( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。

701: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:51:38 ID:Ka25GBUy0
何故だか、緊張する・・・・・・・・・・
ブーンがくれたプレゼントの指輪
まさか、それを、薬指にはめることになるなんて。その意味を、つい考えてしまう

状況は、決して楽観的なものではない
だがそれでも、嬉しく、そして・・・・・・・・・不安に思う

ξ゚-゚)ξ (もし、これが入らなかったら・・・・・・・)

ブーンとの、絆が切れる。そんな、予感がする

ξ゚-゚)ξ (ううん、そんなことはない・・・・・・・・・・・・!)

指輪は入るし、それに、ブーンとの絆が、切れるわけがない
自分に言い聞かせ、指輪をはめようと、爪のところへと持っていく

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

だが、どうしても・・・・・・・・・そこから降ろせない
どうしても・・・・・・・・・・踏ん切りがつかない
だから、ツンは言った

ξ゚-゚)ξ 「ブーン・・・・・・貴方の手で・・・・・・つけてくれない・・・・・・?」



702: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:52:16 ID:Ka25GBUy0
ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・

( ^ω^) 「わかっ・・・・・・・・・た・・・・・・・・・・お・・・・・」
ξ゚-゚)ξ 「うん・・・・・・・・・・・お願い・・・・・・・」

ブーンは、指を震わせながら、力を振り絞りながら、指輪をつまむ
ツンは、ブーンが支えてくれる指輪の下に、自分の薬指を置き、待つ


ブーンの手から、滑り落ちるように、指輪が、ツンの指へと降りていった



703: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 03:53:18 ID:Ka25GBUy0
しかし・・・・・・・・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、ね」

指輪は、第二間接のあたりで、止まってしまった
それ以上は、多分無理矢理にでも押さない限り、入らないだろう
ツンは、力なく、ブーンに笑いかける

ξ゚-゚)ξ 「あはw・・・・・・やっぱり、ダイエット、してみる・・・・・・・・」
    「それでね? ・・・・・・クリスマスには、絶対、間に合わせるから・・・・・」

そのときにまた渡して、そこまで、言い切る前に
ツンの途中で止まった指輪を見つめ、ブーンは微笑み・・・・・・・・

( ^ω^) 「ツン・・・・・・・・・キレイ・・・・・・・だお・・・・・」
      「ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・・すきだ・・・・・・・った」

パサリ・・・・・・・・・・・・・・・・・と、ブーンの手がベッドからこぼれ・・・・

ξ゚-゚)ξ 「え・・・・・・・・・・・・? ブー・・・・・・ン・・・・・・・?」

ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピッ・・・・・ピーーーーーーーーーーーーーーーー

ξ゚-゚)ξ 「え・・・・え・・・・・? え・・・・・・・・・・・・!?」


「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



738: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 04:27:24 ID:Ka25GBUy0
身体が、急に軽くなった
さっきまでの痛みや、身体が動かない、妙な気だるさは微塵も感じない

( ^ω^) 「あ・・・・・・そうか・・・・・・・」

周りの風景は、すでにあの病室ではなかった
草原が広がり、さらにその向こうには河が流れている
どうやらここは、よく聞く、死後の世界、とでも言うやつなのだろう

( ^ω^) 「あまり、面白みがないとこだお・・・・・・・・・・」

呟く声には、どこか余裕が見える
もう、現世に未練はない。渡したい物、伝えたいことは、すべて終えた
なら、後は・・・・・・・・・・・・・・

( ^ω^) 「すなおに、あの世に行くお・・・・・・」

河へと向かって、ブーンは歩き出した



955: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 23:22:10 ID:Ka25GBUy0
サク・・・・・・・・サク・・・・・・・・・・
踏みしめる草の音が心地いい
ほどなくして、ブーンは河原にたどり着いた
と、そこには、

(´<_` ) 「・・・・・・・・・とうとう、お前も来たか」
( ^ω^) 「弟者・・・・・・・・・・・・・」

河のほとりの、大きめな石に腰をおろし、弟者がこちらに手を振っていた

( ^ω^) 「知ってたのかお?」
(´<_` ) 「いや、俺もこっちに来るまでは知らなかったが・・・・・」

ぽん、と弟者が手を叩くと
石の周りに、お菓子やお膳、さらにはノートPCまでもが現われた
弟者はノートPCを手にとり、ブーンに向き直る

(´<_` ) 「そなえてもらった物は、どうやらこっちに来るみたいでな」 
      「兄者のくれた、コイツ越しにお前の姿を見ていた・・・・・・・・」

兄者のおかげだな、と、とても爽やかに、モニターに微笑む弟者
モニターを横から覗き込めば、今は兄者が映っていた



975: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 23:45:37 ID:Ka25GBUy0
ニヤニヤと笑いながら、弟者はモニターを指差す

