( ^ω^)はヌクモリティを取り戻すようです
- 245:ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ◆uAn5dIn1Sw:06/17(日) 17:34 zPBZxVzyO
第三話
アゲイン
川;゚‐゚)「おい、ドクオ?」
(;'A`)「んあっ!」
考えごとをしていたようだな。
時々ドクオはこうして考えごとをする。
…私の話、聞いて欲しかったぞ。
(;'A`)「明日は楽しみだな!ははははは」
ほらまたそう笑ってごまかす。
( ^ω^)「ドクオはいつも笑ってごまかすお」
(;'A`)「え?俺そんなに笑ってごまかしてる?」
川゚‐゚)「いっつもだ」
学校に居る時間の中で一番楽しい時間だ。
今なら小学生の男子の昼休みが終わらないで欲しい気持ちがわかる。
……高二になって初めてわかるなんてな…
- 246:◆uAn5dIn1Sw:06/17(日) 21:00 zPBZxVzyO
いくら楽しくても、時間には限りがある。
ても、時間が無限にあったらきっと楽しくないと思う。
休み時間は終わり、私は自分の所属するクラスに戻る。
昼食の後すぐに受ける授業は腹いっぱいになった安心感とうららかな秋の日差しによって眠気を誘う。
川つ_ー)「ん……」
一応優等生な私だ。
居眠りは好ましくない……
ても、人の睡眠欲は優先レベルが高い……
…ピンク色のタイル張りの女子トイレ?
『汚いから洗ってあげるよ!』
『きゃははは、やさしーい』
州; ‐ )「つ、冷たい!」
私を突くデッキブラシ。
向けられるホース。
私の制服は雑巾みたいにずぶ濡れで……
川;゚‐゚)「うわっ!」
静かな授業中の教室にガタンと机の鳴る音と私の驚嘆が響いた。
……やけによく響いた。
- 247:◆uAn5dIn1Sw:06/17(日) 21:24 zPBZxVzyO
(;´∀`)「素直さん、どうしたもな?」
川;゚‐゚)「すいません、何でもありません」
モナー先生に心配されてしまった……
他の連中も驚いているらしい。
そんなに私の居眠りが珍しいか?
あー……恥ずかしい……
少しのハプニングがあっても授業は進む。
ノート取らないと……
ドクオはテスト前に私に頼ってくれるからな。
少しでも私はドクオの役に立ちたい。
私はドクオに与えられてばかりだから。
俺は適当に午後の授業を受けた。
やっべ。ノートまっ白だ。流石は適当に受けた授業。
少ししか内容覚えてない。
('A`)「あー……やっと授業終わった」
( ゚∀゚)「今日も放課後デートか?かあーっ!青春してんね!」
('A`)「俺達の年頃にすること全てが青春なんだよ。お前のナンパも、俺のデートも、変わりないく青春なんだよ」
( ゚∀゚)「楽しさ的に不公平だぜ?」
不公平はよくあることなんだぜ?
諦めとけ。
- 248:◆uAn5dIn1Sw:06/17(日) 23:55 zPBZxVzyO
川゚‐゚)「ただいま」
結局ドクオは気分じゃないらしく、
一人で帰宅だ。
メールをしながらだったから独りじゃなかったけどな。
……それにしても、
授業中にまで悪夢を見るとは。
まさか……今晩も?
川;゚‐゚)「そんなことより」
明日の弁当を作ろう。
ポジティブシンキングだ。
三時間クッキングアゲインだからな。
(=゚ω゚)ノ「美味しそうな弁当だな。誰と食べるんだ?」
私だって弁当は作れるんだ。
冷凍食品に頼らない弁当はドクオも気に入ってくれるさ。
川;゚‐゚)「友達と食べるんだ」
(=゚ω゚)ノ「彼氏のドクオ君とだろ?」
川;゚‐゚)「ち、違う!女の子の貞子ちゃんとだよ!」
(=゚ω゚)ノ「はっはっはっ。そうか」
ううう……
バレバレなのか?
川;゚‐゚)「とにかくおやすみ!」
早く寝よう。
寝不足になってドクオを心配させたりはしたくない。
私は一人で寝るには大きいベッドに体を横たえた。
……悪夢を見ませんように……
戻る/第四話