( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。

100: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 09:11:20 ID:aYQKD/DF0
ふたりの哀哭が収まり、住宅地に夜本来の静けさがまたやってくる

(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・なあ」
( ^ω^) 「・・・なんだお?」

膝をつき、手をつき、四つんばいの姿勢で、弟者が問う

(´<_` ) 「なんで・・・・・・・なんでおれ・・・・・・・」
      「なんで・・・・・・こんな、つまんないことで・・・・死んじまったんだ・・・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(´<_` ) 「俺は・・・・・・そんなに、悪いこと・・・・・・したか・・・・・・?」
      「したんなら・・・・・・いくらでも謝る・・・・! あやまるから・・・・・」

ギリリッ、とアスファルトを握り締めるように拳をつくる弟者
だが、アスファルトが削れるわけもなく、ただ無意味に弟者の指が削れて行く

(´<_` ) 「たのむ・・・・・・・・! 兄者に・・・・・・・!」
      「兄者に・・・・・・・あやませて・・・・・・・くれ・・・・・!」

ブーンに頼んだところで、どうしようもない
それを分かっていても、弟者は言わずにはいられなかった・・・・・・・・・



102: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 09:19:00 ID:aYQKD/DF0
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ブーンは何も言わず、土下座のような格好をする弟者にちかより
その背中に手をやった

( ^ω^) 「ここから・・・・・・兄者の声が聞こえたお・・・・・」
(´<_` ) 「・・・・・・これ・・・・・・は・・・・・・・・?」
( ^ω^) 「ぼくにも・・・・・よくわからないお。でも・・・・・・」

糸を弟者の目の前に持っていき、真剣な目で、ブーンは言った

( ^ω^) 「これが、君達に、大切なものだってことは・・・・・・わかるお」

(´<_` ) 「ああ・・・・・・・・そうか・・・・・・・・・・」

涙を、血まみれの手でぬぐい、弟者が立ち上がる

(´<_` ) 「この、光の糸が・・・・・俺たちを繋いでくれるんだな・・・・・・」

不思議な感覚だ・・・・・・・
何も分からないのに、何故か確信できた
手の平を、光の糸ごと強く握り締める。すると、光が増し、あたりを昼間のように照らす

(´<_` ) 「俺の気持ちを・・・・・・・・届けてくれ・・・・・・・・・・!!」



106: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 09:48:04 ID:aYQKD/DF0
遺骨の前で、兄者は眠っていた
昨夜は、何故だか弟者がいる気がして、泣きつかれてしまったのだ

( ´_ゝ`) 「ぅ・・・・・ううん・・・・・・あさ、か・・・・・・」

いや、日の高さからして、もう昼前だろう
いくらニートだからとはいえ、これは寝すぎだ
しかも、場所が悪い。母者も起こしてくれればいいものを・・・・・・

( ´_ゝ`) 「いや・・・・・・・気を使ってくれたのかも・・・・・な」

だとしたら・・・・・・・・・・・・余計なお世話だ
弟の前で泣きつかれる兄貴が、いるものか、と、兄者の自尊心が告げる

( ´_ゝ`) 「いや・・・・・・俺は、兄らしいことなど・・・・・何一つ・・・・・・!」

それどころか、自分は・・・・・・・・・・・・

( ´_ゝ`) 「弟者も・・・・・俺を恨んでいることだろう・・・・・・・・・」

と、立ち上がりかけ、ある異変に気がついた

( ´_ゝ`) 「ノートPCの電源が・・・・・・・・・・ついてる・・・・・?」



107: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 09:48:37 ID:aYQKD/DF0
PCのモニターには、回線を繋いでいないにも関わらず届いたメールが開かれていた

from:弟者

( ´_ゝ`) 「!? な・・・・・・・・・・・・・・!」

『兄者! 一週間もたつのに、何をめそめそしている?』
『なにやら、あの事故を気に病んでいるのだろうが、あれは俺の不注意だ』
『兄者のせいなんかじゃない・・・・・・・・・・・・・』

