( ^ω^)ブーンが大切なモノを失くしてしまうようです。
- 16: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 22:53:35.67 ID:UrTSbEsg0
- ( ^ω^)「ようこそバーボンハウスへだお!
ん?あぁ、今日はショボンじゃないんだお。
すまんこ。
今日はブーンの話を聞いてほしいと思ったんだお。」
( ^ω^)「さて、昨日の続きだお。
ツンからの電話がかかってきたお。」
( ^ω^)「正直複雑な気分だったお。
でもほっとくことなんてできるわけもなく、その電話に出たお。
……………あのとき出なければよかったのに。」
- 18: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 22:55:33.61 ID:UrTSbEsg0
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピッ。
( ^ω^)「もしもし?」
ξ゚听)ξ「ブーン!?」
( ^ω^)「一体何のようだお?」
ξ゚听)ξ「ブーン、お願い!助けて!!!」
( ^ω^)「何の話だお?」
- 19: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 22:57:53.56 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「今日遊んでたやつがヤバイやつで…変なトコに監禁されちゃったの。」
( ^ω^)「そうかお。…でもそれは自業自得だお。」
ξ゚听)ξ「ブーン…。お願いよ、助けて…。」
( ω )「…………れお。」
ξ゚听)ξ「…え??」
(# ^ω^)「少し黙れお!!」
ξ゚听)ξ「ブーン…。」
- 20: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:01:01.14 ID:UrTSbEsg0
- (# ^ω^)「ツンは今まで散々ブーンの事を利用してきたお!!
そのあと簡単にブーンの事を捨てたお!
それなのに、自分が困ったから助けてくれ?
ふざけるのもたいがいにしとけお!!」
ξ゚听)ξ「だって…。」
(# ^ω^)「大体、今ブーンはまた頑張って働こうとしてるんだお。
今までしてきたことをちゃんと謝って、全部やり直そうと思ってるんだお!
それなのにまたお前が邪魔をするのかお!? 冗談じゃないお!」
ξ゚听)ξ「…。」
(# ^ω^)「それでもまだ言いたい事があるのかお!」
- 21: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:03:52.63 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「ねぇ…、お願いよブーン…。
怖いのよ。」
(# ^ω^)「だから、ブーンにはもう関係ないことだお!
今こうやって話せるって事は携帯あるんだお?
他の男でも呼べばいいお。
今までだってそんな事ばっかり言ってたのはツンだお!」
ξ゚听)ξ「…………違うのよ。」
(# ^ω^)「何が違うって言うんだお!?」
ξ゚听)ξ「…そうじゃないの。」
(# ^ω^)「だから何がだお!!!」
- 23: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:05:47.73 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「本当は他に男の友達なんてほとんどいないわ。
私だってブーンが好きだったのよ。」
(# ^ω^)「………ふざけるなおーー!!!
今更何言ってるんだお!!」
ξ゚听)ξ「本当なのよ!
…確かに、ブーンの愛情が重たくてしんどくなっちゃったときもあったけど…。
それでもブーンのことは好きだったわ!」
( ^ω^)「そんな話…………。
信じられないお。」
- 26: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:09:07.37 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「ねぇ、ブーン…。ちゃんと別れるんじゃなくて、
距離をとろうって言ったのはなんでだと思う?」
( ^ω^)「それは…いろいろ買ってくれるからだお。」
ξ゚听)ξ「そんなことないわ。
離れたくなかったのよ…。ブーンと。
それにブーンが私のためにホスト辞めてくれたって聞いた時…、
本当は凄く嬉しかったの。」
(# ^ω^)「嘘ばっかつくなお!
