( ^ω^)ブーンと('A`)は走りに生きるようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:19:42.29 ID:FA48EW8HO
第五話
ブーン



( ^ω^)「愛して〜る〜のひ〜び〜き〜だ〜け〜で〜♪」

僕は歌を歌いながら自転車をこいでいたが、途中あることを思う。

( ^ω^)「あ、お礼に行くなら何か手土産買っていかないとだお」

手ぶらで人のうちに行くなんて礼儀がなってない。
第一、ありがとうだけ言って帰るのもなんか気まずい。



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:20:48.40 ID:FA48EW8HO

そう思って僕は何か買っていくことにした。


( ^ω^)「ええと、こっから一番近い店は……『ショップくそみそ』かお」

ショップくそみそはここから大体500M。
ぼくはくそみその方に向かって行った。

だがその途中…



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:22:31.41 ID:FA48EW8HO

( ^ω^)「お?なんか落ちてるお」

路上に何か落ちているのに気づき、自転車を降りる。

( ^ω^)「チュッパチャップス………」

そこにはコーラ味のチュッパチャップスが落ちていた。



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:23:47.58 ID:FA48EW8HO

( ^ω^)「……………」

( ^ω^)「……………」

( ^ω^)「これ持ってくお」

僕はそのままドクオの家へ向かった。



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:26:42.29 ID:FA48EW8HO
ドクオ



('A`)「ただいまー」

俺は家に帰り、靴を脱ぐと自分の部屋へ行った。

(*'A`)「ぐへへへへ。今日はいい日だぜ」

なんたってあのクーとこんなにも簡単に友達になれたのだから。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:27:27.48 ID:FA48EW8HO
俺は足でリモコンを引き寄せ、テレビを付ける。

「次のニュースです。昨夜午後11時ごろ、東京都内に住むプギャーさん(21)が阿部さんに掘られて死亡しました。事件は」
ピッ

「チャラチャッチャッチャラッチャ〜♪チャラチャッチャッチャラッチャ〜」
ピッ

「池谷、次はモンスターボックス、52段の挑戦です!」
ピッ
プツン



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:28:16.35 ID:FA48EW8HO

('A`)「………さて、風呂入って来るかね」

テレビが面白くないので風呂に入ることにした。


俺は風呂に入る準備をし、一階に下りる。
一階に下りたら右へ曲がって、渡り廊下を渡り風呂場へつく。

あ、ちなみにうちは親父がそういう仕事の組長という役職についているのでかなり家が広い。


中に誰もいないことを確認して俺は風呂に入った。



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:29:28.39 ID:FA48EW8HO

('A`)「いやー、やっぱシャワーは気持ちいいねぇ」

まずいつものように俺はマッサージシャワーで体を洗い始める。
上から順番に、
頭、首、胸、腕、背中、腹、あそこ、あそこ、あそこ、あそこ、あそこ?

(*'A`)「……………やっちまうか」

どうも手があそこから放れない。
男というものは疲れたときほどがんばっちまうもんだ。

俺は自分のあれに手をかけ、上下に動かし始めた。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:30:50.21 ID:FA48EW8HO

('A`)「おかずは……………」

おかずは生憎、風呂場だから持ってきてない。だから今日は

(*'A`)「クーで抜いちゃお♪」

やはり気になる女性と言えばクー。
みんなにも好きな女性で抜いてしまったことはないか?
俺はクーのことを頭のなかでイメージする。
整った顔、引き締まったボディに日焼けしたムチムチの脚。
その彼女が制服を脱ぎ、俺の前で裸になる。



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:32:21.85 ID:FA48EW8HO
(*'A`)「ハァ……ハァ……クーかわいいよ……俺いっちゃうよ」

次はクーの手コキ。
細く長い指が俺の棒を掴み、しごく。
一回ごとにそのスピードは加速していく。速く、もっと速く。
やばい、もう限界だ。出してしまおう。

(*'A`)「もうダメ!クーイクッイクッイクッ!」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:41:44.76 ID:FA48EW8HO
ガラガラッ
何!?

J('ー`)し「ドクオー、お友達がきたわy(;'A`)「アアアァァァァッ!」

ドピュッ

あ。

カーチャンにかかっちまった。



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:42:30.95 ID:FA48EW8HO

J('ー`)し「………………」

(;'A`)「………………」

(;'A`)「いやっ、これはちがJ('ー`)し「お友達が来てるから早くあがりなさい」

バタンッ

こんなのってありかよ…

(;A;)「くそっ、カーチャンごめんよぉ………」

ごめんねこんな気持ち悪い息子で。ってかわざわざ戸を開けんなよ。



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:43:32.56 ID:FA48EW8HO

(#'A`)「くそっくそっくそっ!友達だぁ!?なんでこんな時にきやがる!ぶち殺すぞ」

俺はどうにもやりきれぬ怒りを抱えて風呂を出た。


(#'A`)「家には……あがってないみたいだな」

居間を見たけれど誰もいない。
きっとカーチャンはさっきのがショックで、家に上がらせるまで気がまわらなかったのだろう。

('A`)「玄関か」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:44:35.61 ID:FA48EW8HO

('A`)「玄関か」

俺はおそらく外で待っているであろう友達というやつの方へ向かう。

いったい誰だ、俺の幸せをぶち壊したやつは。


俺は少し緊張しながら、ゆっくりと玄関の戸を開いた。

( ^ω^)「おいすー、ブーンだお」

そこに立っていたのは内藤だった。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:45:31.08 ID:FA48EW8HO
なんで、こいつが?

