( ^ω^)ブーン達が運命の三日間を過ごすようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 13:46:00.79 ID:ns3m1yJS0
('A`)「やっちまった……」

街灯もまばらな小さな小さな交差点。
梅雨特有の湿気が漂う深夜、ねば付いた空気は鉄の臭いを漂わせていた。
見渡さずとも判る程の田舎道、注意しなければ昼だろうとそこが交差点だなんて気づかない所だ。

本人の心境に反し、マフラーからは腹に響く重低音と生ガスの噎せ返るような排気が周辺住民への自己顕示を惜しむことなく続けている。
幸いここから視認できる範囲に民家はないものの、この音とライトのせいでは車が居ることくらい誰でも気づくだろう。

('A`)「ちっ、さっさとずらかるか」

これからの季節に嫌になるほど聞くことになるであろう騒音とドクオの焦燥感が比例しながら辺りを満たし、フロントスポイラーに赤い痕の付いたインテグラが早々と走り去っていった。



3: 1 :2007/06/08(金) 13:48:53.28 ID:ns3m1yJS0

翌日。
( ^ω^)「ドクオー」
('A`)「……」
ξ゚听)ξ「だからやめときなさいって」
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「……」
( ^ω^)「ドクオ!」
('A`)「はっ!」
( ^ω^)「なにか考え事でもあるのかお? さっきから二十三回話しかけて全部シカトされたお」
('A`)「ん、ああ、スマン。ちょっとな」
( ^ω^)「僕に手伝えることがあればなんでも言ってくれお。僕達親友だお」
('A`)「ああ……大丈夫。で、何か用か?」
( ^ω^)「今度みんなでドライブにいくんだお」
(;'A`)「っ!!」
( ^ω^)「でもこの前ツンが車を運転してる所見付かって免許取られたんだお。あいつ肝心なところでヘマするから困るお」
ξ゚听)ξ「べ、別に狙った訳じゃないんだけどね、なんていうか……」

(;'A`)(……めっちゃスナイパーやないかい)

(;'A`)「ああ、それで俺に車出せってのか」
( ^ω^)「頼むお。僕もショボンも免許取ってないんだお」
(;'A`)「いや、スマンがその日は無理なんだ、その……色々用事があって」
( ^ω^)「……え」
ξ゚听)ξ「ほら、ね? 言ったでしょ、ドクオにも都合ってものがあるのよ。無理言っちゃ悪いわ」
( ^ω^)「……ツン。わかったおドクオ、僕達の事は気にするなお。車なんかなくったってドライブのひとつやふたつ余裕だお」
('A`)「ああ、悪いな、ホントに」



5: 1 :2007/06/08(金) 13:50:03.46 ID:ns3m1yJS0
俺やブーン、ツン達は今年高校三年に無事進級した。
就職戦争の最強兵器だからと学校は普通免許の取得を許可していたが、生徒の安全やらを考えると運転は御法度なのだろう、さっきの話題に出たようにバレたら学校に取り上げられ卒業まで免許証を学校に保管されるらしい。
そんなことするなら最初から預っておけよ、なんて思うが管理とか大変なんだろうな。
実際町で先生に会うこと自体少ないし、体裁もあるんだろうが一番楽そうな判断だと思う。
これくらい可能性の少ない免許取り上げの処置を受けたツンはやはり狙ってるんじゃないかと。

でも、俺の頭の中にはもっととんでもない問題が根を張っている。
今日から平穏に生活していく自信が無い。それが今の俺の正直な気持ちだった。

一週間ほど前に免許を取得し、あらかじめ決めておいた車が三日前に納車された。
初心者の癖にいっぱしの走り屋なんて気取って中古にしては高い車を選んだんだ。インテグラのタイプR。
教習所に通い始めて親の軽自動車でイメトレとかしていたが、加速や乗り心地は段違いだった。
断言しても良い。俺は買ったばかりの車で浮かれて、事実として周りが見えていなかった。
確か教習所でも言われたなぁ……。お前は状況確認が苦手だから注意しろって。

…………はぁ。






これから、どうしようか。



6: 1 :2007/06/08(金) 13:51:06.71 ID:ns3m1yJS0
昼休み後半。
午前の授業を終え、大半のクラスメイト達は昼食を済ませ各々好きなように過ごしていた。
といっても、教室に居るそのほとんどが勉学に励んでいるようだ。
こういう姿を見ると受験生としての実感が湧いてくる。
……まぁ、今の俺の頭は容量オーバー。アウトプットもインプットもできやしない。

