( ^ω^)ブーンがリレー小説を企てているようです
- 82: ◆2Rj120eiJs :2006/09/02(土) 00:48:33.66 ID:wKqgz69v0
- ( ^ω^)「はぁ、やっと居残りが終わったお!」
「遅かったじゃない。さぁ帰るわよ」
( ^ω^)「お? 待っててくれたのかお!」
「べ、別にあんたを待ってたわけじゃないんだから!
ただ最近ここら辺で通り魔が出て危ないってうから、いざというときに盾にしようと思っただけなんだから!」
( ^ω^)「はいはい、ツンデレツンデレ。じゃあ帰るお」
こうしていつものようにブーンたちは帰ったんだお。
でも……一人の人間の悪意によって、それは『いつものように』ではなくなってしまったんだ。
( ^Д^)「うへへへぁ、殺してやるm9(^д^)プギャー」
( ゚ω゚)「と、通り魔だお!! ナイフを持ってるお!」
( ^Д^)「さぁどっちから死ぬかなwwwよしピザおまえからだプギャーwww」
(;;゚ω゚)「あわわわわわ」
ブーンはあまりの恐怖に目を閉じてしまったお……死を覚悟したんだお。
「ブーン危ない!!」
次に目を開いたときブーンが見た光景は、通り魔のナイフが一緒に帰っていた娘を貫いているところだったお……
そして、パトカーのサイレンが聞こえてきたんだお
(:^Д^)「ちっ、一人しか殺れなかったか……運が良かったなピザww」
ブーンにその後の記憶は無いお、気がついたときは病院のベットの上だったお。
犯人は捕まったらしいお。――だが死んだ彼女は戻ってこないんだお。
ブーンはその事実を受け入れられず、しばらく立ち直れなかったお……
弱かったブーンのせいで彼女は死んでしまったんだお……
そしてブーンは2度と大切な人を失わないように強くなろうと思ったお
それなのに、今また――――
- 85: ◆1thkphwvTA :2006/09/02(土) 00:56:36.41 ID:SSqHswB90
- ( ゚ω゚)「だから絶対に……絶対にショボンは死なせないお!」
(´・ω・`)「それは君のエゴだ」
叫ぶブーンへショボンは無感情に、ナイフのように鋭い一言で彼を刺した。
(´・ω・`)「通り魔の理不尽な殺意と、現状の僕を一緒にしてもらっては困るね。
君は僕を殺さないといけない、そしてきっと殺すさ、絶対に」
(;^ω^)「僕は……!」
(´・ω・`)「無駄さ、言い訳なんて聞きたくない。
君の我が侭で僕を殺せない、その結果僕は君を殺してしまった。
だったら僕はどうすればいいんだい?」
その時ショボンの声が僅かに震えた。
そうだ、彼だって死にたくないに決まっているのに。
親友にこれほどひどい言葉を掛けるのが辛くないはず無いじゃないか。
( ;ω;)「ショボン……」
(´・ω・`)「ゴメンよ、ブーン」
ショボンは僅かに笑った。
最後のような、そんな掠れた笑顔。
- 86: ◆1thkphwvTA :2006/09/02(土) 01:03:05.02 ID:SSqHswB90
- (´・ω・`)「さぁ」
ショボンがそう言ったのを合図に、ブーンは操り人形のようにショボンへ向かって歩いた。
一歩一歩、まるで意志が無いかのように。
そして二人は後一歩の距離まで近付いた。
手を伸ばせば届く、そんなに近い距離なのに二人の心はどれだけ離れていたことだろうか?
