新ジャンル:FPSのBOT

92: :2007/06/02(土) 23:47:32.36 ID:f+5S+QDT0

敵の分隊が味方の分隊を抜けて拠点に取り付く。
無理に特攻しているとしか思えない。あれじゃ良い的だ、と狙撃しようとした僕より早く、彼らは手榴弾を取り出す。
そのままピンを抜いた。

(´・ω・`)「これはひどい」
('A`)「!…全員下がれ!」

敵兵が爆発する。
万歳アタックだ。巻き込まれた味方が吹き飛び、悲鳴が飛び交う。
そう、そうだ。僕の中に芽生えていた違和感が発露した。
あんなものを実用化なんかさせちゃいけないんだ。
ゲームなら、まだいい。けど実際の戦争であんなものが戦うなんて想像すると、何かが違うような気がするのだ。

( ^ω^)「戦うお」
('A`)「奇遇だな。俺もそう思ってた所だ」
(´・ω・`)「癇に障るだろ……常識的に考えて」

まともに戦っていたら勝ち目がない。
Dokuoが一気に敵陣に回り込む裏鳥の作戦を提案し、僕らはそれに従ってFAVに乗り込む。

('A`)「ファッキン!」

Dokuoの運転するFAVはでたらめな加速をしながら敵兵を轢き殺しまくった。
地雷は避け、突き進む腕前はさすがにベテランと言わざるを得ない。
けれど、長くは持たなかった。
轢き殺した敵兵が残した最後っ屁……動体に反応する爆雷に接触し、FAVが火達磨になる。



93: :2007/06/02(土) 23:48:36.19 ID:f+5S+QDT0

(;'A`)「降りろ!」

Dokuoを残して僕らはFAVから飛び降りる。
次いで、FAVが爆散した。間一髪でDokuoも脱出してはいたが、かなり離れた位置に分断されてしまう。

(;'A`)「行け、ここは俺が食い止める!」

敵兵が殺到して来る前に、物陰に伏せるDokuo。実に感動的な台詞だった。
でも死んでも別にAIとは違って僕らにペナルティはない。

(´・ω・`)「何という死亡フラグ」
( ^ω^)「せいぜいキルを稼ぐお」

などと投げやりに言い放ち部隊長がSyobonに変わる。
Dokuoの怨嗟を聞きながら、僕達は敵の司令官が潜む拠点を目指した。



94: :2007/06/02(土) 23:49:27.30 ID:f+5S+QDT0
顔のない敵兵を何人か薙ぎ倒し、Syobonが拠点にソナーを貼り付ける。
仕様上、光学迷彩を使っていようがこのソナーでレーダーに映るのは避けられない筈だ。
そして、そいつは給水塔の上に立っていた。

( ´ー`)『抜けて来たか……やれやれだぜ』

ガシャリ、と散弾銃にショットシェルを装填しながらそいつはぼやく。
AIは皆女性のようなキャラの姿を取っていると思っていたが違ったようで、そいつは全身タイツのような別の意味で曖昧な姿をしていた。

( ^ω^)「お前をキルすれば終わりだお!」
( ´ー`)『馬鹿か。人間より弱いAIが何処にいるよ」

AIが動く。
Syobonが軽機関銃をぶっ放すが、当たらない。以前見た「彼女」の動きと同じく、射線を完全にズラされている。
そのままショットガンを撃つAI。

(´・ω・`)「逆だよ。COMに負けるようじゃFPSプレイヤーは名乗れない」

後退しながらSyobonは尚も射撃を続ける。
ふと、そこでAIの射撃能力がそんなに高くない事に気付いた。

( ^ω^)(他の敵兵を操作してる分本体が鈍い?)

