( ^ω^)ブーンが大切なモノを失くしてしまうようです。

1: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:08:11.96 ID:IPZ+phTu0
(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ
      ん?あぁ、今日は仕事じゃなかったんだ。
      すまない。
      今日は僕の友達の話を聞いてもらおうと思ったんだ。」

(´・ω・`)「さて、昨日の続きだったね.
あのあとブーンが落ち着いたあと、
      時間もそれなりにたっていたんで一旦仕事に戻る事にした。」

(´・ω・`)「渡辺さんやペニサスに礼を言って店に戻った。」



2: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:10:00.99 ID:IPZ+phTu0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(´・ω・`)「代表、今戻りました。」

/ ゚、。 /「おう、お疲れさん。」

( ^ω^)「ただいまですお!」

/ ゚、。 /「おい、ブーン。俺のから揚げ弁当はどうした?」

(;^ω^)「え!?弁当はいらないんじゃ…。」

/ ゚、。 /「ほう。つまりお前は、自分はショボンに飯おごってもらって腹いっぱいだから、
      俺が腹へって死にそうでも関係ないと。そう言いたいんだな?」

(;^ω^)「そ、そんなことないですお!!行って来ますお!!」


そのままブーンは両手を広げて風のように走って行った。
それはもう、すさまじいスピードで。



4: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:12:26.99 ID:IPZ+phTu0
(;´・ω・`)「代表…。」

/ ゚、。 /「話はできたのか?」

(´・ω・`)「ありがとうございます。おかげである程度話はできました。」

/ ゚、。 /「そうか。まぁ、何があったかは知らんし興味もないが、
      ブーンの取りえは明るさだからな。走り回ってる方が似合ってるだろう。」

(´・ω・`)「代表…弁当のゴミ隠し切れてませんよ?」

/ ゚、。 /「…これはしまったな。」

(´・ω・`)「本当に…ありがとうございます。」



5: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:14:41.48 ID:IPZ+phTu0
/ ゚、。 /「なに。お前が今月の売上を倍にしてくれれば貸し借りはなしだ。」

(;´・ω・`)「えぇ!?いくらなんでも倍は…。」

/ ゚、。 /「月末を期待してるぞ。ブーンにも気合いれろって言っとけ。」

(;´・ω・`)「…頑張ります。」


その時僕の携帯から派手な着信音が流れた。
この着信音はお客さんからだ。


/ ゚、。 /「さっそく仕事だな。まぁ、頑張ってこい。」

(´・ω・`)「みたいですね。それじゃ、失礼します。」



7: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:16:51.96 ID:IPZ+phTu0
代表の部屋から出て携帯に出る。
すると電話のむこうからはのんきな声が聞こえてきた。


从'ー'从「ショボンくん〜??」

(;´・ω・`)「携帯にかけたんだから普通僕だと思うんだけど。 あ、さっきはゴメンね。」

从'ー'从「気にしなくていいよ〜。」

「馬鹿!そこは恩売っておくのよ!!」

从'ー'从「あ〜、なるほど〜。 じゃあやっぱり気にして〜。」

「大馬鹿!気にして〜じゃなくて、今度ご飯連れてってくれたらチャラとか言って約束とりつけるの!」

从'ー'从「そっか〜。じゃあショボンくんご飯連れてってくれてら〜…。あれれ〜?なんだっけ〜?」

(;´・ω・`)「ペニサスも一緒なんだね。わかったよ。とりあえず今度一緒に食事しようね。」

从'ー'从「やった〜!ショボンくんとデート〜!」



9: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:18:56.90 ID:IPZ+phTu0

('、`*川「もう、ちょっとかわりなさいよ!」

「私の携帯なのに〜…。」

(;´・ω・`)「ペニサスかい?さっきはごめんね。」

('、`*川「別に私はいいわ。それより今からお店いってもいい??」

(´・ω・`)「あぁ。歓迎するよ。きっとブーンも喜ぶ。」

('、`*川「どうかしらね…。とりあえず今からそっちに向かうわ。」

(´・ω・`)「迎えに行こうか?ブーンは今用事があって手が離せないから、
      僕が一人で行くことになるけど…。」

('、`*川「悪いし、遠慮するわ。じゃあブーンにも伝えておいて。」

(´・ω・`)「了解。」



10: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:21:12.12 ID:IPZ+phTu0
電話を切って一息つく。
あの二人ならブーンも気が知れてるし、少しは元気になってくれるかもしれない。
ペニサスは結構ブーンに本気になってるように見えるし、
ブーンもペニサスのようなコを好きになればよかったのに。

