( ^ω^)ブーンはジョジョ信者のようです
- 339: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:15:29.28 ID:arZ1/RgV0
(;^ω^)「そーいや、朝飯食って無かったお」
校門から出て、ブーンは腹の空っぽ具合をひしひしと感じ始めた。
( ^ω^)「イタリア料理店でも探すかお…」
フラフラと道を歩いていくブーンの後ろ姿を、眼光鋭く見つめる人影が有った。
ブーンとしばらく距離が空くと、人影はひたひたとそれについていく。
( ^ω^)「…」
ピタリ、とブーンの足が止まった。そして振り返り、思い切り息を吸う。
( ゚ω゚)「…杉浦ロマネスク教頭! きさま! 見ているなッ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
( ФωФ)「!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 343: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:18:38.83 ID:arZ1/RgV0
( ФωФ) ズ ォ オ オ
( ゚ω゚)「なかなかするどい殺気をしているな…ひとつ名乗っておきな……………このブーンに殺される前にな……………」
( ФωФ)「杉浦ロマネスク…教頭だ。君は?」
( ^ω^)「…ドクオを襲ったのは教頭かお?」
(# ФωФ)「質問を質問で返すなあーっ!! わたしは『名前』はと聞いているんだッ!」
( ;ω;)「ヒィィィィィィィィィィ!! ホライゾン………ほっ ほっ ホライゾン〜!」
( ФωФ)「………ホライゾン……………ん〜〜〜〜〜。美しい名をつけてもらってるじゃあないか。気に入ったよ」
( ;ω;)「ア…ああ、あ」
( ФωФ)「ホライゾンさん。ひとつちょっとお願いがあるんだ」
(;^ω^)「お?」
( ФωФ)「だからね…わたしとチョッとしたつまらない賭けをしてくれませんか? あなたが勝ったら無料で教えますよ、犯人」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 348: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:22:16.57 ID:arZ1/RgV0
からん、と乾いた鈴の音が響く。
それが客の来た合図だと知っているショボンは、顔を挙げていつものように呟く。
(´・ω・`)「やぁ、バーボンハウスへ…珍しいね、この時間にブーン君が来るなんて。学校は?」
( ^ω^)「いやー、ちょっと停学中ですお」
( ФωФ)「…良い店ですね。カフェ・ドゥ・マゴ並に気に入りましたよ」
(´・ω・`)「そちらの方は?」
( ФωФ)「ロマネスク……名のらせていただこう杉浦…」
( ФωФ)「ロマネスク」
バ ン
(´・ω・`)「メルシーボークー。自己紹介恐縮のいたり………」
( ^ω^)「それじゃマスター、席を借りるお」
- 352: 酉付けるわ ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 00:26:30.88 ID:arZ1/RgV0
- そうは言ったものの、小さな店内にはカウンターとテーブル一つしかない。
二人は備え付けのテーブルに着き、睨み合う。
( ^ω^)「ドクオを襲ったのはお前かお?」
( ФωФ)「ちがいます」
( ^ω^)「誰がやったんだお?」
( ФωФ)「それはいえません」
( ^ω^)「学校関係者かお?」
( ФωФ)「そうかも…………」
( ^ω^)「犯人を、本当に知っているのかお?」
( ФωФ)「そうです」
- 355: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 00:28:13.33 ID:arZ1/RgV0
- ( ^ω^)「ソニー高田先生かお?」
( ФωФ)「ちがいます」
( ^ω^)「モナー先生かお?」
( ФωФ)「ちがいます」
( ^ω^)「誰だお?」
( ФωФ)「言う必要はありません」
( ^ω^)「残りの教員の数は10〜20人ほどらしいが、そうか?」
( ФωФ)「言う必要はありません」
( ^ω^)「『言えない』という答えが多いな」
( ФωФ)「ウソをついてもかまわないのですよ。しかし私は犯人のようにウソをついたりだましたりしないですから」
(´・ω・`)「…………………………フン」
( ФωФ)「………………………………」 ピク
( ^ω^)「つまりこういうことか? 『僕はおまえを倒さないかぎり犯人を見つけられない………』
( ФωФ)「Exactry(そのとおりでございます)」
- 357: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:32:02.80 ID:arZ1/RgV0
- ( ^ω^)「勝負の方法は、どうするんだお?」
( ФωФ)「ポーカーや表面張力勝負を考えましたが…やはりここはジョジョ好きとしては、クイズ対決を希望したい」
( ^ω^)「分かったお…お互いに出し合って、答えられない方の負け…でおk?」
( ФωФ)「構いません、一応ですが答えの成否の判定員が必要となりますが…」
(´・ω・`)「僕がやろう。ここには原作もあるし、何より僕自身大抵の問題は分かる」
