( ^ω^)ブーンと('A`)は走りに生きるようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:35:47.24 ID:O3YFXeqdO
第十話
ブーン



ミーンミンミンミンミンミンミンミーン
ミーンミンミンミン…

( ^ω^)「…………」

朝だっていうのにもうセミが鳴き始めてる。
うるさい。

合宿は、すでに5日終わった。
初日、僕は夜ハードな運動をしたために、2日目からはもうダメダメだった。
ドクオも同じく、全部の練習をこなせない日が続いたので、僕達二人はコーチに呼び出された。



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:38:40.57 ID:O3YFXeqdO

\(^o^)/「おまえら、練習本当にやる気あるのか?」

イライラしながら僕達に話しかけるオワタコーチ。
この状況を早く切り抜けたかったので、僕達は初日の夜、何をしていたかをすべて話した。

\(^o^)/「………おまえらオワットル」

オワタコーチはそれ以降何も言わなかったので、なんとか切り抜けたみたいだ。



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:40:57.22 ID:O3YFXeqdO

2日目からの夜は、毎日ツン、ドクオ、クーと一緒に街散策に出かけた。
目的、というのがあったわけじゃないけれど、喫茶店、大型雑貨店、スポーツ用品などを4人でみて廻った。


こうやってこの4人一緒にいると、本当に落ち着く。

1500ではドクオという存在が敵になるけれど、今は欠かすことのできないない友達だ。もちろん、ツン、クーも。

でも、もし、僕達に陸上がなかったら、もし、僕達から陸上を奪ったら、みんなが離れていっちゃいそうで恐い。
僕一人はいやだ。

だから僕は願う。
いつまでもこの時が続いてほしいと。



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:44:41.98 ID:O3YFXeqdO

今日は海に来ている。
合宿最終日はリフレッシュの日ってことで、コーチたちが総勢30人弱の選手団を新潟の海に連れてきてくれた。

( *^ω^)「おっおっ、楽しみだお〜」

陸上、海、女の子。
なんとも好条件の揃った遠征だ。

僕は胸をwktkさせながらアシックスのショートタイツにはきかえる。

海に来るなんて、予定のうちに入ってなかったので、選手たちのほとんどは陸上のウェアで過ごすことにしていた。
僕もその一人である。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:45:56.45 ID:O3YFXeqdO

ξ゚听)ξ「ブーン、こっちこっち!」

着替えを済ませ、日光で熱せられた砂浜へ行くと、ツンがすでに座って待っていた。
となりにはドクオとクーもいる。


( *^ω^)「………ツン、ギザカワユス」

ツンも服装は陸上スタイル。
青いショートタイツに、ちょっと長めな水色のプラクティスTシャツだ。
普段見慣れた格好だけど、海ではまた一味ちがう。
なんていうか、sexy?



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:47:10.59 ID:O3YFXeqdO

ξ////)ξ「ちょっ、ちょっとブーン!見すぎ!
あんた、私が彼女じゃなかったらただの変態よバカ!」

あ、やっぱり付き合ってるってのでいいのね。
いいぞツン、もっと僕に罵声を浴びさせてくれ。

('A`)「おせーよバカ。こっちは待ちくたびれてたんだからな」

( ;^ω^)「正直、すまんかったお」

君の罵声は待ってない。
でも、ちょっと更衣室でゆっくりしすぎたかもね。

川 ゚ -゚)「よし。じゃあ今日はカップルそろって海にきたのだけれど、ここは2組にわかれてで行動しないか?」

わかれる、か。
この状況を見るとツンが僕が来るのを待って、ドクオとクーのとこでお邪魔してたってカンジだな。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:49:17.04 ID:O3YFXeqdO

ξ゚听)ξ「うん。ごめんね、まったくこのバカが遅いから」

( *^ω^)(もっと、もっと)