そうすればきっとこんな事にはならなかった。
ペニサスは同業って事もあるし、きっとこういう仕事に理解を示してくれる。
バンドだって解散しないですんだだろうし、
ドクオやジョルジュとこんな風にもめることはなかった。

ブーン自身、あんなに傷つく事だってなかったはずだ。


時計を見るとブーンが店を出てから10分程度たってる。
あと10分もすれば帰ってくるだろう。



11: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:23:01.10 ID:IPZ+phTu0
( ´∀`)「ショボンさん。」

(´・ω・`)「ん?どうしたんだいモナー。」


いきなり声をかけられて少しびっくりした。
彼はモナー。
売上は伸び悩んでるが愛嬌のあるやつだし、
いいお客さんに出会えたらきっと10位以内に入れるだろう。
何より真面目にグラスを洗ったり掃除をしたりする後姿に好感を持ち、僕は彼を気に入っていた。



12: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:24:44.41 ID:IPZ+phTu0
( ´∀`)「ブーンさんについてお話が…。」

(´・ω・`)「…あまり時間はないんだけど、それでよければ。どうしたんだい?」

( ´∀`)「…はっきりいいますモナ。 なんで今ごろブーンさんが戻ってきたんですか?」

(´・ω・`)「…。」

( ´∀`)「ブーンさんは自分の勝手で店を辞めたモナ。
      辞める少し前から早退や当欠をくりかえして店に迷惑をかけたモナ。
      そこまでなら、何か事情があったのかもしれないけど…、
      なんで今更わざわざこの店に戻ってきたのか理解できないんだモナ。」

(´・ω・`)「それは…。」

( ´∀`)「僕ははっきり言ってブーンさんが嫌いになったモナ。
      先輩として憧れてたし、辞めた時だって
      そこまで誰かを愛せるブーンさんを凄い人だと思ったモナ。」



13: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:26:30.55 ID:IPZ+phTu0

(´・ω・`)「…。」

( ´∀`)「それなのに!なんで戻ってくるんだモナ!?
      別れたくらいでまた戻ってくるくらいなら最初から辞めなければいいモナ!
      あの人は…ただ甘えてるだけだモナ。」

(´・ω・`)「…そうだね。」

( ´∀`)「モナ!? かばわないんですか!?」

(´・ω・`)「彼は今甘えてるんだよ。
      全てを…、何もかもを捨てて愛した人に捨てられて、
      他に頼れる物が何もなかったんだよ。」

( ´∀`)「だからって…。」



15: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:28:37.62 ID:IPZ+phTu0
(´・ω・`)「彼がしてることは、確かにいいかげんだし、筋が通ってないかもしれない。
      だけど、今ブーンは壊れない事に必死なんだ。
      他の事なんか考えてられる余裕がないんだよ。」

( ´∀`)「…。」

(´・ω・`)「もう少しだけ時間をあげてくれないか。
      そうすれば、きっと昔のブーンに戻れるから…。」

( ´∀`)「…ショボンさんも甘いですモナ。」

(´・ω・`)「…そうかもしれないね。」

( ´∀`)「でも、僕はそんなショボンさんが好きだからここにいるんだモナ。
      ブーンさんの事は…、できるだけ前と変わらないように接してみるモナ。」

(´・ω・`)「モナー…。ありがとう。」

( ´∀`)「お時間とらせてすみませんでしたモナ。」



19: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:33:40.10 ID:IPZ+phTu0
(´・ω・`)「彼がしてることは、確かにいいかげんだし、筋が通ってないかもしれない。
      だけど、今ブーンは壊れない事に必死なんだ。
      他の事なんか考えてられる余裕がないんだよ。」

( ´∀`)「…。」

(´・ω・`)「もう少しだけ時間をあげてくれないか。
      そうすれば、きっと昔のブーンに戻れるから…。」

( ´∀`)「…ショボンさんも甘いですモナ。」

(´・ω・`)「…そうかもしれないね。」

( ´∀`)「でも、僕はそんなショボンさんが好きだからここにいるんだモナ。
      ブーンさんの事は…、できるだけ前と変わらないように接してみるモナ。」

(´・ω・`)「モナー…。ありがとう。」

( ´∀`)「お時間とらせてすみませんでしたモナ。」



20: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:38:49.24 ID:IPZ+phTu0
その時時計を見るとさっき見たときから15分ほどたっている。
少し…遅くないか??

その時

♪さよなら またね 元気でいてね ずっと ずっと 忘れないから♪

携帯から着信音が聞こえる。
この着信音は友人からのものだ…。
ドクオやジョルジュはこの時間寝てるはず。
イヤな予感がする。

聞きなれたはずの着信音がとても寂しいフレーズだということに初めて気づいた。



〜ずっと ずっと… ・完〜



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