( ^ω^)ブーンがリレー小説を企てているようです
- 944:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 19:00:09.65 ID:4+q/2DnC0
- (:::ー:::)「へへっそんな奴らをやっつけちゃうってかっこいいよね」
( ´ー`)「シラネーヨ」
(:::ー:::)「自己紹介乙、とりあえず女の子は僕が貰っちゃうね」
( ´ー`)「はいはい、俺が男の方ね」
そういうと、二人は徐に動き出した。シラネーヨは右に、もう一人は左に。
そして同時に構えをとり、咆哮した。
(:::ー:::)´ー`)「空喰!!!」
バクンッ!
*(‘‘)'A`)「!」
川 ゚ -゚)「何!?」
鈍い音がしたのと同時に。
ヘリカルの右手が消失した。
('A`)「だっ大丈夫か・・・って、え?」
*( )*「そうですか・・・あんなとこにいたですか」
ビキビキ
大気が震える音と同時に、巨大な大砲と形容できる鉄の塊が現れた。
川;゚ -゚)「待て、ヘリカル!落ち着け!」
*(‘‘)*「貴方達の魂が、存在したことを、僕は忘れません」
刹那、辺り一体が閃光に包まれた。
- 949:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/28(月) 19:42:22.49 ID:1QAs3VzW0
- (’e’)「!」
( ^ω^)「ジジィどうしたお?」
(’e’)「今、巨大な力の発動を感じた……」
(*゚ー゚)「わたしも感じたわ。近くに数人いるわね。
そしてその近くにドクオ君の気配も感じるわ!」
( ^ω^)「ドクオ!!」
(´<_` )「兄者の危機! ショボン、すまないが行かせてもらうぞ」
そういうと弟者は、アタッシュケースから飛び出し、どこかへ飛んでいってしまった。
(´・ω・`)「僕らも行こう!!」
( ^ω^)「ドクオいま行くお!!」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 17:24:56.43 ID:kRU8wSH4O
- ブーンとショボンが城から出ると、青白いドームの様な光が見えた。
城を見上げていた位置から、森を挟み、丁度反対側に位置する草原からだった。
( ^ω^)「…あそこにドクオがいるのかお」
(´・ω・`)「うん、多分ね」
ショボンが低い声で言った。
(´・ω・`)「…ブーン、悪いけど先に行くよ」
ショボンにとっては苦汁の選択だった。
絶大な力を見せつけたブーンだったが、ショボンにはそれが心配だったのだ。
ショボンは「ギコ、頼む」と、悲しそうな声を残して、ブーンの前から走りさっていた。
( ^ω^)「………」
('e`)「どうした?」
( ^ω^)「力が欲しいお」
ブーンは、ただただ見える筈もないショボンの背を追いながら、静かに呟いた。
('e`)「…そうか」
哀し気なセントジョーンズの声に、ブーンは何も答えようとはしなかった。
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 20:31:09.39 ID:0RSWWAUP0
- (’e’)「そろそろ真実を話そうか、『始祖』とワシ達について……」
( ^ω^)「……お願いしたいお」
セントジョーンズは今までに無いほど落ち着いた声で、ゆっくりと語りだした。
(’e’)「あんた等が初めに来たとき、ワシらは言ったよな、『仇をなす者』と……ワシらは始祖を倒すために存在している。
元々ワシらは始祖に喰われた魂だったんじゃ……ちょっと前はオマエさんらのようにもとの世界に戻るため魂を集めていた……。
そして魂を10つ捧げた結果、『始祖』に喰われた……」
(;^ω^)「お?」
(’e’)「魂を10つ集めれば現実世界に戻れるなんて嘘じゃ、魂を10つ集めた瞬間、始祖は初めて実体化する……
そして始祖は11つ目の魂として集めてきた人間、アンタを喰らうのじゃよ」
(;^ω^)「滅茶苦茶だお、ブーン達は奴隷かお!?」
(’e’)「ただ始祖が実体化しないことにはヤツを倒せない、だからこそワシらはアンタに協力するんじゃ。
そして始祖は、魂を集めてくる者として……そうじゃな、正に奴隷としてアンタたちをこの世界に呼んだんじゃ」
(;^ω^)「……じゃあ、ドクオは……どうなんだお!?」
(’e’)「『吸魂者』か……『吸魂者』は始祖を魂の力ない状態の時に倒そう、もとい喰おうとする集団じゃ。
……ただ奴等は生きるために魂を必要とする。
だから奴等は始祖を倒すために仲間である『吸魂者』を探し、吸魂者以外の者を喰らうんじゃ。
アンタからすれば目的は同じじゃが、敵じゃ」
(;^ω^)「……」
- 79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:38:26.81 ID:um6qXZRj0
- (:::ー:::)「あらら……残念。私達は」
( ´ー`)「始祖のダミーだ」
二人は消滅した
川;゚ -゚)「ぐっ……体力の消耗が……」
(;'A`)「くそ!!黒服と始祖に狙われてるのかよ!!」
川;゚ -゚) 「だが、やらねばなるまい。帰還するためには、な」