( ;ω;)「ショボン……もう、会えないのかお?」
(´・ω・`)「そうかもしれないね。
ブーン、君にそんな過去があるとも知らずにこんな事を頼んでゴメンよ。
申し訳ない気持ちで一杯だ」
( ;ω;)「そう思うなら……ううん、何でもないお」
そう言ってショボンの首にブーンが手を掛けようとした瞬間、呆れた声が響いた。
ξ゚听)ξ「ブーン、アンタって相変わらずバカね。
何のために私がいると思っているのよ」
( ;ω;)「え……あ、ツン……」
そしてブーンは思い出した。
幼い頃理不尽な別れとなった、今はもう亡き愛する女の名前を。
( ;ω;)「もしかして……つん?」
ξ゚听)ξ「そ、やっと気付いた? ここはあの世の一歩手前だからね、って言うか気付くの遅すぎ!」
- 103: ◆74/uug7zMk :2006/09/02(土) 01:34:10.63 ID:GAWra6cF0
- ( ;ω;)「おっ…おっ…おっおっ…おっ…」
ブーンの瞳から、涙が溢れ出す。
今、目の前にはツンが居る
全てを思い出したブーンにとっては、ツンの姿を見ただけでも泣いてしまう状態だ。
…またツンの顔をもういちど見る事が出来た。
( ;ω;)「ツン…会いたかったお…!」
ブーンは涙を流しながらツンに抱きつく―
―が、そのブーンの行動も虚しく…魂となっているツンに抱きつくことは出来なかった。
目の前にはツンが居るが、死んだことには変わりは無い…。
そんな現実がブーンの心にグサリと突き刺さった。
- 117: ◆y7/jBFQ5SY :2006/09/02(土) 02:24:20.57 ID:TTWt68ZT0
- ξ#゚听)ξ「泣くなこの馬鹿!」
( ;ω;)「だって…ツンが…ツンがぁ!」
抑えようもなく涙が溢れて溢れて溢れてくる。
また会えた喜びからか、会えたのに触れ合えない悲しみか、この異常な状況のせいか。
きっと全部正解で、全部間違いなのだろう。
色んな気持ちがないまぜに、全ての感情がごちゃ混ぜに。
悲しい喜びが胸を満たす。僕はわけも分からずむせび泣くことしかできなかった。
ξ#゚听)ξ「泣くなって言ってるでしょこの馬鹿!今は他にやることがあるでしょ!?」
(;`・ω・`)「う、ご、お、お、お、おおお…ぶ、ん…」
ショボンの顔が苦悶に歪む。片方の眉が吊り上り、シャキンの表情が見え隠れする。
( ;ω;)「ショボォン!!」
ξ゚听)ξ「今彼を助けられるのはアタシ達しかいないのよ!?」
( ;ω;)「……”達”?」
ξ゚听)ξ「彼がああなったのは正体不明の魂のせいよ。その元をアタシが断ってくる」
( ;ω;)「どうやって……だお?」
ξ゚听)ξ「ショボンの魂の最深部に入り込んでそいつを無理矢理引っぺがすの、でも…」
ξ゚听)ξ「アタシが侵入してる間ショボンの魂は眠り、シャキンが目を覚ますわ。だから…」
( ;ω;)「僕が…シャキンの相手を…」
ξ#゚听)ξ「いつまでもメソメソしてるんじゃない!!!」
ツンが今までよりも更に声を張り上げる。痛い。耳じゃなく心が。
ξ゚听)ξ「………あんまりアタシをガッカリさせないでよ…」
( ;ω;)「ツン……」
- 138: ◆2Rj120eiJs :2006/09/02(土) 03:49:33.85 ID:wKqgz69v0
- 〜ところ変わって始祖vs黒服〜
黒服A「ウワーーーッ!」
黒服B「黒服Aーーーーーッ!! くそ、奴は化け物か、傷一つ追わせられないなんて」
(*゚ー゚)「ウフフ。あなた達じゃ話にならないわ。さぁどんどんかかってらっしゃい!」
黒服C「大変だ! HIROYUKI様がドクオにやられた!!」
黒服D「そんな……もうおしまいだ!」
( ><)「落ち着くんです! HIROYUKI様なら大丈夫です! おまいらは戦いに集中するです!」
( ><)「ヒッキー、任せたです……」
('A`)「ふぅ……やっと5人ってところか」
( ´_ゝ`)「流石だよな俺ら」(´<_` )
ドクオの能力で銃となった兄者と、剣となった弟者がそろって言う
川 ゚ -゚)「私達は7人だ」
( ,,゚Д゚)「俺達相性抜群だな」(゚∀゚ )
ヘリカルをおいてきたクーにはギコとジョルジュが憑依している。
2人の周りには12人の黒服の死体が転がっていた。
そして次々と魂となり2人のアタッシュケースに吸い込まれていく。
- 139: ◆2Rj120eiJs :2006/09/02(土) 03:50:54.76 ID:wKqgz69v0
- ('A`)「ブーンの奴はうまくいったかな……?」
ドクオは飛びあがり、ブーンやシャキンのほうを見た。
その時――!
