( ゚∀゚)は一度ふられているようです

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/02(土) 22:18:01.00 ID:Uwk/Ynzg0
( ゚∀゚)「あー、疲れた…」


バイトが終わって午後9時、今夜は新月で辺りは真っ暗だった。
俺は愛車のRGV250Γにキックで火を入れ、軽くスロットルを捻った。


バババババババァァ――――――――

( ゚∀゚)「…よし、調子良さそうだな」


まだ初夏だというのに、夜になっても異様に暑い。
バイトの最中は、その暑さにずっとイラついていたが、
始動性の悪い2stのオートバイのエンジンをかける時には、その暑さに感謝した。
ともかく、暖気の必要は無さそうだ。


( ゚∀゚)「ふぅ…早く帰ろ」


ババババァァ――――――


教習所で習ったことだが、昼間と比べると夜道はスピードを出してしまうものらしい。
いつも気をつけているのだが、バイトの疲労、早く帰りたいという思い、
真っ直ぐの道路のせいでどう考えてもオーバースピードで狭い道を走っていた。

その時だった



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/02(土) 22:20:42.95 ID:Uwk/Ynzg0
( ゚∀゚)「!!」


急にヘッドライトの光が人影を照らし出した。
俺はとっさにブレーキレバーを引き絞る。
車体は大きく前のめりになり、乗っている俺を振り落とそうとする。
それを俺はニーグリップで抑え込んだ。

レーサーレプリカの制動力が幸いし、なんとか人影より随分手前で止まることが出来た。
しかし、クラッチを切るタイミングを失ったため、エンストを起こしてしまった。

ギアをNに入れ、再度キックを蹴ってエンジンをかける。
光を取り戻したヘッドライトが、再び危うく轢きそうになった人物を照らし出す。


( ゚∀゚)「!? ツ、ツン?」

ξ;゚听)ξ「…ジョルジュ?」


( ゚∀゚)は一度ふられているようです



  
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