(;'A`)「ちくしょう……休ませるヒマは無いのか…・・・」
川 ゚ -゚) 「急ぐぞ、吸魂者の波動を感じる…」
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 21:23:09.29 ID:um6qXZRj0
- 〜そのころ・ドクオ達は〜
二人は吸魂者の波動を感じる方向へ向かう
(;'A`)「HIROYUKIはどこにいる!」
川 ゚ -゚) 「恐らく始祖の墓だろう。始祖はドクオの友達を食って、HIROYUKI達は始祖の魂を食べて力を手に入れる気だ」
川 ゚ -゚) 「そしてどちらにも共通することは……」
川 ゚ -゚) 「現実世界の掌握だ」
(;'A`)「なっ……」
川 ゚ -゚) 「…急ごう、ドンドンとマズい方向に向かっている」
('A`)「……ああ」
ドクオの心が燃え上がる。吸魂者の特徴として、魂の力をそのまま反映できるのだ。
二人は加速する……始祖の墓へ
- 116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 02:15:01.79 ID:XuTQE34kO
- (´・ω・`)「これは…」
ショボンが森を抜け草原に出た、筈だった。
そこに広がる光景は、膝の高さの草を、大きな見えない腕が撫でる様な、
息を呑みたくなる光景ではなかった。
クレーターを中心に、荒野が広がっていたのだ。
今ショボンが立っているのは、辛うじて爆風により草がなぎ倒されただけで済んだ場所だった。
(´・ω・`)「あっ、ドクオドクオ…」
戦慄する身体をどうにか動かし、ショボンは自分のするべき事を思い出した。
(´・ω・`)「ドクオー!」
ショボンが叫んだ。一瞬の静寂。
そして声がした。ドクオの声だった。
クレーターの中心からだ。
(´・ω・`)「…ドクオ?」
ショボンは声の発生源に気付き、視線を移す。
そこにいたのは、やはりドクオだった。
ただ、それはいつものドクオではなかったのだ。
魂を貪るドクオは、ショボンの目に、ドクオとしては写ってはいなかった。
(;´・ω・`)「ぉ、おぇぅぇ…」
気付いた時、ショボンは胃の内容物の1/3を倒れた草の上に滴らせていた。
- 133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 04:03:16.67 ID:rNe73Ai80
- 手にしたダミー達の魂にかじりつきながら歩くドクオの耳に、聞き慣れた声が飛び込んできた。
('A`)「その声は……ショボンか?」
振り返ったドクオの視界に入ってきたのは、自分が親友と認める二人のうちの片方。
だが、その親友はドクオの顔を見るなり、不意に表情を歪めて嘔吐した。
('A`)「おい、どうしたショボン?! 具合でも悪……」
川 ゚ -゚)「待て、落ち着けドクオ」
駆け寄ろうとしたドクオを、クーが制する。
川 ゚ -゚)「おそらく今、彼の目には、君は尋常ではない姿に見えている」
('A`)「……どういう意味だ?」
川 ゚ -゚)「ショボン君は、君やブーン君よりも多くの魂を始祖に献上しているのだろう?
その分、この世界の本質がよく見える、という話は……」
('A`)「あぁ、知ってる」
川 ゚ -゚)「世界の本質が見えるだけなら、まだ良いのだがな。
献上した相手が『始祖』である以上、いくらかは始祖の色眼鏡に影響される可能性も出てくるわけだ。
たとえば、始祖にとって『吸魂者』は宿敵であり、最も恐れる天敵。という事はだ、」
('A`)「……なるほどな、だいたい把握したぜ。
今のショボンから見りゃ、俺は鬼か悪魔か殺人鬼かってなもんか」
川 ゚ -゚)「あるいは、あたりの草木までも枯らし尽くす放射性物質か」
クーの言葉に、ドクオは周囲を、そして己の手を見つめる。
膝まである緑の草原の表面を、大きな見えない腕が撫でるかのように、優しく風がそよいでいく。
かざした手のひらはいつも通り。血や肉片に塗れているわけではない。
('A`)「……だがな。たとえどんな姿に見えていたとしても、俺は俺だぜ」
- 141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 06:05:11.12 ID:lustt8hF0
- ショボンに遅れてブーンもやって来た。
(;^ω^)「ショボンどうしたんだお!」
ブーンはショボンにかけよった。
そして、その先にドクオを見つけた。
('A`)「ブーン……」
( ^ω^)「ドクオ! ドクオだお!!」
(;´・ω・`)「ブーン……。だめだ、アレはドクオだけど、ドクオじゃない……」
( ^ω^)「ショボン、なにを言ってるんだお! どう見てもドクオだお!!」
(;´・ω・`)「ああ、そうだね……。でも、僕には――。……すまない、しばらく一人にしてくれ」
ショボンは何かを言おうとしたが、それを言葉にはせずブーンたちから離れていった。
(;´・ω・`)(僕は一体どうしたって言うんだ……友達を、ドクオをあんなふうに見てしまうなんて)
(;^ω^)「ショボン……」
('A`)「ブーン話があるこっちへ来てくれ……」
