( ^ω^)ブーンと('A`)は走りに生きるようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:51:00.41 ID:HJf0vNxPO
第三話
ブーン


あれから30分。やっとバーボンハウスに着いた。これがまた学校からは遠くて。待ち合わせ時間に間に合わせるために僕達は走って行ったけど、持久力のないジョルジュさんはひーひー言ってる。

( ^ω^)「ジョルジュさん、今日は何人くらいくるんですかお?」
( ゚∀゚)「ん?そうだなぁ…確か10人くらいってきいてるぞ。うちの部、部員の数は多いけどノリわりーやつばっかだからな。」

10人かぁ。これってどうなんだろ?僕は打ち上げってのが初めてだからなんとも言えないけど…
でもうちの部は60人いるのにそのうち10人って少ないな。三年生なんてこれが最後だって言うのに。

今回の県大会で北関東ブロック大会に進めるのは僕とジョルジュさんだけだ。だから3年生はほぼ引退。

と、そうこうしてるうちにみんなが集まってきた。



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:52:07.58 ID:HJf0vNxPO
ξ゚听)ξ「あれ?ブーンあんた、今日くる予定だったの?」

(;^ω^)「ブーンはいちゃ悪いのかお?」

ξ;゚听)ξ「べ、別にそんなことはないけど。(くっそ、ちゃんと化粧してくるんだった)」
ツンはなんか僕がいるのが意外って感じだった。でも僕としては部活の中でまともにしゃべれるのがツンとジョルジュさんくらいだったから助かった。

( ゚∀゚)「うっし!みんなそろったな。んじゃ入るぞ。」
ジョルジュさんが先頭をきってドアノブを引く。
ちょっと古ぼけたドアベルが鳴り、ショボンさんがそれを出迎えてくれた。
ショボンさんはマスターだって聞いていたから髭面でいかつい人かとおもったけど、
その想像とは対照的にやさしそうな顔の青年って感じだった。



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:53:20.75 ID:HJf0vNxPO
(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ。まずはこの味噌汁はサービスだから飲んでほしい」

( ^ω^)(なんで味噌汁…)
僕はそう思いながらテーブルの上をみると、そこにはすでに人数分の味噌汁が置かれていた。
(;゚∀゚)「はぁ……」
なぜかジョルジュさんはため息をついていたが僕らは気にせず味噌汁をすすり始めた。

(;゚ω゚)「こ、これは!?」
美味い。美味すぎる。僕のカアチャンが作る味噌汁がしょんべんのように感じられる。
なんだこの神クオリティーな味噌汁。
ξ;゚听)ξ「ショボンさん、これは?」
ツンも驚いたらしく、ショボンに問い掛ける。
(´・ω・`)「これはうちの売りでね、かみそしると言って亀田兄弟も試合時の水分補給として愛用している」
(;^ω^)(味噌汁水分補給NEEEEEEEE…)
しかし、この味噌汁は試合時に飲めば絶対に記録がでそうだ。なんか力がみ な ぎ っ て き た ぜ !
(´・ω・`)「このコクとまろやかさを出すのには苦労をしたよ。その隠し味として僕の精s( #゚∀゚)「だまれこのカス」
(´・ω・`)「先輩にむかってなんだその口調は。ぶち殺すぞ。」
え?今精子って言おうとしなかった?あーたぶん僕の聞き間違いだな。ですよねー。いや、そんなことより…

( ^ω^)「ショボンさん、このかみそしるを月額分割払いで分けてくださいお!」
僕は意を決して言った。
(´・ω・`)「君の話は聞いてるよ。帰宅部だったけど、わずか4ヵ月で僕の作った大会記録を塗り替えたんだってね。君にはこれを授けるだけの価値がある。ほしいときはいつでも僕に言ってくれ。」
( ;ω;)「ありがとうございますお!ってか大会記録ショボンさんの記録かお…」
大会記録とか無関心だったから知らなかったよ。
僕はこの上ない幸福を感じてた。こんな味噌汁をレース前の水分補給として飲めるなんて思ってもいなかった。大会の時はいつもペットボトルに入れて持ち歩くことにしよう。