いつの間にかショボンがテーブルの側に立っていた。
トレイに載せた二つの水入りグラスを配り、まるで立会人かのような風格を見せている。
( ФωФ)「グッド」
( ^ω^)「それでは…」
( ФωФ)「おっとその前に…魂を掛ける訳では無いですが、もし君が負けた場合は…事件を嗅ぎ回す事をやめてもらいたい」
( ^ω^)「…いいですお。じゃ、行きますお」
( ФωФ)「カモォ〜〜ン、ポルポルくぅ〜〜ん」
- 359: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:36:22.01 ID:arZ1/RgV0
( ^ω^)「35巻 185ページのサブタイt――――」
( ФωФ)「岸辺露伴の冒険 そのA」
(´・ω・`)「…正解だ」
(;^ω^)「…」
- 364: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:39:52.52 ID:arZ1/RgV0
- ( ФωФ)「では、ソフト・マシーンの精密動作性は?」
( ^ω^)「D」
( ФωФ)「グッド」
(´・ω・`)「正解」
( ^ω^)「ソルベは何分割に輪切りにされた?」
( ФωФ)「36」
(´・ω・`)「正解だ」
( ФωФ)「ストーンオーシャン 2巻 56ページ 2コマ目の台詞は?」
(;^ω^)「……『おまえに面会者だ 起立しろ 手錠をかける』」
( ФωФ)「グッド」
(´・ω・`)「…正解だ」
( ^ω^)「ジョルノ・ジョバァーナは『何』よりギャング・スターに憧れるようになった?」
( ФωФ)「セリエAのスター選手」
(;^ω^)(こいつ…マジでやるお…)
- 371: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:47:23.37 ID:arZ1/RgV0
グラスの氷が、僅かに溶けた。
時計の短針は、数字の8を差している。
(´・ω・`)(もうかれこれ二時間以上か…凄いな)
幾度目かの水のお代わりをブーンは頼み、座りなおす。
(;^ω^)(ヤバいお…こちらの問題がことごとく即答される…!)
( ФωФ)「あなたも意外と粘りますね…では、次はこちらからの問題でしたよね?」
(;^ω^)「…そうだお」
( ФωФ)「ジョナサン・ジョースターの台詞『何をするだァ―――ッ』が修正されたのは第何刷目?」
(;^ω^)「…ぐうッ!」
(;^ω^)(65…いや67…? 68だったかお…?)
- 377: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:50:45.05 ID:arZ1/RgV0
( ФωФ)「GO AHEAD! Mr.BOON! 早くしたまえッ!」
(;゚ω゚)(わからないィィィィィィ答えがわからないいいいいい)
(´・ω・`)「あと五秒」
(;゚ω゚)「ろ、ろくじゅう……は、はち!」
( ФωФ)「…」
(´・ω・`)「…」
(;゚ω゚)「………」
- 381: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 00:58:38.79 ID:arZ1/RgV0
- (´・ω・`)「正解」
(;^ω^)「…ふうううううううううう」
( ФωФ)「ちなみに初版発行から16年目の修正でしたがね…次はあなたの番ですよ」
(;^ω^)(……こいつ)
(;^ω^)「『( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです』のスタンド『スティーブ・アルビニ』の本体名と能力の詳細を言え」
(;ФωФ)「……本体名……ドー、ナクス。能力は生物を…退化させるスタンド…!」
(´・ω・`)「正解」
( ^ω^)(…お? もしや、こいつ…!)
( ФωФ)「スティール・ボール・ラン第七巻にてフェルディナンド博士は人間以外で何を、何匹恐竜化させた?」
( ゚ω゚)「クーガー! 二匹!」
(;ФωФ)「…グッド」
(´・ω・`)「正解」
( ゚ω゚)「『ブーンが矢に差されたようです』の『ザ・グレイト・エスケープ』の本体名は?」
(;ФωФ)「・・・う、ぐおっ!」
- 387: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 01:13:47.62 ID:arZ1/RgV0
- (;ФωФ)「…」
( ゚ω゚)「GO AHEAD! Mr.SUGIURA! 早くしたまえッ!」
(;ФωФ)「ぐ、ぐううううううおおおお」
( ゚ω゚)(やはりコイツ…原作厨だお。しかもかなり重度。フヒヒヒヒ、そこまで行ってしまえばもはや他作品の情報は入りづらい…!)
(;ФωФ)「斉藤…斉藤詩尾本!」
(´・ω・`)「正解」
(;ФωФ)「ふう…ホワイト・アルバムの持続性は!?」
( ゚ω゚)「えいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
(;ФωФ)「…ちぃ」
(´・ω・`)「正解」
( ゚ω゚)「楽にしてやるお…『( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです』 第7話にてブーンが車を早くする為に指定した安価先と内容を答えるお!」
(;^ω^)(ち、ちなみにこれは決してセコくないお! ジョジョ信者なら知ってて、と、当然なんだお!)