ドクオはブーンを呼び、離れてから今まであったこと、自分達の目的
そして……自分がショボンにはどう見えているかなどを全て話した。
- 168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 14:29:34.67 ID:xQm62+0tO
- (´・ω・`)「あのドクオは一体……」
化け物のような姿になってしまったドクオ。それに普段通りに接するブーン。
ショボンは分からなかった。
誰が正しいくて誰が間違っているのか。誰が正常で誰が異常なのか。
全て分からなかった。
「お前は間違ってなんかいないさ」
突如、頭の中に声が響く。
絡み付くようでいて、はっきりとした声
「あいつは醜い化け物だ」
(´・ω・`)「でも……ドクオは僕の友達だ」
「本当にそう思っているのか?お前はあの化け物をもう……」
(´・ω・`)「黙れ!黙れ!黙れ!」
「別にお前がどう思おうが構わない。そうだ、一つ良いことを教えてやろう、
あいつは人を喰う、そして、今あいつの近くにいるのは……」
(´・ω・`)「ブーン!」
ショボンは思い出したように駆けていった。
「鬼剣は馬鹿だよな、強い奴を残したいなら戦わせればいいのによ、こうやってなあ……ヒヒヒ」
森に邪悪な笑い声が響いた。
- 192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 18:42:43.14 ID:lustt8hF0
- (´・ω・`)「ブーン!! そいつから離れるんだ!!」
(;^ω^)「ショボン落ちつくお! ドクオは――」
(´・ω・`)「僕がドクオを倒してブーンの目を覚まさせてやる!」
('A`)「待てショボン、俺はお前達と戦うつもりは無い!」
(#´・ω・`)「うるさい! 黙れ! 弟者いくぞ!」
(´<_` )「俺は、兄者とは戦えない……」
(#´・ω・`)「使えない奴め。ならギコ!!」
(,,゚Д゚)「お前は勘違いしている」
ξ゚听)ξ「どうしちゃったのよ、ショボン」
(;゚∀゚)「なんかおかしいぞお前」
(#´・ω・`)「どいつもこいつも!」
「俺を使うんだ……」
再びショボンの頭の中にあの声が響いてくる。
(#´・ω・`)「よしわかった」
ショボンのアタッシュケースから一つの魂が飛び出しショボンに憑依した。
(’e’)「まずい! 契約してない魂じゃ!!」
(♯´・ω・`)「うおおおおおおおおお」
(;^ω^)「ショボン! 乗っ取られるんじゃないお!! しっかりするお!」
(`・ω・´)「…………」
('A`)「ショボン……?」
- 208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 20:26:13.22 ID:NHUbqSiK0
- (`・ω・´)「役立たずの吸魂者が…自分の正体を忘れおって…」
川;゚ -゚) 「オリジナルだと…馬鹿な…吸魂者でもそこまでいくことが出来るのはドクオか
アイツぐらいだと思ったのに…」
(;'A`)「どういうことだ!?説明しろ!」
川;゚ ー゚)「本来はドクオに期待していたがしょうがない…あのときのように失敗はしないさ…
フフフフフフ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
(;'A`)「おい!クー」
川゚ ー゚)「簡単なことだ。すべての吸魂者はオリジナルに徐々に侵食されることで能力を発揮する。
それは私やドクオも例外ではない。まぁなぜ彼がいきなり飲み込まれたのかは分からないがね」
(#゚ω゚)「ふざけるな!ショボンはどうなるんだお!」
川゚ -゚)「さあ?まぁオリジナルの力が最高に高まったときに私が復活させるわけだから
彼は死ぬことはないんじゃないかな。」
クーはさめた口調で答えると…
川゚ -゚)「せいぜいオリジナルに食われるがいい…その前に私は消えるがね!」
(#゚ω゚)「待つお!」
ブーンはクーに襲い掛かろうとしたが…そこにショボンが立ちふさがった。
- 218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/30(水) 21:05:28.94 ID:ORnaj+FB0
- (`・ω・´)「逃げるのかい? 親友を置き去りにしてまでも自分の命が大切かな?」
(;^ω^)「逃げるなんて言ってないお、とにかくなんかしらないけどブーンがオリジナルとかに負けないお
おれが今助けてやるから待ってるんだオ」
(`・ω・´)「そんなのさせる前に・・・・消してやるよ」
オリジナルショボーンはゆっくりと右手をあげてブーンに向かい一気に振り下ろした・・・がそのとき
('A`)「おっと、あぶねえな。」
(;^ω^)「ドクオ、ナイスタイミングだお」
(`・ω・´)「ドクオ・・・この体に醜い姿を晒したモノ・・・オレが標的としてるモノ・・・・そうだ・・・おれが狙ってるのはこんなやつじゃない・・・
ドクオのはずだ・・・・」
('A`)「どうやらこれは・・・・末期のようだな・・・仕方ない手加減はできないぞ・・・」
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