( ゚д゚)の夏のある日のようです
- 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:33:58.34 ID:zbnBUlnqO
風に乗って潮の香りがする。
蝉時雨が聞こえてくる。
前からここは好きだったな……
ある夏の日、夏休みということで俺は従姉妹の家にやってきた。
従姉妹の家には一人娘がいる、俺より一つ上だが背は低く
一般的には美人というよりカワイイ系だろうか。
親友のダイオードが
/゜、。/「お前の妹か? 早急にメアドを私に渡すべし」
とか言ってたが……俺は
(;゚д゚)「いや、従姉妹だし! しかも年上だし! か、彼氏いるしぃっ!!」
とか言って一蹴りしたが、彼氏がいるかどうか定かではないが……
- 3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:36:44.32 ID:zbnBUlnqO
- 話を今に戻そう……、母ちゃんが町内会の旅行に行くらしく俺は従姉妹の家に預けられたわけだが……
???「ちょっとミルナく〜ん!!」
姉ちゃんがお呼びらしい…
( ゚д゚)「なんだよ姉ちゃん?」
ダラダラとキッチンへ向かう。
キッチン全体に焦げた臭いと、得体の知れない付着物まみれになっていた。
二人で片付けながら聞いてみるかね…
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:40:53.80 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)「何してたの?」
ノパ听)「コレ」
姉ちゃんが手に持っていたのはホットケーキの素
(;゚д゚)「何をどうしたらこうなるんだ……?」
ノパ听)「取説通りにやったのよ?」
マジすか…
( ゚д゚)「料理下手以前の問題だね……」
ブツブツ言っていると
(;゚д゚)「あでっ!?」
不意に頭に衝撃が走る。
ノハ#゚听)「〜っ!」
何かご立腹らしい……
ひとがしゃがんでるのを良いことに頭を叩きやがって……
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:45:09.95 ID:zbnBUlnqO
- 姉ちゃんはそのままキッチンから出ていく。
ノパ听)「ミルナく〜ん」
またお呼びか
( ゚д゚)「はいはい、何だい何だい」
ノパ听)「服汚れちゃったから着替えるついでにシャワー浴びるから」
( ゚д゚)「あぁ、そう」
ノパ听)「覗くなよ〜?」
( ゚д゚)「誰が覗くかよ……」
俺は、とりあえず気にせず掃除を続けた。
数分後……
ノハ#゚听)「ミィルゥナァ〜!」
今度は何だ
(;゚д゚)「何だよ……?」
浴室に行き、戸をノックすると姉ちゃんが顔を覗かせた。
- 10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:49:02.38 ID:zbnBUlnqO
ノパ听)「アタシの部屋から取ってきなさい、ベッドに積んであるから!」
( ゚д゚)「何で俺が……、自分でやれよ……」
ノハ#゚听)「風邪引いたらどうすんのよ! 駆け足ぃ!!」
のらりくらりと姉ちゃんの部屋へ向かう。
ドアノブに手を掛けて止まる…
( ゚д゚)「おぉう……、一応女の子の部屋だねぇ。
まぁ、数年前にも来たし大したこと……」
ドアを開く
(*゚д゚)「あるな」
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:51:12.13 ID:zbnBUlnqO
『女』な匂いが鼻を通り抜ける、甘い?否、やわらかい?否……、
どれも当てはまらない独特な匂いだ……。
( ゚д゚)「いわゆる未知の世界でおま」
置いてある物は、可愛げなヌイグルミや少女マンガ等
ただ、傍らにあるシグルイが気になるが……
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:54:45.90 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)「まぁ、いいか着替えは……
コレかな?」
ベッドに畳んで置かれた着替えを持ち上げると、一枚の布切れが落ちた。
( ゚д゚)「ん……?」
布切れをつまみ上げる、それは
薄いピンクの三角形に小さな赤いリボンの着いた
(*゚д゚)「お、おぱんてぃ〜!?」
うっほ!うっほ!うっほ!
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 13:58:24.64 ID:zbnBUlnqO
お茶目に舞っていると浴室から怒声が、
ノハ#゚听)「ちょっと! いつまでかかってんのよ!」
(;゚д゚)「たぅっ! 今すぐ、今すぐ持ってくよ!!」
我に帰って急いで浴室へ向かう。
( ゚д゚)「ほいっ……」
浴室に背を向け、着替えを持った手だけを戸の隙間から入れる。
ノパ听)「ありがとっ!」
浴室からゴソゴソと聞こえてくる。
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:03:13.27 ID:zbnBUlnqO
不意に、音が止まる。
( ゚д゚)「?」
次いで戸を思い切り蹴る音と怒声。
ノハ#゚听)「いつまで突っ立ってるのよ!」
(;゚д゚)「おおお〜!!」
バタバタと浴室の前から離れてリビングへ向かった。
リビングのソファに座り、テレビのスイッチを入れる。
( ゚д゚)「ん〜……」
チャンネルをカチャカチャ変えるが特に何もやっていない。
笑っていいとも夏休み……、稲川……、アニメ夏休みスペ…… etc.etc.etc...