それでもSyobonはAIに致命的なダメージを与える事が出来ない。
僕もライフルで狙いを付けてみるも、AIは全く足を止めないので狙撃のしようがない。
やはり人間では勝てないのかも知れない。
けど、可能性が出てきた。



95: :2007/06/02(土) 23:51:23.62 ID:f+5S+QDT0
( ´ー`)『俺はこうやって時間を稼いで居ればいい。そら、俺の駒が戻ってくるぜ』

足止めをしていたDokuoがキルされたという表示が流れる。

( ^ω^)「ふぁck!」
(´・ω・`)「いや、大丈夫。僕達の勝ちだ」

<NULL が部隊に参加しました>
Syobonが機関銃を下げる。AIがそこで初めて足を止め----空を見る。

(´・ω・`)「君はFPSのルールの把握が浅いよ。隊長の傍には沸けるんだ。隊員ならね」
( ´ー`)『な……何だと!?』
(´・ω・`)「遊び過ぎたんだ。僕をさっさとキルしなかった君の負けだ」

そう。僕達はAIの元に到達した時点で役割を果たしていたのだ。
後は「彼女」が来るまで粘れば良い
激昂(AIでも感情があるのだろうか)したAIがSyobonをショットガンで吹き飛ばす。しかし、もう遅い。
「彼女」を乗せた降下ポッドが僕の前に落着し、白煙を撒き散らす。

( ´ー`)『NULL!貴様ッ!』
(リ_゚ -゚ノリ『まあ正確な状況は分からんが、死んでおけ』

ばごん、と重厚なマズルフラッシュと銃声が響く。
彼女の射撃能力なら、AIの動きも補足できる。何せ偵察兵に特化しているらしいのだから。
AIが吹き飛び、消え失せる。
対物ライフルの銃口から硝煙を立ち上らせながら、彼女は僕を振り返った。

(リ_゚ -゚ノリ『機械の予測など当てにならんか……また会ったな』



192: :2007/06/03(日) 06:04:55.07 ID:RVRbdAeL0

( ^ω^)「助かったお。もう少し遅かったら負けてたお」
(リ_゚ -゚ノリ『助けたつもりはない。偶然、利害が一致した』
( ^ω^)「それでもあんなのが勝ち残るよりはいいお」
(リ_゚ -゚ノリ『そうか』

やっぱり会話になっていない気がする。けど、僕はもう、不思議と彼女に悪い印象を持っていない。
他のAIは彼女よりよっぽど人間味があるように見えるけど、どうもしっくり来ない。
表面的な事じゃないのかもしれない。よく分からない。

(リ_゚ -゚ノリ『助けられたのはこちらなのか』
( ^ω^)「借りを返しただけだお」
(リ_゚ -゚ノリ『君にメリットがない』
( ^ω^)「……お前は消えたいのかお」
(リ_゚ -゚ノリ『自身が他のAIより優れているなら、正確な評価の為にも自身の存続を希望する』
( ^ω^)「そういう意味じゃないお!」
(リ_゚ -゚ノリ『?』

駄目だコイツ。やっぱり機械じゃねえか。
大体僕は奴に何を期待しているのか。



193: :2007/06/03(日) 06:05:46.18 ID:RVRbdAeL0

( ^ω^)「お前は残りたくないのかお!」
(リ_゚ -゚ノリ『残りは2/12、機能的に私より遥かに高水準のAIだ。負けるならば残るべきは私ではない』

そう、なのだろうか。
何となく嫌だ。それは。
たとえば、スコアを上げる事に優れていても、一緒にプレイして楽しいとは限らないような、そんな感覚。
上手く表現できないけれど、そういうのはやっぱ違う。だったら。

( ^ω^)「僕が一緒に戦うお!」
(リ_゚ -゚ノリ『君にメリットはないと言った』
( ^ω^)「知るか!」
(リ_゚ -゚ノリ『理不尽だ』
( ^ω^)「うるせー」

僕はもう決めてしまっていた。
他のAIがどんなものかは分からなかったけど、彼女を勝たせたいと思った。

(リ_゚ -゚ノリ『君の戦闘能力は高くない。組む理由がない』
( ^ω^)「……」

ちょっとムカつくけれど。



194: :2007/06/03(日) 06:07:25.96 ID:RVRbdAeL0

こうして僕の奇妙なFPSライフは始まった。

(リ_゚ -゚ノリ『私の機能は未だ未完成な部分が多い』
( ^ω^)「というと?」
(リ_゚ -゚ノリ『あらゆる戦闘の経験を重ねて初めて理想的な戦闘パターンが完成する』
(; ^ω^)(あれで理想的じゃないのかよ)
(´・ω・`)「ならBoonを観察するといいよ。彼は偵察兵だし」
('A`)「まだまだnoobだけどな」
(; ^ω^)「うっせーお!」
(リ_゚ -゚ノリ『そうか。ならそうしよう」