辞めたって言った時そんな事より他の男にフェラしたって話をしたのはツンだお!」
ξ゚听)ξ「だって罪悪感を感じたんだもの!」
(# ^ω^)「どこにだお!!」
- 29: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:13:17.14 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「………悪いと思ったんだもん。」
( ^ω^)「………どういうことだお。」
ξ゚听)ξ「確かに私のために仕事を辞めてくれたのは嬉しかったわ…。
だけど、私のせいでブーンが今まで頑張ってきた仕事を辞めたっていうのは
とても辛かったの!!」
( ^ω^)「………で、でも、次コンビニのバイト見つけても邪魔ばかりしてたお。」
ξ゚听)ξ「だって…、仕事を辞めてくれたことは本当に嬉しかったから…。
どうしても会いたかったの。」
( ^ω^)「ツンがニートがイヤだって言ったから働いたんだお!!」
- 31: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:15:31.77 ID:UrTSbEsg0
- ξ゚听)ξ「………それでも、会いたかったの。」
( ^ω^)「…………。
そ、それでもブーンを捨てたのはツンだお!」
ξ゚听)ξ「…私は、本当にブーンが好きだった。
だけど、依存しきってたから、本当に毎日でも会いたかったの。
…それにワガママだし。 一緒にいたらブーンが駄目になっちゃうと思って…。」
( ^ω^)「…。」
ξ;;)ξ「だからイヤな女のフリして、少しでも嫌われようとして…。
それでもブーンは優しくて…。
私はそんなブーンとどんどん離れたくなくなっちゃって…。」
- 32: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:17:15.14 ID:UrTSbEsg0
- ( ^ω^)「………(そんなワケ…あるはずないお。)」
ξ;;)ξ「私…ブーンが好きだから。」
( ;ω;)「おぉ…。(嘘だお…。嘘なんだお。)」
ξ;;)ξ「本当にずっと一緒にいたかったから。」
( ;ω;)「本当………なのかお?」
ξ;;)ξ「それでも…一緒にいたらブーンを駄目にしちゃうから…。
別れるしかないって…。だから嫌われようとしていっぱいひどい事言って…。」
( ;ω;)「ツンは…ツンはブーンの事本当に愛してくれてたのかお?」
- 34: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:18:35.31 ID:UrTSbEsg0
- ξ;;)ξ「ブーン…本当にごめんね。
でも、私は…ずっとブーンの事が…。」
( ;ω;)「おぉ…。」
ξ;;)ξ「大好きだよぉ…。ブーン…。」
( ;ω;)「おぉぉぉぉぉぉ!!!!!
ブーンは、ブーンはツンに利用されてただけだと思ってたお!
でも、でも…本当に馬鹿だったのはブーンのほうだったんだお!!」
ξ;;)ξ「違うよ…。全部私が悪かったの。ごめんね…。ごめんねブーン。」
( ;ω;)「もう何も言わなくていいお!!今どこにいるんだお??」
- 36: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:20:16.32 ID:UrTSbEsg0
- ξ;;)ξ「ブーン…。助けにきてくれるの?
私、こんなに酷い女なのに…。」
( ;ω;)「ツンは…ツンは何も悪くないお!
気づかなかったブーンが悪いんだお。 一体どこにいるんだお?」
ξ;;)ξ「ブーン…。 ○○駅のすぐ近くのコンビニの上にあるマンション。
303号室にいるわ…。 ブーン…。怖いよぉ…。助けて…。」
( ;ω;)「まかせるお!!今すぐ行くから、信じて待っててくれお!!」
ξ;;)ξ「ごめんね…。ごめんね…。」
( ;ω;)「大丈夫だお!!じゃあ急ぐから一回切るけど、すぐ行くから待ってるんだお!」
ξ;;)ξ「うん…。ごめんねブーン…。」
- 37: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:21:22.97 ID:UrTSbEsg0
- ピッ。
電話を切る。
さぁ、全力で走ろう。
足が折れても、体力が尽きても。
○○駅なら3分もかからない。
僕は間違っていた。
失くしてなんかいなかった。
大切なモノ。
捨てられたと思ってた。
だけど、捨てさせたのは自分自身だった。
- 38: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:22:42.18 ID:UrTSbEsg0
- 僕は、なんて馬鹿だったんだろう。
そして、走りながらもう一つしなきゃいけないことがある。
きっと…今度こそ許してはもらえないだろう。
大切な友達。優しい上司。
本当に僕は恵まれている。
でも、たとえそれを失うことになっても、この大切なものだけは守らなければならない!
一度…自分が馬鹿だったせいで失いかけた。
もう二度と手放しはしない!!!!!
- 39: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:23:42.87 ID:UrTSbEsg0
- trrrr... trrrr...
やけに長く感じる呼び出し音。
早く出て欲しい。でも、出ないでほしい。
正反対の二つの感情が入り混じる。
しかし、それは当然いつまでも続く事ではない。
ガチャ。
「もしもし?」
〜どれが大切なモノ?・完〜
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