メールを不思議がることも、不気味がることもせず、兄者はそのメールに食い入る

( ´_ゝ`) 「ちがう・・・・ちがうんだ・・・・・・・!」
      「俺が・・・・・俺が謝りたいのは・・・・・・・・・・・・!!」

兄者がすべてを言い終える前に、二通目のメールが開いた

『あと、どうせ自分の不甲斐なさに気がついて、後悔しているだろう?』
『そんなの・・・・・・気にする必要などあるのか・・・・・・・・・?』
『俺たちは、二人一つの流石ブラザーズじゃないか・・・・・・』
『俺は・・・・・・そんな兄者も・・・・大好きだったさ』



108: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 09:49:23 ID:aYQKD/DF0
( ´_ゝ`) 「二人で・・・・・・・一つ・・・・・・・・・?」
     「じゃあ・・・・・! じゃあ・・・・・・・!!!!」

涙声で、ノートPCに叫ぼうとした直前、三通目が開く

『俺が死んだのは、もう仕方が無いことだ・・・・・・・・残念だが』
『だから・・・・兄者は、俺の分まで、可愛い嫁さんをみつけてくれ』
『その人が、きっと兄者を支えてくれるはずだ・・・・・・・・・!!』
『俺は、もう兄者の横にいれないけれど、今も、こうして・・・・見守ってる』
『ps.仕事、そろそろ見つけて、それを生きがいにしろよ?』
『出来のいい弟より、偉大なる兄へ』

( ´_ゝ`) 「弟・・・・・・・者・・・・・・・・・・・・・・」

兄者が読み終わると同時に、PCの電源が落ちた
再度電源をつけてみても、メールは残っていなかった
気がつけば、兄者の目から滝のように涙が流れ出していた

( ´_ゝ`) 「結局・・・・・・・俺らは、PCから離れられんのだな・・・・・・・」

このままではいけない・・・・・・・・・涙をぬぐい、決心する

( ´_ゝ`) 「父者ー!! 履歴書の書き方教えてくれー!!」

光のケーブルが、ノートPCから、こっそりと抜け落ちた・・・・・・・・・



113: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/05(月) 10:06:52 ID:aYQKD/DF0
( ^ω^) 「・・・・・・気持ちは、伝えきれたかお?」
(´<_` ) 「いや・・・・・全くもって足りん・・・・・・」

足りない、って言うのに・・・・・・・・

(´<_` ) 「兄者は、もう立ち直ったみたいだ・・・・・・・」
      「五通目まで・・・・・用意したんだけどな・・・・・・・・」

はは、と笑う弟者は、口調の割にはさっぱりとした表情だった

( ^ω^) 「送らなくて、いいのかお?」
(´<_` ) 「ああ・・・・・・・こいつは、俺が墓場まで持っていくさ」

と言っても、もうすぐなんだがな、と軽口を叩く

(´<_` ) 「それじゃ・・・・・・・・・・・・・」
( ^ω^) 「行くのかお・・・・・・・・?」
(´<_` ) 「ああ、世話になったな、ブーン!」

光のケーブルは、兄者の部屋を離れ、天空へと上り
そこを、伝って、弟者は空へと還って行った・・・・・・・・・・・・



102: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:04:30 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「よかったお・・・・・・本当に・・・・・よかったお・・・・・」

天に昇る弟者を見送り、ブーンは満足そうに、おおきく頷く
弟者が消えた空にはもう太陽が燦然と輝いている
気がつけばもう夜があけてしまっていたのだ。だが

( ^ω^) 「・・・・・・・でも、なんだかおなかがすかないお・・・・・・?」

それどころか、喉も乾かないし、眠くも無い

( ^ω^) 「・・・・・きっと、変に気を張ってたからだお!」

元気に、そう言う。無理に、元気に言う理由はきっと
どこかで、気がついているのだろう、それはごまかしだと・・・・・
自分に言い聞かせ、何かに気づく前に、ブーンは歩き出す
どこへ行こうかと、考え、そして思いつくのは