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:06:32.22 ID:zbnBUlnqO
不意に頭の上に何かが乗りかかる。
ノパー゚)「ん〜」
姉ちゃんか……
( ゚д゚)「何?」
テレビを見ながら問いかけた。
姉ちゃんは俺の前に回り込んで答える。
ノハ*゚。゚)b「お腹空いたから何か作ってよ」
しゃがみ込んで視線の下の方に居る姉ちゃん。
薄着なもんで谷間が……
( ゚д゚)「冷麺で良い?」
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:10:34.00 ID:zbnBUlnqO
キッチンへ向かうと、まず薄焼きの卵焼きを作ってまな板の上に乗せた。
次に手頃な鍋を用意して湯を沸かして麺を茹でる。
その間に具材を刻んでいく、先程の卵焼き、ハム、トマト、キュウリ……
刻み終わる頃に麺が茹であがる。
なんか姉ちゃんが後ろをウロウロしてるが気にしない……
氷水を入れたボールに麺を入れ、冷まし皿に乗せて刻んだ具を盛りつける。
最後に紅ショウガを一摘み乗せた。
手際が良い、流石だな俺
( ゚д゚)「出来たよ〜」
冷麺を盛りつけた皿を両手に持ちテーブルへ持っていく。
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:13:47.55 ID:zbnBUlnqO
ノハ*゚ー゚)「〜♪」
姉ちゃんは割り箸を二膳もって椅子に座って、
鼻歌混じりに足をパタパタと揺らしていた。
ノハ*゚听)「はい、食べよ食べよ!」
席に着くと姉ちゃんが割り箸を一膳こちらに渡す。
ノハ ゚д゚ )( ゚д゚ )「「いっただきま〜す」」
冷麺(こっち見んなw)
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:17:58.20 ID:zbnBUlnqO
冷麺を口に運ぶ、ちょっと酸っぱい麺汁と具が口の中で絡み合う。
( ゚д゚)「我ながら良い出来だ……」
ノパ听)「料理の腕は認めよう」
黙々と箸を進める二人。
冷麺を数分で平らげて食器を洗い場に持っていく。
姉ちゃんはリビングへ……
食器を洗い終わり、自分もリビングに戻る。
テレビつきっぱなし、姉ちゃんはソファで寝息を立てていた。
ノハ- -)「スー……、スー……」
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:21:19.76 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)「食べてすぐ寝ると牛になるってよ」
そっと近づいて顔をのぞき込む。
( ゚д゚)「普通にしてりゃ可愛いのにねぇ……」
扇風機を機動させ、リクライニングの座椅子に腰を下ろす。
俺は携帯ゲームを取り出し、起動させた。
( ゚д゚)「〜♪」
イヤホンを装着プレイする俺は紳士ハンター
巨大で機械的な愛槍【ディープフィッシャー】を背負いハンティングへ赴く。
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 14:29:29.20 ID:zbnBUlnqO
目の前に広がる小高い丘
飛びかかる雑魚小型の青い肉食竜
愛槍で貫き、斬り裂き、業火で焼き殺す。
蹴散らしながら野を駆ける。
( ゚д゚)『ふむ……、所詮小型な下等生物、大したこと無いな』
洞窟の中へと歩を進める紳士ハンター。
生肉を洞窟のお決まりの場所に置き、ふと横に視線を移す紳士ハンター。
- 51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:02:34.95 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)『白くって、丸くって……』
視線の先には大きな白い卵……
( ゚д゚)『こいつぁ納品するべきだ、と死んだ親父が言ってる気がするぜ……』
手を伸ばすと洞窟の上部の穴から、けたたましい鳴き声が聞こえてきた。
現れたのは桜色の巨体……、リオレイアといわれる雌の飛竜の稀少種だ。
俺は敬意を込めて【サクラたん】と呼んでいる。
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:04:41.29 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)『ふっ、卵はお預けか……』
サクラたんは生肉に夢中になっている。
愛槍のリロードを済ませて、サクラたんの死角へ回り込む。
( ゜д゜)『勝負だ、サクラたん!!』
愛槍の切っ先をサクラたんへ向けると同時に世界が暗転した……。
なんだ? 何が起こった!?
