DOKUO's A-LIVE STORY

  
56:169◆f4rw8oIHfU :09/28(木) 21:33 pfMdfVNTO
  




10th〜As May Be Expected〜


なんなんだコイツ等……
見ず知らずの奴がいきなり入ってきたのに略スルーとは
調子狂うぞ

(+'A`)えと義児って奴に会いたいんだけど

今直ぐ奥の扉に行きたいが迂闊に行ったら殺されるだろうから丁重にいくしかない

―――けど

(+'A`)あの〜……

無視?
何で反応してくれないの?
新手のイジメ?

(+'A`)すいませ〜ん

(#´_ゝ`)煩いぞ、エロ画鑑賞中に

怒られた………

(´<_`)時に兄者、あれがボスの言ってた奴だろ

その言葉にPCから目を離し俺の顔を睨み付ける

(´_ゝ`)確かに右頬にクロスのタトゥーがあるな

(´<_`)コイツを倒せばボスから特別に金が貰えるらしいぞ、兄者

(*´_ゝ`)エロゲ買い放題

(´<_`;)キモイぞ、兄者

(#´_ゝ`)怒るぞ

(´<_`)正直スマンカッタ

また無視かよ……
もうヤダコイツ等……
なんか通してくれるか微妙な空気だし……

(+'A`)通してくれます?

(´_ゝ`)(´<_`)だが断る

やっぱりヤルノか……
仕方ないな

(+'A`)じゃあ力ずくで通してもらうぞ



  
57: 169◆f4rw8oIHfU :10/01(日) 15:57 N5Z3I/22O
  


俺は先程と同じ様に右腕をだらりと下げ左拳を口元に持ってくる

(+'A`)どっちから来るんだ?

(´_ゝ`)もちろん俺からだろ

言いながらゆっくりと立ち上がり俺の前に立った

(´<_`)エロゲが欲しいからか?

(*´_ゝ`)待っててねタマ姉

(+'A`)(´<_`)キメェ

(#´_ゝ`)タマ姉の良さを解らせてやる

そう言って懐から刃渡り10a程度のナイフを取出した
そのナイフを右順手に持ち腹部の前に左拳を口元に構える

(´_ゝ`)さぁ始めようか

(+'A`)行くぞ



  
59: 169◆f4rw8oIHfU :10/01(日) 17:05 N5Z3I/22O
  


兄者と呼ばれた男のナイフが迫って来た
旭の様に捕まえて動きを制限してやると考え僅かに右にそれ右手を伸ばす

―――が

兄者の伸ばされた腕は既に引き初めていた
それに気付き独雄は急いで右腕を引き戻しす
だが兄者のナイフが独雄の右手に触れる

(;'A`)痛っ

見てみると右手小指の付け根辺りが浅くだが切れている
痛みはあるが拳はつくれるから問題ないな
傷を確認して再び構える

(´_ゝ`)時に独雄とやら、知ってるか?

いきなり兄者が質問してきた
なにを?と思いながら耳を傾ける

(´_ゝ`)刃物で物を切るときは力じゃなく摩擦で切るんだ

(+'A`)……だからどうしたてんだ?

(´_ゝ`)俺は引く力の上腕二等筋と押し出す力の上腕三等筋がある

(+'A`)強い摩擦を起せる……って事か

(´_ゝ`)That's right!



  
60: 169◆f4rw8oIHfU :10/01(日) 18:01 N5Z3I/22O
  


(+'A`)英語とかキメェ

(#´_ゝ`)あまり私を怒らせない方がいい

(+'A`)スマンカtうぉっ

言葉の途中でナイフが目の前に迫って来た
そのナイフを持つ腕をだらりと下げた右拳で打つ
ナイフの軌道が左にそれると同時に身を屈め一歩踏み込む
踏み込むと同時に右拳を兄者の腹に当て直ぐに拳を戻す
更に左拳で兄者の顔を左手のガードごと殴りつける
鈍い感覚が拳に伝わる

(´_ゝ(#)ぶっ

兄者が数歩後退する
―――ここで決めよう
そう思い左足を大きく踏み込み右腕を振りかざす
兄者の右腕が伸びてくる
それと同時に俺の腹部が熱くなる
見ると俺の側腹からナイフが生えている
―――否
側腹にナイフが突き刺さっている

(´_ゝ(#)油断大敵、ってね

兄者が不適に微笑んだ



  
62: 169◆f4rw8oIHfU :10/01(日) 19:08 N5Z3I/22O
  


兄者が腕を横薙に一気に引く
側腹部から血とリンパがあふれ出る
思わず傷を抑えて数歩後ろによろめいてしまった

(´_ゝ(#)折角のイケ面が台無しだぞ

なんかふざけた事ぬかしてるが突っ込む事が出来ない
それ位痛いがなんとか体勢をたてなおす

(´_ゝ(#)弟者、何故突っ込まない?

