('A`)ドクオは再び銃を手にするようです

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 02:57:37.05 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「……すごいな。すぐわかるものなのか」

('A`)「なんとなくさっきの英語に日本っぽいなまりがあったような感じがしてね。
    あとはカンかな」

紅茶を淹れたティーポットを持ち、向いに座るドクオ。

('A`)「あ、砂糖とミルクはあるけどレモンがないな……」

川 ゚ -゚)「構わんよ。気を遣わせてしまってすまない」


(;'A`)(……こんな美人と二人っきりなんて間が持たないんですけど)


つい煙草と使い捨てライターに手が伸びる。
煙が女性に当たらないように、やや上を向くドクオ。
天井の換気扇に向かって煙を吐き出す。


川 ゚ -゚)「だからそんなに気を遣わなくても構わんよ、別に煙くらい。
     もっと気軽に吸ったらどうだ?」

('A`)(……なんか男の口調だな。でも似合うからいいや)

川 ゚ -゚)「一つ聞きたい。ずいぶん日本語が達者だが日本人なのか?」

('A`)「いや、この島で生まれ育ったよ。まあ、この島は色々あるからね。
    一応英語が公用語ってことにはなってるけど……
    日本語、韓国語、中国語くらいは喋れないと仕事にさしつかえるんだ」



303 名前: >>302 かなりいじってますが一応原作あります 投稿日: 2007/06/10(日) 02:59:43.95 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「それはすごいな。で、何の仕事をしてるんだ?」

('A`)「ん?警察」

川;゚ -゚)「……」


紅茶を飲む女性が一瞬固まる。


川;゚ -゚)(家出少女として補導か……少女って年でもないがな)

('A`)(ありゃ?警察嫌いなのかな)

川 ゚ -゚)「なるほど、警官か。この島では自宅で事情聴取をするのか?」


相変わらずの無表情だが、どことなく声のトーンが冷たくなる女性。


('A`)「は?」

川 ゚ -゚)「先ほどから話しかけてきたのは事情聴取なんだろう?」

(;'A`)(え?何か怒ってる?俺何かした?)

川#゚ -゚)「思えば怪しい男達から助けてくれたのも、警官なら当然の義務か」


女性は無表情を崩さぬまま、乱暴にマグカップをテーブルに置く。



307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:01:30.93 ID:m+C4YUrd0
(;'A`)「すみませんが全然話が見えないんですけど。つか普通助けるでしょ」


ドクオは音を立てないようにそっとマグカップを置く。


川 ゚ -゚)「一般市民は普通わざわざ危険なマネなどしないだろう?とぼけなくてもいいよ」

('A`)「とぼけるも何も……普通助けるでしょ?」

川 ゚ -゚)「普通は見ず知らずの人間のためにそんなことはしないだろう?」


ああ、この人は自分がどれだけ綺麗かってことに自覚が全くないんだ。
でもそれは本人に面と向かっては言えないしな……

腕を組むドクオ。


('A`)「うーん、確かに職業は関係あるかも知れんけど、
    職業倫理とか義務で助けたっていうのともまた違うかな」

川 ゚ -゚)「?」

('A`)「仕事上慣れてるからなんだろうけど、あの程度は別に危険だとは思わなかったな」

川 ゚ -゚)「え?」

('A`)「仕事で出動だったら銃撃戦とかしょっちゅうなんだわ。
    しかもあいつらは別のことで頭がいっぱいだったわけだしね」



312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:03:39.05 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「……」


女性は無言でマグカップに紅茶を注ぐ。
ついでにドクオの分も注ぐ。


('A`)「あとはあれか。警官じゃなかったら殴り倒した後、あんたと一緒に逃げただろうけど
    あいつらを通報して仲間に逮捕させたのは、俺が警官だからかな?
    とりあえず、助けた理由は俺の職業とは関係ないよ」


とりあえず多少は機嫌を直してくれたかな?
軽く頭を下げてマグカップを受け取るドクオ。


('A`)「そういえばまだ名乗ってなかったね。俺はドクオ。あんたは?」

川#゚ -゚)「……やっぱり事情聴取か」

(;'A`)「だから違うってば。さすがに名前も知らない女の子を自宅に招いて
     お話するなんてさ、俺初めてなんだって」

川 ゚ -゚)「……ふむ、奇遇だな。私も初対面の男の家にお邪魔するのは初めてだ」



314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:05:28.64 ID:m+C4YUrd0
頬杖をつき、ドクオを見つめる女性。
その腕や首の細さに、黒く長い髪と白い肌のコントラストに、ドクオはしばし見蕩れる。