( ^ω^) 「そうだお! 弟者にお線香をあげるお!」

どうせ、すぐそこだ。そのぐらいしなければ罰があたる

しかし、ブーンは気がつかない
それが、自分に、どんなことを伝えるのかを・・・・・・・・・・・



106: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:09:11 ID:s4aF6zCg0
壁をぐるりと回り、ほどなくして玄関の前についた
インターホンを押そうとして、ふと気がつく

(;^ω^) 「あ・・・・・・なんて言って家に上げてもらうお・・・・・・・?」

そう、弟者とは生前に面識が無い
今、そこで話していた、などと言って通じるとは思えない

( ^ω^) 「そうだお! 一週間前に話したって言えばいいお!」

たったそれだけで、家に上げてもらえるとは思えないのだが
ブーンはそこまで考えが至らない
むしろ、これは名案、ぐらいにしか思っていなかった

( ^ω^) 「ピンポーン♪」

自分で言って、押す
だが、実際にはピンポーンという音はしなかった

( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

それどころか、インターホンはへこんですらいなかった



107: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:10:09 ID:s4aF6zCg0
(;^ω^) 「あれ? ・・・あれ? ・・・・・・・・・あれ・・・・・?」

ぐっ、ぐっ、ぐっ、・・・・・・・・・・・・・・・
何度も何度も、繰り返し押してみるが、手ごたえは無い
次第に指が痛くなってくる

( ^ω^) 「・・・・・・・・は、ははw・・・これ・・・・・壊れてるお・・・・・・」

そんなわけは無い。押せてもいないのに、気がついているのに、そう結論する
指をさすり、今度はドアノブに手をかける

( ^ω^) 「・・・・・開かない・・・・開かない・・・・・・・・・・・!」
      「鍵・・・・・・・だお。きっと、鍵がかかってるんだお・・・・・・!!」

そうだ、そうに決まってる!
しかし、その期待もすぐに裏切られる

( ´_ゝ`) 「・・・・まずはバイトから探そう!!」
( ^ω^) 「!?」

ガチャリ、と、鍵を開けるような音を立てずに、ドアがひらいた

( ^ω^) 「ちょ・・・・・・・・・すいませんだお!!」
( ´_ゝ`) 「ふむ・・・・・・コンビニから行ってみるか・・・・・・・」
 
出てきた兄者は、ブーンのことを無視するかのように、歩いていった



117: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:24:50 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「なんで・・・・・・・なんで・・・だお・・・・・・・・・?」

スタスタと、何も迷う事無く歩く兄者の背中を見ながら、うなだれる

どうして、無視されたのか?  ―――――見ず知らずの他人だから
どうして、ドアは開いたのか?  ―――――内側からだと鍵が必要がないタイプなんだ

いくつも、いくつも、疑問を考えては、無理矢理な理由をつける

( ^ω^) 「・・・あはw・・・・・・それでも、無視は傷つくお・・・・・・」

目の端に浮いた涙をぬぐう

( ^ω^) 「なんだか、コーヒーでも飲みたいお・・・・・・・・」

喉は渇いてはいない。だが、気晴らしに、何か飲みたい
どこかに自販機はないか、と家の敷地から出ようとしたその時・・・・・・・

( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・!?」

弟者の言葉を・・・・・・・・思い出す

『(´<_` ) 「ああ、これか? ・・・・・・まあ、俺は幽霊だからな・・・・」
       「イメージすれば、このぐらいは何とかなるみたいでな」         』

その手に、コーヒーの缶が、どこからともなく、出現した

(;^ω^) 「う・・・・・・・・うわあああああああああああああああああ!!!!??」



125: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 01:36:54 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「なんで・・・・・・・なんで・・・・・・・・・・」