('A`)「あ?何しにきた?」

俺は無表情で内藤に言う。

(;^ω^)「お?何怒ってるお?この前ドクオはツンと僕を助けてくれたお!だからブーンは今日、お礼を言いにきたんだお!」

俺の中で何かが切れた。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:47:23.68 ID:FA48EW8HO

(#'A`)「あ?ふざけんじゃねぇぞオラァ!!てめぇ、そんなくだらねぇ理由で俺んち来たのか!?ぶっ殺すぞ!ムカつくんだよその顔!てめぇのせいでこっちは大変なことになったんだ!!大体自分のことをブーンだぁ!?きもちわりぃんだよこの社会のゴミが!!」

(;^ω^)「な、なんでだお!ブーンは謝りに来ただけだお!あっ、手土産だって持ってきたお!はい、これ」

そう言って内藤が手渡してきたのは、一本のチュッパチャップス。

俺の中で二度目の何かが切れた。



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:49:45.83 ID:FA48EW8HO

(#'A`)「本当に殺されてえのかオラァ!!こんなもんどこにだって売ってる30円の飴じゃねぇか!!どこまで頭いかれてるんだこのカスが!!二度と俺の前に現れんな!!」

俺はそう言って内藤からチュッパチャップスを奪い、思いっきり玄関の戸を閉めた。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:50:50.50 ID:FA48EW8HO
(#'A`)「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

俺は息を切らしながらチュッパチャップスを口の中に入れ、自分の部屋へいく。

(;'A`)「………………………………ちと、言いすぎたねも分からんね」

あいつのせいで俺はこのうちに非常に居づらくなった。
しかし、だからと言って俺はあんな風にあいつにあたってよかったのだろうか。

俺は冷静になっていく。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:52:22.37 ID:FA48EW8HO
そうなるにつれて、チュッパチャップスの味がだんだん脳内に伝わってくる。

('A`)「コーラ味か。新感覚だな」

甘くて、若干酸味の効いたコーラ味。なんか、懐かしい味。
懐かしい?
いや、俺はずっと前にもこのコーラ味を舐めてたことがある。
いつだ?自分で買ったのか?いや、買ってない。買ってもらった気がする。
買ってもらった………



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:53:26.38 ID:FA48EW8HO
そうか!

('A`)「思い出した!」

あれはおれがまだ小学校低学年の時。

〜10年前〜


俺はあの日、近くの遊園地へ両親に連れていってもらった。初めての遊園地だった。
楽しかったなぁ。
でもその日の帰り、カーチャンは俺にこう言った。



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:55:55.86 ID:FA48EW8HO
「ちょっと、今日カーチャンはトーチャンとホテルでプロレスごっこをしないといけないから、ドクオはカーチャンたちのプロレスごっこを見ててくれないかい?」

('A`)「えーやだよー。僕早く帰りたいよー。」

俺は正直、遊園地に連れていってもらっただけで満足だったし、疲れていたから早く帰りたかった。

だが、いうことを聞かない俺にトーチャンは言った。



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 20:56:53.91 ID:FA48EW8HO

「ドクオ、いい子だから一緒についてきてくれないか?あ、そうだ!ホテルに着いたらトーチャンがいいもの買ってやる!これでどうだ?」

いいもの、と言われるとやはり人は興味を引かれる。
幼い俺でもそれは同じで、疲れていながらも両親について行くことにした。


車を走らせること10分、市内の外れにあるホテルに着く。
中はというと、なんとなく狭くて古くさい。
そんなホテルの中でカーチャンが受け付けを済ませ、トーチャンは売店で何かを買って戻ってきた。



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 21:02:14.78 ID:FA48EW8HO

「ほら、ドクオ。これはうまいんだぞ〜」

そう言ってトーチャンが俺に手渡してきたのは3本のチュッパチャップスだった。
しかも全部同じ色。

俺は期待はずれのプレゼントに泣きそうになったが、カーチャンはその俺をなだめるように言う。

「ドクオ、まだ食べてないのになんでそんなにがっかりするの?そういうのを食わず嫌いって言うの。さぁ、なめてごらんなさい。」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 21:04:47.22 ID:FA48EW8HO

そう言われて俺は仕方なく包みを剥がし、チュッパチャップスを口のなかに入れた。

(*'A`)「チュパチュパ……んっ……んまいよトーチャン、カーチャン!」

うまい。
甘酸っぱいコーラ味。茶色い部分と白い部分が絶妙な味を醸し出している。

「ハァハァ………ドクオはいい音を立てるなぁ……トーチャン興奮してきちゃったよ。よし、じゃあお部屋の方に行こうか」

俺はその後、ホテルの部屋についていき、2人の激しいプロレスごっこを見ながらチュッパチャップスをなめまくった。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 21:10:52.47 ID:FA48EW8HO


(;A;)「うぅっ、俺はなんてバカなやつなんだ!」

悪いのは俺だ。

クーをおかずにしてしまった。

それに俺はシコッていたのが風呂場ゆえに、カーチャンに自分の精子がかかってしまうのを十分に予想できたはずだ。

なのに、その責任をわざわざこんなありがたい土産を持ってきてくれた内藤にぶつけちまうなんて…

('A`)「神様、どうかこの罪深い俺を許したまえ」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/05(火) 21:11:40.01 ID:FA48EW8HO

俺はこのチュッパチャップスのおかげで過去を思い出し、冷静になることができた。

('A`)「すまない内藤。そしてありがとう内藤」

来週の北関東では、一緒にいいレースをしようじゃないか。



ふぅ。しかし今日はいろんなことがありすぎて疲れた。もう寝てしまおう。

そうして俺はベットの中に潜り込み、深い眠りに落ちていった。



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