(*'∀`)(キレイナヒトダナー)

川 ゚ -゚)「……クーだ」

(*'∀`)「え?」

川 ゚ -゚)「いや、名前も知らないって言うから。私の名前はクーだ」


虚をつかれ、にやけ顔が戻ってないことに気がつかないドクオ。


(*'∀`)(イイナマエダナー)


川 ゚ -゚)「どうした?顔が崩れてるぞ」

(;'A`)「mjsk」

川 ゚ -゚)「直った直った。もう大丈夫のようだな。しかしどうしたんだ?」

('A`)(さすがに本人に見蕩れてましたとは言いにくいな)


何となく、こちらを見るクーの視線が和らいだ気がした。
頬杖を軽く崩し、右手で自分の髪をいじるクー。



318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:07:17.56 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「君は本当に面白い奴だな」

('A`)「え、そう?」

川 ゚ -゚)「君は自分の事もわからないのか?つくづく面白いな」

('A`)(その言葉、そっくりそのままお返しするよ)

川 ゚ -゚)「……こちらは名乗ったんだが君は?」

(;'A`)「あ、ごめん。俺はドクオって言います」


無表情ながらも目元が穏やかになった気がする。


川 ゚ -゚)「ドクオ、一つ相談がある」

('A`)「はいはい、何でしょ?」

川 ゚ -゚)「この島には不慣れでな。不動産屋を紹介してくれないか」

('A`)「ここに住むの?旅行だと思ってたんだけど」

川 ゚ -゚)「うむ、まあな」


せっかく和らいだ空気がまた微妙に固くなる。



323 名前: >>317 終盤ですね 投稿日: 2007/06/10(日) 03:09:20.17 ID:m+C4YUrd0
('A`)「……先に言っておくけど、こちらから事情は聞かないよ?」

川 ゚ -゚)「何?」

('A`)「この島に住むんなら覚えておいた方がいいけど、
   住民の大半が何かしらの事情がある連中ばかりだし。
    その辺は聞かないのが暗黙のルールだから」

川 ゚ -゚)「ほう、そういうものか」

何だ、やっぱりその辺を警戒してたのか。
ドクオはほっとして、煙草に手を伸ばす。

('A`)「相手が話さない事情はこっちも聞かない。これは覚えておいた方がいい」

川 ゚ -゚)「なるほどな」

クーはマグカップに手を伸ばす。
だが口元にカップを当てるものの、飲もうとはしない。


(;'A`)「あ」

川 ゚ -゚)「?」

('A`)「やっぱりお茶菓子とか必要だよね。今甘いものを切らしててさ」

川 ゚ -゚)「ではあとで一緒に買い物にでもいかないか?私も店を覚えたいし」

('A`)「そうだね」



326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:11:12.94 ID:m+C4YUrd0
ドクオの指がテーブルをリズム良く叩く。


('A`)(……やっぱり、こんな「素人にはオススメできない」島でほっとくわけにもいかないよな)


急に無口になったドクオを見つめるクー。


(*'∀`)(ヤッパキレイダナー)


なんて場合ではない。
やはりこのまま放っておけない。
ドクオは緩んだ頬を叩き、クーの目をまっすぐに見つめる。


('A`)「ちょっとした提案があるんだけどさ」

川 ゚ -゚)「何だ?」

('A`)「住む場所を探してるって話だけど、仕事は?」

川 ゚ -゚)「ああ、探さねばな」

('A`)「もしよければ、どっちも知り合いを当たってみようか?
    見つかるまではここにいてくれて構わない」



329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:13:10.57 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「何だか世話になってばかりだな。
     しかし、どうしてそんなに親切にしてくれるんだ?」

('A`)「何かほっとけないんだよね。何故って言われても困るけど」

川 ゚ -゚)「本当にすまない。正直大した礼もできないが」

('A`)「別に礼を言われるほどのことでもないけど……
    あ、一つだけお願いしたいことがあるけど」

川 ゚ -゚)「私に出来ることなら」

('A`)「クーの事情は知らないし、無理に尋ねる気もないよ。
    でもね、もし事情が許すならクーが生きてるって事、
    それだけでも家族に伝えてあげてほしいんだ」

川 ゚ -゚)「……」

('A`)「無理にとは言わない。ただね、俺は父親の顔を知らずに生まれ育って
    母親もガキのころに失踪。どうせその辺に埋まってるんだろうけどね。
    家族としては生死くらいは知っていたいだろうなって、そんだけの話」


