( ^ω^)はヌクモリティを取り戻すようです

250:◆uAn5dIn1Sw:06/18(月) 21:37 eHquR00vO
  


第四話

ナイトメアは待ったなしに


川゚‐゚)「……また、夢の中か?」

見慣れた高校の教室。
差し込む春の日差し。

……春先の教室か。

夢であることがわかる夢は珍しい。
それも三回連続か。

……私は心に何か抱えているのだろうか?

('A`)

あ、ドクオだ。
夢の中でも会えるなんてな。
嬉しいから挨拶しておこう。

川゚‐゚)「やあ、ドクオ。ごきげんよう」

(;'A`)

何故だ?何故そんな苦い顔をする?
私とドクオは仲良しのカップルじゃあ……

(;'A`)「何こいつ……汚ねえ」

州 ‐ )「え……」


気づけば私は濡れネズミで…
髪ボサボサで……

(;'A`)「俺お前のこととか知らないから……」

州 ‐ )「そ……そんな…」

ただ、助けて欲しくて
夢であっても信じたくなくて

すがりつく私の手は

(;'A`)「さ、触んなよ!」

乾いた音を立てて拒まれた。



251:◆uAn5dIn1Sw:06/18(月) 21:49 eHquR00vO
  


川;‐;)「あああああああ!」

深夜の静まり返った私の部屋に響き渡った絶叫。

私の手はベッドのシーツを引きちぎらんばかりに握り締めている。
汗と涙でグシャグシャの顔をネグリジェの袖で拭った。
汗だくで気持ち悪い……


シャワーを浴びても心の靄まではすっきりとはしない。

三回連続で悪夢……
二度あることは三度ある…か。


じゃあ……
今また寝床に就いたら……

川゚‐゚)「一時…」

大丈夫さ、一晩ぐらい寝なくたって。

私は深夜番組で時間を潰すべく、
テレビを求めて無人のリビングへと歩み出した。



253:◆uAn5dIn1Sw:06/19(火) 00:36 3hhnBXTKO
  


川; ‐ )「う……」

深夜番組も殆どが終了して、
今は意味のよくわからないテレビショッピングを映し出している。

眠い……
だが、悪夢は怖い。
悪夢は確実に私のトラウマをピンポイントで抉る。
やはり私に問題があるのか?



果てない自問自答を繰り返すうちに夜が明けたらしい。

川; ‐ )「ね…む…」

らしいとは、
意識がはっきりしないが故の曖昧な表現だ。

川; ‐ )「学校……行かなくては…」

ドクオにこのことを相談しよう。
きっとドクオなら助けてくれる筈……





一握りの甘えた望みを抱いて、
私は酔っ払いさながらの足取りで学校を目指した。



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