('A`)ドクオが宇宙を駆け抜けるようです

16: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:09:12.47 ID:c95FO1Uv0
  
第07話 ハロー、ブーン

( ^ω^)「おいすー」

(;'A`)「あ?」


休憩室でくつろいでいたドクオに、突然変な男が話しかけてきた。


( ^ω^)「今日、配属されたブーン軍曹だお」

(;'A`)「え? 俺の部隊か?」

( ^ω^)「ドクオ大尉の部隊に配属しろと言われましたお」

('A`)「おぉ……そうか」

(`・ω・´)「急な話ですまんな」

('A`)「中佐……」


ブーンの後ろから、シャキンとショボンが顔を出した。



17: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:09:57.70 ID:c95FO1Uv0
  
(`・ω・´)「そんなに嫌な顔をするな」

('A`)「……いえ」


自分で意識したつもりではないのだが、ドクオの顔に表れていたらしい。


(`・ω・´)「将軍の戦死は聞いたな」

('A`)「聞きましたよ。勝てますかね?」

(`・ω・´)「勝たねばならんさ」

( ^ω^)「その為に僕が来たんだお」

('A`)「お……お前、実戦は経験しているのか?」

( ^ω^)「訓練終わったばかりで、さっき配属されたお」

(´・ω・`)「ド新人ですね」

(;'A`)(役に立ちそうにねぇなぁ)

(´・ω・`)「そう思わずに」

(;'A`)「人の心を読むな!!」


響いたドクオの声は通路にも漏れて、ヤツを呼んだ。



18: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:12:00.67 ID:c95FO1Uv0
  
( ゚∀゚)「へ〜い♪ 今度こそ勝ってやるもんね!」

(;'A`)「またお前か。バカの一つ覚えみたいに……」

( ゚∀゚)「なんだとぅ!?」

(`・ω・´)「そこまでだ」


シャキンがため息を吐きながら、ジョルジュの前を横切る。


(´・ω・`)「それで、シャキン艦長がわざわざ来た理由はなんです?」

(`・ω・´)「私がココに来てはダメかね?」

(´・ω・`)「いえ……そう言うつもりではないんですが」

(`・ω・´)「私だって休みたいさ」


シャキンは設置されているソファーに座る。

それと一緒にショボン、ジョルジュも座ったから、
自分のテリトリーを侵害されたドクオは不機嫌だ。



19: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:12:36.09 ID:c95FO1Uv0
  
(´・ω・`)「艦隊はいつ出発するんです?」

(`・ω・´)「すぐに出る。将軍がやられて、これ以上時間を取ると士気に関わる」

( ゚∀゚)「最終決戦か……」

('A`)「どうした? ビビッてんのか?」

( ゚∀゚)「んなわけないだろ。でもさ……」

('A`)「あん?」


ジョルジュはチラリとドクオを見ると、立ち上がった。


( ^ω^)「トイレかお?」

( ゚∀゚)「おう! お前も来るか!?」

( ^ω^)「さっき出してきたお」

( ゚∀゚)「そうか。じゃあ、失礼しますよっと」


ジョルジュはヒョイと飛んで、休憩室を出た。



20: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:13:54.19 ID:c95FO1Uv0
  
('A`)「何だったんだ……? アイツ……」

(´・ω・`)「……ライバルだって……ことでしょう?」

('A`)「?……どういう意味だ?」

(´・ω・`)「好きなんですよ」

('A`)「は?」


ショボンの言っている意味が、ドクオには理解できなかった。



21: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:14:56.38 ID:c95FO1Uv0
  
シャキンは薄々と感じているようで、微笑を見せる。
ブーンは訳が分からず、


( ゜ω゜)「ゲイ?」

(;'A`)「あ!?」


と呟いていた。


( ゚∀゚)「…………」


ジョルジュは1人通路歩きながら、


( ゚∀゚)「死ぬなよな……ドクオ」


誰も聞いてはいない言葉が、少しだけ通路に流れた。

第07話 ハロー、ブーン 終



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