川 ゚ -゚)「危ない! 後ろだドクオ!!」
(;'A`)「うおっ!」
背後から電撃が迫り、ドクオはそれを間一髪でかわした。
( ̄ー ̄)「おっと残念。もう少しだったのにな。ニヤリ」
川 ゚ -゚)「! HIROYUKI! お前はさっき私とドクオが倒したはず!」
( -_-)「……君だって魂を蘇らせることができるんだろ……
……同じことができる吸魂者がいったって……不思議じゃないよね……」
( ̄ー ̄)「ニヤリ。そういうことだ。いつまでも君たちと遊んでいるわけにはいかないのでな。
雑魚どもでは始祖の相手は勤まらないようなのでな。ここは引かせてもらう。」
('A`)「まちやがれ!」
( ̄ー ̄)「生きていたら。また戦おうドクオくん、クーくん……」
そういって、HIROYUKIとヒッキーは地面に吸い込まれるように消えてしまった
川 ゚ -゚)「私達も始祖の元へ! 追いかけるぞ!」
('A`)「クー! 俺の背中につかまれ!」
クーを背中に乗せ、ドクオは飛んだ。
川 ゚ ー゚)「約束……守ってくれたな……」
クーはかすかに微笑みそっとつぶやいた。
- 144: ◆1thkphwvTA :2006/09/02(土) 04:02:31.33 ID:SSqHswB90
- 川 ゚ -゚)「そういえばドクオ、少し聞いて欲しい」
(;'A`)「ん、なんだ?」
話をしながらもドクオはその羽ばたきを止めない。
相手はなかなか早い、さらに見通しの悪い森を走っているから気が抜けない。
ともすれば逃してしまうだろう。
川 ゚ -゚)「この世界について話しておこうと思ってな、この世界の本質について」
(;'A`)「この世界の本質……ああ、魂を返還していく度にこの世界の本質が見えてくるんだったなそういえば」
思い出した、何も無い草原が魂を数個返還した事により綺麗なお花畑になったか。
ドクオは相手を逃さぬように集中しながらも、言葉を返した。
(;'A`)「それで、一体この世界の本質というのは何なんだ?
相当綺麗な場所みたいだがな」
川 ゚ -゚)「それは綺麗なところに決まっている、沢山のお花畑、流れる綺麗な川。
あの世だよ」
(;'A`)「!!」
ドクオの動きが一気に固まった。
どういう事だ、あの世?
川 ゚ -゚)「始祖はもう死んでいる存在なんだ、魂を返還したら実体化する……つまりはここ自体があの世になるんだ」
(;'A`)「ってことは何だ、オレらも死ぬってことか!?」
- 145: ◆1thkphwvTA :2006/09/02(土) 04:04:44.25 ID:SSqHswB90
- 川 ゚ -゚)「そうだ、残念ながらそうなる。
つまり始祖を倒すのは魂の状態で倒さなくては意味が無いんだ。
実体化した始祖を倒しても戻れる保障は無い」
(;'A`)「……」
ドクオはもう黒服達を見失っていた。
その事実に呆然としながら、ただその場に浮いているだけだった。
川 ゚ -゚)「黒服の奴等はそれを知らずに実体化した始祖を倒し、始祖をも従えて現実世界とこの世界を乗っ取ろうとしているんだ。
バカな話だろう、始祖が実体化したと同時に自分達があの世に行くという事も知らずに……だ」
クーはフッと笑って見せたが、ドクオはとても笑えなかった。
川 ゚ -゚)「しかしドクオ、背中……知らないうちにこんなに大きくなっていたんだな」
(;'A`)「ばっ……そんな事今はいいだろ!?