僕とNULL、Syobon、Dokuoで分隊を組んで普通のゲームに参加するのが当然になった。
基本的にNULLは本来の機能をロックして僕達と同じ条件で戦闘を行う。
そして僕や他の二人の行動を観察、記録する事でNULLをバージョンアップさせる試みだった。
何せNULLは思ったとおり、兵器の操縦もロクにできなかったのだ。

(リ_゚ -゚ノリ『偵察兵に兵器の技術は必要ない』

だそうだ。
実際の戦争はどうか知らないけど、当然このゲームには必要なので教え込む羽目になった。



195: :2007/06/03(日) 06:08:54.85 ID:RVRbdAeL0
('A`)「発言の前と後ろにサーを付けろnoob」
(リ_゚ -゚ノリ『サー、イエッサー』
('A`)「声が小さい!玉落としたか!」
(リ_゚ -゚ノリ『サー、イエッサー!』
( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「ボディと顔のモデリングが悪いよ。僕の3Dギャルゲを見せてあげるから参考にして修正しなよ」
(リ_゚ -゚ノリ『その修正に戦術的な意味は見出せるのか』
(´・ω・`)「相手が男なら撃つのを躊躇するよ」
( ^ω^)「……」

(リ_゚ ワ゚ノリ『こうか』
(; ^ω^)「やめろ」
(´・ω・`)「口調も取り込まないとね」
('A`)「オッサンにしろよ。落ちつかねえ」

あまり関係のない事も教育されたようだった。



196: :2007/06/03(日) 06:09:54.66 ID:RVRbdAeL0

騒がしくも楽しい日々だった。
NULLがAIだとは思っていない連中が分隊に入ってきた時も、その珍妙な外見と言動に皆和んだようだった。
僕も知らずのうちにNULLが分隊にいるのが当たり前のように感じ始めていた。
コンクエに参加していない時もだらだらとライフルの性能について問答を繰り返したり、彼女に全く関係のない普段の生活の話もした。

(´・ω・`)「NULLにはFCSとしての機能よりも特筆すべき側面がある」
( ^ω^)「なんだお?」
(´・ω・`)「彼女は完璧な学習型のAIだ。軍事利用以外にも応用できるレベルのね」
( ^ω^)「……それだけかお」
(´・ω・`)「それは重要な事だよ」

Syobonはたまにそんな意味深な事を言う。僕には訳が分からなかった。
機能をセーブしたNULLは、僕にはただの分隊仲間としてしか見えなかったからかも知れない。

彼女が人間ではないのだという事を、つい、忘れてしまったのだ。

そして、嫌でもそれを思い出す戦闘が始まる。
唐突に。



197: :2007/06/03(日) 06:10:44.49 ID:RVRbdAeL0

そこは、何の変哲もない基地MAPだった。
敵味方がそれぞれに基地拠点を持ち、ちょうど中間の拠点を巡って押し合うような、本当に単純なMAP。
僕達は前線を押し上げるべくまた輸送機で運ばれている。

('A`)「そろそろ拠点だな。旋回するから降りろ糞野郎ども」

パイロットは諸般の事情でDokuoが努めている。
銃座についていたSyobonが降下し、続いて僕とNULLも降下しようとした。

(´・ω・`)「!、駄目だ!」

そこを先に下りたSyobonに制止される。
敵部隊は居ない。居ない筈だ。少なくともレーダー上は。

( ^ω^)「どうしたんだお」
(´・ω・`)「アホみたいに地雷が仕掛けられてる」
('A`)「ハァ?」
(´・ω・`)「レーダーに映すよ」

ソナーを使ったのだろう。SyobonがMAPを示すと、レーダーに異常な数の赤い光点が点る。
軽く百は超えているだろうか。勿論、仕様上そんな数の地雷を仕掛けられる兵種は存在しない。

( ^ω^)「ちょwwwwwねーよwwwww」
(リ_゚ ワ゚ノリ『4番機の仕業だな』
('A`)「AIか?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『ああ。トラップに特化したAIだ』
('A`)「地味だな」



198: :2007/06/03(日) 06:11:39.03 ID:RVRbdAeL0

Dokuoはそう言うが、判別不可能なほど埋められた地雷の数は多い。
NULLがそれをむざむざとそれを踏むとは思えないが、しかし、相手もAIだ。それくらいは想定している筈だ。