とぼとぼ歩きながら、呟く
あの後、走り出したはいいものの、何処へ行くか、決められず
ただただ街を、当てもなく、目的もなく、練り歩く

一度は、家に行こうともした。だが、そう思うたび、弟者の言葉がフラッシュバックする

『 (´<_` ) 「・・・・・はは、帰ったら、俺の葬式の真っ最中だった」  』

・・・・・・・・・そんなものを見たら、もう、戻れない気がする・・・・・・・・

だから、どこへともなく、意味もなく、歩き続ける

( ^ω^) 「あ・・・・・・・・・コンビニ・・・・・・・・・・・・・」

目に入ったのは、行こうと思っていたローソンだった
試しに、自動ドアの前に立ってみる

( ^ω^) 「やっぱり・・・・・・・・・・開かないお・・・・・・・・・」

何故だろう。ただ、ドアが開かない。それだけのことで
まるで自分がこの世のすべてから拒絶されたように感じる



150: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:25:44 ID:s4aF6zCg0
打ちのめされたボクサーのような足取りは、なぜか商店街へと向かっていた
駅の前のここは、むしろ繁華街と言った方がいいのかもしれない

( ^ω^) 「・・・・・・あ」

視線をめぐらせば、弟者のような人もちらほらと見える
うつむく人、はしゃいでいる人、さまざまだが、どれも誰からも相手にされない

( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そして、ブーンもまた、相手にしない
相手にすれば、また・・・・・・・・・・・・・・・

( ^ω^) 「いや、いや! ・・・・・・ちがうお・・・ちがうんだお・・・・・!!」

かぶりをふり、叫ぶ
認めない、認めたくない!
叫びは悲痛で、どうしようもなく、ブーンの心を引き裂いていく

すると・・・・・・・・・・・・・・・・・

     「アンタ・・・・・・なにそんなとこでシャウトしてんのよ・・・・・・・?」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」

目の前にあらわれた、愛しい人は、普段どおり、声を、かけてくれた



151: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:27:55 ID:s4aF6zCg0
一瞬、何が起きたのか理解できなかった
まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・と、思ったが

( ^ω^) (ツンは・・・・・auショップから出てきたお・・・・・・・・!)

ということは、

( ^ω^) (弟者とは、ちがうみたいだお)

そこで、自分と、とは意地でも考えない
だが、確かに。道行く人々は、突然喋り始めた彼女を奇異の目で見ていた

ξ゚听)ξ  「・・・・・・? どうしたのよ?」
(;^ω^) 「・・・・・・・・い・・・いや、なんでもないお!!」

嬉しい、嬉しい・・・!!
感情が、身体をつきぬけ飛び出しそうだ
だが、その前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・

( ^ω^) 「ここじゃ・・・・・・まずいお・・・・・・」

ξ゚听)ξ  「へ? ・・・・・・・なにがよ?」
( ^ω^) 「ちょっと、公園まできてほしいお!!」

ここだと、ツンが変人に見えてしまう。それは・・・・・・・・・・・いやだった

ξ#゚听)ξ  「え!? ・・・・・・・ちょ! まちなさいよ!?」

ブーンは静止の声も聞かず、走り出した



152: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:29:53 ID:s4aF6zCg0
(;^ω^) 「ゼェ・・・・・ここなら・・・・・・・ハァ・・・・・・大丈夫、だお」

この時刻、この公園は人気が無い
いや、時刻に関わらず、この公園を利用するものは少ないのだ
普段なら、近道をするとき以外、入ることの無いところだが、今は好都合だ
と・・・・・・・・・・・・

ドゲシッ!!