ほら、見失ったからクーも黒服達を探してくれ!」
川 ゚ -゚)「照れるな、とりあえず把握した」
そして二人は見渡す限りの大きな森の上空を、黒服を探し眺めていた。
- 168: ◆/zdmSAnRd2 :2006/09/02(土) 11:20:58.99 ID:vIlN6R2C0
- ξ゚听)ξ 「じゃあ行くわよ…あんたもしっかりやりなさい…」
( ^ω^)「…分かったお!ツン…また会うおwwwww」
ξ#゚听)ξ「馬鹿ね! 私が戻ってこないとでも思ったの!このピザ!」
(;^ω^)「ひどいお。やっぱり変わってないお」
ξ゚ー゚)ξ(馬鹿ね。簡単に戻ってこれるわけないでしょ…あんたじゃシャキンにはかなわないし。
私はもう死んだ身。消滅することなんて怖く…)
そのとき、ツンの体が光り輝き始め、ツンが消えた…
(;^ω^)「来るお…」
(`・ω・´) 「何でアイツの邪魔ばっかりするのかなぁ所詮はオリジナルにはかなわないのにね。」
(#^ω^)「うるさいお。お前こそ消えろお!」
(`・ω・´) 「やれやれ。いっても無駄なようだな。僕も倒せないようじゃ
お前たちが相手にしてるの敵は倒せないよ。」
(#゚ω゚)「くらええええええええ!!!!11」
ブーンの戦いが始まった…
- 169: ◆/zdmSAnRd2 :2006/09/02(土) 11:43:04.02 ID:vIlN6R2C0
- ξ゚听)ξ「ここが…ショボンの魂の最深部ね」
実を言うとツンも魂の最深部までは入り込んだことがなかった…
魂の最深部はガードが固い、ショボンが弱っていなければ入れなかったのだ…
ξ゚听)ξ 「い る ん で し ょ ?出てきなさい!」
ツンが叫ぶ…すると…
そのころ…
(*゚ー゚)「いい加減消えなさい」
しぃの体からまばゆい光が広がった。
黒服C「何だ!体が消えて…うわぁぁぁいやだぁぁあ死にたくねぇぇぇぇ」
黒服B「あqswでfrgtyふじkぉp;@:」
(*゚ー゚)「あなたたちの魂でも少しは役に立つでしょ。まったく、オリジナルの力を完全に制御できる私が
オリジナルの数%の力しか使えない吸魂者に負けるわけがないでしょ。
ふふふふふ・・・私もそろそろ退散したいところなんだけどね」
しぃが勝利の余韻に浸って独り言をしゃべっていた…
そのとき…
('A`)「見つけたぜ!お前の魂をいただく!」
- 173: ◆2Rj120eiJs :2006/09/02(土) 12:18:29.78 ID:wKqgz69v0
- ('A`)「オラオラオラオラオラ!」
ドクオは兄者をハンドガンに変換し、しぃに撃ち込んだ。
(*゚ー゚)「フフフ、無駄無駄無駄無駄無駄よ」
しぃの前に見えないない壁が現れ、ドクオが放った銃弾は全て弾かれた。
川 ゚ -゚)「コレならどうだ! 喰らえ五千百度の炎!」
(*゚ー゚)「無駄よ。その程度の攻撃じゃ私は倒せない」
しぃの手から冷気が放たれ、炎を消し去った。
('A`)「くそっ、あのバリアみたいなものをどうにかしねぇと、勝ち目は無いぜ」
( ´_ゝ`)「俺達に任せろ。あのバリアを解析してみよう、時間を稼いでくれ」(´<_` )
(*゚ー゚)「あな達ならもしかしたらと思ったんだけど……
やはり駄目な用ね。消えなさい――アゥッ!」
突如しいの背後から、電撃が襲った。
( ̄ー ̄)「私を忘れてもらっては困るよ。どうやら私の能力である電気は防げないようだね」
(;゚ー゚)「くっ、HIROYUKI」
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