兄者が俺を完全無視して弟者に話し掛ける

(´<_`)今エロゲの真っ最中だ

なんかしらんがチャンスだ
今のうちに後ろから殴ってやる
腹痛ぇけどそこは我慢だ

(´_ゝ(#)目の前で殴り合いしてるのにエロゲとは流石だな、弟者

(´<_`)兄者こそ後ろから殴られそうだと言うのに会話とは流石だな、兄者

(´_ゝ(#)まじdぶはっ

弟者の言葉に振り向いた兄者の顔面を殴りつけた
右拳に鈍い感覚が伝わると同時に兄者がよろめいた
それを見計らい右足で浅く踏み込み左脚を高く上げ一気に兄者の顔を打ち抜く

(#)_ゝ(#)ぐがっ

兄者の短い苦痛の声と共にナイフをこぼし更に兄者の体から鈍く低い音が響いた
その音から数舜後に兄者が頭から崩れ落ちた
崩れ落ちた兄者は動かない
―――勝った

(;'A`)けど痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

緊張の糸が途切れた途端側腹部に鋭い痛みが襲ってきた

(´<_`)敗けてしまうとは情けないな兄者

言いながら兄者を部屋の隅に移動させた
まだコイツが居ることを忘れてた……

(´<_`)さて、始めるか

移動を済ませた弟者は両拳を顔の横に持ってきた構えをとった



  
66:169◆f4rw8oIHfU :10/07(土) 18:52 PSa23iKEO
  


弟者は少しづつ俺に近付いてきた
弟者の構えは顔面はともかくボディががら空きだ

―――間違いなく俺を誘ってるな

(´<_`)来ないとは臆病だな

(+'A`)臆病で悪いかよ?

俺が余りにも黙っていたのに痺れを切らしたのか弟者が挑発してきた

(´<_`)まぁ来ないなら俺から行くぞ?

確かに俺を誘ってたにもかかわらず突然の自分から来る発言
俺は何かあると思いその問に……

(+'A`)やだねッ

と語尾を強めて大きく踏み込み左前蹴を弟者の金的めがけて繰り出す

(´<_`)無駄だよ

言葉と共に弟者は腰をおる
その勢いに乗せた左拳を俺の脚に振り下ろした



  
68:169◆f4rw8oIHfU :10/07(土) 23:00 PSa23iKEO
  


振り下ろされた弟者の拳の重さに思わず脚を引っ込める
弟者は左腕をそのままに腰を落した
直後に膝を伸ばしながら左腕を引き右拳を斜め上に突き出した
俺の顎部から鈍い痛みがゆっくりと脳天に突き抜ける

―――痛ぇ……

側腹の痛みとで更に痛みが増してもう倒れそうだ

(´<_`)もう倒れるのか?

弟者がつまらなそうに呟くが応える余裕はない

でも

―――倒れたらもう立てそうにないから








(+'A`)まだだ……

震える脚で必死に立ち応える
これを聞いた弟者が再度構えをとり俺に向ってきた



  
71: 169◆f4rw8oIHfU :10/15(日) 12:01 LDwvmGUrO
  


向ってきた弟者を見据えて思考を巡らせる
弟者は一撃一撃が重い
この状態で数発顔面に叩き込まれたら確実に意識が飛ぶだろう

―――そうなる前に奴を潰す

意識を弟者に戻し構え直す
弟者は俺の間合いに入ってる

(+'A`)ふんっ

僅かに右脚を踏み出しそのまま右脚を軸に左脚で弟者の膝を蹴る

(´<_`)っく

弟者の脚が僅かにブレて一瞬止まる
その隙に伸ばした左脚を弟者の手前におろし体重を乗せた勢いに任せ右拳を叩き込む

―――が

弟者の右拳によって弾かれた



  
73: 169◆f4rw8oIHfU :10/15(日) 22:38 LDwvmGUrO
  


右拳は上方に弾かれ右半身ががら空きになる
そこに弟者の左脚が迫る
完全に踏み込んでしまっている為に後方に跳んで避ける事ができない

―――避けるのは諦めるしかないな

弾かれた右半身を出来るだけ引き左拳に体重を乗せる
そのまま弟者の腹部にたたき込む
と同時に弟者の左脚が俺の肋骨部に鈍い痛みが奔る

(;'A`)かっ

(´<_`;)ぶっ

双方の打撃から数瞬して僅かによろめく
俺はもちろん弟者もよろめいた

(;'A`)ざまーみろ

(´<_`;)強がるなよアホ

強がってみたが状況に変わりはない
弟者がツッコミながら構えをとり直したからだ
何か武器でも有れば……

(+'A`)そう言えば……

呟きながら左右のポケットを確認する
―――あった
旭のメスだ
メスを2本取出し両方の手に1本ずつ持ち構える
左は逆手に右は順手に持って



  
79: 169◆f4rw8oIHfU :10/24(火) 19:47 q1N1CZr/O
  


(´<_`)そんなもの意味がないぞ

(+'A`)どうだかな

言葉と共に深く踏み込み右拳のメスを突き出す
弟者はそれを弾こうと先程と同じように左拳を振り下ろす

―――やっぱり

弾こうとする拳を避けるために右拳を引く
それと同時に左拳を振り下ろす
弟者の拳は全力で振り下ろされているため回避ができない

(´<_`;)くっ……

左拳のメスが弟者の左拳に突き刺さる
何とも言えない感触がメスを介して拳に伝わる

―――あの事が頭を過った……



  
81: 169◆f4rw8oIHfU :10/24(火) 20:22 q1N1CZr/O
  


俺の動きが止まる……

―――駄目だ

拳が迫るが体が動かない

―――ヤバい

顔面に痛みが奔る

―――痛ぇ




























―――意志が消えた―――



  
82: 169◆f4rw8oIHfU :10/24(火) 20:38 q1N1CZr/O
  


―――此処はどこだ?

―――白い…部屋……?

―――あの部屋か?

思考を巡らせていたが解錠の音に遮られる
何時かの拘束時の様に

―――ようこそ


10th End



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