(´・ω・`)の正しい日本語講座

29: ◆lPNf2uTPzw :2007/07/29(日) 02:54:48.20 ID:U/iBvP+NO
〜一休み〜

( ^ω^)「梅こぶ茶うめぇwww」

(´・ω・`)「ところでブーン、君はこれを見たらどう思う?」

「全然美味しい」

( ^ω^)「うーん、僕は特に何も感じませんお」

(´・ω・`)「そうか……僕は少し違和感を感じるね」

( ^ω^)「ハム、ハフハフ、ハフッ!
水無月うめぇwwww」

(´・ω・`)「この《全然》という言葉、今や若者を中心に流行してるよね。
僕達の世代が彼らくらいの年齢だった時は、《全然》の後には否定を表す言葉しか使えない、というのが一般的だった」

( ^ω^)「モグモグ……じゃあ今の、肯定を表す使い方は間違いかってことかお?」

(´・ω・`)「いや、そうとは言い切れない」

( ^ω^)「お?」



31: ◆lPNf2uTPzw :2007/07/29(日) 02:56:11.10 ID:U/iBvP+NO
(´・ω・`)「かの文豪、夏目漱石もこのような表現を用いていたことがわかっているんだ」

( ^ω^)「じゃあ正しいのかお?」

(´・ω・`)「わからない」

( ^ω^)「へ?」

(´・ω・`)「いいかいブーン、言葉というものは日々進化している。
時代時代で言葉の意味、使い方もまた、移り変わっていくんだよ」

( ^ω^)「じゃあ、《全然》は今、進化中ってことかお」

(´・ω・`)「そういうことになるかな。
言葉における絶対のルール、それは“広まったもん勝ち”
間違いであっても、広まったら正しくなる場合もあるのさ、それが言葉の怖い所であり、面白い所でもある」

( ^ω^)「例えば?」

(´・ω・`)「《片腹痛い》、という言葉があるよね?」

( ^ω^)「ちゃんちゃらおかしいって意味の言葉かお?」

(´・ω・`)「そうだ、意味は同じ、だが実は《片腹痛い》という言葉は《傍ら痛い》の“傍ら”を“かたはら”と読み間違えたことから生まれた」

( ^ω^)「今は片腹痛いで大丈夫だお、辞書にも載ってたお」

(´・ω・`)「そう、言葉は進化するからね。
言葉に絶対はない、肝に銘じておくように」



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