( ^ω^)はパンクバンドのベーシストのようです

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/07(日) 23:07:24.03 ID:00JpMOdC0
DONふうのふたりにブーンはビビッていた。

('A`)「よう、あんたが内藤か。ショボンから話はきいてるぜ」

ドクオが話し掛けてきた。

( ^ω^)「よ、よろしくだお・・・」

( ゚∀゚)「よろしくな!!」

最初は少し怖かったが、話してみると、ふたりとも案外普通だった。ドクオは口は悪いがとても頭がよくて、ブーンはとても話しやすかった。ジョルジュは女好きなようで、特におっぱいが好きだといっていた。
ジョルジュにつっこむドクオとショボンがおかしくて、ブーンも声をあげて笑ってしまった。
そうやって雑談しているうちに、ブーンはみんなと打ち解けていった。



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/07(日) 23:08:40.52 ID:00JpMOdC0
(´・ω・`)「そろそろバンドの話でもしようか」

ショボンが切り出すと、ブーンたちは身を乗り出した。

(´・ω・`)「俺な、パンクバンドやりたいんだ」
('A`)「パンクってーと、ブルーハーツみたいなやつか?」
(´・ω・`)「違うよ。あれはパンクじゃない。セックスピストルズとか、そういうのだ」
( ゚∀゚)「セックス!? 」
('A`)「うるせーよ!!ww」

ブーンは、wktkしながら話を聞いていた。ブーンも、パンクバンドがやりたかった。いままでの退屈な日常を吹き飛ばすような、そんな音楽がやりたかった。

('A`)「俺は音楽のことはよくわかんねえからな。ショボンに任せるぜ」
( ゚∀゚)「俺はバンドやってモテたいね」
( ^ω^)「僕もパンクがやりたいお」

ブーンはパンクがやりたかったし、ドクオとジョルジュは、特に異論はないようだった。それを確認すると、ショボンはカバンからなにやら取り出してきた。



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/07(日) 23:09:44.07 ID:00JpMOdC0
(´・ω・`)「とりあえず、この曲をできるようになってくれ」

ショボンが取り出したのは、楽譜だった。楽譜には、「ゴッドセイブザクイーン」と書いてある。

('A`)「ちょwwww楽譜とかよめねーしwwww 」
(´・ω・`)「別に楽譜読めなくたっていいよ。楽譜どおりやる必要もないしな。参考までに」

ブーンもまったく楽譜が読めなかった。なんのことかさっぱりわからない。

( ゚∀゚)「俺は読めるぞ」

ジョルジュは子供の頃ピアノをやっていたらしい。いまはピアノは弾けないが、中学のときからドラムをやっていたようだ。
ブーンはこの曲が好きでよく聴いていたが、実際演奏するとなると、話は別だ。急に気持ちが引き締まった。

(´・ω・`)「とりあえず、来週の日曜にスタジオであわせてみよう。話はそれからだ!」

全員、異論はなかった。
ブーンはみんなと別れ、家に帰ってさっそく楽譜を見てみる。やはり、さっぱりわからない。
それから、CDを聴いたり教則本を見たり、必死に練習した。練習は深夜まで続いた。いままではおもしろくもないテレビを見てばかりだったが、ブーンははじめて、ひとつのことに真剣に取り組み始めていた。



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/07(日) 23:10:28.57 ID:00JpMOdC0
1週間、練習し続けた。指はボロボロになったが、楽しくてしかたがなかった。だんだん「ゴッドセイブザクイーン」に聞こえるようになってきて、そういう進歩がまた嬉しかった。
家に帰ってもご飯を食べるとき以外は部屋にこもり、練習し続けた。
通学途中も、カセットテープにリピートで録音した曲をウォークマンで聴き、イメージトレーニングした。
そして・・・
日曜日になった。

( ^ω^)がんばって練習したお!はやくみんなで演奏したいお!!

ブーンははやる気持ちをおさえ、駅前のスタジオに向かった。

みんなはすでに来ていて、ブーンを待っていたようだった。

('A`)「おせえよブーン!」
( ^ω^)「ごめんだお」
( ゚∀゚)「はやくやろうぜ! 」
(´・ω・`)「よし、さっそくやるか!」

受付で手続きを済ませ、4人はスタジオに入った。ブーンにとってははじめてのスタジオ。

( ^ω^)(すごいお・・・!!でっかいアンプがあるお!!)



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:09:21.73 ID:TA/xXrD20
アンプを持っていなかったブーンは、ドキドキしていた。この大きなアンプを通して音を出したら、いったいどうなるんだろうか。

( ^ω^)(あれ・・・?)

