( ^ω^)はヌクモリティを取り戻すようです

15:◆uAn5dIn1Sw:04/30(月) 14:45 P/kVTnz1O

第二話 屋上友の会

( ^ω^)「屋上ってもどの棟のだお」

僕らの高校はそれなりに大きく、
いくつも棟がある。
('A`)「こっちだぞ、昨日の黄昏ボーイ」

黄昏ボーイとはなかなか微妙なセンス。
僕は名前も知らない彼のいる反対側の東棟へと足を急がせる。



16:◆uAn5dIn1Sw:04/30(月) 15:41 P/kVTnz1O

( ^ω^)「おっおっおっ急げ」

,' 3 

(;^ω^)「こ、校長先生こんにちはですお」

(・∀・)「こら!キミ早く下校しなさい!」

(;^ω^)「はわわわごめんなさいだお!」

運が悪い。
荒巻校長とモララー副校長に出くわしてしまった。
モララー副校長はとにかくイヤミな先生だ。
何かするたびにグチグチと難癖をつけてくる。
実際先生方の中にも彼を嫌っている人は多い。

(・∀・)「まったく。高二にもなってこんな時間まで残っていて!少しは受験のことでも…

モララー副校長のありがたいと彼は思いこんでいる、
長ったらしい説教を右から左へと流して聞き、

(・∀・)「わかったら早く帰れわかったんだな!?」

はいはいわかりました。
西棟から東棟に行くだけなのに思わぬ時間を食ってしまった。
…彼、怒ってるかもわからんね。

(;^ω^)「ごめん!遅れたお!」

川゚‐゚)「遅いよ?」

誰!?
背中にかかる重力に逆らわない黒髪。
黒い中に暖かさを感じる大きな目。
すらりと伸びた足。
すべてが美しい美人がいる。



17:◆uAn5dIn1Sw:04/30(月) 17:01 P/kVTnz1O

(;^ω^)「えっ…と、どちらさまでしょうか?」

川゚‐゚)「私の名前よりもまずは昨日のキミの独り事は本心がそう呟かせたのかい?」

質問に質問で答えられた。これでは話が進みやしない。

('A`)「そいつは素直クール。俺は口江ドクオ。ドクオでいいよめんどいから」

川゚‐゚)「私もクーで構わない。それより…

('A`)「クー、もういいだろ?こいつはまだヌクモリティを持っているよ。それで十分じゃんか」

川゚‐゚)「むう……
キミの名前は黄昏ボーイでいいのか?」

流石に有り得ないだろう…。常識的に考えて…

(;^ω^)「僕の名前は内藤ホライゾンだおブーンって呼んでくれると嬉しいお」

自己紹介は済んだ。僕はこうして三人目の屋上友の会会員となった。
正直wktkしきた。
何より久しぶりに暖かみのある声で会話できたことが嬉しくてたまらない。


第二話 屋上友の会

おわり



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