( ^ω^)は18歳になったようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 00:58:21.14 ID:7/E2CeXQ0
ぷろろーぐ『解禁』




「開けろ、エロ本を売れ」

――漫☆画太郎著「ババアゾーン」より




( ω )「…………」

ずっと、時計を眺めていた。
帰宅してからずっと。夕飯を食う時も。風呂に入る時も。
神聖な儀式である自家発電の最中、そして達する瞬間さえ、時計を眺め続けた。

ずっと、この日を待ち続けてきた。
アレの存在を知ったあの日からずっとだ。
そして明日、ようやく禁が解かれる。
ボクは、それが待ち遠しくて堪らなかったんだ。



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 00:59:17.04 ID:7/E2CeXQ0



あと、三秒――――二秒――――



そして――――遂に時計の短針と長針が零で重なった。



( ω )「……来た」

体が小さく、小刻みに震えた。
体の奥底から湧き上がる、はちきれんばかりの衝動に震えた。
でも、それも仕方のない事だろう。待ちに待ったこの日が、遂に来たのだ。
今までいついかなる時もこの日の事を心の何処かで考えていたのだ。

今日は、ボクの誕生日。ボクも、ついに18歳。
これでもう、携帯に保存したエロ画像で自家発電なんて情けない真似とはサヨナラだ。
堂々と誰にも咎められる事無く本屋でエロ本を買える。
そして、携帯とは比べ物にならないサイズのエロスを堪能出来るのだ。

素晴らしい。
まるで、世界がボクに微笑んでいるようだ。
誰も僕を止める事など出来はしない。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 00:59:49.88 ID:7/E2CeXQ0
( ω )「……」

気付かぬ内に、ボクは右手で拳を作っていた。
いつの間に……いや、違う。
我が相棒も、エロ本という新たなる相手を待ち望んでいるのだ。
ならばやるべき事は一つ。
膨張しきった十代の逸物の様に、勢いよく立ち上がりながら拳を突き上げ、



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 01:00:11.11 ID:7/E2CeXQ0








(#゚ω゚)「STAND UP TO THE VICTORY!」









そしてボクはカーチャンに殴られた。


ぷろろーぐ「副題:夜中に叫ぶのは近所迷惑です」糸冬



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