('A`)ドクオは再び銃を手にするようです

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 23:56:08.72 ID:kRCWAvWR0
('A`)「……無神経で高慢な女なんかじゃなくて健気で哀れな女だと、
    倒れる寸前なのに必死になって自分の足で立ってるんだと、
    ジョルジュはそう言いたいのか?」
  _
( ゚∀゚)「卑怯な言い草で悪いな。もしクーが生きててお前が失踪したとしたら、
     あの人と同じ目をして必死になっただろうな、多少行動が違うだろうが」

('A`)「……卑怯者め」


クーの名前を出されちゃ引き受けざるを得ないだろ?
ドクオも手酌でウィスキーをグラスに注ぎ、一気にあおる。

空になったグラスを眺めながら呟く。


('A`)「……なあジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)「ん?」

('A`)「もうこの先取り返しのつかないダメ人間がさ、
    まだ夢や希望のある連中を助けて自己満足。
    そういうのって偽善だと思うかい?」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 23:58:03.66 ID:kRCWAvWR0
ジョルジュもまたドクオの方を向かず、グラスを傾けながら答える。

  _
( ゚∀゚)「……俺はそういうの好きだな」

('A`)「……そうか」

お互いにそっぽを向きながら、同じ表情をする二人。

  _
( ゚∀゚)(……俺には永遠の愛だの運命の相手だの全くピンと来ないからな。
     ピンと来ないからこそ、そいつは大事なもんなんだって気がするよ)


漂う紫煙。
バーテンが無言で灰皿を交換する。

  _
( ゚∀゚)「そうそう、そんで乳の話」

('A`)「もういいよwwwwwwwwww」


などと口では言いつつも、楽しげに雑談に興じるドクオ。
しばらくどうでもいい話をした後、二人は帰路に就く。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:00:16.08 ID:m+C4YUrd0


              ※



一人寝には大きすぎるベッドで、着替えもせずに突っ伏して熟睡するドクオ。
しつこく鳴る携帯に起こされる。


('A`)】「……はい、もしもし」
  _
( ゚∀゚)】「なんだドクオ寝てたのか?このねぼすけさんめ(はぁと」

(#'A`)】「お前今何時だと思ってんだよ!」
  _
( ゚∀゚)】「何時って……俺の事務所からはお日様が見えるぞ?
      ちょうど昇りきった位だと思うんだが」


時計を振り返るドクオ。明らかにジョルジュの主張が正しい。


(;'A`)】「……」
  _
( #゚∀゚)】「おいおい、まさかお前の家とここでは時差があるとか
      言い出すんじゃねえだろうな!同じ島だってのに」

(;'A`)】「……返す言葉もございません。申し訳ございませんでした。」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:01:51.09 ID:m+C4YUrd0
  _
( ゚∀゚)】「まあいい。とりあえずギコ教授の過去を調べてみたよ。
      そっちの業界じゃそこそこ知られた人間のようだ。
      専門書も結構出してるみたいだな」

('A`)】「ほうほう」
  _
( ゚∀゚)】「VIP大に赴任したのが7年ほど前。それ以前はアメリカや日本で
      客員教授してたみたいだな。専攻はやっぱり花。
      そんでだ、学生時代の恩師がVIP島に住んでることがわかった」

('A`)】「偶然なのか?それ」
  _
( ゚∀゚)】「いや、もともとギコ教授はVIP島の人間だからな。
      里帰りして故郷で研究することにしたんだろうよ。
      その恩師もいい加減年なんで後釜ってのもあるか」

('A`)】「なんだかすまんな色々と」
 _
( ゚∀゚)】「まあ調べものはもともとこっちの得意分野だしな。
      次の酒はお前持ちってあたりで手を打とう。
      んでその爺さまの住所言うからメモれよ。――」