(;゚∀゚)「ってか早く食おうぜ」
(;^ω^)「あ、すみませんお」
ついつい一人で盛り上がってしまった。



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:54:17.72 ID:HJf0vNxPO
( ゚∀゚)「大会お疲れさま!じゃあ乾杯!」
『乾杯〜!』
ようやく大会お疲れさん会が始まり、みんなが一斉に料理をとり始める。
テーブルにはピザ、ドリア、チキンソテー、キャベツの千切りなど見るだけでよだれがでてくる料理が並べられた。
席は丸いテーブルを10人で囲む形となり、僕はツンのとなりに座った。
実を言うと、この中で2年生は僕とツンだけであとはみんな三年生。ちょっと居づらい感じがある。だって4ヵ月しかまだ交流がないんだから。
そういえばツンとこんな風にご飯を食べるのは久しぶりだな。
ツンとは幼稚園の時からの仲で、僕達はいつも一緒にいた。遊ぶのも、勉強するのも、ご飯を食べるのも。
でも中学生になると、思春期?って言うのかな。男の子と女の子はお互いを異性として認識し始めるから、疎遠になりがちだ。
僕達も次第に一緒にいることが少なくなっていったな。まぁ僕はツンを女としてなんか見てなかったけど。
でもこうしてツンのことをよく見てみると結構かわいい。くるくると巻かれた長めの髪、ぱっちりした気の強そうな目、筋の通った鼻。顔のどのパーツも大人の女性って感じで魅力がある。
そして気づいたら僕の目線はツンの太ももに移っていた。
短い制服のスカートから出ている脚は、昔と比べてかなり肉付きがよくなっている。短距離をやってれば当然なんだろうけど。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:55:03.49 ID:HJf0vNxPO
ドクッドクッドクッ
やばい。下半身に血液が集まってきた。僕はツンの脚を見て興奮しているのか?このままツンの脚に触れたらどうなるだろ?

ξ////)ξ「ちょっと!ブーン!何あたしの脚みてるの!しかも下の制服、盛り上がってる…」
(;^ω^)「お………」
我に帰ったときはもう遅かった。僕の制服のズボンには富士山ができていた。
(;^ω^)「ナンテコッタイ」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:57:27.81 ID:HJf0vNxPO
それから、僕とツンの会話はまったくなかった。うん、恥ずかしくてしゃべれる雰囲気じゃないし。なんせちんちんおっきしてるのがばれたのですから。
ジョルジュさんは他の三年生とずーっとしゃべってる。最悪だ。

この緊張の糸を先に解いたのはツンのほうからだった。
ξ゚听)ξ「ねぇブーン、ちょっとそとに散歩しに行かない?」
え?何?これはフラグですか?ちょっとこのムードでこれはきた。
ξ#゚听)ξ「ちょっと、行くの?行かないの?」
(;^ω^)「あ、はいはい、行きますお女王様。」
この恐さがまたいい。
とりあえず僕達はそとへ出て歩き始めた。
夜の道を2人で散歩。なんかカップルみたいだ。でも相変わらず僕達の会話はない。ツンは携帯をいじりながら歩いていた。
僕はここ特に何もすることがないので、周りの景色を見ながら歩いていた。夜の景色って昼間とは全然違うな。なんていうか、心が安らいでいく。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 22:58:29.25 ID:HJf0vNxPO
そんなことを考えて10分、ツンが足を止めた。
そしてまた歩きだした方向はVIP湖。ここは昼間は観光客やらカップルやらでごった返しているけど、夜はなぜか誰もいない。
ツンは湖の手前まで行くとしゃべり始めた。
ξ゚听)ξ「なんてゆーか、あんたに負けた気分だなー、あたし。」
ツンは自慢の髪を指でくるくると巻きながら、そう言った。
ξ゚听)ξ「ブーンは1月までずーっと運動なんかもしないでキモオタニートだったのに。今じゃ県内の注目選手だもんね。」
( ^ω^)(キモオタ………)
確かに。でも僕は自分がこんなに速くなれるなんて思ってなかったし、ツンのことだって見下しているわけじゃない。
ξ゚听)ξ「ブーンはもう、あたしのことを見てくれてないよね?周りにはいっぱい女の子いるし。」
いや、そんなことはない。大体僕のアドレス帳にある女性のものと言ったら、カーチャンとツンくらいだ。
( ^ω^)「そんなことはないお。ブーンは他の女性となんて関わらないし、ブーンはブーンのままだお!それに」
( ^ω^)「ブーンはツンのことが好きなのかも知れないお」
ξ゚听)ξ「ブーン………」
僕は特に意識したわけじゃないけど、口からは好き、という言葉がでた。おそらくこれが僕の本心なんだろう。
僕達は近づいていく。一歩、二歩、三歩…
ついに僕らの距離は零になり、僕はツンの背中に手をまわす。そして二人の唇が重なり合おうとする。
しかし、それは一つの声によってさえぎられた。