(´<_` ) 「プッ・・・w 兄者も極端なやつだw」
      「たかがバイトの面接だと言うのに、スーツの用意をしているw」

モニターの中では
兄者が何度も電話をかけては切り、かけては切りを繰り返していた
どうやら、お話中か何かで、繋がらないのだろう

(´<_` ) 「仕方ない・・・・・・手を貸すか・・・・・・・・・」

カタカタとキーボードを叩き、何かを打ち込む弟者
モニターの端に時刻が浮き上がり、弟者はその数字を修正。10分ほど時間を戻す
すると、その途端に兄者の電話が繋がった

( ^ω^) 「今、何をしたお?」
(´<_` ) 「電話の時間をずらしたんだ。繋がるだろう時間までな」
      「あの糸に触れたおかげか、電話回線なら、そんなこともできるようになってな」



977: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 23:46:14 ID:Ka25GBUy0
どもりながら、緊張した面持ちで何度も頭を下げている兄者を見つつ
弟者はタバコに火を点ける

( ^ω^) 「それじゃあ・・・・・・ツンの電話を繋いでくれたのは・・・・・・・・・」
(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・・ああ、俺だ」

少しでも、恩返しをしたくってな・・・・・・・・
視線を合わさず、弟者はうなずいた

(´<_` ) 「あまり、そんなことばかりしていると、業が深くなりそうだがな・・・・・・」
( ^ω^) 「ありがとうだお・・・・・・・おかげで、最後に間に合ったお・・・・・・・」

弟者の協力がなければ、自分は伝えることも渡すことも出来ずに、死んでいただろう
弟者には、いくら感謝してもしたりない、そう思い、頭を下げる
だが

(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

弟者は何も言わない。目を合わせようともしない
いぶかしみ、ブーンが尋ねる

( ^ω^) 「どう・・・・・・・したお・・・・・・・・・・?」
(´<_` ) 「それも・・・・・・・余計なことだったみたいなんでな・・・・・・・・・!」 
( ^ω^) 「え・・・・・・・・・・・・・・・・?」

きっ! とブーンを睨む弟者の目は、怒りに赤く染まっていた



988: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/08(木) 23:57:42 ID:Ka25GBUy0
弟者が怒る意味が分からず、ブーンは焦る

(;^ω^) 「よ・・・・・・余計じゃないお!? おかげでぼくは・・・・・・・・」
(´<_` ) 「好きだ、と伝えられた、か・・・・・・・?」

頷く
弟者は立ち上がり、ブーンの胸倉を掴み上げ、睨む

(;^ω^) 「ちょ・・・・・・・なに・・・・・・・なにするお・・・・・・!?」
(´<_`#) 「俺は・・・・・俺は・・・・!!」

あまりの怒りに、言葉が続かない
一息、それで呼吸を整える

(´<_`#) 「お前なら、きっと、俺がした以上のことをしてくれると思っていた・・・・・!」

何を・・・・・・・怒っているのか・・・・・・・・・分からない・・・・・・・・・

(´<_`#) 「それが・・・・なんだ!? お前は気持ちを伝えれば、満足か!?」

なぜ・・・・・・・・それが・・・・・・・・・・・・いけない・・・・・・・・?

(´<_`#) 「気がついていないのか!? この自己中野郎がっ!!」
      「最後に・・・・・・好きだなんて言われて・・・・・・・・・・・・」
      「それであの娘が幸せになれると思ってんのかっ!?」



45: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 00:19:58 ID:cpNoveIe0
弟者の言葉は、止まらない
ブーンとツンの二人に、自分と、残してきた兄者を重ね、叫ぶ

(´<_`#) 「あの娘が可哀想だと思わないのか!?」 
      「最後の最後で・・・・・・そんなこと言われて・・・・・・・・!!」
      「どうやって・・・・・・どんな気持ちで、あの娘はこれから生きてくんだ!?」

自分の最後で苦しむ兄者を思い出す
自分は、そんな兄者は絶対に見たくない、見たく・・・・・・・・なかった

(´<_`#) 「お前なら・・・・・・どうなんだよ!?」
      「今際の際に、好きだ、なんて言われて・・・・・・・・・!!」

新しい人を横に置くことなんて・・・・・・考えることも出来ないじゃないか・・・・・・
出来ない、考えられないっていうのに・・・・・・・それでも・・・・・・・・・・

(´<_`#) 「もう、その人はいなくなっちまうんだぞ・・・・・・・・・・・!?」
      「その言葉に・・・・・応えることは・・・・・・・できないんだぞ・・・・・・」