ふとショボンを見ると、ギターとアンプをコードでつないでいる。

(;^ω^)(僕、コードなんか持ってないお・・・)

よく考えればわかることだった。つながなければ、アンプを通すなんてことはできないのに。

(;^ω^)「ショ、ショボン・・・」

事情を説明すると、みんなに大笑いされた。

('A`)「バカスwwwwww」
( ゚∀゚)「ぎゃははははwwww」
(´・ω・`)「まったくしょうがないなー。俺の貸してやるから。ちゃんと買っとけよ〜」
(;^ω^)「ごめんだお・・・ 」

ショボンのシールドを借りて、ブーンはベースをアンプにつないだ。ツマミの設定とかはよくわからなかったので、ショボンにやってもらう。弾いてみると、ボーンという重厚な音が出て、ブーンは興奮した。



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:10:06.22 ID:TA/xXrD20
  
ひととおりみんなセッティングし終えると、ついにショボンが切り出した。

(´・ω・`)「よし、やるか!!」

みんなうなずく。ブーンも力強くうなずいた。ついに、バンドとして最初の演奏が始まるのだ。wktkしまくっていた。

ショボンがギターをかきならす。聴いたこともないような爆音で、あの曲の、あのイントロがはじまった。

( ^ω^)(は、はじまったお!!)

急にテンパってしまい、ブーンは出遅れた。一度出遅れると、素人のブーンに修正はできなかった。イントロだけやって、ショボンが演奏を止めた。

(´・ω・`)「もちつけブーン。もう一回やろう」
( ^ω^)「フウ・・・ごめんだお」

今度は、気持ちを落ち着け集中した。ショボンがイントロを弾き始める。ジョルジュのドラムに合わせて、ブーンはベースを弾き始めた。



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:10:48.19 ID:TA/xXrD20
  
ブーンは必死だった。なんとかついていくだけで精一杯だった。たくさんミスをした。しかし、まぎれもなく自分たちは、セックスピストルズの「ゴッドセイブザクイーン」を演奏していた。
ドクオのボーカルは、まるでジョニーロットンがのりうつったかのようで、ブーンも惹きつけられた。
ジョルジュはパワフルで正確なドラミングで演奏を支える。リズムが正確なので、とてもやりやすい。
ジョルジュはやはりさすがで、うまいだけでなく、アツイものを感じた。
ブーンは、ただ必死に演奏し続けた。曲が終わったとき、ブーンの額には汗が光っていた。

('A`)「なかなかいいんじゃねーの? 」
(´・ω・`)「初めてにしては上出来だな」
( ゚∀゚)「ブーンも、ベースはじめたばかりにしちゃいいんじゃね?」
(;^ω^)「でも僕、これしか弾けないお・・・」

何度も合わせた。どんどんよくなっていくのがわかって、ブーンは楽しかった。しかし、同時に自分の力不足も感じていた。ほかの3人はすごい。自分が足手まといにならぬよう、もっと練習しようと誓うブーンであった。



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:11:32.46 ID:TA/xXrD20
  
初スタジオ練習を無事に終えた後は、4人はいろいろな曲を練習した。ブーンもがんばってついていこうと、毎日練習し続ける。
いろんな曲ができるようになるのはこの上なく楽しく、ブーンは充実した毎日を送っていた。
やがて指の皮も厚くなり、痛みを感じなくなったころ、ブーンは3年生に進級した。

( ゚∀゚)「そろそろライブとかしたくね?」

ジョルジュの一言に、ほかの3人は顔をあげた。

('A`)「たしかにな〜。このまま練習ばっかやってるのもな。どうせなら人前でぶちかましてえよ」

ドクオが同意する。ブーンも、心の中で同じことを考えていた。ある程度演奏が形になってきて、すこし自信がついてきたようだった。

(´・ω・`)「今年で卒業するんだし、最後の文化祭にでも出るか!」

ショボンの言葉に、ブーンはwktkした。いままで別に興味もなかった文化祭。文化祭特有の甘酸っぱい思い出もないし、自分はそういうこととは無縁だと思っていた。

( ^ω^)(もしかしたら今年は・・・!!)

ブーンは期待に胸を膨らませた。



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:12:10.15 ID:TA/xXrD20
  
文化祭には、バンドメンバーの半分以上が学校の生徒なら、学外の人間も参加できるようだった。つまり、ブーンたちは参加できるようだ。

( ゚∀゚)「バンド名きめようぜ!!」

ジョルジュが言い出し、討論が始まる。ジョルジュの提案でオッパーズになりかけたが、結局は、the VIPPERSというバンド名に決まった。

( ^ω^)(the VIPPERS・・・かっこいいお!!)

文化祭で喝采を浴びるVIPPERSを想像して、ブーンはにやけていた。

('A`)「なにニヤけてんだよエロガッパ!練習すんぞ!」
(;^ω^)「わ、わかったお!」

明確な目標ができて、4人の練習にも熱が入った



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:12:45.16 ID:TA/xXrD20
  
やがて文化祭が近づき、ブーンはいよいよwktkしていた。

( ^ω^)(みんな見にきてくれるのかお・・・かっこよくキメたいお!)