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:02:26.97 ID:HJf0vNxPO
「よう!にいちゃんたち熱いねえ」
僕が驚いて後ろを向くと、そこには数人の男が立っていた。なんていうか、DQNなのかな。
その中のリーダーだと思われる人がこっちに歩いてきた。
( ^Д^)「いちゃつくのはいいんだけどさー、ここ、うちらの溜り場だから入場料払ってもらわないとねー」
にやにやしながら、こっちに近づいてくる。かなりがたいがいい。強そうだ。
入場料なんて当然公共の場だからない。たぶん、こうやってかつあげしてるんだろう。だからここ、夜は人がいないのか。
( ^ω^)「金なんて持ってきてないお」

( ^Д^)「あー、それは残念だなぁ。じゃあその代わりにその女の子、貸してくれね?」
は?なに言ってるの?貸すってなに?あぁ、なんとなくわかった。つまりあんたらは便器としてツンを使いたいんだろ?



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:03:53.40 ID:HJf0vNxPO
( ゚ω゚)「ふざけるなお。調子に乗るなおこのカスが」
ξ;゚听)ξ「ち、ちょっとブーン!」
しまった。つい感情的になって言ってしまった。一人や二人ならなんとかなるけど、相手は軽く10人以上いる。しかも囲まれているから突破口はない。
( #^Д^)「あん?調子に乗るなよこのガキが!」
( ;゚ω゚)「ごふっ」
ξ;゚听)ξ「ブーン!」
くそ、無理だ。この人数じゃどうやっても勝ち目がない。ツンが連れていかれるのも時間の問題だ。
なんとか僕だけでも、じゃなくてツンだけでも逃がす方法が見つかれば…
ξ;;)ξ「やめて!あたしはついてくからブーンを殴らないで!」
僕はそのまま相手のやつに殴られ続けた。最初は考える余裕もあったけど、今はもうグロッキー状態だ。
ツン、守れなくてごめんね。
( #^Д^)「はん!最初っから素直についてこいってんだ。」
僕を殴るのをやめると、そう言ってDQN共はツンを連れてどこかへ行ってしまった。
僕は追いかけようとしたが三半規管をやられたみたいでぐらんぐらんする。立てない。
これからツンはあいつらに何されるかわからない。きっと強姦されてしまうだろう。
ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう……………

「なさけねえなぁ。お前、かっこ悪いぜ。」
僕はその声に驚き、後ろを振り返ると、見覚えのある人が立っていた。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:07:58.67 ID:HJf0vNxPO
ドクオ


で、俺は2話で言ったようなことで頭がいっぱいになりながら家に帰った。
('A`)「ただいまー」
(,,゚Д゚)「おお、ドクオか。今日は早いな。部活は?」
('A`)「昨日大会だったから今日は休み。」
俺の帰りを出迎えてくれたのは兄貴。俺より五つ年上だ。
(,,゚Д゚)「そういやぁお前、1500Mで県大会優勝したんだってな?さすがは俺の息子だ。」
いや、息子じゃねーし。
(,,゚Д゚)「しっかし、陸上始めてたったの二ヵ月で3分55秒だろ?すげぇよお前。俺はあっという間に越されちまったな。」
('A`)「あぁ、でも二ヵ月って言ってもバスケしてる頃からかなり走ってたし。」
そう。俺は二ヵ月前までバスケ部に入ってた。バスケは楽しかったし、部活のやつらも好きだった。
でも3月の終わり頃の練習試合で俺はちっとしたミスをしてしまって。それをぐだぐだと文句言ってきた顧問をつい殴っちまった。これだから喧嘩っぱやい性格は困るね。
俺はそのあとちゃんと謝ったけど顧問のやつは「お前にはバスケをやる資格はない」を繰り返して、許してくれなかった。
そん時、元陸上部だった兄貴が陸上をやってみないかって言ってくれた。もともと走るのは速かったし、マラソン大会だって常に一位をキープしてた。



