( ^ω^)ブーンはUと戦うようです

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:40:40.62 ID:h8qehcdb0
AM7:40
まだ8時前というのに気温は30℃を超え、地球温暖化は確実にやって来ているなと思いながら僕は駅への道をひたすら走っていた。
普段ならイライラしてしまう所だがこの時の僕は違った。

( ^ω^)「〜〜〜♪〜〜♪♪〜♪」

朝の激闘を終えて僕は余裕だった。あれだけの戦いの後なのに何故か身体は軽く感じる。
やはり早起きは三文の得ということわざは本当なのだろう。

本当は会議で仕方なく早く起きただけなのだが、物事が上手く行くときというものはあらゆるものが
ポジティブに見えるものだ。今なら空を飛べる気だってする。

周りの景色も随分違って感じる。小鳥は歌いながら僕を待っていてくれて、そこらへんに生えてる
小さな木々も無償で酸素を供給してくれて。ああ!生きてるって素晴らしい!!!

僕はこれから何の狂いもない人生を歩む。途中で少し挫折したって最後はきっと幸せになれる。
そう信じていた。

───そう、あいつさえ表れなければ───


〜( ^ω^)ブーンはUと戦うようです〜第2章〜Uの反撃〜



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:42:21.87 ID:h8qehcdb0
( ^ω^)(なんとかショボン部長に怒られなくて済むお)
駅のホームで電車を待ちながら僕はほっと胸をなで下ろした。

僕の家の近くにあるこのT駅はここ最近町の開発が行われてて
今では立派な都市と呼べる程の規模に大きくなっていった。
僕がこの町にやって来たのは10年ほど前だが、その時は緑が残っており
少し歩けば山が見えたほどだった。
昔のような町が好きだったが今のこの町もまあ便利で悪くないかなと思う。

それ故に電車は非常に混むのだ。しかもこの駅から急に。
隣の駅から行こうかと思うが歩くには遠すぎる距離で自転車は駐輪料金が掛かってしまう。

ま、要するに電車は混むのだ。身動き取れないくらいに。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:44:32.18 ID:h8qehcdb0
数分後、電車がやってきた。僕は床に置いた鞄を手に取り抱える。

( ^ω^)「朝は変な事があったけど頑張るお!」
思わず声を出してしまった。周りからは冷たい目線。
しまったと思いつつ電車に乗り込む。満員電車なので後ろから押される。
そして前からは降りようとした人か分からないが誰かの鞄が下腹部に思いっきりドン!っと当たる。


ζ(゚听*ζ「あっ…ごめんなさい…」
そこには制服を着たくるくる髪の可愛らしい女の子が申し訳なさそうにこちらを見ていた。

( ^ω^)(女子高生ktkr!)
僕は思わずにやけてしまった。うれしいハプニングである。やっぱり今日はいい日だ。

( ^ω^)「いや…大丈夫だお。大丈……」


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14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:46:58.18 ID:h8qehcdb0
〜ここはブーンの大腸の中〜

UNKO「くそう…あの野郎…」
UNKOの奴がイラついた目で肛門の方を見る。

手にしてるのはアルファベットU。
本来はAから使いこなさなきゃいけない代物だがUNKOには何故か初めからUが使えた。
とは言ってもこれは最近拾った。上から流れてきたのだ。

UNKO「どうすればいいんだ…」
肛門の防御力は凄まじかった。どうやら脳みそという物が肛門の開閉を司っているらしい。
脳みその許可が下りなければ門を開けてくれないのだ。

脳みそに直談判したいがあいにくこの大腸と呼ばれる場所から出る方法も分からない。
もし出れたとしても自分の身勝手な願いを聞き入れてくれるはずも無いだろう。

ちょっと前に大量の緑色の水が流れてきた。その勢いはすさまじく肛門も一時期はたじろいだ。
俺はその流れに乗り身体半分外に飛び出すことが出来た。外の光は眩しく、しかし心地良いものだった。

あともう少しで外に出られる!!!!という所で水分は大腸の隙間からわずかだが吸い込まれてしまい、
それで肛門が持ち直してしまったのだ。



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:48:42.44 ID:h8qehcdb0
仕方なく俺は肛門から離れおとなしく…するフリをしている。
緑色の水は量は少なくなったがまだ大分残っている。しかし、攻めきるには何かが足りない。

何か…何かきっかけがあれば…この大腸を根底から揺るがす出来事が…



と、その瞬間大腸に衝撃が走った。どうやら何かがぶつかったようだ。

UNKO〜「おわ!!!!!!」
衝撃で吹っ飛ばされるUNKO。しかしそれと同時に笑みがこぼれる。

UNKO〜「待っていたんだ!俺はこの好機を!!!!」

俺は負けない─―
──絶対にここから、大腸から脱出してやる。――






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17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:52:55.80 ID:h8qehcdb0
(; ゚ω゚)「ふおおおおおおお!!!!!!」 