( ´∀`)「で、昨日のらき☆すたが……」
(´・ω・`)「さっき原作の一巻読んだらいきなり絵がシャナっぽかったんだが」
从'ー'从 「あれれ〜? わたしのらき☆すた一巻がないよ〜?」

( ^ω^)「ショボン、ちょっといいかお」
(´・ω・`)「やぁ」
( ^ω^)「なんかドクオの様子がおかしいんだお。あいつ何か悩みでもあるのかお」
ξ゚听)ξ「…………」
(´・ω・`)「いや、知らないなぁ。でも確かに今日のドクオはアレだ……。うん、確かにアレだ」
( ^ω^)「アレとかコレとかで話を済ませるのは痴呆の初期症状だお」
(´・ω・`)「ぷちころすぞ」

Σ('A`)ビクッ
('A`)(なんだネタか……いや、ショボン的にはガチか)

( ^ω^)「ほら、ああやって挙動不審すぎるんだお」
(´・ω・`)「ドクオが挙動不審なのはいつもの……まぁ最近はその気も薄れてきてたんだけどな」

(´・ω・`)「……」



7: 1 :2007/06/08(金) 13:52:07.83 ID:ns3m1yJS0

( ^ω^)「で、おまいは何か心当たりとかないのかお?」
( ゚д゚) 「……」
( ゚д゚ ) 「……」

('A`)「こっちみんな」

( ゚д゚)「……」
( ^ω^)「やっぱり謎は深まるばかりだお」
(゚д゚) 「……」
( ^ω^)「こっちみんな」



ξ゚听)ξ「ねぇブーン、その、ドクオの事なんだけど……」
( ^ω^)「寂しげな背中と憂鬱な眼差しを持った一匹狼のドクオ……とうとうツンも恋の病かお」
ξ゚听)ξ「そっとしておいてあげましょ。誰にだって悩みくらいあるじゃない」
( ^ω^)「……」

ξ゚听)ξ(返事ないけど……わかってくれたのかしら?)
( ^ω^)(否定しなかった件について)


( ゚д゚ ) (…………)
(´・ω・`)「こっちみんな」



8: 1 :2007/06/08(金) 13:53:28.17 ID:ns3m1yJS0

(´・ω・`)「……ドクオも心配なんだが」
( ´∀`)「どうしたモナ」
(´・ω・`)「昨日友達が事故に遭って入院したんだ。しかもひき逃げらしいんだよ」
( ´∀`)「怖いモナ。災難だったモナ」
(´・ω・`)「命に別状は無いがなんか重傷らしい」
( ´∀`)「二人共気を付けるモナ。二人が死んだら酒の肴にもなりゃしないモナ」
(´・ω・`)「なぁモナー、君のキャラがいまいちよくわからないんだが」
( ゚д゚ ) 「……」
(´・ω・`)「いいかげんしつこい。こっちみんな」
(゚д゚ )ミ
(´・ω・`)「いや、嘘嘘、すまなかった。こっち見ろ」
( ゚д゚ )
(´・ω・`) (……やっぱこっちみんな)



10: 1 :2007/06/08(金) 13:56:08.24 ID:ns3m1yJS0







結局その日、それぞれが互いの違和感を覚えながら授業が終わる










11: 1 :2007/06/08(金) 13:57:15.89 ID:ns3m1yJS0
今日は色々とよくわからない一日だったお。
ドクオもツンもショボンも何か隠し事をしてる気がするお。
……親友じゃなかったのかお。
どんな悩みでも相談できるのが親友じゃないのかお。
おまいのモノは俺のもの、だからお前の悩みは俺のものだ。
なんて言ってもどうせみんなよそよそしく振る舞うに決まってるお。

( ^ω^)「…………」
(#^ω^)ビキビキ

(#^ω^)「あんな上辺だけの奴らとはもう付き合ってられないお。 お?」



(=゚ω゚)ノ「ぃょぅブーン」
( ^ω^)「お、ぃょぅだお、ずいぶん久しぶりに会った気がするお」
(=゚ω゚)ノ「中学以来だょぅ。もう二年以上経つんだょぅ」
( ^ω^)「久しぶりに会ったけどやっぱりぃょぅはぃょぅだお」
(=゚ω゚)ノ「? ブーンも変わってないょぅ」
( ^ω^)「ブーンは永劫不変の存在だお」
(=゚ω゚)ノ「wwwww」
( ^ω^)「wwwww」