メモを取り終え、電話を切る。
どうも酒が抜け切ってないようだ。ドクオはシャワーを浴びる。

熱いシャワーを浴びて、冷え切った体に気付かされる。

体を拭き、身支度を終え、メモに書かれた老人の邸宅へと向かう。



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:03:34.61 ID:m+C4YUrd0


              ※



通された応接間の豪華な造りに圧倒されながら、
居心地悪そうにソファーに座るドクオ。


/ ,' 3「ギコ君かい?確かに私の教え子じゃが、ずいぶん昔のことだからの」


ギコの恩師、荒巻はジャスミン茶の入ったティーセットを盆に載せ、ドクオの正面に腰掛ける。
中華風の派手な応接間の割に、品の良い年代物のティーセット。


/ ,' 3「コーヒーの方が好みだったかの?」

('A`)「いえ、これはこれでなかなか」


熱いジャスミン茶をすするドクオ。

/ ,' 3「こないだのギコ君の結婚式のときは腰痛で欠席してしまっての。
    だから顔をあわせたのは半年前くらいが最後じゃの」

('A`)「まあ最近でもないみたいですが、一応VIP島に戻ってからも会ってるんですね。
    ではギコ教授の研究について何かご存知ですか?」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:05:41.29 ID:m+C4YUrd0
/ ,' 3「ああ、ギコ君はVIPガーデンで発見した新種の花を研究していたんじゃ。
    彼はけっこうロマンチストなところがあっての。細君の名前をつけたらしい」


顔をほころばせる荒巻。


/ ,' 3「ずいぶん愛想のいい女性でな、学生からも慕われているようじゃった」

('A`)(……なるほどね)


何事もなく出会っていれば全然印象が違ったんだろうな。

毎日のように起こる犯罪集団との銃撃戦、そこで生き残ることで出世したドクオ。
それに対して聞き込みや尋問など、捜査を中心に活動してきたジョルジュ。

ドクオは、同じ職場で過ごしたジョルジュとの人生経験の違いを痛感する。

/ ,' 3「最近はギコ君も研究費が大幅に削減されたようじゃし、色々大変なんじゃろ」

('A`)「え……優秀な教授だと伺ったんですがねえ。それがまた何故?」

/ ,' 3「優秀?たしかに研究者としては非常に優秀じゃ。
    教育者としても、ぶっきらぼうな割に生徒に人気はあるしの」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:07:26.20 ID:m+C4YUrd0
('A`)「研究者としても教育者としても優秀なら何の問題もないんじゃ?」

/ ,' 3「ギコ君は研究者としても教育者としても優秀、ただそれだけなんじゃ」


新巻はジャスミン茶を口に含み、一瞬遠い目をする。


/ ,' 3「まあ簡単に言ってしまえばあれじゃ。大学なんてのは別に賢者の塔でもなんでもなくて、
    学内での派閥争いもあれば金も絡むってことかの」

('A`)「はあ……」


まあ人間の集まりなんだし、綺麗事ばかりではないだろう。
それにしたって優秀な教授なんだろ?

熱いジャスミン茶をすするドクオ。


/ ,' 3「例えばこのVIP島。この島にまともな田畑なんぞないじゃろ?食糧自給率はほぼ0じゃ。
    今この島に必要な生物学の研究といえば農学。それもビルの屋上や地下などで食糧生産を
    行うための方法なんかは、島のお偉方から支援が来る研究じゃの」


窓から外を見つめる荒巻。たしかにこの辺の高級住宅街を除けば、
VIP島は根本的にゴミゴミした島である。
この島で生まれ育った者からすれば、田畑なんてTVの向こう側の存在だ。



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:09:46.82 ID:m+C4YUrd0
('A`)「まあ地場野菜なんかが期待できる島じゃないですよね」

/ ,' 3「そうなんじゃ。そこをどうにかする研究なら政治的な発言力も得られるんじゃがの。
    またバイオ関係で食品や薬学に絡むような研究は、国内外の企業のスポンサーが付く。
    企業からの寄付ってのは結構バカに出来ないもんじゃぞ」


('A`)(……やっぱりこういうのはジョルジュ向きだな)


警官として日々犯罪者との撃ち合いを続けた若い頃。
退職してからは、日々の食いぶちの分だけタクシーを運転して暮らす毎日。

政治的な発言力、資産面での組織運営。
ドクオはこういった観点で世間を見る経験に乏しかった。


/ ,' 3「そういう意味ではギコ君の立場は非常に弱いんじゃ。学会での知名度は結構高いんじゃが、
    彼の講義を受けるためにわざわざこの治安の悪いVIP島まで留学に来る程の人間は
    そうそうおらん。したがって学校経営にプラスになることもないな」

('A`)(……まあ花の研究って、どこか浮世離れした感じはするよな)



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:12:16.35 ID:m+C4YUrd0
/ ,' 3「もっと安全な国なら彼が在籍するだけで宣伝効果になったじゃろうがな。この島じゃいかん。
    なまじ知名度があるだけに嫉妬は受ける。後ろ盾はいない。おまけに彼はあの性格じゃ……
    って、面識はあったかの?」

('A`)「いえ……」

/ ,' 3「決して悪い人間ではないんじゃ。ただあまり政治的な方向には頭は働かん。愛想もない。
    職人気質って奴かの。……何となく研究費削減の理由がわかったじゃろ?」