(;ФωФ)「……う、う、う…うううううううううううう」
(´・ω・`)「あと五秒」
(;ФωФ)「ぐ…ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
- 397: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 01:28:12.50 ID:arZ1/RgV0
- 杉浦は糸の切れた人形のように、がくりと力が抜け、テーブルに倒れ込んでしまった。
(´・ω・`)「立ったまま気絶、とはいかなかったね」
(;^ω^)「ふいー。なかなか手ごわかったお」
(;ФωФ)「ち、畜生…」
( ゚ω゚)「さて、約束どおり犯人の名前を教えて貰うお」
(;ФωФ)「こうなったらテメーッ! ぶっ殺して…」
( ゚ω゚)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
- 417: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 01:55:50.34 ID:arZ1/RgV0
それから数十分後の、ブーンらが通うVIP高校。
( ・∀・)「…という訳で、この暴行事件には校長である私も大変遺憾に―――」
言葉から全く遺憾の意が汲み取れない口調で、体育館にて急遽行われた朝会は締めを迎えている。
荒巻は、その様子を険しい表情で見つめていた。ちなみにドクオは事情聴取という形で、警察官などと別室に居る。
/ ,' 3「…」
( ´∀`)「おや、どうしましたモナ。荒巻先生?」
/ ,' 3「いや、教頭の姿が見当たらないので…」
( ´∀`)「そういわれてみれば…まぁトイレにでも行っているのでは」
/ ,' 3「ふむぅ…」
- 419: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 01:58:30.65 ID:arZ1/RgV0
('A`)「じゃ、朝会に戻りますんで」
多目的室から出たドクオは室内の刑事達に一礼すると、体育館へと向かう廊下を歩き出した。
しかし時計が中に無かった為、いま朝会が終わったのかまだ続いているのかは分からない。
从 ゚∀从「もう朝会は終わったわよ。ドクオ君」
(;'A`)「! あ、先生…」
ドクオの心を見透かしたかのように不気味なほど穏やかな声が、後ろから掛けられた。
从 ゚∀从「それにしても大変だったわね…殴られた上に携帯電話まで取られるなんて…」
(;'A`)「ええ。あれはカーチャンに買って貰った大事な携帯で…早く取り返さないと」
- 421: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:00:18.13 ID:arZ1/RgV0
- 从 ゚∀从「アーーーハハハハハハーーーッ!!」
从 ゚∀从「いや……いいねえ〜〜〜〜! 君はマジにそうするだろうね!冗談とかハッタリじゃあないね。
いや、わかるんだ! 君は本当の事を言っている!
おれね……人が本当の事を言ってるかどうかわかるんだ。
いや まあ……ほぼ間違いないかな。顔の皮膚を見るとわかるんだ。『汗』とかでテカるだろ?
その感じで見分けるんだ………『汗の味』をなめればもっと 確実にわかるかな」
(;'A`)「………………あんた誰です?」
从 ゚∀从「杉浦ロマネスクがラッシュをブッ込まれて通学路にブッ倒れてた……あれじゃあ意識は戻らねえ……重体だ……」
从 ゚∀从「誰が『やった』のか! 調べてる……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(;'A`)「…」
从 ゚∀从「知ってるんだろ?」
(;'A`)「い、いや…俺は」
- 426: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:04:44.60 ID:arZ1/RgV0
ベ ロ ン ッ
从 ゚∀从「この味は! ………ウソをついてる『味』だぜ……ドクオ!」
(;'A`)「お、俺は本当にしらな―――」
- 428: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:07:02.56 ID:arZ1/RgV0
- 从 ゚∀从「なあ…ドクオよ。やった奴を教えろよ。おまえの『携帯』は残しといてやっている…誰がやったか教えてくれれば、返してやろう」
从 ゚∀从「代わりにそいつを退学処分にするからだ…さあ…そいつを退学にする事に協力しろ」
从 ゚∀从「携帯は返してやるよ………早く教えろよ」
(;'A`)「…」
从 ゚∀从「早く言えよォ〜〜〜〜〜ッ おまえら別に愛し合ってるわけじゃあねーんだろ? そいつの名を言えったらァ〜〜ッ!」
(;'A`)「そ…そいつの名前を教えれば…そいつを差し出せば…ほ…ほんとに…おれの『携帯』…は…返してくれるのか?」
ハア ハア ハア
从 ゚∀从「………………」
从 ゚∀从「ああ〜約束するよ〜〜〜〜ッそいつの『名前』と引き換えのギブ アンド テイクだ。言えよ…早く言え…」
ニタァーーーーッ
- 431: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:09:27.25 ID:arZ1/RgV0
('A`)「だが断る」
- 435: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:12:42.30 ID:arZ1/RgV0
- 从;゚∀从「ナニッ!!」
('A`)「このドクオが最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…」
从;゚∀从「ぐ…」
ξ゚听)ξ「ドクオ、よく言ったわ」
从;゚∀从「え?」
ド グ シ ャ ア ッ
从#゚∀从「プギャ!!??」
从#゚∀从 ブッ 「はぎっ!?」
从#゚∀从「? ? え?」
('A`)「え?」
バ ァ リ イ ィ ッ
ξ#゚听)ξ「ドラララアアァァーーーーッ!!!」
- 441: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 02:14:55.33 ID:arZ1/RgV0
ドゴ ドコ
ドゴ
ドゴ ドゴ
ドゴ
ドゴ
从 ゚∀从「プゲ!! どげっ?」
バ グ オ ー ー ー ー ン
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