( ^ω^)はヌクモリティを取り戻すようです

22:ずっと俺のターン◆uAn5dIn1Sw:05/02(水) 00:08 7iR7ZoLYO

夜は更けた。
僕の頭上には白く輝く月。
月明かりよりも明るく輝く街路灯の下を僕は急いだ。
ーヌクモリティを取り戻すために。

第四話 ムーン・ライト

( ^ω^)「おいすー」

('A`)「何を間抜けな挨拶してんだよ…
俺達はこれから夜中の校舎に不法侵入するだぜ?」

川゚‐゚)「その通りだ。
皆のヌクモリティは私達の行動にかかっているんだぞ?」

(;^ω^)「スマソだお…
それより、どこから侵入するんだお?」

川゚‐゚)「いつもは私がピッキングして開けている。」

(;^ω^)「犯罪だお!」

('A`)「大衆に向けて電波を発信するよりはマシじゃね?」

(;^ω^)「犯罪は犯罪だお!」

川;゚‐゚)「…開いている…」

( ^ω^)「よかったお!とっとと電波を発信している部屋を見つけるお!」

川;゚‐゚)(嫌な予感がするな)

('A`)「ってもよ…
この校舎は調べ尽くしたハズだぜ?クーさん?」

( ^ω^)「…そう言えば…
僕は副校長の部屋に気になった場所があるお」

('A`)「副校長室?
そんな怪しいとこ真っ先に調べたぜ?」

(;^ω^)「ロッカーを動かしたことはあるかお?」

川゚‐゚)「それはないな。
だいたい副校長室の右隣は校長室で左隣は教務室だ。
どちらにも隠し部屋を作るスペースはない」

( )「午前1時三十五分、十二秒。
キミらは何をしているんだい?」



23:◆uAn5dIn1Sw:05/02(水) 00:54 7iR7ZoLYO

(;^ω^)川;゚‐゚)(;'A`)「そんな…」

( ・∀・) 「副校長室がどうのと言っていたが、
私がその副校長だ。」

( ^ω^)「副校長先生。質問がありますお」

( ・∀・) 「待て。私がキミ達に質問するのが先だ」

知るか。
僕が知りたいのは電波を発信しているのはどこかだ。

( ^ω^)「僕達は宿題を忘れたから取りに来ただけですお」

( ・∀・) 「その 忘れ物 はヌクモリティのことかい?」

(# ω )「てめぇ!」

こいつだ。
こいつがやったんだ。
皆から、この街から、
ヌクモリティを奪ったのは。

( ω )「クーは先に副校長室に向かってほしいお。ドクオは…」

(#'A`)「わかってらあ!!!11」

川゚‐゚)「任せておけ!」

クーは走る。
副校長室へ。

(# ・∀・)「させてたまるか!」

モララーが後を追い走る。

(#'A`)「こっちこそさせるかよ!」

背中を向けたモララーに、
全力でタックルをかますドクオ。

(# ・∀・)「貴様!」

覆い被さるドクオを弾き飛ばして、
モララーは叫ぶ。

(# ・∀・)「貴様ら!
私が催眠電波を流す意味がわからないのか!?」

(# ・∀・)「いいか!?人間はヌクモリティのような余計な感情を捨てれば
成功を納めることができるのだ!」

ふざけろ!

(# ^ω^#)「それはてめぇの理屈だ!」

(# ・∀・)「何も知らないガキが!」

右の頬に激しい衝撃。
殴られた。
霞む視界にはモララーが白銀のナイフを手にしている。
ドクオはさっきからダウンしている。
死ぬのか!?
ここで!?
まだ何も成し遂げてないじゃないか!
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ



25:◆uAn5dIn1Sw:05/02(水) 21:26 7iR7ZoLYO

クーパート
ブロークン

川゚‐゚)「見えた。
副校長室。」

ブーンの見た物が本物であれば、
おそらくは地下に隠し部屋があるはずだ。

川゚‐゚)「ロッカー…だったな…」

川;゚‐゚)「あった…」

ロッカーの下に扉。
カギもかかってない。
扉を外して中へ。
…空気が淀んでいる。怪しい機械に沢山のデスクトップPCがつながっている。
川゚‐゚)「ひ…ふ…み…二十台はあるな…」

とっととこれを破壊してブーン達の所に戻ろう。

川 ‐ )「うっ…」

流石に電波発信機の近くにいるのはキツい。
思考に黒い靄がかかるようだ…



…待てよ。もしこれを破壊したら、
私はどうなる?
ドクオやブーンの友達は正気になり、
再び彼らと仲よしこよしする。
私から離れてゆく。
私にはなにが残る?



戻る第五話