゚ -゚)「もしそうなら素通りさせて貰う。」
(・∀ ・)「仕方ないなぁ・・・用事が有るみたいだし行きなよ」
スタスタスタst・・・
ドクオとクーの2人は先を急ごうとアイコンタクトをし、そのまま通り過ぎようとしたその刹那
背後から物凄い殺気を感じて思わず振り返ってしまった。
('A`)「・・・・何のつもりだ」
(・∀ ・)「フン、ソンナノ知ッタコトデハナイ。ワタシハ・・・えーっと・・・誰だっけ・・・( ̄ー ̄)こんな顔をした人から君達を始末するように
     頼まれてるんだ。あの人トノ約束はゼッタイなんデス」
('A`)「・・・お前依頼主の顔も思い出せないのか・・・」
川 ゚ -゚)「お前とは闘わなければならないらしいな。その芽を此処で摘み取っておくのも得策かもしれん」

('A`)「ったくよーマンドクセ・・・おい兄者出て来い」
( ´_ゝ`)「見たところアイツの喋り方はどうもロボット臭い。銃弾に細工をして置いた。上手くいけば操ることが出来るはずだ。」
('A`)「流石自称スーパーハカーってだけは有るな」
('A`)「・・・・行くぞ・・・・」
ドクオは兄者をハンドガンに変換し、瞬時に狙いを定めて撃った。」
ズガンッ シュパッ
(・∀ ・)「ちょっと反応が遅れタカ・・・・カスっテしまっタ・・・
     ン?カラダが思うようニ動かなイ・・・ナゼダ・・・・ピーガガガガガガガガガガ」
('A`)「・・・・兄者うめぇwwwwwwww」
斉藤はその場に倒れこんだ。
川 ゚ -゚)「私が出るまでも無かったようだな・・・よくやったドクオ・・・」



912:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 15:08:33.08 ID:1QAs3VzW0
  
('A`)「魂はもらっておくぜ……」

斉藤のアタッシュケースから1つの魂が
ドクオのアタッシュケースへ移った

川 ゚ -゚)「……つらくなったらすぐに言え、私が分身の魂を作ってやるからそれを食べるといい」
('A`)「……分身とはいえお前を食べるのは気が進まないな……」
川 ゚ -゚)「気にするな、吸魂者となってしまったのだ。しかたが無い」

突然、クーのアタッシュケースから魂が飛び出した

*(‘‘)*「お姉ちゃん!」
川 ゚ -゚)「私は君の姉ではない。……どうしたヘリカル?」

('A`)「……そいつは?」
川 ゚ -゚)「ヘリカル、私のパートナーだ」
*(‘‘)*「よろしくね!」

川 ゚ -゚)「私の能力で人間に戻してやることも出来るのだが、
     私も魂が無くては、戦えないからなすまないヘリカル」
*(‘‘)*「気にしないでクーお姉ちゃん。全部終わってからでいいんだから」
川 ゚ -゚)「そうだな、ヘリカルのためにも早くこの戦いを終わらせないとな」

川 ゚ -゚)「それで、なにかあったのか?」
*(‘‘)*「うん。それがね……」



921:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 16:29:28.30 ID:DYXgGLvn0
  
*(‘‘)*「……誰かに、見られてる気がする。
    ずっと、ずっと……」

('A`)「?」

川 ゚ -゚)「……大丈夫だ、私は何も感じない。
    何かあったらすぐに助けてやるさ、ドクオだっている」

(;'A`)「え、おれ?」

突然ふられて、頼りにされる経験の少ないドクオはビクッと体を奮わせた。
何よりも幼馴染のクーにこう言われてドキッとしないわけが無い。

*(‘‘)*「ドクオにーちゃん、よろしくね」

(;'A`)「あ……はい」



そんなドクオ達を、遠くから……何キロと離れた先から見る女の影があった。

(:::ー:::)「ふふふ……楽しませてくれるわ、あの二人……」

それは『始祖』と呼ばれる者。
この世界に存在してはいけない、魂のみで生きる者。

(:::ー:::)「吸魂者……私を食べるために存在する、この世界を消しさりし者……か」




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