( ^ω^)が不思議なリモコンを手に入れたようです

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/26(月) 13:38:27.75 ID:bf06vIsCO
  
第1話[ブーン]

僕はVIP高校1年のブーン。16歳。
僕は不幸だ。なんでいつも僕だけこんな目に会わなければいけないんだろう。

<ヽ`∀´>「オラ!さっさと金よこすニダ!」
(;^ω^)「か、勘弁して下さいお!このお金を渡したら昼ご飯が…」
( ・∀・)「そんな事俺らには関係ないんだよね」
<ヽ`∀´>「そーゆーことニダ。早くよこすニダ!」

ドゴッ
腹を殴られる。凄く痛い。痛いのは嫌だ…。

( ;ω;)「ぐうっ…わ、わかりましたお…」
( ・∀・)「まったく、手間取らせるなよ…ちっ1000円しかねぇのかよ」
<ヽ`∀´>「しけてるニダ。明日はもっと持ってくるニダ」
( ・∀・)「楽しみにしてるぜwwwwww」
( ;ω;)「うぅ…」

なんで僕だけ先輩に絡まれるんだろう。僕は何もしてないのに。
もういい…早く教室に戻ろう…。寝てしまおう…。



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/26(月) 13:39:52.88 ID:bf06vIsCO
  
( ´ω`)「はぁ…」
('A`)「元気無いな。また絡まれたのか?」
( ´ω`)「うんだお。またお金全部持ってかれちゃったお…」
('A`)「じゃあお前今日も飯食ってないのか?しゃーねぇ、ほら、パン一個やるよ」
( ;ω;)「うっ…ドクオは最高の友達だお。ドクオだけが仲間だお」
(;'A`)「だから毎回泣くなっつってんだろ…ほら、パン」

ドクオは僕の唯一の友達だ。ありがとうドクオ。

( ^ω^)「美味しいお」
('A`)「そいつはよかった」

−−−

やっと学校が終わった…。家に帰れる。

('A`)「なぁ、放課後どっか遊びに行くか?」
( ^ω^)「行くお!…あ、でもお金無いから無理だお…」
('A`)「あぁ、そうか…俺ももっと金があれば奢ってやれるんだがなぁ」
( ^ω^)「そこまでドクオの世話になるわけにはいかないお。今日はまっすぐ帰るお」
('A`)「そうか。わかった。じゃあな」
( ^ω^)「バイバイだお」

ドクオは本当にいい奴だ。だからこそこれ以上迷惑かけるわけにはいかない。

( ^ω^)「…さて、僕も帰るお」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/26(月) 13:40:57.16 ID:bf06vIsCO
  
僕は今、近くの河原の土手で寝ころんでいる。たまに強く吹き抜ける風と、オレンジ色の夕日が心地良い。
僕はこの場所が好きだった。

( ^ω^)「嫌な事なんか忘れちゃいそうだお」
「ほう、何か嫌な事があったのかい?」
(;^ω^)「お!?誰だお!?」
(´・ω・`)「びっくりさせてしまったかい?それはすまなかった。私はショボン。ただの旅商人だよ」
( ^ω^)「え?トル○コ?」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
(;^ω^)「正直すまんかった」

ショボンと名乗ったおじさんは黒いスーツに黒い帽子を被っていて、どうみても商人に見えなかった。

(´・ω・`)「疑ってる目をしているね。僕が商人に見えないかい?」
( ^ω^)「見えないお。あ、でもギリギリ某セールスマンに似てるお」
(´・ω・`)「そうかい。ところで…」

おじさんは唐突に自分が扱っている商品について話し始めた。しかし、光に当たると物が小さくなる懐中電灯や、蜃気楼を作り出す映写機など、考えられない物ばかりだった。



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/26(月) 13:41:56.96 ID:bf06vIsCO
  
(;^ω^)「キ○レツかドラ○もんみたいな話だお」
(´・ω・`)「信じられないかい?」
(;^ω^)「流石に無理があるお」
(´・ω・`)「なら、試用品を使って見るかい?」
( ^ω^)「うーん…無料かお?」
(´・ω・`)「もちろん。試用品はいっぱいあるからあげるよ」

無料で物が貰えるなら貰わない手はない。ガセだったとしても無料なら損はしないし…。

( ^ω^)「じゃあ試してみるお」
(´・ω・`)「そうかい。じゃあ、これをあげるよ」

おじさんはポケットからリモコンを取り出した。それは、SOMYと書いてある何かおかしいリモコンだ。

(;^ω^)「これ何だお?SOMYってあの大会社のSOMYかお?何で早送りと巻き戻しと…修正?のボタンしか無いお?」
(´・ω・`)「それは時のリモコンだ。人に向けてボタンを押すと、ボタンに対応した効果が現れる。」
(;^ω^)「…よくわからないお。ところでSOMYって」
(´・ω・`)「使ってみた方が早いね」

おじさんはSOMYについて返答せずに、僕にリモコンを向けて早送りのボタンを押した。すると…

(18;^ω^)「お?おおお?体が大きくなっていくお!?」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/26(月) 13:42:49.72 ID:bf06vIsCO
  
(´・ω・`)「君の時間を進めたんだ。…これで今の君はだいたい25歳位かな?」
(25^ω^)「凄いお!凄いリモコンだお!」
(25;^ω^)「…で、どうやって戻るんだお?」
(´・ω・`)「修正ボタンを押すだけだよ」

おじさんが修正ボタンを押すと、僕の体は元に戻った。

( ^ω^)「凄いお!これ本当にくれるのかお?」
(´・ω・`)「ああ。詳しい使い方は説明書を読んでくれよ」
( ^ω^)「わかったお!ありがとうだお!…あ、もうこんな時間だお。帰らないといけないお」
(´・ω・`)「そうかい。僕はまだこの町に居る予定だから、お金が手に入ったら是非買いに来てくれよ」
( ^ω^)「わかったお!それじゃさよならだお!⊂ニニニ( ^ω^)ニ⊃ブーン!」
(´・ω・`)「あ、それと…って、行っちゃったか…」
(´・ω・`)「…使いすぎなきゃいいけど…」

−−−

やっと僕にも運が回ってきたのかもしれない。こんな凄いリモコンを手に入れたんだ。色んな事が出来るはず。

( ^ω^)「家に帰ったら色々試してみるお!」

僕はwktkしながら帰路についた…。



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