('A`)と( ゚∀゚)は利己的なようです
- 199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:07:23.01 ID:lh4IdvDW0
- * * *
キーンコーンカーンコーン
( ^ω^)「そろそろ本格的に性欲の抑えが利かなくなってきたおwww」
結局ツンとはヤれずに別れてしまった。
慎重に慎重を重ね、処女を美味しく頂こうと期待していたのに、
おかしな奴等に邪魔をされ、遂には叶わなくなってしまった。
可愛いクーを見ていると、そのときの無念と、
早くしないとまた奴等に邪魔をされるだろうという思いが僕を焦らせていた。
( ^ω^)「幸い今日は親が居ないおwww」
ということで、早速クーを誘いに行くお。
- 205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:09:06.07 ID:lh4IdvDW0
( ^ω^)「クー、今日の放課後は暇かお?」
川 ゚ -゚)「ん? 特にやらなければならないことは無いな」
( ^ω^)「なら遊びに行くお!」
川 ゚ -゚)「ああ、いいだろう。何処に行くんだ?」
( ^ω^)「それは……僕の家だお」
- 209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:10:34.30 ID:lh4IdvDW0
- * * *
( ^ω^)「ただいまだおー」
川 ゚ -゚)「お邪魔します」
ブーンの後に続いて家に上がる。
ブーンの家に来るのはこれが初めてだった。
( ^ω^)「ここが僕の部屋だお」
川 ゚ -゚)「ほー」
( ^ω^)「ちょっと飲み取って来るから待ってるお」
ブーンに連れられて入った、二階に上がってすぐの部屋を見回す。
その部屋は綺麗に片付けられ、なるほど女受けが良さそうだなと思った。
ベッドに座り、しばらく部屋を眺めているとブーンが戻ってきた。
( ^ω^)「紅茶でいいかお?」
川 ゚ -゚)「ああ、すまない」
- 217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:12:06.25 ID:lh4IdvDW0
ブーンはテーブルに紅茶のカップを2つ置く。
私がそれを取って一口飲んでると、
ブーンはテレビの下からGCを取り出しテレビに繋いだ。
( ^ω^)「スマデラでもやるかお?」
川 ゚ -゚)b「お、やろうじゃないか」
ブーンは私にGCのコントローラーを1つ渡す。
私はかなりゲームが好きだ。ブーンもそれを知っている。
( ^ω^)「僕は…ピカチュウにするお」
川 ゚ -゚)「私はミュウツーにしよう」
- 223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:13:33.83 ID:lh4IdvDW0
カチャカチャ バシッ! ドーン!
川 ゚ -゚)「はははー」
(*^ω^)「…」
私に比べ、ブーンは吃驚するほど弱い。
恐らくゲームはあまりやらないのだろう。
(*^ω^)「…」
川 ゚ -゚)「?」
しかし、何故かフルボッコにやられているにもかかわらず、
ブーンは何時も以上のニコニコとした表情でこっちを見ている。
…見ているというか私を見つめている?
川 ゚ -゚)「どうしたんだ、ブーン?」
(*^ω^)「そろそろゲームやめるかお?」
川 ゚ -゚)「ん? ああ、まあいいが…」
- 230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:15:34.81 ID:lh4IdvDW0
まだあまりやっていないうちにブーンはそう言い出し、
GCの電源を切り、テレビの下にしまった。
(*^ω^)「…」
そしてまたニヤニヤ?と私の顔を見つめている。
川 ゚ -゚)「…私の顔に何か付いているのか?」
(*^ω^)「…かわいいお」
川 ゚ -゚)「ん? まあ、ありがとう」
(*^ω^)「…もう我慢出来ないお!」
ブーンは急にそう言うと、私をベッドに押し倒した。
川; ゚ -゚)「な、何をする」
- 240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:17:06.49 ID:lh4IdvDW0
(*^ω^)「ハァハァ…かわいいおwww」
川; ゚ -゚)「ちょっと待てブーン!」
しかし、ブーンは私を無視し、
私の体を押さえ、強引にキスをしようとする。
川; ゚ -゚)「ちょ…止めないか!」ガシッ
(*゚ω゚)「おっ……」
私は思わずブーンの股間を思い切り蹴り上げた。
それを喰らったブーンは悶絶して私から離れる。
(* ω )「……」
股間を押さえうずくまるブーン。
私は怖くなり、荷物を掴み逃げるようにブーンの家から出て行った。
- 246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:18:34.39 ID:lh4IdvDW0
- ガチャ
川; ゚ -゚)「ふぅ……」
走って自分の家まで帰って来た私の額には、汗が滲んでいた。
しかし、その殆どが走ったこととは関係が無いだろう。
私は自分の部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。
頭が混乱している。
ブーンは一体どうしたのだろうか。
急に私を襲おうとしたのは何だったんだ?
川; ゚ -゚)「ブーン……」
その時、私の頭に長岡君の言葉がふと浮かんだ。
( ■∀■)『毒があるよりはマシだと思いますよ?』
毒…あれが彼の隠された毒とでも言うのか?