( ^ω^) 「ふべらっ!?」
ξ#゚听)ξ  「ゼェ・・・・・ハァ・・・・・・・・・いきなりヒールで全力疾走させんなっ!」

そのヒールは今、ブーンのどてっぱらに食い込んでいる
・・・・・・ていうか、走ったのか? 普通はヒールが折れるので無理だろう

(;^ω^) 「ご・・・・ごめんだお・・・・・・・・・・・」
ξ゚-゚)ξ  「・・・・・ま、いいけど・・・・・・・・・それより、なにやってんのよ?」
(;^ω^) 「あ・・・・・・・か、買い物・・・・・買い物だお!」
      「それより、ツンこそ何をしてるお?」

腹をさすり、ブーンが聞く
するとツンは、右手の紙袋を掲げてみせた

ξ///)ξ  「今日、旅行から帰ってきたの。今は、お土産配る途中」
    「アンタも・・・・・そ、その・・・・・・よかったら・・・・・・・・・ついてくる?」



153: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:34:06 ID:s4aF6zCg0
ξ゚听)ξ  「・・・・それでね、ホテルがすごかったの!」
(;^ω^) 「ツ、ツン・・・・も少し、こえ小さくしてほしいお・・・・・・・」

何故・・・・・今ツンの隣を歩いているのだろう・・・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ  「あ・・・・そう言えば、二日酔いだっけ・・・・・・・」

何故・・・・・そんなしょうもない嘘をついたのだろう・・・・・・・・・

( ^ω^) 「ううん、ぼくがわるいんだお・・・・・・・・・」

何故、何故、何故、何故、何故・・・・・・・・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ  「・・・・・そんなに、アタシと歩くの・・・・・・・・・つまらない?」
(;^ω^) 「え!?」

突然のツンの呟きに、我に帰る

ξ;;)ξ  「だって・・・・・・・二日酔いだって言っても・・・・・・・・・」
     「その、すごい・・・・・・・いやそうな顔、じゃない・・・・・?」

ああ、違うんだ・・・・・・・・そんな・・・・・・・そんなわけじゃ・・・・・・・ない
嬉しくて・・・・・嬉しくて・・・・・・・・・・・・・

そこに甘えて、溺れてしまいそうだから・・・・・・・・・・・・・・



162: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:46:09 ID:s4aF6zCg0
ふと、思う・・・・・・自分は本当に生きてるのか?
それとも・・・・・・死んでいるのか?

今、自分は自覚を持って動いている
そして、ツンにはしっかり見えてもいるし触れもする
それは、生きているということじゃないのか?

生死確認のためには、まず、意識の有無を調べる
なら意識がある弟者は生きてるんじゃないのか?

でも弟者は、そんな自分を、幽霊、と言った

死んでいるのに意識がある
意識があるのに死んでいる

それが、幽霊

自分も・・・・もしかしたら・・・・もしかしたら・・・・・・・・・・



考えて、そして、止める

今は、そんなことを考えてる時じゃ・・・・・・ないから・・・・・・・・・



164: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/07(水) 02:59:44 ID:s4aF6zCg0
( ^ω^) 「楽しいお・・・・・・すっごく、楽しいお」
ξ///)ξ  「え・・・・・・・?」

漏れ出すようなブーンの言葉に、ツンは顔を真っ赤にする

ξ゚听)ξ  「べ、別に、アンタを喜ばしたくなんかないんだからねっ!」
     「ただ・・・・・ただ! あ、アタシがいやな奴みたいじゃないっ!?」

いつも通り、あまりにもいつも通りな、ツンの言葉
それが何故だか、嬉しい

( ^ω^) 「そう言えば、なんでauショップに行ってたんだお?」

もっと、ツンの話を聞きたい。何気ない、いつものツンの話を

ξ゚听)ξ  「ああ、あれね。・・・・・なんだか旅行中に電話止まっちゃって・・・」
     「やっぱり、引き落としの方が楽だわ・・・・・・・」
( ^ω^) 「ふふ・・・・・ツンもまぬけだお」
ξ#゚听)ξ  「な、なによっ!? ブーンのくせに生意気よっ!?」

ゲシ、とツンがブーンを蹴る。はは、なんて、いつも通りなんだ・・・
ブーンがそうやって物思いにふけていると

ξ゚听)ξ  「あ、おじさんの家に着いたわ」



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