('A`)「まあ、何となくは……」

/ ,' 3「おまけにその花が喋るとか何とか妙な噂まで立ち始めての……」

('A`)「花が喋る?」


まあ普通に考えれば発狂したと思うのも無理はない。
ただVIPガーデンには、そんな花があってもおかしくないイメージがある。
だからこそ生まれた都市伝説なのか?それとも……



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:13:39.44 ID:m+C4YUrd0
突然インターホンが鳴る。
荒巻が二、三言対応したあと、応接室に人が入って来る。
やけに大きな……岡持ちにしては大きすぎる箱を大量に抱えている。


( ^。σ^ )「ちわーす、滝立飯店です」

/ ,' 3「ご苦労じゃったの。このテーブルに並べてくれんかの?」

('A`)「???」


とまどうドクオをよそに、テーブルに次々と並べられていく蒸篭と皿。


( ^。σ^ )「どうしたの?ごはんおいしいよごはん」


どこかの出前持ちらしき男がドクオに微笑みつつ、さらに蒸篭と皿を並べていく。


/ ,' 3「おおドクオ君。ちょっと点心には遅い時間になったんで、
    ついでに夕食も取ろうと思っての。食べていってくれんかの」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:15:24.59 ID:m+C4YUrd0
言われてみればもう夕方だ。
正直多少空腹ではあるのだが……

ドクオは遠慮がちに呟く。


('A`)「いや、しかしそんな……」

/ ,' 3「もう頼んでしまったんでの。残すのももったいないじゃろ?」

( ^。σ^ )「うちのごはんはおいしいよ」


何故か話に参加する出前持ち。
いいから口元のご飯粒を取れよお前は。

ため息をつくドクオ。


('A`)「ではお言葉に甘えて……」

/ ,' 3「すまんの。年寄りは若い者と話したり食べたりするのが最高の贅沢での」

( ^。σ^ )「では皿と蒸篭は明日取りに来ますんで。毎度〜」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:17:09.35 ID:m+C4YUrd0
立ち上がる出前持ち。荒巻邸を後にする。



        ( ^。σ^) <こめつぶーん
 ‐=≡t─‐/ヽ、_つ) __s)
‐=≡(ニニ(  ) /\\-.\
 ‐=≡( (ニ:( /飯| (O)T
 ‐=≡ヽ、__,ノ ̄  ヽ、_,ノ



(;'A`)「……なんだありゃ」

/ ,' 3「まあ彼もかなり個性的じゃがの。味は保障するぞい」


顔をほころばせる荒巻。
二人はたわいもない雑談をしながら、和やかに夕食を摂る。



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:19:14.53 ID:m+C4YUrd0


              ※



('A`)「いやー、確かに美味かったがこりゃピザるな」


腹を叩きながら荒巻邸を出るドクオ。
ふと、不穏な気配を感じる。

気配に振り返るドクオ。そこには――


( A )「……」


ドクオの顔をした男。身長や体型もまったく同じ。
しいて違う点をあげるなら、表情がない。

人形か死体のように無表情の”ドクオもどき”とでも言うべきなのだろうか。
しかし無表情でありながら、どことなく何者かの悪意を感じる。


('A`)(……奴らか?奴らの仕業なのか?)

5年前に相手にしていた”妖精”どもと同じ類の悪意。
しかし、かつての”妖精”どもは幻影かホログラフィのように実体を持たなかった。



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:27:23.50 ID:m+C4YUrd0
いま目の前に立っている”ドクオもどき”には実体がある。
かつてドクオにまとわりついていた、靄を集めた幻影とは明らかに違う。
それにもかかわらず、どことなくガーデンの臭いが漂う。


組んでいた腕を外す”ドクオもどき”。

ドクオは反射的に左に飛びのく。

”ドクオもどき”はポケットからナイフを取り出す。
顔を全く向けぬまま、横に飛びのいたドクオの方にナイフを繰り出す。


('A`)(お?顔を向けずに突いてくるとはね。
ひさしぶりに面白そうな相手だな)


さらに左に飛び、相手の後ろに回りこもうとするドクオ。
”もどき”は素早くナイフを繰り出す。

紙一重のところで首を捻って凶刃を避けるドクオ。
休む間もなく襲いかかるナイフ。

ドクオはナイフをかわしつつ、少しずつ”もどき”との距離を取り始める。



95 名前: さるでした 投稿日: 2007/06/10(日) 00:29:33.64 ID:m+C4YUrd0
ふと、ドクオの爪先が小石に触れる。
足元の小石を敵に向けて蹴り飛ばす。