ツンはドクオたちに、「じゃあまた」 と言うと、僕の手を引っ張って砂浜を歩いていく。

ξ゚听)ξ「ここらへんかな」

ツンは適当に空いてる場所をみつけ、そこに座る。
僕もツンに続いて座る。

サーー…  サーー…

( ^ω^)「……………」

ξ゚听)ξ「……………」

砂浜に打ち寄せる波が優しい音をたてながら、僕の足元を濡らす。
その音に僕とツンは聞き入ってしまって、互いにしゃべろうとしない。



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:51:15.54 ID:O3YFXeqdO

僕は辺りを見回す。

まだ初夏ということもあってか、人はそこまで多くないみたい。
ここからかなり遠いところで、短距離の男子がビーチバレーをしている。
形はビーチバレーだけど、中にはヘタなやつもいるみたいで、パスができていない。

でも、夏真っ盛りになると、こんな光景も見えないくらい人が集まってくるだろうな。

だから、僕は今、この海を占領したような気分になれる。
ツンと二人でこの海を奪い取ったような。



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:54:43.91 ID:O3YFXeqdO

ξ゚听)ξ「海、入りたいな」

ツンがおもむろに口を開いた。
そして、僕の意見も聞かずにTシャツを脱ぎ始める。

( ;^ω^)「お…………」

Tシャツの下に着ていたのは競技用セパレート。
まさかここまで準備しているとは。
少し感心した。

ξ゚听)ξ「ねぇブーン。あっちのテトラポットまで行こうよ」

ツンが指差したのは、ここからちょっと離れた海の中に並んでいるテトラポット。

うん、僕は別にかまわない。
でも、ツンには問題がある。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:57:53.37 ID:O3YFXeqdO

( ^ω^)「ツンって、泳げないんじゃないかお?」

幼なじみの僕だから知ってること。
それは、ツンがかなずちだってこと。

いや、まったく泳げないってわけじゃないけど、せいぜい10Mくらい。
そんな彼女が、ここから300Mはあろうテトラポットまで行けるわけがない。

ξ゚听)ξ「だから、あんたがあたしを後ろにのっけてけばいいのよ」

え?後ろって僕の背中かい?
おいおい、竜宮城のカメじゃないんだから。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 21:59:51.19 ID:O3YFXeqdO

ξ#゚听)ξ「なによ?いやなの?」

( ;^ω^)「いえいえ、おおせのままにですお」

これは勝てない。
きっと、これからも僕は尻に敷かれるだんろうな。

だが、これがいい。

僕は海に入ると、ツンを背中に乗せ、少し先の目的地まで平泳ぎしはじめた。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:02:08.87 ID:O3YFXeqdO

( ^ω^)(ツンの、おっぱいが………)

泳ぐ前、ツンに、「ちゃんとつかまらないと落ちるお」と言っといた。
そのおかげで今、僕とツンは密着状態。
胸のあたりは柔らかいからすぐわかる。

( ;^ω^)(お?この感触……)

ふと、僕はあそこに何かがあたっているのに気付いた。
この状況であそこに当たるのは一つしかない。
ツンの足だ。
たぶん、足を僕の腰に絡めているせいだろう。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:05:00.26 ID:O3YFXeqdO

ツンの内ももの感触が、僕の性欲を刺激する。

( ;^ω^)(やばい、立ってきたお)

