( ^ω^)ブーンが爆弾魔になったようです

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:35:13.87 ID:PXykDMei0
  
寒空の下、僕は彼の問いに困った


( ・∀・)「僕はここの警備してるのがとても楽しいんだよ」





彼はとても不思議そうだ


ガードマンなんてただつったってる仕事なんてどこが面白いんだ?って顔をしてる


そりゃそうだ

本当にその通りだもんな


( ・∀・)「日がな一日突っ立って給料は良くないし変な奴に絡まれる事だってあるし」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:40:26.54 ID:PXykDMei0
  
まじか・・・・って顔してる


( ・∀・)「大丈夫、そんな奴滅多にいないし」


フォローしておかないと。

入って数日でやめてもらっちゃ困るしね


( ・∀・)「それにさ・・・・」





また首を傾げてる



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:41:59.12 ID:PXykDMei0
  
( ・∀・)「まあ長く続けてるとさ、この仕事もいい事あるんだよ」


あ、わかったわかった見たいな目で見てる



うーん捨てたもんじゃないんだけどねこの仕事も・・・・



モララーはこの仕事を続けて10年


気付けばもう若くないと思う、そんな歳だ



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:43:24.00 ID:PXykDMei0
  
二十歳からガードマンとして長い間この写真館「希望の灯」で働いている


この写真館は街の名所の一つで来客も多い


お客さんから声をかけて貰ったりする事もしばしばだ


十年も立ってたもんだから馴染みの人も多い



確かに退屈だけどさ

それでもいいじゃないか



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:45:24.95 ID:PXykDMei0
  
( ・∀・)「さてそろそろ閉館の時間だな」


ポケットから鍵を取り出して鍵を閉めようとしたら新入りが呼び止めた



何?忘れ物?


そういうのはやめてくれよもう・・・・


新入りは職員用のロッカーへ荷物を取りにいった


ヤレヤレ・・・・

明日は土曜日

来客も多くなりそうだなぁ・・・・



30: ◆7YW6txupJQ :2006/04/26(水) 23:53:17.46 ID:PXykDMei0
  
( ^ω^)「あんなに長く突っ立ってて退屈だったお」



新入りいやブーンは例の爆弾を取りだしかちゃかちゃとすばやく廊下にセットした


ここは職員しか通らない通路


同僚のよしみだ


願わくばあの人がこの爆弾にかからん事を願って



( ・∀・)「おーいまだかーい」



モララーに呼ばれ、ブーンはあわてて入口の方へ向かった



31: ◆7YW6txupJQ :2006/04/26(水) 23:56:22.49 ID:PXykDMei0
  
-次の日-



( ・∀・)「やっぱりなぁ・・・・」


新入りは来なかった


多分昨日忘れ物とか言って荷物片付けたんだな

ロッカーは空になってた


今日も明日も一人で警備か


まあこんな週末もあるさ




月曜日は休みだし釣りにでも行こうかな・・・・



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:59:28.35 ID:PXykDMei0
  
もう少しで開館の時間


( ・∀・)「トイレにいっておくか・・・・」

職員トイレは館内の奥だ

( ・∀・)「急がなきゃ・・・・そうだ!」

近道だ


いや、まあそんなに変わらないけど・・・・

向きをくるりと変え別の通路へ走る


ピピッ


妙な機械音が廊下に響いた

次の瞬間モララーは凄い熱気を背中に感じた


そこでモララーの意識は途絶え、鳴り響く轟音が土曜日の街を包みこんだ



33: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:01:45.38 ID:IXsRJAqp0
  
( ^ω^)「あいててて・・・・」


ブーンは望遠鏡を覗きながら足を揉んでいた

この一週間一日中立ちっぱなしだったのだ


( ^ω^)「やっぱり僕にはガードマンなんて向いてないお」


まあいいや、昼間だけど大きな花火が見れたしね


あの人だって永遠に好きなガードマンでいられるしさ

やっぱりいい事した後は気持ちいいな・・・・



34: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:05:43.17 ID:IXsRJAqp0
  
ξ゚听)ξ「またかよ!」


ドン!


思わずモナーを蹴り飛ばす


( ´∀`)「僕に当たらないでほしいモナ・・・・」


ふくらはぎを押さえながら愚痴をはく


ξ゚听)ξ「あんたねぇ・・・・新年早々またやられたのよ!?」



クリスマスから二週間足らず・・・・あっさり6件目
またしても後手に回ってしまった



35: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:07:45.40 ID:IXsRJAqp0
  
ξ#゚听)ξ「警備は何してたのよ!」


写真館は来客が多いためガードマンの数もそれなりにいたはず


怪しい奴がいてもそれなりの対処が出来たはずだ


ミ,,゚Д゚彡「いやここにはそこまでガードマンはいなかったようじゃ」



36: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:09:35.07 ID:IXsRJAqp0
  
ξ;゚听)ξ「うわっ・・・・びっくりしたぁ」




ミ,,゚Д゚彡「おぉ、驚かせてすまなんだツンちゃん」

刑事になって20年のベテラン刑事の聞き込みの早さは尋常ではなかった



とりあえず・・・・と言って見せてくれた手帳にはびっしりと細かい情報が書かれていた



37: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:14:50.22 ID:IXsRJAqp0
  
ξ゚听)ξ「職員はまとめてあぽーんか・・・・」


折り合い悪く職員は全員館内にいたようで皆さんすでに黒焦げのようだった・・・・



( ´∀`)「資料なんかもまっ黒に焼けちゃたモナ・・・・」


ξ゚听)ξ「ねぇ、爆発は開館10分前におきたのよね?」



( ´∀`)「そうモナ、幸いお客さんがくる前でよかったモナ」



38: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:17:30.34 ID:IXsRJAqp0
  
( ´∀`)「それと・・・・」

ξ゚听)ξ「?」



( ´∀`)「最近ガードマンに新しく入った奴がいたらしいモナ」



ξ゚听)ξ「・・・・へぇ」



( ´∀`)「まだそいつの死体が見つかってないモナ、もしかして・・・・」



ξ゚听)ξ「有り得るわね・・・・資料は」


資料は灰の中、一から聞き込みで情報を拾うしかない


ξ‐-)ξ「ハア・・・・おやすみは当分先になりそうね」



41: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:35:20.75 ID:IXsRJAqp0
  
くらいくらい闇の中



一つの花火が空に舞い上がる


( ^ω^)「わーい大きな花火だお」



J( 'ー`)し「そーだね、父ちゃんとおじさん綺麗な花火あげたね」



ブーンの父は花火師だった

毎年毎年空に大輪の花びらを咲かせる芸術家だった



今でもあの大きな花火を僕は覚えてる


20年近く経っても今だに色あせないあの花火を



42: ◆7YW6txupJQ :2006/04/27(木) 00:41:09.53 ID:IXsRJAqp0
  
(;^ω^)「またあの夢かお・・・・」



起きると体中に汗をかいていた


( ^ω^)「冬なのにこんなに汗かいて風邪でもひいたら大変だお」


タオルで体をふいて再びベットに横になる


( ‐ω-)「明日からはしばらく休むお・・・・」



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