( 'A`)はアルバムを捲るようです

17: ◆IgPB3k.W/o [『Page:1 入学式』] :2007/07/16(月) 14:42:31.06 ID:I9YqKW7PO
『Page:1 入学式』

SIDE BY ( 'A`)


ツンが持ってきたアルバム。その最初のページには……




18: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:44:13.29 ID:I9YqKW7PO
照れてカメラに目線を送れないでいるツン。カメラマンを笑わせようとするブーン。


その二人をあきれ顔で見つめるショボン、渡辺、俺の三人

端っこではジョルジュと明るく活発そうな女の子が一緒に腕を振ってる


( '∀`)「いきなり笑わせてくれるぜw」

ξ;゚ー゚)ξ「本当ねw」

(; ゚∀゚)「おいおいwww皆がやるっていうから俺はやったんだぜ」

あの時俺達は



19: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:45:19.44 ID:I9YqKW7PO


――VIP中学入学式――
季節は春。俺達はめでたくVIP中学に進学した。仲良く7人でだ

いつまでコイツ等と一緒なんだよ
俺はそう毒づきながらも
恐らくこの中の誰より喜んでたと思う


写真屋「はぁーい、じゃあ皆ここに集まって」

( ^ω^)「ドクオ!!写真撮影だおw」

( 'A`)「んだよ、まんどくせ」

あの頃から変わってないな、俺は……



20: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:46:47.03 ID:I9YqKW7PO

(*゚∀゚)「うっひゃっひゃっww
早く動きな、このノロマがwww」

(; 'A`)「急かすなよツー。別に写真屋は逃げないだろ」

( ^ω^)「みんな!!ブーンしてとるお!!」

(´・ω・`)「死ね」

ξ゚听)ξ「氏ねじゃなく死ね」

( ω)「……正直スマンカッタ」

( 'A`)「……おい、ジョルジュ。お前あのポーズやれよ」

(; ゚∀゚)「やだよw俺一人じゃんw」

(*゚∀゚)「ウチ等もやってやるよw」

(; ゚∀゚)「……しゃーねーなぁ」



23: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:47:50.55 ID:I9YqKW7PO

写真屋「はぁーい、じゃあ撮るよ。一枚目はじっとしててね。」


  『パシャッ』


写真屋「じゃあ次はポーズをとって良いからね」


( 'A`)「ジョルジュ逝け」

( ゚∀゚)「イエッサーwww」

( ゚∀゚)ο彡゜「オッパイ!!オッパイ!!」

(*゚∀゚)ο彡゜「オッパイ!!オッパイ!!」

( ^ω^)m9「プギャーwwwアイツ等なにしてんだおwww」

   『パシャッ』


その写真のバックには俺達の入学に合わせたかのように咲き誇る満開の垂れ桜が写っていた


俺達を歓迎してくれてるかのように、、、



24: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:48:51.19 ID:I9YqKW7PO

――――――――――――
(´・ω・`)「綺麗な桜だね」
ショボンは感慨深く呟いた
( 'A`)「本当だな」

ずっと7人でいたあの日々

もうあの日々は帰らない

从*'ー'从「ツーちゃん、楽しそうだね」


ξ゚ー゚)ξ「そうねwこんなに笑ってw」

みんなそれぞれに思う事があるのだろう



25: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:51:22.41 ID:I9YqKW7PO
( ゚∀゚)「……さて、次に行くか……」

ジョルジュの手がページを捲ろうとするのを俺が慌てて止める

もう一度この写真を自分の目に焼き付けたかった


不意に、写真の中のツーがウインクしたように見えた

( 'A`)(……なわけ無いか)



26: ◆IgPB3k.W/o [Page:1 入学式] :2007/07/16(月) 14:52:29.72 ID:I9YqKW7PO


一枚捲るごとに甦るであろう幼き日の思い出が
心地よくもあり恐ろしくもある。



( 'A`)(ツー、あの日お前は、俺達になにを言いたかったのか。今更だけどわかった気がするんだ)



さぁ、次のページを捲ろう。
淡い思い出と未熟だった自分等への反省を噛み締めながら……


Page:1 入学式 終了



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