どんなに長い期間会ってなくても違和感無く話ができる……これこそ親友だお。
所詮あいつらなんてただのモブキャラだお。



12: 1 :2007/06/08(金) 13:59:16.91 ID:ns3m1yJS0

いつもはテレビを見ながら飯でも食ってる時間だろうか。
今の俺には飯を作る気力も、テレビを見る勇気もない。
もしテレビをつけて、本当に偶然に昨夜の出来事が報道されていたら。
その現実を目の当りにしたら、俺は自分を保っていられはしないだろう。
――カチ、カチ、カチ、カチ。
時計の針が一定の間隔で音を立て続けて、俺はただそれを聞いているだけ。
その他に物音はしない。やることも無い。やりたいことも、ない。

('A`)「……」

親が旅行中でよかった。少なくともあの車の状態がバレる事はあと三日間はないだろう。
そう、あと三日は。

('A`)「あと三日なんだな」
('A`)「あと三日だけ……」
('A`)「……」
(-_-)「……」


親があの車を見たらどうするんだろう。
……考えるまでもない。結果は見えている。
じゃあ俺はどうなる? 考えたくない。


(-_-)「もうだめぽ」



14: 1 :2007/06/08(金) 14:00:47.71 ID:ns3m1yJS0

――カチ、カチ、カチ、カチ。

(´・ω・`)「この病室の時計うるさいんだが」
( ・∀・)「まぁそういうなって」

白と水色の入り交じる殺風景な病室で、ショボンはパイプ椅子に座りながら時計にクレームをつける。
クレーム受付要員ではなく入院患者のモララーはそれを軽く流しながら友人の見舞いに喜んだ。
口調こそいつもどおりなのかも知れないが、被せられたシーツから出ているものはほとんどが包帯でぐるぐる巻にされた彼だ。
シーツで隠されているはずのシルエットもゴツゴツとしている。
その重傷っぷりは悟空がベジータと最初に戦った後の姿を連想させるほどだ。

(´・ω・`)「まぁ、意識が戻ってよかった」
( ・∀・)「それほど重傷でもないんじゃないかとも思うよ。事故ってから一日経たずに回復したし、面会謝絶でもないしさ」
(´・ω・`)「もしや……釣りか」
( ・∀・)「釣りで入院できる程病院のクオリティは高くないさ」
(´・ω・`)「一理ある」
( ・∀・)「それにしても……あの白い車、次に会ったら絶対ぶちころしてやる」
(´・ω・`)「元気だなぁ」
( ・∀・)「朦朧としてたから絶対とは言い切れないけど、あの変速の仕方は素人だね。引っ張りかたが下手で無駄にエンジン唸ってたし」
(´・ω・`)「よくわからん」