川 ゚ -゚)「…いや、でも彼らの言葉を信じるのは……」
- 251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:20:06.24 ID:lh4IdvDW0
「クー、ご飯よー」
かなりの時間、私はベッドの上でボーっとしていた。
いつの間にか母さんも帰って来ていて、
夕飯の支度まで終えていたらしい。
私は起き上がって時計を見た。
川 ゚ -゚)「……2時間もこうしていたのか…」
「クー?」
下から再び母さんが呼ぶ声が聞こえ、私は立ち上がった。
その時、ふと机の片隅に乱雑に置かれた数枚の写真と、
小型の機械に目が行った。
それは、あの時長岡君に持たされたものだった。
そしてこのとき、写真の中のブーンの顔が、
何故だかとても醜悪なものに見えた気がした。
- 255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:21:33.67 ID:lh4IdvDW0
私は細長い機械を手に取った。
再び、長岡君の言葉を思い出した。
( ■∀■)『返すタイミングはいずれ解りますよ。
それが解るまでは持っていて下さい』
これを渡した長岡君やドクオは、こうなることをわかっていたのか?
彼等は一体何を知っているんだ?
私は、手に持った機械――
――ボイスレコーダーの再生ボタンを、押した。
- 265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:23:06.13 ID:lh4IdvDW0
- ピッ ザザザ…
《…で、今日放課後どっか行くか?》
《すまんこ、ちょっと用事があるお》
《クーさんと遊ぶニダか?》
《そうだお》
《クーさん?》
《新しいブーンの彼女ニダ。
もう今日ヤっちゃうニダか?》
《まだ無理だお。焦りは禁物だお。でもヤりたくて仕方ないおwww》
ガサッ
《まぁまだ待て》
《クーさんは顔は良いけど、どうニダか?》
《性格が固くて敵わんお。ツン以上に気を使うお。まあヤりたいだけヤったらポイだおwww》
《テラ鬼畜ニダwww》
《野郎ッ!》
ガッ
- 270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:24:05.35 ID:lh4IdvDW0
- 《ふざけやがってテメェ!》
《お!?》
《死ねよカス野郎ッ!》
ガスッ ズサッ
《何しているんだ》
《ク、クー、助けてお……》
《ブーン!》
《大丈夫かブーン》
《ドクオが…急に殴って来たんだお》
《君…》
《クーさん、コイツは…》
パァン
- 274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:25:05.30 ID:lh4IdvDW0
- 《うぇ、痛そう》
《君は本当に利己的な男だな。
気に入らなかったからってブーンを殴るなんて。
もう、私の前に現れないでくれ》
《……》
《ブーン、行こう》
《…さて、クーさん、コイツを返すときが解かりましたか?》
ザザザ… ピッ
- 287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:27:34.20 ID:lh4IdvDW0
- * * *
キーンコーンカーンコーン
ξ゚听)ξ「やった、2位抜けよ」
(*゚ー゚)「ふふ、残ったのはドクオ君とジョルジュ君ね」
_
( ゚∀゚)「次、オメェが引く番だぜ?」
('A`)「ああ…」
ジョルジュは手に持った2枚のトランプをこちらに向けた。
俺が持っているのは◆3。
ということは、ジョルジュの持っているトランプは3かジョーカーだ。
今日は放課後雨が降っていたため、部活の無くなったしぃさんが、
ツンさんを連れて写真部の部室に遊びに来ていた。
そして、ジョルジュが引き出しに入っているトランプを見つけ、
4人でババ抜きをしていた。
('A`)「んー…」
_
( ゚∀゚)「ドクオ、本当にそっちでいいのか?」
俺が右のトランプを取ろうとしたとき、ジョルジュはそう言った。
- 293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:29:35.32 ID:lh4IdvDW0
('A`)「…ああ、コイツにする」
('A`)「……」
_
( ゚∀゚)「wwwwww」
俺は背中でトランプを混ぜ、机に並べた。
('A`)「次はお前の番だ、ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「じゃあ…」
('A`)「本当にそっちで良いのか?」
ジョルジュが左のトランプに触れたとき、俺はそう言った。
- 298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/22(金) 23:31:26.27 ID:lh4IdvDW0
- _
( ゚∀゚)「じゃあよ、こっちのトランプを取ろうとしたら何て言うつもりだったんだ?」
ジョルジュは右のトランプを指差し、俺にそう聞いた。
('A`)「そんときは何も言わないさ」
_
( ゚∀゚)「そうか。じゃあこっちにしとくよ」
_
( ゚∀゚)「……」
('A`)「…じゃあ、俺の番だな」
そうして、俺とジョルジュの無限ループが始まろうかとしたとき、
急にこの部屋唯一のドアが開かれた。
驚いてそこを見ると、
川 ゚ -゚)「失礼するぞ」
クーさんが立っていた。
戻る/次のページ