( ^ω^)「Dokuo、引き返すお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『だがSyobonがもう降下した』
( ^ω^)「相手がAIじゃ仕方ないお。NULLはキルされたら終わりなんだお」

何のペナルティもないSyobonや僕とは違う。
NULLはキルされた時点で脱落、即機能停止というリスクを背負っている。罠に飛び込ませるわけには行かない。

(リ_゚ ワ゚ノリ『見殺しか』
(; ^ω^)「!……僕が行くお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『君が降りても状況は変わらん。爆死するのがオチだ』

僕にしては珍しく勇気を出してみたのだが、一蹴されてしまう。
というか、NULLが「見殺し」という表現を使った事に僕は狼狽していたのかも知れない。

(´・ω・`)「ねえ、NULLに頼みたいんだけど」
(リ_゚ ワ゚ノリ『何だ』
(´・ω・`)「そこから対物ライフルでクレイモアを狙撃して」
(;'A`)「何ぃ!?こっちは空の上だぞ!」
(´・ω・`)「ロックを解除したNULLなら出来るよ。進路上のをある程度除去してくれたら後は何とかする」

無茶を言う。
幾らなんでも無理だろ、と僕が口を開く前にNULLの第一射が放たれた。



199: :2007/06/03(日) 06:13:06.18 ID:RVRbdAeL0

(リ_゚ ワ゚ノリ『こちらでは結果が見えん、どうだSyobon』

そりゃそうだ。輸送機は旋回しているんだし、何より距離が離れ過ぎている。
なのに。

(´・ω・`)「いいね。その調子でどんどん頼むよ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『了解』

ずどんずどん、とNULLはライフルをぶっ放して赤い光点を消していく。
僕とDokuoはそれを阿呆のように眺めるだけだ。

('A`)「お前、ゴルゴにでもなれよ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『ごるご?その単語はまだ記録していない。意味を教えてくれ』
('A`)「イカレてるってこった」

僕はいかついゴルゴ面になったNULLを想像して盛大にマウンテンデューを画面に噴き出した。
吹き終わる頃にはNULLの淡々とした狙撃で地雷は殆ど除去されていた。



200: :2007/06/03(日) 06:14:16.67 ID:RVRbdAeL0

指令「成る程な。そいつが噂の幽霊だったか」
(リ_゚ ワ゚ノリ『すまない司令官殿。巻き込んだようだ』
指令「構わんよ。敵チームにも同じようなのが居るんだろ?さっさと片付けてくれ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『了解だ。先に下りるぞ』

NULLが地雷のなくなった敵陣に降下していく。僕もそれに続き、Dokuoも操縦を他の人間に任せて降下する。
Syobonは降下した先で既に拠点を制圧していた。

(´・ω・`)「妙だね」
(; ^ω^)「AIが出てこないお」
('A`)「逃げたんじゃねえの?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『それはない。遭遇してしまった以上、戦わなくてはならないように命令付けされている』

なら、何故。
瞬間、たった今降りてきた輸送機が火を噴く。
遥か上空から無数の砲弾が降り注ぎ、あちこちで爆ぜた。

('A`)「マジかよ!」
(´・ω・`)「誘い込まれたね。この拠点自体が罠だったらしい。伏兵もいるかも」
('A`)「ファック!司令、一帯をスキャンしてくれ!」

分隊長のDokuoの要請で衛星スキャンが起動し、MAP上を走査する。
たちまち約二個分隊の敵影が映り込む。



218: :2007/06/03(日) 08:11:41.82 ID:RVRbdAeL0
(; ^ω^)「げぇ!ゆ、輸送機からは見えなかったお!どこから!」
(´・ω・`)「恐らく光学迷彩だろうね。馬鹿の一つ覚えだ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『見た所通常兵力だ。蹴散らすぞ』

ロックを解除したNULLは強いなんてもんじゃない。
元々の性能に加えて学習したノウハウを全て取り込んでいる。
それを経験で上回るDokuoやSyobonがカバーリングするのだから、もう手が付けられない。
二個分隊でも、普通のプレイヤーには止められない、筈だ。