うつむくクー。
ドクオも視線を外し、流れる紫煙を見つめる。

('A`)「あ、ごめん。今の忘れて。こんなのただの感傷だからさ。
    事情も知らずにわがまま言ってすまなかった」



332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:15:17.24 ID:m+C4YUrd0
クーはぬるくなったマグカップを見つめ、ゆっくりと揺らす。

川 ゚ -゚)「……時間をもらえるだろうか?」

('A`)「え?」

川 ゚ -゚)「ドクオの言いたいことは何となくわかった。
     そんなことで世話になった礼になるなら叶えたい。
     でも、気持ちを整理する時間をもらえないだろうか?」

('A`)「いや無理しなくていいよ?ただのわがままだから」

川 ゚ -゚)「ドクオに無理をさせておいて、私が無理をしないのは不公平だろ?」

('A`)「別に無理なんて……大したことはしてないじゃない」

川 ゚ -゚)「助けてくれた。仕事と住居を探してくれる。
     おまけにどこで知ったのか不明だが、
     私のために好きでもない紅茶を淹れてくれた」

('A`)「え、何で俺が普段紅茶飲まないって……」

川 ゚ ー゚)「失礼だが、紅茶好きならこんな淹れ方はしないな」

微笑む、とまではいかないまでも表情を和らげるクー。
マグカップを指先で軽くはじく。

川 ゚ ー゚)(でも、何か気持ちは伝わったよ)

(;'A`)(……ごめんね紅茶の淹れ方なんて知らないんだごめんね)



335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:17:12.75 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「あとはだな、あれを見れば見当がつくな」


クーはキッチンの方向、電子レンジの脇を指差す。
使い込まれているが、手入れのされたコーヒーメーカーがある。


(;'A`)「あ、そりゃそーですね」

川 ゚ -゚)「それはそうと、何で私はコーヒーが苦手だってわかった?」

('A`)「コーヒーが苦手っていうか紅茶好きかな?とは思ったんだ。
    さっきくれた飴が紅茶味だったでしょ?」

川;゚ -゚)(……いつから私はこんなに間抜けになったんだろう)


クーは天井を見上げ、換気扇に紫煙が吸われていく様を見つめる。


('A`)「?」

川 ゚ -゚)「あ、すまない。会話中に考え事は失礼だな。
     そうだ、封筒と便箋をもらえないか?」



340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:19:08.59 ID:m+C4YUrd0
('A`)「別にいいけど?」


ドクオはデスクを漁り、封筒と便箋をクーに手渡す。
クーは便箋を折りたたんで封筒にしまい、ドクオに見せるように軽く振る。


川 ゚ -゚)「約束する。これはいずれ母に出す」

('A`)「……ありがとう」

川 ゚ -゚)「じゃあそろそろ買い物にでも行かないか?
     本当の紅茶の淹れ方ってのを教えたいし」

(;'A`)「本当に無知で申し訳ありません」

川 ゚ ー゚)(大丈夫、いずれコーヒーにも慣れてみせるから)



344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:21:09.14 ID:m+C4YUrd0


              ※



知り合いの経営するレストランでクーを雇ってもらえることになった。
とりあえずの住まいも見つけ、クーを送り出して一週間経った日の朝。


('A`)「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


ベッドに腰掛けて叫ぶドクオ。
せっかくの休日だというのに、何も手に付かない。
頭の中がクーの事でいっぱいである。


('A`)「やせ我慢なんかしてないで食っちまえばよかったあああああああああああああ」


ドクオは頭を抱えてうなだれる。


('A`)「いや違う。せっかく紳士で通したんだからこれからフラグ立てればいいんだよ」


ベッドの上で一人悶えるのにも飽き、
ドクオは立ち上がって顔を洗いに向かう。



350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:23:26.62 ID:m+C4YUrd0
('A`)「しっかしどうやってフラグ立てるんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


みっともない自問自答が口からあふれ出す。

ふと、濡れた顔に風を感じた。
ウロウロと部屋の中を歩き回った後、ソファーに座って煙草に火をつける。

インターホンが鳴る。


('A`)「はい」


川 ゚ -゚)「一週間ぶりだな。入ってもいいか?」

ドアを開けるドクオ。
初対面のときと同じバックパックを背負ったクーが入ってくる。
相変わらず、ラフな服装にも関らずどこか清楚さが漂う。


川 ゚ -゚)「すまないな、突然来てしまって。今日何か予定は?」

頭の中があんたでいっぱいで、何も手につきませんでした。

などと本人に言うわけにもいかず、ドクオはまた煙草に火を付ける。
一服して、とりあえず動揺が顔に出ない程度に心を落ち着かせる。



356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:25:15.88 ID:m+C4YUrd0
('A`)「ん?特にないよ。しいて言えばあとで食い物でも買いにいこうかな?って程度」

