( ^ω^)ブーンが夢をかなえたようです

1: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 20:59:13.41 ID:E9yqRx720
  
子供の頃の夢を実現させた奴ってどれくらいいるだろう?
それも作文とかで、夢は宇宙飛行士とかロボット作成とか、そういうのを何の疑問もなく語れる頃の。

小さい頃だし、それが普通かもしれないけど、僕のクラスの連中も結構無茶な夢ばかり書いてた気がする。
・・・まあ、名前覚えてる子もいないけど、たぶん誰も実現させてないだろう。


僕の場合、20歳で宝くじの1等賞を当ててお金持ちになる、何ていう凄くふざけた作文を書いてた。



(;^ω^)「よりによって・・・実現するとは思わなかったお」



今、薄暗い自室で眺めてる紙切れ・・・昨日までは本当にただの紙切れだった。
気まぐれに買った「VIP・GAME」という宝くじ。
当選者がいなければ加算されていくタイプの宝くじで、今回の当選金額は過去最高額になっていた。

で、430億円?実感がまるでわかない。
さっき気がついてから、番号に間違いない事も、当選者が1人だけ出た事も確認した。
この歳になって初めて、漫画でやるような頬をつねって夢じゃない・・・何ていう行為を何度も繰り返した。

・・・当選したという事実だけは把握できた。



2: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:00:23.12 ID:E9yqRx720
  
しかし、相変わらず実感がまるでわかない。
そう言えば、自分の許容量を超える問題に直面したときのアドバイスを、以前友達に聞いた事がある。


1、なかった事にする。

2、後回しにする。


こんな感じだったか?
ああ、これはひどい・・・ドクオのこういう所は好きだけど、今の場合これはネガティブすぎる。
とりあえず落ち着こう。
素数は良くわからないから他の事を考える。
・・・あれ、これってドクオ流の2?現実逃避って奴?

まあ、どうでもいいか。


厳密に言えば、昔作文に書いたままの夢じゃない。
実際、今の僕は25歳だし、当時の僕は金額も1億円くらいだと思っていた気がするし。

第一、基本的に現実はひどいものだ。
昔からうまく友達も作れず、何か特別得意な事もなく、あげく高校途中からは引き篭もった。
引き篭もった理由?周囲から多少馬鹿にされていた程度はあったか?
だけど、そんな事は今思えば大したことじゃない。
僕の場合は、どうみても自業自得です。本当にありがとうございました・・・だろう。



3: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:01:12.38 ID:E9yqRx720
  
結局2,3年引き篭もっただろうか。
成人した時に家から追い出されて、いやいや働きはじめた。
僕は何かと不器用だけど、致命的にコミュニケーションが駄目だ・・・原因はそんなところ?
いわゆる、誰にでも出来る、とか言われるようなバイトばかり選んでいた。

それでも長くもった所で1年くらい。

半年くらい前からは、3人しかいない友人の中で唯一の女の子、ツンに紹介してもらって同じ職場にいる。
業種は漫画喫茶の店員、一応社員扱いらしい。
このあたりの大地主で、結構ビルとかを持ってるらしい金持ちの2代目?そんなドラ息子が経営してる。
親の持ちビルの1フロアで適当営業、税金対策なのか経営者ぶって自尊心を満たしたいのか。
まあ、そんなことは駄目人間のやっかみだけど、適当な職場なのは高ポイントだ。

常駐してる店員は1名、12時間勤務2交代・・・週休1日。
はっきり言って、労働基準法に真っ向勝負を挑みすぎに見えるけど、実際はそうでもない。

まず、立地条件が悪すぎて、品揃えも偏ってるから、客が滅多に来ない。
24時間営業で年中無休のくせに、連続63時間客無しって記録があるくらい。

経営者含めて誰もやる気がないから、営業努力なんて言葉があそこでは死語だ。
勤務中は、適当に店のPCでネットしてるだけ、挙句寝ててもオッケー。
流石に給料はすずめの涙、それも仕方ないか。