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:10:45.35 ID:HJf0vNxPO
そんで俺は陸上を始めたってわけ。なんで1500Mにしたかって言うと、兄貴がやってたから。そんで兄貴の記録を抜くのを目標にしてたけど、案外あっけなかったな。
(,,゚Д゚)「そうそう、これからモナーと一緒に車走らせに行くんだけと、お前もくるか?」
('A`)「あぁ、そうだな。今日はなんもないから久々に兄貴の車乗るか。」
兄貴は車が好きだ。一年前までは暴走族でずいぶんわりぃことしてたけど、父ちゃんが兄貴にぶちぎれて以来、そういう集会には行ってない。モナーさんもそのころのダチだ。
ブォンブォンブォン
そとから重低音の排気音が聞こえた。
(,,゚Д゚)「モナーのやつ、以外と早かったな。よし、出るぞ。」
('A`)「おうよ。」
どうやらモナーさんが来たみたいだ。外に出ると、黒のスカイラインGT-Rに乗ったモナーさんが窓から顔を出していた。
( ´∀`)「お?ドクオ君ひさしぶりモナ。今日は僕の車に乗るモナか?」
一見、優しそうに見えるけれど、この人はかなり強い。1人で5人のヤーさんを半殺しにしたって聞いたことがある。
(,,゚Д゚)「あぁ、こいつは今日俺のインプレッサに乗せてくわ。」
('A`)「あぁ、モナーさん、すみません。」
( ´∀`)「そうかモナ。いや、別にいいモナよ。また今度僕のにも乗ってくれモナ。」
そうして俺たちはドライブに出かけた。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:15:28.99 ID:HJf0vNxPO

('A`)「兄貴、今日はどこ行くんだ?」
(,,゚Д゚)「あぁ、今日はVIP湖周りでタイムアタックしようと思ってな。お前はどうする?そのまま乗ってるか?」
(;'A`)「いや、そんとかゃ降りる。」
やっぱり。兄貴たちのことだから普通のドライブじゃないと思ってたけど。ってかすでにスピードメーター100km超えてるし。
('A`)「こりゃあと5分で着くな。」


とか思ってる間にVIP湖に着いた。俺は当然途中で降ろしてもらって今は昼間カップルの溜り場になるベンチに座ってる。
周りはもう真っ暗だ。俺は一人でいる寂しさを感じてたけど、どうやら一人じゃねぇみてぇだ。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:17:04.44 ID:HJf0vNxPO
100Mくらい先に何人かの人影が見える。なんだ?なんかもめてるみたいに見える。一人の男が女の子を後ろにかばって、その男を10人くらいのやつらが取り囲んでる。
おっと?金髪の野郎が男を殴り始めた。かなりの連打だな。これはちっとやばい状況かも分からんね。
金髪の野郎は殴り終わると、仲間と一人の女を連れて草むらの方に歩いていった。
おいおい、集団レイプしようってか?これはどうやら黙って見過ごすわけにはならなそうだぜ。
俺は地面に倒れてる男の方へ歩いていった。
ん?制服着てる。高校せいか? ………………いや、それ以前にこいつを俺は知ってる。何せ昨日見た顔だ。わすれるわけがねぇ。



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:18:25.05 ID:HJf0vNxPO
('A`)「なさけねえなぁ、お前。かっこ悪いぜ。」
内藤だ。
( ;´ω`)「お?ドクオ君…………?見てたのかお?連れていかれてしまったお。きっとこれから………」
('A`)「呼び捨てでいい。あぁ、わかってらぁ。どうにもこれは関わらなきゃいけない状況みてえだな。後はちっと俺に任せとけ。」
( ;´ω`)「で、でも相手は10人もいるお…今度はドクオがケガし(#'A`)「ぐだぐたいってんじゃねぇぞ!相手が何人だろうと関係ねぇ!」
こいつが顔見知りってのもあるけど、人の女を襲うなんて許せねぇ。
('A`)「とにかく、任せとけ。」
決まった。すげぇかっこいいこと言ったな。
俺は100M11秒台の俊足を生かし、さっきの金髪の野郎を追って草むらの中へ突っ込んだ。
いた!
集団でなにやら女の子の服を脱がせようとしてる。
(#'A`)「てめぇラアァァァ!!」
俺は女の子にぴったりくっついていた金髪のやつにフライングクロスチョップをくらわせる。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:19:31.56 ID:HJf0vNxPO
( #^Д^)「ひでぶっ!んだてめえは!?」
さっき内藤を殴ってたやつだ。
('A`)「おいおい、そりゃこっちの台詞だぜ?お前ら集団でカップルを襲って何様だ?人間のクズにもほどがあるぜ。」
( #^Д^)「あぁ?さっきの野郎の知り合いか?こっちは何人いると思ってんだ、このゲス野郎」
確かに、この中じゃあ俺が一番身長高いだろうが、10対1はさすがにきつい。どう倒していくかな。
( #^Д^)「ぶっ殺してやらぁ!!」
そう言ってやつらは一斉にかかってくる。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:22:04.99 ID:HJf0vNxPO
まずは一人目。殴りかかってきたところにカウンターパンチをくらわせる。リーチの長さじゃあ圧倒的に俺だろ。
二人目、横から来たところをその勢いに任せて投げ飛ばし、反対側のやつにぶつける。
しかし、こっからはきつい。四方向から一斉にかかってきた。一人は顔面を蹴り飛ばしてダウンさせたが、ガードが間に合わない。俺は一瞬のうちにしてパンチを何発かくらった。
くそっ、このままだと埒があかねえ。俺ピンチ。
「てめえら何してるモナ」
モナ?後ろから聞き覚えのある声がした。