小石を避ける”もどき”が一瞬体勢を崩す。

その隙をついてドクオは”豆鉄砲”を抜き、敵の右手首を撃つ。


撃たれた右手からナイフが落ちる。
しかし相手は何事もなかったかのように無事な左手で拾おうとする。

”もどき”がしゃがんだ瞬間、下がったその頭にドクオは銃弾をぶち込む。
頭に銃弾を食らった木偶人形がひっくり返る。

('A`)「……ふう」

久しぶりだな、殺し合いなんて。

ドクオが立ち去ろうとしたその時、銃弾で頭に穴が開いたはずの
”もどき”が立ち上がり、ナイフでドクオに斬りつける。

体を捻って斬撃をかわすドクオ。


('A`)(おいおい、頭ぶち抜いてもまだ生きてるのかよ!)


ドクオは引き金を引く。
敵の胸に、腹に、銃弾を叩き込む。



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:31:21.09 ID:m+C4YUrd0
どこかはわからないが弱点を撃ち抜いたのだろう。
ドクオの形をした木偶人形は動きを止める。

念のために後方に退き、ある程度の距離を取って弾倉を交換するドクオ。


ガーデン産の悪意の詰め合わせに向けて”豆鉄砲”を構える。
いまのところ、まだ動きはない。

さらに距離を取って、右手で狙いをつけたまま左手で煙草を1本取り出す。


('A`)(……まだ油断できねえ)


視線をそらさぬまま、くわえた煙草に左手で器用に火をつける。
煙を肺に吸い込む。

まるでドクオの屍体のように見えるそれが、靄に変わって消え失せる。


('A`)「……久しぶりの嫌がらせだけあって手が込んできたな」


もうこんな気休めのお守りなんかじゃ役に立たないな。
ドクオは不機嫌そうに首を振り、家路に就く。



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:33:07.07 ID:m+C4YUrd0


              ※



川 ゚ -゚)「♪摩天楼青く 煙らせる雨は」

バスルームではクーが気持ちよさそうにシャワーを浴びている。


フヒヒヒ

お ま い ら 、 突 撃 の 時 間 で す よ


('A`)「♪お前の流した 涙のようだね」


そーっとバスルームに近寄り、ドアを開ける。


('A`)(……こちらスネーク、バスルームに潜入した。
   ターゲットは全く気づいてない模様)



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:35:22.03 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)('A`)「♪見えない絆を 確かめるように」

川 ゚ -゚)「!」


ドクオはクーを後ろからそっと抱きしめる。


川*゚ -゚)「……」


前に回した両手がクーの裸体に絡みつく。


川*゚ ー゚)「がっつくんじゃないドクオ。帰宅早々で食事もまだなんだろう?
     シャワーを浴び終えたらすぐ支度するから。その後で存分にだな」
    
(*'∀`)「食事?今すぐ食べるよ。この――」


耳を軽く甘噛みしたあと、ドクオの唇がクーの肩や首を這い回る。
絡みついた右手は胸あたりの滑らかな曲線をなぞる。
左手は肌をつかず離れず、するすると降りていく。

淡い繁みへとたどり着く左手。
じらすように、繁みをそっと指に絡めて撫でる。
やがて指先が秘裂にたどり着く。


川*゚ -゚)「……ゃ……ぁ……」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:37:18.87 ID:m+C4YUrd0
敏感に身を捩るクー。
ドクオはクーの微かな反応も見逃すまいと、体をクーの背中に密着させる。
ドクオの指や舌に応じて跳ね、震え、悶えるクーを体全体で受け止め、味わう。


川////)「……だめ……だ……ドク……ゃぁ……」

(*'∀`)「ん?嫌なの?」

川////)「……ぃ……嫌じゃな……しかし……あっ……」


クーの体を正面に向ける。
顔を両手で優しくとらえ、ドクオはそっと唇を重ねる。

二人の舌が絡まる。
ドクオの唾液がクーに流し込まれる。
ドクオの舌は力強く、それでいて滑らかな動きでクーの口腔を余すところなく貪る。

肩のラインをなぞり、うなじや耳を撫でるたびに身を捩るクー。
ドクオはクーの微かな反応も逃さぬよう、絡めた舌で、密着した胸で余さず感じ取る。


川////)(先にシャワーだけ済ませておきたかったんだが……
     ここまで来たら、もう素直に楽しむしかないな)


ふと、唇を離すクー。



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