( ^ω^)は綺麗な街に住んでいるようです
- 5: ◆tOPTGOuTpU :2007/08/22(水) 19:34:49.13 ID:pIvl3DWs0
- インタールード
/ ,' 3「うーん、そろそろ8月も終わりか……」
今日もいつも通り、正午の女神像公園の一角のベンチにて
コンビニで買った紙パックの烏龍茶を飲みながら、
まったりと1人で寛いでいた。
この場所は後ろに植えられているケヤキが見事、日除けとなっているため、
清々しく過ごすことが出来る。
日陰から見る 日の当たる世界は、大変美しい。
毎度毎度、そんな感想が頭に過ぎる。
かんかん照りの中、眩しく輝く水飛沫を上げるはずの噴水が
今日は動いていない。
中央にある女神像を数人の業者らしき男達が磨き上げているせいだろう。
/ ,' 3「……ふぅ。バルケンさんは何処へ行ったのやら……」
ここ最近、バルケンさんの姿を見ない。
老人会の皆に聞いても、誰も知らぬと言う。
一体、どうしたものか。
/ ,' 3「兄者さん達に今度聞いてみるかのぉ……」
- 7: ◆tOPTGOuTpU :2007/08/22(水) 19:37:12.72 ID:pIvl3DWs0
- よっこいしょ、と腰を上げて 公園を後にする。
途中すれ違う高校生らしき若者の集団のはしゃぎ様が気になったが
この老体で注意するのは少し気が引けてしまう。
バルケンさんなら、構わず怒鳴り散らすだろうが…………。
そう考えながら公園を出ると、 ふと 目を引く光景が映った。
女神像公園をぐるりと囲む12の像型ゴミ箱それぞれに、
先程と似たような男達数人が、何やら調整のようなものを行っていた。
その内1つに手を掛けている男に問いかけてみる。
/ ,' 3「どうか、しましたか?」
( ゚д゚)「は? ……あ、いや……。ちょっとした、点検です……」
男が変に訝しげなのが気になるも、「そうですか」と返事を返す。
すると、後ろ……公園内にて悲鳴が走ったので振り返ってみる。
先程すれ違った若者数人が屈強な作業服の男達に囲まれていた。
若者達は生まれたての子羊のようにただ震えている。
屈強な男達はまるでゴミでも見るかのように、彼らを眺めていたかと思うと
周りの一般人に気付かれないよう、何かを彼らに耳打ちをした。
瞬間、若者数人は魂の抜けたような表情で公園外に停めてある
CP御用達の白いバンへよろよろと向かい、入り込んだ。
屈強な男達も少し時間を置いた後、同じくバンに乗り込む。
いつも通り。の、CPの行い。
では、済まされない 何か陰を その光景を見て
ついつ い 感じ取ってしま った。【一転】
- 8: ◆tOPTGOuTpU :2007/08/22(水) 19:38:03.86 ID:pIvl3DWs0
- さてさて。 はてはて。 あれ、あれ。
とうとう、とうとう狂気の演目が開始されます。
「カウントダウン」
さぁさぁ、さぁさぁ。
もう後戻りなど出来ない。
狂気は振り返ることなく、ただただ加速を行います。
全てが終わったとき、
狂気が加速を止めたとき、
一体、
この街が
どうなっているのか
それは誰にも分からない
ただ、決着はもう、ついてしまう
誰が望もうと望まないと、決着は絶対に
もう後戻りなど出来ない。
「時運によって
強い者までとき挫いた
それを私と一緒に皆さんも嘆いてください!」【二転】
戻る/第15話