弟者は、泣いていた



100: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 01:23:11 ID:cpNoveIe0
弟者の腕を振り払い、今度はブーンが吼える

(#^ω^) 「じゃあ・・・・・・じゃあ・・・・・・・・・・・・・どうすればよかったお!?」

身体を震わせ、火山が噴火するかのように、感情を爆発させる

(#^ω^) 「ツンに、ぼくのことは忘れろとでも言えばよかったのかお!?」
     「まだ・・・・・・まだ・・・・・・好きだと告げてもいないのにかお!?」
     「それで、それで・・・・・・・・・・・!!」

興奮のせいか、弟者と同じく、言葉が出なくなる
一息、これもまた同じく、息を整える

(#^ω^) 「・・・・・・・・・・どこの誰とも知らない、そんな奴と・・・・・・!!」
     「ツンに一緒になれって・・・・・・言えば良かったのかお!?」

ブーンは、涙を流し、流れるままに任せ、声を落とす

(#^ω^) 「そんなの・・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・だお・・・・・」



124: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 01:42:30 ID:cpNoveIe0
(´<_`#) 「・・・・・それがエゴだって言ってんだろうが!?」

弟者はうつむくブーンにも容赦はしなかった

(´<_`#) 「結局・・・・・・・結局、お前のエゴじゃないのか!?」
      「そんなもので・・・・・・彼女を一生縛る気なのか!?」

だが、ブーンもまた、負けず劣らず、噛み付く

(#^ω^) 「何もしらないくせに・・・・・・・! 勝手なことを言うなお!?」
      「ぼくが・・・・・ぼくがどんな気持ちで・・・・・・・・・!!」
(´<_`#) 「知るかよっ! 自分のことしか考えられない奴の気持ちなんぞ・・・・・」
      「俺はわかりたくもないんだっ!!」
      「お前は・・・・・・・彼女に幸せになって欲しくないのか!?」
(#^ω^) 「なって欲しいお! そんなの決まってるお!?」
      「これが、エゴだなんて、とっくにわかってるお!?」

何もかもわかっている。自分はもう彼女を幸せになんか出来ない
彼女の傍になんか、もういられない。遠くで見守ることも出来ない
それでも・・・・・・・・・・・・・・

( ^ω^) 「それでも・・・・・・・・・・・・・ツンが・・・・・好きなんだお・・・・・・・・」
(´<_` ) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

どうしようもない感情は、ブーンにたったそれだけの、しかし思い言葉を呟かせる
弟者も、それ以上、ブーンを罵倒することが、出来なかった・・・・・・・・・・



128: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:02:43 ID:cpNoveIe0
タバコに火を点ける弟者
二人とも涙で目を真っ赤にして、座り込む
なぁ、と弟者がブーンに声をかけた

(´<_` ) 「なんで・・・・・・・・・・死んじまったんだよ・・・・・・」
( ^ω^) 「死にたくなんか・・・・・・・・・・・なかったお・・・・・・・・・」

そうだよな、と頷く

(´<_` ) 「俺だって・・・・・・・死にたく・・・・・・・なかったさ・・・・・・・」

でも、と続ける

(´<_` ) 「兄者も、ツンとかいう娘も・・・・・・・・まだ生きてるんだぞ・・・・・・」
      「死んだ・・・・・・俺達が・・・・・・・・・・・・・・・」
      「これからを、奪っていい人たちなんかじゃ・・・・・・・・ない」
( ^ω^) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

それだけ言うと、弟者は立ち上がり

(´<_` ) 「俺は・・・・・・・もう逝く」
      「さっきは悪かった・・・・・・・世話になっておきながら・・・・」

いや、だからかな・・・・・・

(´<_` ) 「言い過ぎた。・・・・・・・・それじゃあな・・・・・・・・」

ざぶざぶと音を立て、弟者は河を渡って逝った



138: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:20:59 ID:cpNoveIe0
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・

心電図の音が、大して大きくもないのにうるさい

('A`) 「・・・・・・・!? おい!? マジかよ・・・・・・・!?」
(´・ω・`) 「ブーン・・・・? ねぇ・・・・・・うそだろ!?」

ツンを押しのけるようにして、二人はブーンのもとへ行く
ツンはされるがままに、ふらり、ふらりとブーンから離れ

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

とさ、と、病室の隅に、砕けるように腰を落とす

('A`) 「ナースコール・・・・・・・・ナースコールだ・・・・・・!!」
(´・ω・`) 「そんなのまってらんないよ!」

ダッ、とショボンが駆け出し、病室を出て行った



143: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:28:36 ID:cpNoveIe0
('A`) 「ちっくしょう・・・・・・・! あのヤブはまだこねぇのかよ・・・・・!!」