ブーンはひそかに、ベースを弾くアクションまで練習していた。ベースの練習は真剣に取り組んでいるが、やはり期待はしてしまう。

(;^ω^)「ハッ!これじゃまるでジョルジュみたいだお・・・」

ブーンは雑念を振り払うかのように大きく首を振ると、ライブでやる予定の5曲を練習し始めた。
ベースをはじめて、少しずつ自分に自信が持てるようになったブーン。
刺激のない毎日が続いていたが、ショボン、ドクオ、ジョルジュという仲間もできた。
そして自分が大好きなパンクロックを、自分で演奏することができるようになった。

( ^ω^)「シド・・・ディーディー・・・リチャードヘル・・・僕も、あんなふうにかっこよくなりたいお!」

鏡の前で、ブーンはポーズを決めた。



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:13:32.43 ID:TA/xXrD20
  
文化祭当日。
学校は盛り上がっていた。クラスの出し物や、部活でのイベントなど、みんなが楽しんでいる。
いままでおもしろくもないと思っていたが、自主的に参加すると、ブーンにとっても楽しめるお祭りだった。

('A`)「けっこう人いるじゃねーか。これは期待できるぜ!」

ドクオも、テンションがあがってきているようだった。ジョルジュはすぐに女の子に声をかけ始める。

(´・ω・`)「緊張してるか?」

ショボンがきいてきた。

( ^ω^)「思ったよりリラックスしてるお。ここまできたら、やるだけやってやるお!」
(´・ω・`)「さすがブーン!ま、楽しもう!」

ショボンも楽しそうだ。
リハーサルを終え、本番まで時間があったので、学校をうろついてみる。

( ^ω^)(あっ・・・可愛い子がいるお・・・!!)

学校ではみたことない子だったが、ブーン好みのとても可愛い子が、友達と楽しそうにしていた。

( ^ω^)(あの子も見にきてくれたらいいお〜)

ブーンの気分は最高だった。
そしt、本番の時間が近づいてきた・・・。



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:14:25.89 ID:TA/xXrD20
  
ブーンたちは出番を次に控え、ステージのそでで待っていた。そっと客席をのぞいてみると、たくさんの人がいる。

( ゚∀゚)「すげー!いっぱいいるぜ!」

ジョルジュが興奮した面持ちで言った。
ブーンも客席をのぞいてみる。

( ^ω^)「アッー!」

思わずブーンは声をあげた。

( ^ω^)(あの子だお・・・!!)

ブーンは客席に、先ほど見かけた可愛い子が座っているのを見つけた。

( ^ω^)(がんばって、いいとこ見せるお!!)

ブーンのテンションは最高潮に達する。
今演奏しているバンドは、ミスターチルドレンのコピーバンドだった。そんなにうまくはないが、客はなぜかノリノリだった。

('A`)「やけにノリノリじゃねーか!みwなwぎwっwてwきwた!w 」

ブーンはミスチルコピーなぞに興味はなかったが、客をあたためてくれているコピーバンドに感謝した。
やがて、コピーバンドの演奏が終わる。ふと、客席の様子がおかしい。ざわざわし始めた。



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:15:24.42 ID:TA/xXrD20
  
('A`)「ちょっと待て!どういうことだ?」

ドクオが声を荒げた。
客が帰り始めている。みんなおしゃべりなどしながら、次々とでていく。
ブーンはその光景を、呆然と見詰めていた。ブーンのお気に入りの女の子も、いつのまにかいなくなっていた。

(´・ω・`)「なるほどね。つまり、みんなあのコピーバンドの友達やクラスメートだったんだ」

ショボンの言葉どおりのようだった。ほとんどの客が帰り、残ったのは男が数人。そのうち半分は、ショボンの友達だった。

( ゚∀゚)「なんだよ。せっかくテンションあがったのによ〜」

ジョルジュがぼやくのも無理もない。ついさっきまで、大勢の客の前で華々しくデビューするつもりだったのだから・・・。

(´・ω・`)「まあせっかくだ。とりあえずやろうか」

4人は静かになった数人の観客の前で、演奏をはじめた。
ブーンはつらかった。いろんな想像をしていた自分が馬鹿馬鹿しくなって、泣きたくなってしまう。
予定していた5曲をやり終えると、観客からまばらな拍手が送られた。
ブーンはしょんぼりしながら、片付けをはじめた。