(´・ω・`)「そんな事より、こうやって話す機会も中々ないんだ、これでも飲みながら互いの近況報告と洒落込もうじゃないか」

つコーラ

それから二人は、面会時間ぎりぎりまでマックでたむろっている女子高生の様に長々と語り合った。



16: 1 :2007/06/08(金) 14:02:59.18 ID:ns3m1yJS0
――カチ、カチ、カチ、カチ。

ξ゚听)ξ「今日のドクオ……やっぱり変だったわね。それにブーンも、いつもは私と帰るのに今日は勝手に帰っちゃって」

いつもはテレビや音楽垂れ流しの夜だったが、今日は何か思う所があったのだろうか、無音の音楽を聞き取る様にツンは思考に没頭していた。

綺麗に整頓された部屋の中央、やや壁よりに配置されたソファで、ツンは寝転がりながら一日の出来事を振り返っている

朝から憂鬱そうにしているドクオ、ソワソワと落ち着かないショボン、急に冷たい態度を取ったブーン。

自分の知らない所で何かが起きている、ツンはそのハブられたような自分の扱われかたに焦燥を抱いていた。

ξ゚听)ξ「あの二人はわからないとして……やっぱりブーンはあの嘘に気づいてたのかしら」


ξ゚听)ξ「ま、私にも誰にも言いたくない秘密だってあるし、みんな年頃なのよね。 さてと、もうこんな時間だしお風呂入ろうっと」


いつもは母に早寝を急かされるツン家だったが、多方面の自治体合同企画の旅行計画で両親は昨日の朝から不在。

ツンはミニ一人暮しライフを気ままに楽しんでいた。



17: 1 :2007/06/08(金) 14:04:13.20 ID:ns3m1yJS0

――シコ、シコ、シコ、シコ。

誰も居ない家のなか。先ほどまで大音量で部屋を満たしていた現実味の無いあえぎ声が消え、嫌な意味で賑やかだった彼の部屋に健康的な静寂が戻る。

健康的な静寂の中に、健全な男子の発する雑音も混じっていたが。

( ^ω^)「はぁ……このエロ画像たちにはもう飽きたお」

( ^ω^)「せっかくママン達が居ないから何も気にせずオナニーできるかと思ったのに、大していつもと変わらないお」

いつも居るはずの枷がはずれ、ブーンはブレーキレバーをへし折るかの如く自由を謳歌していた。

( ^ω^)「ちょっと夜の散歩がてら忘れたくても忘れられない程の思い出でも作ってくるお」

しかしその自由にも程がある。

⊂二二二( ^ω^)二二⊃ ブーーーン



18: 1 :2007/06/08(金) 14:05:28.69 ID:ns3m1yJS0

( ^ω^)「ツンの家にきたお」

住宅地に連なる、なんの変哲も無い普通の一軒家。それがツンの家だ。

ついでに間取りは違うものの、外観はブーンの家とさほど変わらない。


一階はきっちりと雨戸が閉められており、その他の窓からも漏れている光はない。

二階の道路側の窓からはカーテン越しに電気が付いていることが判る。

そこがツンの部屋なのだろう。

( ^ω^)「今ごろツンも情欲に溺れてる頃だろうお」

( ^ω^)「お?」


他人の性欲処理を邪魔する事はできない。面目が立たない。

そういうジンクスの元、ブーンは大人しくツンの家を通り過ぎようとした。

面目云々の前に人がそういう事していると疑い無く決めつける事の方が問題だが、何はともあれブーンは何かを発見したようです。



19: 1 :2007/06/08(金) 14:06:10.35 ID:ns3m1yJS0

( ^ω^)「ツンの車だお。あいかわらずかっこいいお」


車庫には奥に一台の軽自動車、そして手前にデカいアメ車とツンの車であるプレリュードが止まっている。

暗闇でもわかるくらいに綺麗に研かれた白いボディに、ブーンは吸い寄せられるように見入っていた。


( ^ω^)「ドクオもスポーツカー乗ってるし、最近こういうの流行ってるのかお」
( ^ω^)「まぁ僕はビッグセダン買ってVIPカーにするから興味ないお。 ……あれ?」



20: 1 :2007/06/08(金) 14:07:01.86 ID:ns3m1yJS0
その車を舐める様に見ていたブーンだが、運転席の方に違和感を見付けた。

初心者なら擦りかねない狭さの車庫を移動し、視点を変えて見てみる。

( ^ω^)「ちょwwwwwツンwwwww事故ったwwwのwwかwwおwwwww」

道路側から、つまり後ろからでは綺麗なフォルムを見せつけていたツンの車は、しかし前方視点では只の事故車になっていた。

運転席側がまるで丸い何かにぶつかったように窪み、塗装も剥げている。

( ^ω^)「なーる。これじゃあ確かに誰にも見せられないお。だから天文学的な可能性にも引っかかったなんて嘘ついたんだお」

ブーンは今朝の事を思いだしていた。
学年でほぼ毎年出るはずがない免許取り上げ。

近所で教師と合う事なんて一度もないこの町ではさすがにブーンも疑ったりした。

しかしツンの『車があるとつい遠出したくなっちゃうのよ』という発言で妙に納得してしまった。

( ^ω^)「免許があっても車がボロボロッスかwwwww」
( ^ω^)「まぁ、ツンもあれで気にしてることだし、これは心の中に仕舞っておくお」

ブーンテラヤサシス。そんな感想を聞けそうな発言を誰にともなくその場に残し、ブーンは良いネタを仕入れた事に高揚しながら夜の散歩を切り上げ家路へとついた。

( ^ω^)「このネタは盛り上がるお!」

ひとつ前のセリフを完全に否定しながら。



21: 1 :2007/06/08(金) 14:08:14.55 ID:ns3m1yJS0
翌朝。
ぞろぞろと歩くVIP高校の生徒たちに混じり各自が様々な表情で歩いている。

