( ^ω^)ブーンはUと戦うようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:32:54.16 ID:h8qehcdb0
AM6:00。
カーテンから覗く日の光で僕は目を覚ました。
シーツは寝汗びっしょりとなっており、パジャマも汗を吸って重い。

特にここ数日は夜も真夏日が続き、寝汗はより一層のものとなっていた。

(;^ω^)「暑いお……」

僕の家にクーラーはない。

暑がりなのだがクーラーの人工的に作られた涼しさは僕の身体にはどうも合わないのだ。
だから寝るときはいつも氷枕を使っている。

僕はベットからと飛び起き、ふにゃふにゃになった氷枕を持って冷蔵庫へ向かう。
そして氷枕を冷凍庫に戻すと共に冷蔵庫からキンキンに冷えたペットボトルのお茶を一気飲みする。

( ^ω^)「ハムッ!ハフハフ、ハフッ!!」

まるで肉に飢えた猛獣のようにお茶を流し込む。我ながら気持ち悪いと思いつつも止められない。
この喉を過ぎる冷たい感触はたまらないのだ。途中に何か異物を飲み込んだ気がしたが特に気にはしなかった。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:34:44.62 ID:h8qehcdb0
1ℓ近く飲んで、僕はようやく落ち着いた。
すっきりした顔でお茶を冷蔵庫へ戻す。

そして朝御飯の準備の為に冷蔵庫を離れようとした瞬間、

(; ゚ω゚)「おおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

僕の下腹部に激痛が走った。

〜お茶を飲むという日常よくある光景。ここから僕とUとの壮絶な戦いが始まった〜


〜( ^ω^)ブーンはUと戦うようです〜

〜第1章〜ブーンとUとの出会い〜



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:36:52.44 ID:h8qehcdb0
(; ゚ω゚)「い、痛いお…さ、さすがに飲みすぎたかお…」
さっきのとはまた違った汗が僕の身体を襲う。僅かながら顔色も悪くなってきている気がした。

トイレは何故か先ほど寝ていた寝室の奥にある。普段は寝るときにすぐ行けて便利だなと思っていたが、
今回はその事が憎くてたまらなかった。

なんとかトイレに向かおうとするが僕のアナルからはアレがこんにちはしていた。
無闇やたらに動くときっと床に…これ以上想像はしたくない。

今までそこそこ人生を生きて来たがこの時ほどトイレの距離を長く感じたことは無いだろう。
焦ってはいけない。しかし急いでもいけない。
僕の外肛門括約筋とUとの戦い。今はなんとかふんばっているがUの勢いは予想以上であり
今にも外の世界へとはじけ飛びそうだった。

(; ゚ω゚)「あ、あと少し…」

寝室を過ぎ、トイレはもう目の前だ。しかしもう限界だ。
Uの容赦ない攻撃が外交門括約筋を襲う。少しでも力を抜いたら…でもまあ、掃除すればいいかな…

僕は苦痛からの解放と、目的の達成との間でもがき苦しんでいた。

そして、ドアノブの手を掛けようとした瞬間…僕の身体に異変が起こった。



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:38:14.82 ID:h8qehcdb0
(; ゚ω゚)「……お?」
なんと、先ほどまで暴れ続けてきたUが撤退を始めたのだ。
下腹部の痛みがみるみる内に治まっていく。まるで先ほどまでの戦いが嘘だったかのように。

そうだ。僕はは勝ったのだ。

(; ゚ω゚)「ふっ、ふはははははは!」

勝ったのだ。僕はUに。
一時期はまさに崩壊寸前とまで言われた僕のアナルは見事に立て直したのだ。
伊達にアナル界の池上と呼ばれて無いな…。と変な所で自分を褒めた。


有頂天になってる僕に待ったを掛けたのは時計であった。
( ^ω^)「…お?」

時計は7時半を指そうかとしていた。そうか…かなりの時間Uと戦って…
って7時半??????

( ^ω^)「まずいお!今日は9時から大事な会議があったんだお!」

僕の家から会社までは大体1時間はかかる。しかも僕は平社員で今回は大事なプロジェクトについての説明がある。
始まるのが9時なんであって、その30分前は来て準備をしなきゃとても間に合わない。



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:39:32.82 ID:h8qehcdb0
( ^ω^)「急ぐお!!!」

僕は慌ててスーツに着替え、朝飯は適当に食パンを流し込む。
大事な会議なんだから髭もそって置くべきなんだろうがそんな暇ある訳ない。

バン!と思いっきり玄関のドアを開ける。時計は7時35分を指していた。
よし、なんとか早めに会社に着けそうだ。準備時間が短いかもしれないが急げばどうって事はないだろう。」

───もし、神様がリプレイをさせてくれると言ったなら、僕は間違いなくこの時間に戻りたいと言っただろう。
もし、この時に戻れれば台所の横の戸棚から胃薬を飲んでいただろう。たとえそれが遅刻につながったとしても。───

ねぇ、神様。どうして僕はあの時に気付けなかったんだろう??


───Uが撤退したわけじゃないと。───

〜第1章〜ブーンとUとの出会い  完



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