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:23:08.04 ID:HJf0vNxPO
(,,゚Д゚)「てめぇら寄って集ってうちの弟をどうしよっての?」
( #´∀`)「てめえらそいつがギコの弟だと知っててやってるモナか?」
モナーさんに兄貴!何この神的なタイミング。
「おい…今ギコって言ったよな……?」
「あぁ…もしかして、あのラウンジのギコ?ってことはとなりにいるのはモモモモナーか…………?」
「おいやべぇよ。ぶっ殺されちまう……」
「おお俺は逃げるぞ!うっうわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ちょ、おいてくなよぉぉぉぉ!!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:24:00.74 ID:HJf0vNxPO
そう言ってやつらは次々と逃げてく。まぁ無理もないだろうな。ラウンジが最強だった時のトップが目の前にいるんだから。
( ;^Д^)「おい!おまえら!どこいきやがる!?」
最後に残ったのはこの金髪野郎。うちの兄貴はこいつの顔を見るや否や、首根っ子を片手でつかみ、持ち上げた。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:25:01.38 ID:HJf0vNxPO
(,,゚Д゚)「てめぇか?最近夜ここらで調子こいてかつあげしてるやつってのは。」
( ;^Д^)「ぐ、ぐるじい……」
(#,,゚Д゚)「あ?んだと?しかも今日はカップルを襲って彼女を強姦だぁ?ふざけんじゃねぇぞゴラァ!!次ここに現れたら半殺しにしてやるぞゴラァ!!」
そう言って兄貴は首から手を放した。



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:27:16.43 ID:HJf0vNxPO
( ;^Д^)「ひいぃぃっ、すいませんでしたー!!」
そう言って金髪野郎は泣きべそをかきながら逃げていった。
('A`)「兄貴、モナーさん、どうしてここに?」
俺はまず素直な質問をした。
( ´∀`)「実は今日ここに来た目的はタイムアタックなんかじゃないモナ。最近、この湖周辺で夜にたちの悪い不良グループが好き勝手やってるから、どうにかしてくれって僕の友達から連絡があったモナ。」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:34:34.84 ID:HJf0vNxPO
(,,゚Д゚)「んでモナーと二人で偵察してたわけなんだ。んでついさっき、そこで寝転んでる少年がいて、彼に事情を聞いたんだ。んで来てみればがっかりだ。うちらを見て逃げ出す腰抜け共じゃねえか。」
('A`)「まぁ、あんたら見たら普通は逃げ出すよな。ってかなんで俺を置いていった?」
(,,゚Д゚)「あぁ、最初はお前をおとりに使うつもりだった。」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:35:48.02 ID:HJf0vNxPO
('A`)「…………」
なんちゅう兄貴だ。見損なったよ。
ξ;゚听)ξ「あ、あのー…」
あ、すっかりこの子の存在忘れてた。
(,,゚Д゚)「おぉ。大丈夫だったかい譲ちゃん?向こうでまだ君の彼氏が寝てるから介抱しに行ってやって。」
ξ////)ξ「べ、別に彼氏とかそんなのじゃなくて、ただの('A`)「はいはい、早く行ってやれよ。」
ξ////)ξ「あ、ありがとうございます。」
そう言って彼女は湖の方向へと出て行った。
(,,゚Д゚)「よし、じゃあうちらも帰るか。」
はあ……散々なドライブだったぜ全く。



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