関係ないが、良純の言葉を信じるならば今日は午後から雨だ。


('A`)(……あと二日……あと二日しかない)

(´・ω・`)(モララーの仇は絶対取ってやる。犯人ぶちころす)

ξ゚听)ξ(ブーンと一緒に登校できたけど会話が無いわ……やっぱり嫌われたのかも)

( ^ω^)(教室でツンの事故暴露wktk)


( ゚д゚ ) 「おh

全員「こっちみんな」

( ゚д゚ ) (いきなりッスか?)



22: 1 :2007/06/08(金) 14:09:22.82 ID:ns3m1yJS0
川 ゚ -゚)「ホームルームを始める。日直」


雲が厚みを増している。予報より早く雨が降りそうだった。

そんな中でも、外の天気に構わず日直の号令に合わせ朝のホームルームが始まる。


川 ゚ -゚)「えー、まずは重大な事からだな。C組のニダ君が昨夜交通事故で亡くなった」

(´・ω・`)「!!」

川 ゚ -゚)「どうしたショボン、知合いか?」

(´・ω・`)「いえ……僕の友達も一昨日の夜に事故で入院してるんです」

川 ゚ -゚)「最近事故が多いからな。お前達も気を付けろ。事故ってのはこっちが交通ルールを守っていても遭うものなんだ」

( ^ω^)「そうそう、ちゃんと歩道歩いてても轢かれる時は轢かれるんだお。運が無いとすぐに事故って死ぬんだお」

( ^ω^)(そして「だからおまいらツンの近くによると轢かれるお」で完璧wwww)
(´・ω・`)「貴様ァァァァァ!」

('A`)「てめー!」

(;^ω^)「おっ?」



23: 1 :2007/06/08(金) 14:10:22.62 ID:ns3m1yJS0
二人が息を合わせたようにブーンに怒鳴る。その光景にクラスメイト達は黙り込んでしまった。

ξ゚听)ξ「ブーン空気嫁」
川 ゚ -゚)「三人とも落ち着け。しかしブーン、お前は空気嫁」

静まり返った教室に、さらなる追撃。

しかし、ネタに走り不謹慎すぎる発言の後ではその非情さも生徒たちに容認される範疇でもあった。

(;^ω^)「な、なんだお、みんなしてひどいお!」

大して仲のよくない多数の生徒からの罵倒よりも、親友だと思っていた三人からの冷たい態度は比にならない辛さだった。

記憶障害に近い程に忘れっぽいブーンだったが、さすがにこれで昨日の事を思いだし激昂してしまう。


(*゚ー゚)「今のはブーン君の方がひどいよ」

( ´_ゝ`)「あの野郎、ニダが運の無いやつだと言い切りやがった」

(´<_` )「兄者、もちつけ」

( ´_ゝ`)「おまいも自分のクラス戻れ」



25: 1 :2007/06/08(金) 14:11:28.73 ID:ns3m1yJS0
(#^ω^)「どうせ僕なんか要らない子だお! 車に轢かれてくればいいんだお! おまいら勝手によろしくやってればいいお!」

('A`)「おい、何もそこまで」

(´・ω・`)「貴様が代わりに轢かれてればモララーは無事だった! 轢かれて死ね! ぶちころすぞ!」

(´・ω・`)「……うむ、言い過ぎた」


(#^ω^)「おまいらと親友だと思ってた僕が馬鹿だったお!」

ξ゚听)ξ「ちょっとブーン! 落ち着きなさいって!」

(#^ω^)「うるさいお! ツンは殺す側だから轢かれて死ぬ側の僕の気持ちなんてわからないんだお!」

ξ゚听)ξ「ちょっ、何言ってるのよ!」

(#^ω^)「昨日見たんだお! ツンの車に人が当たった様な窪みがあったんだお! 絶対あれは死んでるお! 免許取られたってのも嘘なんだお!」

(´・ω・`)「!!!」

ξ゚听)ξ「ブーン……あんたまさか!」

(#^ω^)「ツンがブタ箱にぶちこまれるのも時間の問題だお! 小耳にはさんだショボンの友達はツンに轢かれたんだお!」



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