・・・一番の高ポイントは別にあるし。



4: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:01:57.69 ID:E9yqRx720
  
軽く現実から逃げてみたけど、事態はちっとも進展してない気がする。
普通に自分の限界を感じてきた。

自分の限界でふと思い出した。
こういう時には友達に相談したらいいじゃないか。
幸い3人の友人はネットでIRCに常駐している。
ああ、職場のPCのアダプタが壊れて、僕が今日経費で買ってきた所だから、今仕事中のツンはいない。


PCは起動しっぱなし。
ディスプレイの電源を入れてIRCをチェック。

友人2名は今日も健在だ。
彼らとは、引き篭もり始めた頃にはまっていたネトゲーで、すごい廃人同士出会って以来の付き合い。
ネトゲーを辞めた今でも、2人ともIRCには常駐している。
2年ほど前からは、また別のネトゲーつながりで、ツンも加わるようになったのだが。
全員現在は同じ市内に住んでいるが、4人で直接会う事は滅多にない。


(;^ω^)『【緊急】VIP・GAMEに当選した件【緊急】@@@』

('A`)『あー、はいはい。ブーンがそういう事を言ってると、黄色い救急車が迎えに来るぜ?』

(´・ω・`)『うん。済まない。いくら僕達が暇でもそんな餌には釣られないよね』

(;^ω^)『ちょwww本当だお!ネットでも確認できるお!見てみるお!』



5: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:02:47.08 ID:E9yqRx720
  
2人の言葉はもっともな気もする。
実際本人も今ひとつ把握出来ていないのだから。


('A`)『そう言われてもお前の番号知らねぇし。んー、お互い現実に追われてるうちに病んできたよな』


ああ、ドクオの追い討ちも、これまたもっともだ。
こっちの番号を見せない事には確認しようがないし、現実からフラフラ逃げ続けて疲れてるのも本当。

出会った当時、僕は親のすねを食いちぎる勢いのニートで、2人は収入源不明だがやはりニートだった。
僕が家を追い出されて、いやいや働き出したのと同じ頃、彼らも収入源が潰れたらしい。
ある日唐突に、2人で探偵を始めたとか聞いた時には驚いた記憶がある。

・・・まあ2人とも事務所と家から、常にIRCにログインしていて、まるで忙しそうは見えないが。


(´・ω・`)『いや、ちょっとまって・・・これはすごい』

('A`)『あー、何?ショボンまで一緒に釣り?いつの間にか今年もエイプリルフール?』

(´・ω・`)『いや。君、自宅PCはチャットのログ残してる?』

('A`)『ん?まあ残ってるけど何だ?』

( ^ω^)『そうだお!!!2,3日前の夜に職場から番号言ったはずだお!!111』



6: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:03:33.52 ID:E9yqRx720
  
('A`)『はいはい、えーっと、ログな。コレか?・・・僕は神山満月ちゃん!』

(´・ω・`)『いや、その発言の30分後』

('A`)『あー、はいはい、あるね、番号。で、確認しに行ったところで釣れましたってか?』

(;^ω^)『ちょwwwドクオ!いくら僕が暇でも、そんな手の込んだ嘘はつかないお!』

(´・ω・`)『はい、確認できるサイトのURL』


ショボンが「VIP・GAME」の公式サイトURLをチャットに貼り付けた。
というか、確認してるはずなのに、何故この人は冷静そうなんだろう?