まずい、この状況だとフル勃起してしまいそうだ。
ツンの前で、また恥をさらすわけにはいかない。

僕は深く息を吸い、なんとか落ち着かせようとする。
けど、おさまる前にツンが気付いちゃったみたいだ。

ξ////)ξ「ちょ、ちょっと、何大きくなってんのよ!エッチ!」

そして僕のあそこに、かかとで蹴りを入れる。

( ;゚ω゚)「ぶほっ!ごぶばぁっ」

男性の人ならわかるだろう。
ゴールデンボールに何か当たったときの痛みを。
下腹部に襲ってくる鈍痛。
キャッチャーやってる人は大変だろうな。

そのまま僕は海へ沈んでいった。



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:06:09.47 ID:O3YFXeqdO

ドクオ



('A`)「ふぅ………いい風だぜ」

濡れた体に風が吹き付けると、この暑さを忘れるくらい涼しい。
快適だな。

今、クーと海入って、泳いであがったとこ。

海に入ってるのなんて俺とクーぐらいだった。
ここ、空いてていいとこだぜ。

俺は、近くの店でゴーグルをレンタルして、クーの後ろを泳いでた。



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:07:57.42 ID:O3YFXeqdO

底の生き物を見るふりして、見るのはクーの尻。
平泳ぎで脚開いたときとか、もう俺のペニスはエッフェル塔。
スジがくっきりですよ。
ま、いずれ生で拝めるんだろうけど。

(;'A`)「は、腹痛ぇ」

ちょっと風を浴びすぎたかな。
腹がギュルギュル鳴って、うんこしたい。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:09:28.72 ID:O3YFXeqdO

(;'A`)「く、クー。ちょっと俺トイレ行ってくるわ」


川 ゚ -゚)「むぅ、じゃあ私も行こう」

俺がトイレに行こうとしたら、クーもついてくるってよ。
まぁ浜辺に女の子一人はちっと危ないしな。

そうして、俺らは海の家に向かう。


('A`)「これ、はいてるとできねーな」

俺は下、ショートタイツ。
これ、ピッチピチだから和式便所だとやりずらい。
ショートタイツを脱ぎ、それを戸の上に掛けてうんこを始める。



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:10:46.49 ID:O3YFXeqdO

ブリッ、ビチビチビチ、バフンッ!

(*'A`)「……」

俺は我慢していたうんこを、便器の中にぶちまける。
一人だけのこの空間、マジでほっとする。


キィ… パタン

「それでさーwwwあそこにいた女の子…」

「マジかよwwwオレなんか…」

('A`)(くそっ、誰か入ってきたみてえだな)



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:12:14.25 ID:O3YFXeqdO

せっかくの極楽空間を邪魔してくれるやつが来たみたいだ。
誰かがいると、音立ててうんこしにくい。
俺は、そいつらの小便が終わるまで戸の隙間から覗いて見てた。

そとにいるのは高校生くらいの2人。
ってかよくみたら部屋一緒だった短距離のやつ。

('A`)(早く行けよ…)

俺がイライラしながら出ていくのを待ってると、こいつらなぜか、こっちに向かってきた。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:15:55.58 ID:O3YFXeqdO
「あれwこんなとこショータイ(ショートタイツ)かかってるぜw」

「ホントだww中のやつ、脱いでうんこかよww」

俺が戸の上に掛けておいたタイツ見て、笑ってやがる。
おまいら、あとでぶっ殺してやるな。

「おい、これ海にもっていこーよwww」

「おっ、いいなwwwこいつ、きっと裸で出てくるぜww」

そう言って、2人は上に掛かってる俺のショータイを盗った。

おまえら何考えてやがる。
普通にショータイとか陸上部のやつだぞ。わかってんのか。

俺はすぐさま便所の鍵開けて個室から出たが、あいつらはもう外に向かって走り出していった。



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:17:18.80 ID:O3YFXeqdO

(#'A`)「ふざけんじゃねぇ」

俺は全速力で駆け出す。
ケツからはうんこがボタボタ滴れているけど、関係ねぇ。
あいつらマジで殺す。

(#'A`)「てめぇら、それは俺のだって知っててやってんのか!」

海の家を出て、前にいる短距離の2人に大声で言う。

「ひっ、こ、これ、ドクオのじゃねーかよ!!」

「や、やべーっ!今度こそ打ち殺されるぜ、逃げるぞ!」

そして、2人は必死の形相で逃げ出す。
せめてショータイ置いてけ。

(#'A`)「誰かわかったんなら逃げんなこの野郎!」

俺もさらにスピードをあげて追い付こうとする。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:22:34.51 ID:O3YFXeqdO

