DOKUO's A-LIVE STORY

  
92: 169◆f4rw8oIHfU :10/28(土) 20:30 dcLz0zsdO
  



12th〜Become Crazy〜


(,゚Д゚)今からお前の拘束具を外すから

―――俺を殴れ

これまた唐突に話掛けてくる
殴れだと?

(+'A`)……やってやるよ

その言葉を聞いたギコの顔はさらに狂気に歪んだ
その顔のまま俺の拘束具を外し始めた



  
100: 169◆RGwtOcs4i2 :11/27(月) 12:12 WMBkHDAgO
  


拘束具が外され一気に体が軽くなる
そしてその軽さに任せてギコを思いっきり殴り付ける


――が手応えがない


(,゚Д゚)遅いな

俺の拳はギコの手によって簡単に受け止められた

(,゚Д゚)この程度の速さしか出せないのか……

呆れた様にギコは吐き捨てる
その顔には最初の穏やかな表情に戻っていた

(,゚Д゚)此処じゃあ狭いから上にいくぞ

上ってのは俺が監禁されていた時に使った運動場の事だろう
確かにあそこは広くてやりやすい

(+'A`)わかった

溢れる怒りを抑えてギコの後に続いた



  
102: 169◆RGwtOcs4i2 :11/27(月) 12:21 WMBkHDAgO
  


運動場に着いた俺達はそれぞれ体をほぐし準備を整えた

(,゚Д゚)さぁ始めるか

そう言うとギコは構えた
腕を眼前に伸ばし交差させる
脚は右を前に左を退いていた

(,゚Д゚)何時でもいいぞ

不適に唇を吊り上げ俺を真っ直ぐ見据えた

(+'A`)ふっ



  
105: 169◆RGwtOcs4i2 :11/27(月) 22:14 WMBkHDAgO
  


俺は一歩で深く踏み込み同時に右拳を放った


――が


その拳はいとも簡単に払われた
それと同時にギコの右脚が俺の顎を捉えた
下顎骨と脊椎が外れる錯覚すら覚える程の凄まじい衝撃がつきぬけた

(+'A`)ぐっ

その衝撃で思わず数歩よろめいてしまった
たった一撃で膝が笑う
笑う膝を何とか抑え何とか持ちこたえる

(,゚Д゚)もうグロッキーか?

ギコは追撃することはせずに俺の反応を伺っている
その顔は穏やかでも狂気に満ちてもいなかった

(+'A`)まだだ

俺は構え直し脚の回復とリズムをとるためにつま先で軽く床を蹴る



  
106: 169◆RGwtOcs4i2 :11/27(月) 23:11 WMBkHDAgO
  


(+'A`)っらぁぁ

気合いの声と共に先ほどの様に深く踏み込む
更に前方にある右脚と腰を捻り左ローを放つ

(,゚Д゚)ちっ

ギコは後ろに大きく飛びのいた
そのおかげで左ローは外れた
だが左脚を床に着けその脚を軸に左ローの勢いに乗せ右後ろ蹴りを放つ

(;゚Д゚)かっ

ギコの口から空気が漏れ一歩後退する
俺はギコの痛みの声を聞いて追撃を試みる
伸びた右脚を直ぐに引き下ろし左フックを仕掛ける
それを打つ際に後ろを向いた体を正面に向く為の勢いをつけ打ち付ける

(; Д )ぎっ゙

打ち付けた拳はギコの右肋を捉えた
ギコは肋を抑え軽く前傾姿勢になった

(#'A`)オラァぁぁつ

俺は追撃をやめずに一気に攻め込む
左拳を引きながら左脚で踏み込み全体重を乗せた右ロシアンフックを叩き込んだ



  
107: 169◆RGwtOcs4i2 :11/28(火) 00:38 dsivJ1WAO
  


鼻の骨が折れる音と感触
それが俺の拳に伝わる
それを気にせずに殴り抜ける
ギコは鼻を抑えてうずくまる


――が


(, Д )あーっはははははははははははははははははははは

ギコがうずくまったまま突然笑い出した
整髪された髪をぐしゃぐしゃに掻きむしる
そして掻きむしる手を徐々にだらんと下げる
膝も軽く曲げ前傾姿勢になり顔だけをあげる
その顔は狂気に歪み眼は殺意に満ちていた


12th End



戻る次のページへ