(;'A`)『あwせdrftgyふじこlp;』

(;^ω^)『わ、わかりやすいリアクションサンクスだお』

(;'A`)『ちょwwwwおまwwww430億ってwwwwありえねええええええ』


僕自身、パニックを通り越して放心していたくらいだし、ドクオの反応はもっともだ。



7: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:04:20.22 ID:E9yqRx720
  
(;^ω^)『いや、僕も正直どうしたもんだかさっぱりだお』

('A`)『いや、どうしたもんだかって、そりゃお前・・・』

(´・ω・`)『うん。一生くらいじゃとても使い切れないよね。税金もかからないみたいだし』

(;^ω^)『その発想はなかったお。マスターは何でそんなに冷静なんだお?』


ショボンは出会った頃、一緒にやっていたネトゲーでギルドのマスターだった。
僕はその頃からの癖で、今でも何となくマスターと呼んでいる。
彼は僕とドクオより年上で30歳くらいのはずだが、こういうところは年齢のせいじゃないと思う。


(´・ω・`)『冷静?これが冷静?・・・冷静なのは僕?』

( ^ω^)『ここでEVAネタかお!さすがマスターだお!』

('A`)『まあ、そのあたりはショボンだしな。っつうか、ブーンはどうしたいとかねぇのかよ』

( ^ω^)『お?それを相談しようと思ったんだお!』

(´・ω・`)『そうだね。買いたい物とかやりたい事とか』

('A`)『そういや、いつも限定版がどうこう言ってるけど、どうなのよ、実際』

(;^ω^)『その発想もなかったお。鬼才現る!!』



8: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:05:20.47 ID:E9yqRx720
  
(´・ω・`)『まあ、換金する前から、無理に考える必要もないんじゃないかな?』

('A`)『あー、そうだな。やるべき事からこなしてかねぇとな』

(;^ω^)『そ、その発想すらなかったお』


やはり客観的な意見は参考になる。
言われてみれば全て当然の事だけど、1人で考えていた時には思いつかなかった。
430億円なんて正直なところ底が見えない。

客観的と言えば、この2人はおごれとか分けろとか、そういう発想はないのだろうか?
金に困っている話はあまり聞いた事がないが、別に有り余っているわけではないはずだ。


( ^ω^)『そういえば2人は欲しい物とかないのかお?』

('A`)『何?おごるってか。そういうのはきめぇから止めとけ』

(´・ω・`)『ドクオ、彼にそういうつもりがない事くらいわかるよね?』

('A`)『あー・・・悪い。ブーン、気持ちだけ貰っとくわ』

(;^ω^)『いや、ドクオ。今のは僕が悪かったお・・・』



9: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:06:02.00 ID:E9yqRx720
  
この2人とは何年もずっと、朝から晩までチャットで語り合ってる。
だからといって、全てがわかるはずはないけど・・・ひとつ確かな事はある。
どんな時も僕の状況に関係なく、友好的でいてくれている。
似た者同士気が合うだけだとか、前にドクオは言っていたけど・・・。

それでいて3人とも普段の関係に、どこか一線をひいている事に気がついたのは、社会に出た後だった。


(´・ω・`)『うん。済まない。だけど覚えておいたほうがいい事もあるよね』

( ^ω^)『お?何だお?』

('A`)『俺らや・・・後はツンもか。お前がどうなろうと、お前とは同じような関係でいるだろうけどな』

(´・ω・`)『うん。ほとんどの人にとっては、君がこうなった時点で、君はもう別人って事だね』

('A`)『ああ、たぶん人類の99.99・・・%にとっちゃ、そんな感じだぜ』

(´・ω・`)『気持ちの良い話じゃないけどね。それだけの大金は、個人の人格なんて簡単に塗りつぶすよ』

( ^ω^)『そういうものかお?』



10: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:06:43.74 ID:E9yqRx720
  
僕が、今までまともに向き合ってきた人間は、どれくらいいるだろう?
思えば自分の両親ですら自信がない。
少なくとも今では、2人やツンよりもずっと疎遠だ。
そんな調子だから、2人の言う事にも今ひとつ実感がわかない。

ツンと言えばそろそろ交代の時間が近い。

2人の話はきっと間違いないだろう。
当たり券は上着の内ポケットに入れて、肌身離さず持ち歩く事にした。
カバンにPCのアダプターも入れたし、後は職場からチャットを続ければいいだろう。