川 ゚ -゚)「買い物か、あとで付き合おう。ならしばらく構わないな?」


ドクオの隣に腰掛けるクー。


(*'A`)(ちょwwwwww近い近いwwwwwwwwww)


動揺を鎮める作業が一撃で無駄になった。
再び煙を吸い込むドクオ。


川 ゚ -゚)「……」


クーは一瞬何かもの言いたげな眼差しでドクオを見た後、
白く細い指でドクオのマルボロと使い捨てライターを抓み上げる。


川 ゚ -゚)「ドクオは本当に煙草が好きだな。そんなに美味しいものなのか?」


煙草を1本取り出し、火をつけるクー。



361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:27:20.16 ID:m+C4YUrd0
川;゚ -゚)「……」


咳き込むクー。
ケホケホと咳き込む音がドクオの耳に涼やかに響く。


('A`)「慣れないうちは多少キツいかもしれんね、こいつは」


クーの咳き込む姿が非常に愛らしい、なんて見蕩れていた事実を隠そうと、
ドクオは無表情に煙草とライターを取り返す。


川;゚ -゚)「うむ、確かにキツいな。もったいないからこれを吸ってくれ」


涙目で、吸いかけの煙草をドクオに差し出すクー。


(*'A`)(ちょwwwwwwwww間接キスっすかwwwwww)


とまどうドクオ。



515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 05:49:46.13 ID:m+C4YUrd0

川 ゚ -゚)「すまない。私が口をつけたやつなんて失礼だよな」

(*'A`)「いやむしろ喜んで」

煙草を受け取り、煙を肺に流し込む。

川 ゚ -゚)「喜んで???」

(;'A`)「あ」

川 ゚ ー゚)「本当にドクオは面白いな」

(;'A`)「……さいですか」

川 ゚ -゚)「そうそう、一つドクオに忠告しなければならない事がある」

('A`)「?」

川 ゚ ー゚)「窓を開けっぱなしのまま部屋で叫ぶのはやめた方がいい」

(;'A`)「え」


全部聞こえてましたかそうですか……
もうだめだ。

うなだれるドクオ。



365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:29:14.57 ID:m+C4YUrd0
川 ゚ -゚)「まあやせ我慢というか何か美学みたいなものはわからんでもないがな。
     しかし、私に無理はするな遠慮もするなと説教したのは誰だったかな?」

(;'A`)「はい、俺です」

川 ゚ ー゚)「だろ?だから私もやせ我慢なんかやめて、素直に食われに来たんだ」

(*'A`)(……え?)


身を乗り出し、ドクオに近づくクー。


川 ゚ -゚)「仕事どころか住む所まで探してくれて、本当に感謝している。
     その苦労を無にして申し訳ないが、私はドクオと一緒にいたいんだ」

(*'A`)(sneg?)


うろたえるドクオ。
視線が泳いでいる。

そんなドクオをやや上目遣いに見つめるクー。

川 ゚ -゚)「もちろん無理は言えないが……」

(*'A`)(落ち着け。素数を数えるんだ)

心の動揺を懸命に抑えるドクオ。



372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:31:17.97 ID:m+C4YUrd0
(*'A`)(俺はやれば出来る子。
    俺はやれば出来る子。
    俺はやれば出来る子)


壊れ物を扱うように、ドクオはそっとクーを抱きしめる。
クーから漂うどことなく甘い香りが、ドクオの鼻腔をくすぐる。

ドクオはクーの頬に軽くキスし、耳元で囁く。


(*'A`)「いや、むしろ喜んで」


クーはしがみつくように強く抱き返す。


川 ゚ ー゚)「つかまえた。もう離さないから覚悟するんだな」



377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 03:33:11.25 ID:m+C4YUrd0


              ※



ドクオの腕枕に頭を預けるクー。

ふと、クーの視界に時計が入る。
あと10分ほどで長針と短針が重なり、日付が変わる頃だ。


川;゚ -゚)(まずい。ドクオの腕の中で余韻に浸ってる場合ではない)


クーはベッドから身を起こし、全裸のままクローゼットを漁る。


('A`)「ん?どうした?」

川 ゚ -゚)「大変なことを忘れていた」

('A`)「忘れ物?めずらしいね」


ラッピングされた小さな箱を持ってベッドに戻ってくるクー。



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