「ひゃーっ!こ、こっちにくる!」「なんであいつ裸なんだよ!?」
「警察呼べ!!」「うんこくせぇwww」

周りから野次が飛んできた気がするが、それどころじゃねぇ。
俺はやつらを捕まえなきゃ。

最初は短距離のやつらの方が速かった。
そりゃスピードは短距離の県強化選手のだから、俺より上だ。
だがこっちは中距離ランナーよ。
400M以上じゃ負ける気がしねぇ。

だんだん追い付いてきた。

('A`)(ふっふっふ、中距離ランナーに勝てると思うなよ)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:24:21.45 ID:O3YFXeqdO

もう目の前だ。
あと3メートル、2メートル、1…
今だ!

俺は二人の足首めがけてダイビングする。

('A`)「捕 ま え た」

みごと2人の足を捕まえた。
そして2人は顔から砂浜にぶっ倒れる。


「ほ、ほんじょにすびまぜん!ゆるちてー!」

「ドクオさんだっでわがらながったっす!だ、だがら」

泣きながら二人は謝っている。
だけど、もう容赦しねーぜ?

('A`)「ほう、俺がそんなので許すと思ったか?」
「ひ、ひいぃぃぃ!」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:26:21.45 ID:O3YFXeqdO

(#'A`)「くらえや!フライングうんこアターック!」

ブリブリブリッ、ビチビチビチビービージュバン!