(´・ω・`)『そういうわけで、君はよほど注意しないといけないよね』

( ^ω^)『thx!把握したお!ツンと交代の時間になったから、職場に着いたらまたすぐ来るお!』

(;'A`)『ちょwwwwww全然わかってねええええ!!!待てって!!111』


結構ギリギリの時間になってしまった。
職場の店は、家から自転車をとばして10分程度だが、今からだと5分程度しか余裕はないだろう。

せっかくビックニュースもある。
こんな事でツンの機嫌を損ねたくない。

僕は全力で自転車をこぎだした。



11: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:07:32.32 ID:E9yqRx720
  
携帯を忘れたから時間を確認できないが、まだ夜9時の交代時間には余裕があるはず。
家から職場までの新記録を達成したんじゃないだろうか。

とは言え、出発する時間が遅かったし、いつもの出勤時間より遅いはず。
職場のビル前に自転車を置いて、そのまま6Fの店までエレベータで一直線。


ξ#゚听)ξ「遅いっ!アンタ、今日は私にオー!マイキーのDVDが届いてるの知ってるわよね?」


努力が報われる事は少ない、何ていうのは当たり前だけど・・・残念ながら機嫌を損ねてしまったようだ。
まだ交代時間には多少余裕があるはずだが、待ち構えるように店の入り口に立っていた。

すでに忘れさられているようなルール、Yシャツ着用は守って下はジーンズ。
どこかちぐはぐな気もするが、ツンのそれは良く似合っていると思う。
性格と比例するように、気の強そうな印象の目つきも好きだけど・・・5歳も年下のツンが今は正直怖い。
少々情けない気はするけど、怖いと思いながらも、ツンとはまっすぐ向き合えるのだからマシだろう。

気の小ささには自信がある・・・ちょっとでも怖いと思ったら、全力で逃げるのが僕の主要成分だ。


(;^ω^)「ちょwwwツン、今はマイキーどころじゃないんだお!」

ξ#゚听)ξ「どころ?殺すわよっ!ああ、もうっ!アンタの言い訳なんか聞いてる場合じゃないのっ!」



13: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:08:17.92 ID:E9yqRx720
  
何故それほどまでに、ツンがマイキーに惹かれてるのかは・・・はっきり言って一生わかりそうにない。
だけど、今は本当にそれどころではない。
これ以上状況が悪化する前に、率直にきり出すことにした。


( ^ω^)「まあ、落ち着いて聞くお?僕、VIP・GAMEに当選したんだお!」

ξ;゚听)ξ「ハァ?アンタが言うと、パラノイアじみた冗談は冗談に聞こえなんだからやめてよね」

(;^ω^)「何かついさっきも、似たような事を言われた気がするお・・・」

ξ゚听)ξ「はぁ・・・それ、どうせドクオあたりでしょ?不本意だけどこの意見は一緒よ」

(;^ω^)「それはひどいお!本当だったらどうするつもりだお!」

ξ゚听)ξ「はいはい、ホントだったら何でもしてあげるわよ。ってもう、それどころじゃないのっ!」

( ^ω^)「mjd!セクロスフラグktkr!」

ξ゚听)ξ「何だ・・・いつもどおりみたいね。それならいいけど、少しぐらいは現実も見なさいよ」


何かとてつもなく不本意な形で安心された気がする。

まあ、1ミリも「VIP・GAME」の件は信じていないのだろう。
その証拠に今も、職場で受け取ったオー!マイキーDVD片手に、全力で帰ろうとしているし。
いくらマイキーとはいえ、普通に考えて430億円には敵わないだろう。



14: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:09:17.94 ID:E9yqRx720
  
( ^ω^)「っていうか、それ、買ったならいつでも見れるお?だから、今は・・・」

ξ#゚听)ξ「アンタ、いい加減にしなさいよ?ああ、アイツ等が連絡よこせって!じゃあねっ!」


それだけ言うと、ツンは全力ダッシュでエレベーターにけ駆け込んで去っていった。
とても制止出来る雰囲気ではなかったし・・・仕方ない。
後でIRCに入ってくるだろうから、その時にでも伝える事にしよう。
世の中妥協が大切だ・・・っていうのも、ドクオの話だっただろうか?