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:17:03.92 ID:TA/xXrD20
  
(´・ω・`)「これが現実ってやつだな」

片付け終わって黙っていた4人だったが、ショボンが口を開いた。

('A`)「なにがだよ」

ドクオは、あまり機嫌がよくない様子だ。

(´・ω・`)「結局、音楽を聴いてる奴っていうのは少ないんだよ。今日のコピーバンドは盛り上がったてたけど、みんな友達だから見にきてただけだし」
('A`)「フン・・・それでも盛り上がってんならいいじゃねえか」

ふたりの会話を、ブーンは黙って聞いていた。

(´・ω・`)「盛り上がるだけならなんでもいいさ。流行してる曲をやれば、そりゃあ盛り上がるだろうしね」
('A`)「何が言いてえんだよ」

ドクオは、鋭い目でショボンを睨む。ショボンはそれを気にした様子もなく、冷静だがしかし、はっきりとした口調で答えた。

(´・ω・`)「俺には夢があるんだ。俺が信じているこの音楽が理解されるのかどうか。それを確かめたい」

ドクオも黙って聞いている。


(´・ω・`)「世の中には、ピストルズも知らない自称パンク好きとか、ファッションだけのパンクスもどきとかな。俺にとってはそんな奴ら、どうだっていいんだ」

普段ふざけているジョルジュも、今回は黙っていた。

(´・ω・`)「ただ俺は、確かめたい。俺の世界を理解してくれる奴が、この世に何人いるのか」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:18:23.85 ID:TA/xXrD20
  
('A`)「俺たちはおまえの道具ってわけかい?」

ドクオが皮肉っぽく言った。

(´・ω・`)「そうじゃない。だいたい、おまえにそんな役目は無理だろうww 」

ショボンが笑うと、ドクオも笑った。

('A`)「わかったよ。付き合ってやろうじゃねえか。おまえの夢ってやつに」

ドクオがいうと、ショボンは嬉しそうに笑った。ブーンは、自分が恥ずかしくなった。自分がベースをやることに、そんな意味など見出していなかった。ただヒーローになりたくて、かっこつけていただけ・・・。

( ^ω^)「ショボン・・・ 」

ブーンは、ようやく口を開いた。ショボンがこちらを見る。

( ^ω^)「僕はまだベースをはじめたばっかりだし、難しい話はよくわかんないけど・・・僕はショボンとバンドをやりたいお!だから、僕も仲間にして欲しいお!!」

ショボンは、ブーンにとって音楽の師匠だった。パンクを好きになるきっかけをくれたのも、ベースをはじめるきっかけをくれたのも、ショボンだった。そんなショボンが語った、漠然としているが大きな夢を、自分も見てみたいと思った。

(´・ω・`)「ブーン・・・おまえのベース、頼りにしてるよ!」

ブーンはドクオとショボンと笑いあった。ふと、いままで黙っていたジョルジュが口を開く。

( ゚∀゚)「で、何の話だったの?」
('A`)(´・ω・`)( ^ω^)「オイ!!!www」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:19:51.97 ID:TA/xXrD20
  

文化祭も終わり、帰ろうとしていると、誰かが声をかけてきた。
ふりかえると、ライブでPAをやってたおじさんがいる。

おじさん「きみたち、なかなかよかったよ」

思いもよらぬ誉め言葉に、4人は驚いた。

おじさん「今日はお客さんが少なくって残念だったけど、それでも今日見てた人たちは、いいものが見れたんじゃないかなって思うよ」

ブーンは嬉しかった。落ち込んでいただけに、よけいに嬉しかった。わかってくれる人もいるのだ。
こうして、the VIPPRSの初ライブは終わった。



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/08(月) 16:21:41.24 ID:TA/xXrD20
  
文化祭も終わり、学校も日常へと戻っていった。VIPPERSはそのあとライブハウスで何回かライブをやったが、あいかわらず客席は閑古鳥だった。
それでも、ブーンは楽しかった。受験勉強にはげみながらも、ベースの練習はかかさなかった。

ブーンはトキオシティーにある大学を受験するつもりだった。ドクオとショボンも、そのつもりのようだ。
ジョルジュはトキオシティーの専門学校に入学が決まり、トキオの女の子をリサーチし始めていた。

( ^ω^)「みんなトキオシティーにいくんだお。VIPPERSは不滅だお!」

ブーンは、仲間と一緒にトキオシティーでバンドを続けることを目標に、退屈な受験勉強をこなした。
勉強はつまらなかったが、ときどき仲間と連絡をとっては近況を報告しあい、バカ話をして息抜きした。みんなががんばっていると思うと、自分もという気になってくる。

そしてやがて、大学から合格通知が届いた。
ドクオとショボンも、無事に進路が決まったようだ。
ブーンはほっとしながらも、これからの生活を想像してwktkした。



( ^ω^)はパンクバンドのベーシストのようです
〜高校編〜終了。
トキオシティー編につづく。



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