俺は二人の顔をくっつけて、そこに残りの腸内うんこを盛大にぶっかけた。

「う、うおえぇぇぇ」
「くせえぇぇぇ」

2人は胃に詰まっていたものを砂浜に吐き出した。
胃酸独特のくせえ匂いがあたり一面に広がる。

すべてはおまえらが悪い。
俺は神の裁きを下しただけだ。

('A`)「てめーらにスカトロは10年はえぇんだよ」

俺は名言を一つ吐き捨て、ショータイを奪ってクーのもとへと向かった。



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:32:35.96 ID:O3YFXeqdO

だがその途中

('A`)「ん?あれって………ツンちゃんじゃねーか?」

俺が海の方を眺めながら裸で歩いていると、海でバチャバチャやってる女の子がいた。
ちょっと茶色がかったまきぐそ髪、あれはツンちゃんだ。

('A`)「楽しそうだなー」

俺は最初そう思って見てたけれど、どうも様子がおかしい。
なんてーか、泳いでるんじゃなくてもがいてる。



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:34:26.02 ID:O3YFXeqdO

(;'A`)「まさか、あれって」

わかった。あれは溺れているんだ。

(;'A`)「おい、やべーぞありゃ」

俺は手に持っていたタイツを投げ捨て、すぐさま海に走っていき、クロールで救出に向かう。
ゴーグルはうんこの時もしてたから、今もつけっぱなしだ。
助かったぜ。

(;'A`)「ぶはっ、大丈夫か!?」

ツンちゃんまでの距離は50Mくらいしかなかったからすぐにたどりついた。
ひぃひぃ言ってるけど、意識はあるみてぇだ。



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:36:33.83 ID:O3YFXeqdO

ξ;゚听)ξ「ハァッハァッ、ドクオ君!あたしは大丈夫!でもブーンが!」


(;'A`)「なに?」

ブーンが、と言ってツンちゃんが指をさしている方向は下。

俺は海に顔をつけ、下を見る。
何かいる。ってか人間。
おそらく内藤だ。

(;'A`)「ツンちゃん、悪いけど1分くらい海に浮いててくれ!」

ξ;゚听)ξ「うん、がんばってみる」

俺はそうツンちゃんに言うと、海へと潜っていった。



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:39:07.30 ID:O3YFXeqdO

海底まではざっと3、4M。
たいした深さじゃねーけど、素潜りではきつい。
すぐに浮いてきちまう。
だが俺は自慢の脚力をいかし、内藤の元へと辿り着く。

(;'A`)「べ、ぼーぶべばびびんば(で、どうすればいいんだ)?」

実際、救命訓練とかしたことないからわからん。
とりあえず酸素の確保だ。

(;'A`)「べぼぼべぼぶぶぶびび(でも俺もう苦しい)」

口移しで酸素をやりたいが、俺もやばい。
このままだと俺が死んじまう。



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:40:17.17 ID:O3YFXeqdO

とりあえず、何か気体を入れればいいだろ。

そう思って、俺は内藤の鼻を塞ぎ、やつの口にアナルをくっつけてガスをぶっぱなした。

( ;゚ω゚)「ぶばばばばば」

なんだ、意識あるじゃねぇか。

俺は内藤を脇に抱え、海面へと急浮上する。

(;'A`)「ふはっ、ツンちゃん大丈夫か!?」

ξ;゚听)ξ「ぶはっ、ぶはっ、大丈夫!」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:44:19.01 ID:O3YFXeqdO

ツンちゃんの方はよしとして、内藤はぐったりしている。
早く陸につれていかなきゃ。

俺は2人を背中に抱え、砂浜まで泳いだ。

(;'A`)「ツンちゃん!早く助けを!」

海岸に近づいて、なんとか立てる深さのところでツンちゃんを下ろし、人を呼びに向かわせる。

(;'A`)「はぁっはあっ、つ、つれぇ」

俺は息を切らしながら砂浜へ上がり、内藤を下ろす。
その後ほっぺをパシパシ叩いていると、内藤は意識を取り戻して水を吐いた。



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:45:54.40 ID:O3YFXeqdO

だが直後、サイレンの音が聞こえ始めた。

(;'A`)「ツンちゃん、助けとは言ったけど、救急車とはな」

大げさだろ、と思って俺は一応救急車が現われるのを待ったが、来たのは赤白じゃなくて、黒白の車だった。

「そこの少年、おとなしくこちらにきなさい」

スピーカーからは俺に向かって音声が発せられる。

(;'A`)「は?」

救急車じゃなく、パトカーが来て、さらに俺を直々に逮捕しようと?
もう意味がわからない。

ξ゚听)ξ「ドクオくーん!今人がくるわ……って……」

ツンちゃんが海の家から走ってきた。
ちょうどいい、この状況助けてくれ。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:47:36.15 ID:O3YFXeqdO

(;'A`)「ツンちゃん!なんで救急車じゃなくて警察なんだよ!?119番だぜ?」

ξ////)ξ「いやーーーっ!なんでそんな格好してるの!?」

いや、質問答えろよ。
そう思いながら自分の体を見やると、俺は愕然とした。

ペニス丸出しだったのだ。

(;'A`)「ち、違う!これは誤解だ!決して変態などではない!」

が、時すでに遅し。
周りの奴らは遠い目で俺を見ている。

俺は後悔した。
なぜ短距離の2人からタイツを奪った時、すぐにはかなかったのかと。



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/19(火) 22:51:13.92 ID:O3YFXeqdO

「少年確保!わいせつ物陳列罪および、男子2名に対する強制わいせつ罪で現行犯逮捕する!」

ガチャッ

俺の両手に手錠がかけられた。

(#'A`)「っ………っちックショー!だれだ!?誰だ通報したのはぁ!?」

荒れ狂ったように叫ぶ。
人の事情も知らずに、自分の不快不愉快で110番したやつを、俺は許さない。

川 ゚ -゚)「私だ」

クーがどこからともなく現われた。

('A`)「………」


('A`)「…………」


(;'A`)「おまえカヨーーーっ!!」

次の日、俺が新聞に乗ったことは言うまでもない。



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