( ´∀`)「やれやれ、あの子のマイキー熱も大したもんだな」

( ^ω^)「だおだお。あれ?社長来てたのかお?」

( ´∀`)「いや、すぐ近くにいたし。お前もな・・・隣にいる経営者の存在にくらい気づけよな」

(;^ω^)「あ、あぅ、いや、常日頃、社長には敬意を払ってますお?」

( ´∀`)「お前らからは、不思議とそういうの全然伝わって来ないんだけどな」

(;^ω^)「き、気のせいだお!」

( ´∀`)「まあ、いいや。俺これからディナーだし。お前もたまにはいい物でも喰えよ」

(;^ω^)「把握したお」



15: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:09:50.08 ID:E9yqRx720
  
この衝撃的に安月給な状況で、どうやってコイツの言うようないい物が喰えるのだろう?
そもそもそういうのにあまり興味がない。

それでも僕は、どうせまともに仕事をしてないし、ついでに敬語のひとつも出来やしない。
イエスマンでいるだけで許容されるなら、適当に聞き流せばいいだけの話。
こういうのは、ショボンから聞いたのだっただろうか?

・・・何だかあの2人、僕の保護者なんじゃないかと思えてくる。


そんな事を考えてるうちに、いつの間にか社長は帰っていた。


そう言えばさっきツンから、あの2人に連絡しろって伝言を聞いた気がする。
まあ携帯も忘れた事だし、職場のPCもアダプターをつなぐだけで復活だ。
連絡はIRCでいいだろう。
というわけで、早速PCにアダプタをつないで起動。

起動するまでの間、忘れないうちに領収書をまとめて、経費をレジから拝借しておく。
ついでに店内を見回してみたが客もいない。
はい、今日のお仕事終了。
PCも起動が終わったし、12時間の暇つぶしを始めよう。


とりあえずIRC起動。
例によって2人とも健在だ。



16: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:10:29.72 ID:E9yqRx720
  
( ^ω^)『というわけで、職場からこんばんわだお』

(#'A`)『あー、というわけでじゃねぇ!お前全然わかってねぇだろ!!11』

(´・ω・`)『まあまあ・・・君も落ち着こう』

(;^ω^)『お?お?どうしたんだお?』


('A`)『オッケー・・・ブーン、お前時給いくらだ?』

( ^ω^)『えっと、月給だから計算難しいお。月給は12万くらいだお』

(´・ω・`)『うん。そのペースだと、430億稼ぐのに3万年くらいかかるよね』

(;^ω^)『ちょwww3万年ってwww』

('A`)『まあ、そういう事だ。だらだら仕事してる場合じゃねぇだろ・・・』

(´・ω・`)『当たり券は、ちゃんと保管してる?』

( ^ω^)『それはばっちりだお!肌身離さずもってるお!』

(´・ω・`)『今、お客さんとかいるの?』

( ^ω^)『お?いないお?』



18: ◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 21:11:08.62 ID:E9yqRx720
  
('A`)『はぁ・・・お前なぁ。そういう事いうけど、俺らが奪いに来るとか思わねぇわけ?』


その発想はなかった。
というか、2人がそういう事をするっていうのは、430億円という金額以上に・・・


( ^ω^)『・・・それこそ現実味がわかないお』

('A`)『あー、悪い。俺いらねぇ事いったわ』

(´・ω・`)『うん、僕も。済まない』

( ^ω^)『お?いや、心配してくれてるんだお?』

('A`)『んー、お前、今日くらい仕事さぼれねぇの?』

( ^ω^)『それはツンに迷惑がかかるお』

(´・ω・`)『確か休日に入るバイト君がいたよね。かわってもらったらどう?』

( ^ω^)『それはたぶん可能だお』

('A`)『余計なお世話だが、今回はちっと見てられねぇ』

(´・ω・`)『明日一番には手続きするとして、少しばかり付き合うよ』


第1話 完



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