- 53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:07:33.77 ID:zbnBUlnqO
( ゚д゚)「バッテリー切れかよ……」
携帯ゲームを床に置き、立ち上がる。
背伸びをすると背骨が鳴った。
姉ちゃんの方へ視線を移すと
( ゚д゚ )「……」
服がはだけて下乳丸出しになっていた。
足音を忍ばせてゆっくりと姉ちゃんに近づいていく。
(*゚д゚)(テラ無防備……、下乳エッロ……)
- 56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:10:40.31 ID:zbnBUlnqO
姉ちゃんの真横の立ち、ジワジワと手を胸の辺りに伸ばす。
(;゚д゚)「くっ……、おっ……」
服のはじっこを摘み、ゆっくりと下げていく。
( ゚д゚)(さ、さすがにこのままはマズい……、なんとか服を元に戻しとk)
ノハ ゚д゚ )「……」
Oh!
( ゚д゚ )「……」
ぎゃあああああああ
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:14:35.54 ID:zbnBUlnqO
幕間
( ´_ゝ`)「弟者よ、お前ならこんなときどうする?」
(´<_` )「ありえないから問題無いだろ?」
(;´_ゝ`)「連れないな……、もしもって話だ馬鹿者」
(´<_` )「素直に話して弁解を求めr」
(´_ゝ`)「はいハズレ、弟者死亡」
(´<_`)「あとで殴るわ……で、兄者はどうするんだ?」
(*´_ゝ`)「俺はだな……、おっぱいに吸い着くね、そして揉んで、揉んで、揉んで、揉んで……、フヒヒヒヒwwwwww」
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:17:19.51 ID:zbnBUlnqO
(´<_` )「前言撤回、今殴るわ」
(;´_ゝ`)「いや落ち着け、話せばわかる! 待てって!」
(´<_` )「兄者が犯罪を犯す前に止めてみせる……」
(;´_ゝ`)「ちょwwwバットはねーよwww冷静に話し合いをwww」
弟者に握られたバットが振り下ろされる。
(;゚_ゝ゚)「ああああああああ!」
「ガッシ! ボカ!」
幕間終わり、本編をお楽しみ下さい。
- 62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:21:19.80 ID:zbnBUlnqO
( #)д゚)「……弁解もクソも無いな」
姉ちゃんは俺の横っ面に平手打ちを決めると、無言で自室へ駆け込んじまった。
まぁ、無理もないかと思いつつ充電器に繋がれた携帯ゲームのMP3プレイヤーで適当な曲を聴く。
( #)д゚)「謝るべきか? いや、俺は悪くない、事の成り行きを説明して……
素直に聞いてくれそうに無いな」
携帯ゲームから流れる悲しげな音楽を聴きながらうなだれる。
- 64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:23:41.58 ID:zbnBUlnqO
二時間程経っただろうか……、姉ちゃんがリビングに戻ってきた。
ノパ−゚)「……」
( #)д゚)「……」
心なしか……、目の周りが赤くなっているように見えるが……
俺の顔は半分赤く腫れている。
( #)д゚)「あ……」
ノパ听)「えと……」
同時に口を開いた。
( #)д゚)「どうぞ」
ノパ−゚)「うん……」
とりあえず譲った。
- 65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:26:33.13 ID:zbnBUlnqO
ノパ。゚)「おいで……」
小さくそう言って、姉ちゃんは部屋に戻っていった。
( #)д゚)「素で……怒ってるのか……?」
ちょっと気が引けた。
足取り重く、姉ちゃんの部屋に向かう。
暗い空気を振りまきながら姉ちゃんの部屋の前に立ち、
ノックをしようとすると
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 18:28:55.98 ID:zbnBUlnqO
ノパ听)「ノックはいいから来なさい」
中から姉ちゃんが声を掛けてきて体がビクッてなった。
( #)д゚)「へい……」
部屋に入るとさっきと違う、これまた形容し難い匂いがした……。
姉ちゃんはベッドの上で正座している。
自分より背が低いはずの姉ちゃんがちょっとデカく見える……。
威圧感があるって言うものか
( ゚д゚)(なんか怖いな……)
顔の腫れは引いていた。
しばらく立ち尽くしていると、
ノパ听)「何してんの? そこに座るっ!」
促されるままにベッドの正面辺りに正座した。
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