敵司令「やはり向こうにもAIが居たか」
(; ^ω^)「な、何だお!?」
敵司令「悪いがこれも戦争だ。そっちのAIには消えてもらう」

妙に渋い声の敵司令。
向こうのAIも人間と協力しているという事なのか。

(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon、敵兵は腹に爆薬を抱えている』
(; ^ω^)「また万歳アタックかお!」
(´・ω・`)「いや、様子が変だ」

何やら各国の言葉で色々叫びながら敵兵は無闇な特攻を繰り返している。
悉くはNULLやDokuoに迎撃されるのだが、どうも操作されているという感じではなかった。



219: :2007/06/03(日) 08:13:08.03 ID:RVRbdAeL0
敵司令「我々は彼女を守らなくてはならない。その為ならスコアなど安い犠牲だ」
(;'A`)「しょ、正気か?」
敵司令「そんな機械と徒党を組むお前らには分からんよ」

敵司令は苦渋の声で言う。僕達にとってスコアは結局の所、プライドのようなものだ。
何だかんだと言ってk/dが高いと嬉しいし、腕に誇りが持てる。
敵チームはそれよりもAIの方が大事らしい。
……正直、分からないでもない。

(リ_゚ ワ゚ノリ『不味いな、ジリ貧だ』

弾薬は援護兵のSyobonが補給してくれるのでしばらくはもつ。
しかし、敵の特攻はやたらと数が多い。どうやら向こうのAIはよほど人望があるようだ。

(´・ω・`)「このままじゃ負けるね」
(;'A`)「二手に分かれるぞ!俺とSyobonは陽動で暴れる!BoonとNULLはその間に敵のAIを探せ!」
(リ_゚ ワ゚ノリ『分かった』
(; ^ω^)(探せって言われても……)



221: :2007/06/03(日) 08:19:17.90 ID:RVRbdAeL0

AIは敵兵全員に爆薬を取り付けている。
だとしたら、確かにそう遠くない場所に居る筈だ。
かと言って広大なMAPからたった一人を探すのはちょっと骨が折れる。
前の指揮特化の奴は司令部に馬鹿正直に居座っていたから良かったものの、そうでなければあれも苦労しただろう。

だから簡単に見付からないだろうと思っていた。
が、

(*・∀・*)『……ガクガク』
(リ_゚ ワ゚ノリ『居たぞ』
(; ^ω^)「えー」

そいつは、幼女の姿をしていた。
その周りを何人かの敵のアサルトが囲んでいるが、NULLの前では障害にもならない。
……トラップに特化って言われても、容姿が最大のトラップとしか思えない。目立って仕方がないだろうに。

敵A「撃つなら俺を撃て!」
(リ_゚ ワ゚ノリ『では死ね』

NULLの対物ライフルが火を噴く。容赦など微塵もない。
頭が木っ端微塵になる敵A。

敵B「や、やめろ!この子を撃つなら……」
(リ_゚ ワ゚ノリ『やかましい』

頭が木っ端微塵になる敵B。



222: :2007/06/03(日) 08:20:24.11 ID:RVRbdAeL0

つまりは何か。こいつらは幼女が好きな奴があつまったチームだったのだろうか。

( ^ω^)「世も末だお」
敵C「貴様が言えた事か!?」

そう言われれば僕も似たようなものだ。
はっきり言ってNULLに味方しているのも個人的にそうしたいからであって、彼らとさほど違いはない。

(*・∀・*)『や、やめて!私のために争わないで!』
(; ^ω^)「う、うぜえ」

言ってる事はアレだけど、確かに撃てそうにない。
でも、コイツも結局、味方を爆弾にするような奴なんじゃないか?
NULLは躊躇う僕を真っ直ぐ見ていた。

1.AIを撃つ。

2.撃てない。

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/03(日) 08:24:16.47 ID:2Ij89T3qO
ここはロリータ大将軍の俺様にまかせろ

2

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/03(日) 08:24:29.88 ID:8BapBPAgO
1

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/03(日) 08:24:48.76 ID:Xpp7FCuw0
2だろ・・・常識的に考えて

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/03(日) 08:24:51.30 ID:01FKz5WS0
あえて1

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/03(日) 08:25:36.27 ID:+EBi162MO
1
全員で滅多撃ちだぜヒャッハー!

229: :2007/06/03(日) 08:28:33.18 ID:RVRbdAeL0
1把握



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