( ^ω^)は18歳になったようです

12: 第二話 :2007/09/04(火) 01:04:10.28 ID:7/E2CeXQ0
第二話『親友』

翌日、ボクは再びVIPマーケットを訪れた。
当然エロ本を購入するのが目的だ。
だが、それより先にあの店員に謝らなければならない。
お店に迷惑をかけるなんて、エロ本を買える18歳の大人として恥ずべき行為を行ったのだから。

( ^ω^)「えっと……いたお」

(´・ω・`)「いらっしゃいませ……って、君は昨日の」

( ^ω^)「昨日はホントすいませんでしたお」

(´・ω・`)「反省しているのならいいんですよ。おっと、他のお客様が呼んでいますので」

失礼します。そう言い残して店員さんは客の声のする方へと消えていった。

( ^ω^)「いい人だったお」

今後は漫画本を買う時はこの店を利用する事にしよう。
ボクはそんな事を考えながら振り返り、昨日の事を思い出しながら足を進める。



14: 第二話 :2007/09/04(火) 01:05:25.91 ID:7/E2CeXQ0

( ^ω^)「何もせずに行っても、昨日の二の舞だお」

自我を失っての絶叫。
あれを繰り返してしまえば、今度は出入り禁止になってしまうかもしれない。
出来る事なら出入り禁止だけは避けたい。
町内の本屋だと、知り合いに出会う確率が高過ぎるのだ。
そんな事になったら「エロリスト」などという不名誉な渾名が付けられてしまう。
エロ本のジャンルによっては「エロリーマン」や「痴漢者トーマス」などと言う……
ああ、何て恐ろしい。そんな事になったらボクの人生は破滅だ。
ならば、どうすれば……

( ^ω^)「……お?」

(;゚∀゚)「くぅ……」

足を止めたボクの視線の先には、エロ本コーナーを窺う一人の男。
僅かに見える横顔はとても見知った顔。幼い頃からの親友であるジョルジョだった。
彼の体は小さく震え、その両拳は硬く握られている。
間違いない。彼はエロ本コーナーの瘴気に当てられてしまったのだ。
早く助けないと……彼も追い出されてしまうッ!



15: 第二話 :2007/09/04(火) 01:07:05.41 ID:7/E2CeXQ0

(;゚∀゚)「糞ッ……俺は……俺はよぉッ!」

( ^ω^)「ジョルジョ、このまま進んでも無駄死にするだけだお」

(;゚∀゚)「ぶ……ブーン!?何でここに……」

( ^ω^)「それより一度引くお」

(;゚∀゚)「それは出来んッ!逃げるような真似が出来るかよぉッ!」

(#^ω^)「ここはボクらみたいな素人が立ち入れる場所じゃないお!」

(;゚∀゚)「……チッ」


〜〜〜


……辛うじて近くの公園へと退避した僕らは、精神的疲労の余りその場にへたり込んでしまった。

(;^ω^)「……危なかったお」

(;゚∀゚)「……ああ」

本当に危なかった。まさに紙一重。
あと数秒遅かったらジョルジョは精神崩壊を起こしていた事だろう。



16: 第二話 :2007/09/04(火) 01:08:07.05 ID:7/E2CeXQ0

( ゚∀゚)「そういやよ、何でお前がここに?」

( ^ω^)「多分……いや、間違いなくジョルジョと同じ理由だお」

( ゚∀゚)「……なるほどな」

僕の言葉にジョルジョがニヤリと笑い、その手を差し出す。
そうだ。ずっと昔からそうだった。ジョルジョが一緒なら、怖いものなど存在しなかった。
そして今回も、ボクらなら……そう、ボクらならきっとやれるッ!



20: 第二話 :2007/09/04(火) 01:09:16.25 ID:7/E2CeXQ0


( ^ω^)「我が名はブーン!」


( ゚∀゚)「我が名はジョルジョ!」


( ^ω^)「「我らッ!一心同体阿吽の呼吸ッ!」」(゚∀゚ )


( ^ω^)「「今こそ叫ばん誓いの言葉ッ!」」(゚∀゚ )



21: 第二話 :2007/09/04(火) 01:10:13.81 ID:7/E2CeXQ0






(#゚ω゚)「「STAND UP TO THE VICTORY!」」(゚∀゚#)









23: 第二話 :2007/09/04(火) 01:11:05.11 ID:7/E2CeXQ0
今この瞬間、最強のコンビが再結成された。
そして、



(#^ω^)「虹最強に決まってんお!」


(#゚∀゚)「惨事のおっぱいに勝てる訳ねーだろ!」


崩壊の危機も迎えていた。


第二話『副題:嗜好に於いてNo1は存在しない。OnlyOneのみが存在する』糸冬



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