そんなに早く来れるわけはない。それどころかショボンもまだついていないはずだ
ブーンの心臓は止まっている
このままではいけない。大した知識もないのに、毒男は必死で蘇生試みる

('A`) 「くっそ・・・・・・・起きろよ・・・・・・起きろよ・・・・・!!」

ドズン、ドズン、と乱暴に、めちゃくちゃに
毒男はブーンの胸を叩くようにマッサージする


やめて・・・・・・・・やめて・・・・・・・・・・・・・・・・
ブーンを・・・・・・・ブーンを・・・・・・・叩かないで・・・・・・・・

ひどい音を立てて、毒男がブーンに何かしている
見えている、聞こえている
けれど身体はなぜか動かない

ξ゚-゚)ξ 「いや・・・・・・・・いやぁ・・・・・・・・・・・・・・・!」



155: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:39:49 ID:cpNoveIe0
ツンの指で、ブーンがくれた指輪が光る

『 ( ^ω^) 「ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・・すきだ・・・・・・・った」 』

ブーンの言葉が甦る

('A`) 「起きろよぉ・・・・・・・・目を開けろよぉ・・・・・・・・・・・・!!」
医者 「く・・・・・・患者は!?」
(´・ω・`) 「先生!! はやく、はやく、ブーンを・・・・・・・!!」

ドタバタと室内を動き回る人たちの動きは、ツンの目には入らない
ただ、ブーンの指輪と、ブーンの最後だけが繰り返し、目の前を流れる

ξ゚-゚)ξ 「アタシ・・・・・・・アタシだって・・・・・・・・・・・・・・」

続きを、言おうとして、飲み込む
アイツに届かないなら、それを言う意味なんて・・・・・・・・・・・・ない



159: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:45:30 ID:cpNoveIe0
医者は、早々に、ブーンの蘇生を止めた

('A`) 「おい・・・・・・・なに・・・・・・やってんだよ・・・・・・・・?」
医者 「・・・・・・・残念ですが・・・・・・・・」
(´・ω・`) 「なに・・・・が? なにが・・・・残念なのさ・・・・・・・・?」

首を振る、医者
毒男はうつむく医者に食ってかかる

('A`) 「なに言ってんだよ!? ・・・・・・・おまえ医者だろ!?」
医者 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
('A`) 「なんとか言えよ!? 助けろよ!? それが仕事だろ!?」
(´・ω・`) 「続けてよ! まだ・・・・・・まだ、きっと・・・・・・・・!!」
医者 「ですが・・・・・・・もう・・・・・・・・・・・!」



医者 「・・・・・・ご臨終・・・・・・・・・です・・・・・・!」




172: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 02:53:34 ID:cpNoveIe0
('A`) 「嘘だろ・・・・嘘だろ・・・・・・・・うそなんだろ・・・・・・!?」
(´・ω・`) 「そうだよ・・・・まだ・・・・まだ・・・・・・・・!!」

ああ・・・・・・・・・ブーンがいっちゃう・・・・・・・・・・・

目の前の出来事がすべて擦りガラスごしのように、ぼやけて見える
ツンの目には涙がたまり、ぼろぼろとこぼれていく

アタシ・・・・・・・・・・・まだ・・・・・・・・答えてないよ・・・・・・・?

好きだった、そう言ったのに、

ねぇ・・・・・・・せめて・・・・・・・・・最後に、言わせてよ・・・・・・・・・

答えを告げる前に、ブーンは逝った
言っても、もうけして、届かない言葉を残したままに、ブーンは逝ってしまった
医者は、そう告げ、告げるよりも前に、ツンは気づいていた

なんで・・・・・・・・・・・・アタシを置いてくの・・・・・・・・・・・・・・

身体が、心が、風景が、言葉が、音が
すべて残らず、重たい・・・・・・・・・・・



215: ◆3mfWSeVk8Q :2005/12/09(金) 03:19:34 ID:cpNoveIe0
まだ、二人は諦めていないのか、医者に怒りと無力感をぶつける
しかし、ツンはもう諦めた

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・わかってた・・・・・・・・・」

あの時、アーケードでブーンが消えたときには、もう・・・・・・・・

ξ゚-゚)ξ 「・・・・・・・・・・・・・・気づいてたもの・・・・・・」

涙は、もう枯れた
泣くのも、もう、疲れた 
だから、ツンは鞄に手を伸ばし

ξ゚-゚)ξ 「あはw・・・・・・・・・・さよならは・・・・・・・言わないよ・・・・・・・・?」

荒巻からもらった包丁を、その手にとった



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