('A`)ドクオが宇宙を駆け抜けるようです

59: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:55:07.90 ID:c95FO1Uv0
  
第11話 戦士達の想いよ……

( ゚∀゚)「うぉおおおおお!!!」


ジョルジュは敵モビルスーツの攻撃を縦横無尽に避けながら、サーベルを振る。


敵「早っ! ギャアアア!」

( ゚∀゚)「悪いな……今回ばかりは、ドクオに良い格好させられないんだよ!!」


切り裂かれたモビルスーツの爆発を背に、ジョルジュはまたスラスターを吹かせた。



( ^ω^)「お!? おぉ!?」

一方で上から、下から来る攻撃を避けるのが精一杯のブーン。

(´・ω・`)「クゥ!」

ショボンは反撃をしながら、ブーンを助けるようにした。



60: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:55:54.08 ID:c95FO1Uv0
  
(;^ω^)「た、助かるお!」

(´・ω・`)「後ろです! 軍曹!」

(;゜ω゜)「おおぉぉぉ!!」


気を抜いたブーンの背中に、ザクがヒートホークを構えて迫る。


('A`)「ハァアア!」


そのザクを後ろから撃ち抜いたのがドクオだ。


(´・ω・`)「流石!」

(;'A`)「気を抜くなよ、ブーン。こんな状況じゃ、もうサポートは無理だ!」

(;^ω^)「りょ、了解しているお!」


そう言うドクオ達の目の前には、数え切れないほどの敵モビルスーツが飛び回っていた。
味方機も、それと同じぐらいいる事は分かっている。

だが、個人が受ける恐怖はとてつもない。



61: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 00:59:00.24 ID:c95FO1Uv0
  
(`・ω・´)「メガ粒子砲! 撃てぇ――――!!!」


フレンドリーの砲台からビームが放たれ、その光線が敵戦艦に直撃した。


(*゚ー゚)「敵艦の撃沈を確認!」

(`・ω・´)「我が隊の被害状況、知らせ!」

(*゚ー゚)「第4大隊の消耗は20%! 第2大隊の消耗は30%を超えました!」

(;`・ω・´)「クッ! 敵の損害は分かるか!?」

(*゚ー゚)「そ、そこまでは……」

川 ゚ -゚)「か、艦長! 敵の砲撃、直撃コース!!」

(`・ω・´)「回避だ―――!!」

川 ゚ -゚)「間に合わない!」


敵からのビーム砲が右舷メガ粒子砲台に直撃して、爆発した。



63: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 01:02:26.88 ID:c95FO1Uv0
  
(`・ω・´)「グゥウウウ!」

(*゚ー゚)「右舷、損傷! メガ粒子砲台、機能しません!」

川 ゚ -゚)「右舷メインスラスターにも被害! 出力10%低下!」


艦を大きく揺らす衝撃を感じながら、しぃとクーが被害報告を叫ぶ。


(`・ω・´)「まだやれる! 消化班は火災ブロックへ!
      メカマンは破損した装甲の応急処置を!」

川 ゚ -゚)「しかし、艦長! 我が艦は旗艦! これ以上前線に出て、やられるわけには!!」

(`・ω・´)「モビルスーツ隊が出ているうちは、退くわけにはいかん!」

川 ゚ -゚)「艦長! 独断で動くのはやめてください! ここは退くべきです!」

(`・ω・´)「だったら、君は降りても構わん!」

川 ゚ -゚)「か、艦長……」


クーは周りを見渡す。
しぃも他のクルー達も、退く気は無い。と言った瞳をクーに見せ付ける。



64: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 01:05:16.99 ID:c95FO1Uv0
  
(`・ω・´)「ドクオ大尉やジョルジュ大尉を見捨てるわけにはいかん!
     艦の名前にも傷かつく!」

川 ゚ -゚)「分かりました……ここは、第2大隊と合流し、艦隊の再編成を!」

(`・ω・´)「了解だ! 信号弾!」


『パゥ!』と、フレンドリーから放たれたミサイルが、青い光りを宙域に放った。
この光りが、艦隊合流のサインなのだ。


( ゚∀゚)「艦隊合流か……全員聞こえるな!? 艦隊が動く! 護るんだ。俺達で!」

連邦兵「おおう!!」


ジョルジュはビームライフルのエネルギー残量を見た。
激しく動いたせいか、もう少ない。推進剤も尽きそうだ。
だが、退くわけにはいかなかった。

皆が戦っている。

その気持ちがジョルジュの体を奮起させる。



65: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 01:08:31.89 ID:c95FO1Uv0
  
( ゚∀゚)「うおおおお! 当たれぇ――――!!」


ジョルジュは敵モビルスーツの編隊に向けてライフルを撃った。
そのビームは敵を貫いたようで、閃光が煌いた。


( ゚∀゚)「1機! さぁ、次!」


ジョルジュはライフルを捨てて、ビームサーベルを持った。
残りのエネルギーはコッチに使うつもりだ。

迎え撃った敵モビルスーツを、ジョルジュは腰から真っ二つに切り裂いて、爆発から離脱する。

だが、敵も間抜けではない。

リック・ドムのバズーカ砲が、ジョルジュ機のランドセルに直撃した。



67: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 01:11:46.51 ID:c95FO1Uv0
  
その衝撃がコックピット内をも破壊し、無数の破片がジョルジュの体に突き刺さる。


( ゚∀゚)「へへ……へへへ……」


真っ赤に染まった視界で、宇宙を見ながら、ジョルジュは笑った。


( ゚∀゚)「チク……ショオ……ここで、リタイア……か」


朦朧とする意識の中でジョルジュが見たのは、銃口をコチラに向けたザクだった。

『ドドドドド!』

マシンガンの弾がジョルジュを撃ち抜く。


( ゚∀゚)(ドクオ、後は任せた)


自分が死んだという、誇示するような閃光が宇宙を走った。

第11話 戦士達の想いよ…… 終



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