□俺は(*゚ー゚)しぃの携帯電話のようです
- 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 20:49:15.01 ID:V5m576+e0
- 明るく照らされた小さな小部屋。
ベッドの上には、所狭しとぬいぐるみが飾られている。
その小さな小部屋に、俺と彼女がいた。
(*゚ー゚)「〜♪」
小さな顔に収まっている、大きく澄んだ瞳。
可愛らしく震える唇。左程大きくない身長。
VIP高校2年生、しぃ。
彼女と俺はベッドに座り込み、共にテレビを見ている。
彼女の手が俺に触れ、俺は彼女のぬくもりを直接感じ取った。
- 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 20:51:18.92 ID:V5m576+e0
(*゚ー゚)「この番組面白いーww ツンちゃんにも教えてあげよう!」
そう言って、彼女は自らの携帯を弄くりだす。
どうやら、ツンという相手にメールを送るようだ。
(*゚ー゚)「……」
ピッ、ピッと彼女は俺の腹を押し続ける。
優しく触れるその指使いは、俺の心を安らげていた。
──ん、俺?
W1A、w-2258番。
VIP高校2年生、しぃの携帯電話だ。
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 20:54:05.53 ID:V5m576+e0
- 2年前に彼女に購入され、今に至るまで使い続けられた。
当然といえば当然だが、俺の声は彼女には届かない。
ずっと、黙って彼女を見てきたんだ。
気持ちわるい言い方かもしれないが、俺は彼女と長い時間を共に過ごしてきた。
彼女の身から離れることはほとんどなかったし、
それこそ風呂に入っているときくらいだろう。
学校でも、先生にバレないように携帯を持って言ってるしな。
俺としぃ……は……ず…・・・あ・・・・…
ピーッ
(*゚ー゚)「あ、電池切れた」
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 20:54:33.51 ID:V5m576+e0
- ここら辺でお題募集。
お題にあわせて短編を書いていきます。
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