蘇る悪夢。普段ならなんて事のない…いや、むしろ嬉しい出来事が今日の僕には最悪の出来事だった。
僕にはそんなつもりは無いのだが形としては女子高生を鬼の形相で睨む事になった。

ζ(゚听*ζ「ごめんなさい…ごめんなさい…」
少女の目からはわずかだが光るものが。きっと僕が睨んでいると思ってるのだろう。

(; ゚ω゚)「そ、そんなふおおおおおおお!!!!!!!」
否定してあげたいのだが言葉にならない。Uの奴が暴れまくってるからだ。

ζ(゚听*ζ「だ、大丈夫ですか…ふぇぇ…」
ますます泣きそうになってしまった少女。それも可愛いななんて思える程、この時の僕に余裕は無かった。
少女は僕の身体に近づき下腹部を触ろうと近づ…

(; ゚ω゚)「触るなぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!」 
思わず僕は叫ぶ。

(; ゚ω゚)(触るな。触らないでくれ。君が僕を心配すればするほど時の可逆性によって
僕は「人間失格」になってしまうんだよ。)

…どうやらこの時、僕の理性は崩壊してしまったようだ。

ζ(;凵G*ζ「ヒック…本当にごめんなさい…」
ついに泣き出してしまった少女。しかし僕にはそんなの関係ない。
崩壊した僕の理性を止めるものなど何もない。むしろ更に拍車を掛ける出来事が僕を襲った。



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:56:46.86 ID:h8qehcdb0

電車が揺れる。慣性の法則によって周りは傾き、それに伴って少女の身体は僕へと傾く。
しかし満員電車の空間は有限だ。どこかで誰かと誰かが必ずぶつかる。
そう、この時は僕と少女の身体である。

ぐにゅ

と少女の胸が僕の下腹部にあた…

(; ゚ω゚)「触るなって言ってんだろうがこのクソアマがぁぁぁああああああああああ!!!!!!」
今日一番の叫び声。先ほどは小さく喋ったつもりだが今回は間違いなく周りに聞こえてる。
何か言ってる声が聞こえたような気がするが…思い出すのはやめておこう…

ζ(;凵G*ζ「ごめんなさい!電車が揺れちゃって!」
少女は完全に怯えており、ただひたすら謝るばかりであった。

(; ゚ω゚)(くっ…左手の邪気眼が…時の可逆性を超えて蘇ってきたぁぁぁぁ!!!!!ロリコンは世界を救うぅぅぅぅ!!!)

…誰かこの時の僕を止めてくれ。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 01:59:53.90 ID:h8qehcdb0
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先ほどの衝撃で大腸に混乱が走っている。普段ならなんて事…そう、なんてこと無いんだ。
しかし緑の水のおかげで今回は絶対に勝てる!

UNKO「おりゃぁあぁ!!!!!!!!」

上に優雅に、下に重く、右に素早く、左に力強く。
全く無駄の無い動きで俺はアルファベットUを使って肛門…いや外肛門括約筋を的確に攻めていく。
肛門の方はと言うと先ほどの衝撃により思ったように防御できない状態だ。

いける。どう考えても俺が押している。

いつもには無い手ごたえを俺は確かに感じていた。

UNKO「どうやら、ここまでのようだな。」



俺はアルファベットUを高々と抱え、そして肛門に突き刺した。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:02:54.17 ID:h8qehcdb0

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(; ゚ω゚)「ふおっ!」
肛門に感じる痛み。いや、今までももちろん痛みは感じていたのだが、今回は何か違った。
そう、何か鋭利なもので刺されたような痛み。

そうか、切れ痔だ。

今までどんな攻撃にも耐えてきた。カンチョー、ケツバット、そしてksm…あらゆる攻撃だって
僕のアナルは耐えてきた。だからこそ僕はアナル界の池上と呼ばれていたんだ。
ディフェンスには定評があると自負してもいた。
朝だってそうだ。僕はその防御力をもってしてUの攻撃を防いできた。

だが、僕は考える。理性の破壊された脳で。

(; ゚ω゚)(や、奴はまだ本調子で無かったのは…?)

「ふおおっ!」

再び感じる痛み。間違いない、今回の奴は今までのそれとは何かが違う。そして今奴は本気を出している!

(; ゚ω゚)「や!やめてくr」

その言葉が終わる前に僕の肛門に戦慄が走った───────

〜第2章〜Uの反撃〜 完



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