( ^ω^)ブーンが大切なモノを失くしてしまうようです。

24: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:46:04.41 ID:IPZ+phTu0
( ^ω^)「ようこそバーボンハウスへだお!
      ん?あぁ、今日はショボンじゃないんだお。
      すまんこ。
      今日はブーンの話を聞いてほしいと思ったんだお。」

( ^ω^)「さて、昨日の続きだお。
あのあとブーンは代表のお弁当を買いにいったんだお!
      遅れたらぶち殺されそうだからブーンしていつもの二倍の速さで行ったお!」

( ^ω^)「…ショボン。…ごめんだお。」



25: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:47:53.09 ID:IPZ+phTu0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(;^ω^)「急ぐお!風よりはやく、光よりはやく走るお!」


ブーンは近所の弁当屋まで2分でたどりついたお。
昔から足の早さには自信があったお!
…使い道はあまりないけど。


(;^ω^)「おばちゃん!から揚げ弁当超ダッシュでつくってくれお!」

「いらっしゃい。から揚げなら、あと10分もすればあげたてが用意できるよ?」

( ^ω^)「10分かお…。」



28: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:50:41.37 ID:IPZ+phTu0
少し考えた。
10分といえば結構長いお…。
代表に怒られるのは避けたい。
でも、絶対揚げたてのほうがおいしいお…。

う〜む…。

は!!どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんだお!!


( ^ω^)「ブーンの弁当じゃないから作り置きのでいいお!
      だからいそいでほしいお!」

「あらあら。じゃあちょっと待ってね。」



30: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:53:51.32 ID:IPZ+phTu0

そうだお。ブーンが食べるわけじゃないんだから問題ないお。


( ^ω^)「ふんふ〜ん♪」


弁当を待ってる間暇なのでなんとなく携帯を開く。
そこにはいつもと何も変わらない待ち受け画面。

そう、いつもと何も変わらない。

ツンと二人で撮ったプリクラの待ち受け。


( ^ω^)「…。ふっきらなきゃいけないお。」


もう、終わったんだ。そう、終わった。
あの日に何もかもおわったんだ。



31: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:55:29.83 ID:IPZ+phTu0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ξ゚听)ξ「ブーン、私お腹すいた〜。」

( ^ω^)「お〜…。だけど、ブーンはそろそろ仕事だお。」

ξ゚听)ξ「休んで〜。ご飯食べようよ〜。」

(;^ω^)「さすがにもうサボれないお。本当にクビになっちゃうお。」

ξ#゚听)ξ「なによ!私よろ仕事をとるの!?」

(;^ω^)「お〜…。でも、仕事辞めたのにニートはイヤって言ったのはツンだお?」

ξ゚听)ξ「ふ〜ん。じゃあ私他の男と遊びにいく。」



33: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:57:38.77 ID:IPZ+phTu0

( ^ω^)「…。ちょっと待ってくれお。」

ξ゚听)ξ「なによ?」

( ^ω^)「ブーン達の今の関係ってなんだお?」

ξ゚听)ξ「さぁ?」

( ^ω^)「さぁって…。もっと真面目に考えてほしいお。」

ξ゚听)ξ「…もう、めんどくさいわね。」



35: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 00:59:13.52 ID:IPZ+phTu0
(# ^ω^)「めんどくさいってなんだお!」

ξ゚听)ξ「わかったからいちいち大声出さないでよ。」

(# ^ω^)「だいたい、いつになったらより戻してくれるんだお!?」

ξ゚听)ξ「え〜?今はまだムリ。」

(# ^ω^)「だからいつになったらだお!?」

ξ゚听)ξ「うざいな〜。イヤなら離れればいいじゃない?できもしないくせに。」

(# ^ω^)「ふざけんなお!一体いままでツンにいくら使ったと思ってるお!」

ξ゚听)ξ「全部あんたが買ってくれたんじゃない。その代わりやる事やってるじゃないの。」



38: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 01:01:04.65 ID:IPZ+phTu0

(# ^ω^)「そんなもんが欲しいんじゃないお!ブーンは、ブーンはツンに愛してほしいんだお。」

ξ゚听)ξ「…。」

( ^ω^)「…お願いだお。ちゃんとブーンの事を好きになってほしいお。」

ξ゚听)ξ「…。」

( ^ω^)「また一緒にUSJ行ったり、デートしたりしたいお。」

ξ゚听)ξ「…ぷっ。」

( ^ω^)「お? …ブーンはツンを愛してるお。
      ツンもブーンの事必要としてくれてるから今一緒にいるんじゃないのかお?」

ξ゚听)ξ「あはははははは!!!」

( ^ω^)「…。何がおかしいお。」



40: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 01:02:37.14 ID:IPZ+phTu0


ξ゚听)ξ「あんた本気で言ってんの?私があんたを必要??
      えぇ、必要よ。ちょっと優しい言葉かければなんでも買ってくれるんだもの。」

( ^ω^)「…。」

ξ゚听)ξ「愛してる?愛して欲しい?? ふざけないでよ。くだらない。」

( ^ω^)「今までブーンがツンの服を買ったりしたのはツンが喜んでくれるからだお。」

ξ゚听)ξ「えぇ、ありがとう。」

( ^ω^)「仕事を休ませてでも一緒にいたいって思ってくれてたんじゃないのかお?」

ξ゚听)ξ「暇つぶしのためよ。」

( ^ω^)「ブーンはホストを辞めたお。」

ξ゚听)ξ「びっくりしたわ〜。」

( ^ω^)「ツンが、ブーンがホストやってると寂しかったり、イヤな気分になると思ったんだお。」

ξ゚听)ξ「お金がないほうがよっぽどイヤだわ。寂しいわけないでしょ。馬鹿じゃないの?」

( ^ω^)「…もう出てってくれお。」

ξ゚听)ξ「えぇ、そうするわ。
      もう会う事もないわね。さよなら。」



43: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 01:04:57.03 ID:IPZ+phTu0
バタン____
ドアの音が響く。
ツンは本当にいなくなってしまった。
本当に帰ってしまった。

自分は一体なんなんだ?
今まで何の為に一緒にいたんだ?

今までどれだけのものを無くしてきたんだろう。
僕には何が残ったんだろう。

お金も、友人も、信頼も、全て失った。
そして、最後の愛する人は…最初から自分なんか見ていなかった。


もう、、、何も無い。



46: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 01:08:09.76 ID:IPZ+phTu0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


( ^ω^)「全部ブーンが馬鹿だったんだお。」

( ^ω^)「ジョルジュもドクオもショボンも、皆心配してくれてたのに…。
      それよりツンを選んでしまったお。」

( ^ω^)「許して貰えるかわからないけど…。ちゃんと大事な友達に謝るお。
      代表にも迷惑かけた分一生懸命働くお。」

( ^ω^)「だから…、もうこの画像は…消すお。」


指がなかなか動かない。
大事な思い出の画像。
他にあったものは全て消去した。だから、本当に最後の思い出。
それを…消去しy
あれ?



48: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/04(土) 01:09:34.29 ID:IPZ+phTu0
♪夢は永久に夢のままで 安らぎは常に夢の中で♪


着信音…。
この音楽は…ツン。

「夢は永久に夢のままで 安らぎは常に夢の中で」

そう、つまり安らぎなんて永久に…。


ピッ。

( ^ω^)「もしもし?」



〜戻れない安らぎの日々・完〜



戻る