ξ゚听)ξはいたずらっ子のようです
- 71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:50:36.42 ID:6apTNQg/0
美術室の中は、机が中心に集められていていつものごちゃごちゃした部屋じゃなくなってたお。
机の上には大量のおかしや飲み物。今日だけは特別だから、先生も見てみぬふり?してくれてるみたいだお。
( ^ω^)「じゃあ改めて、先輩合格おめでとうだお」
ξ゚听)ξ「おめでとうございます!」
川 ゚ -゚) 「うん。ありがとう」
('A`)「いやしかし、まさかこの部から美大生がでるとはなぁ」
川 ゚ -゚) 「なんのための美術部だと思ってるんだ」
('A`)「まあそうだけどほら、先輩の代は先輩一人だし。俺らはこんなんだし、後輩居ないし」
( ^ω^)「それは生徒も少ないし、第一ドクオが新入生募集しないのがいけないんだお」
('A`)「そんなもん募集しなくても向こうからくるもんじゃない?それにうちは少数精鋭、一騎当千。半端モンなんていらねぇよ」
(;^ω^)「なにと戦うんだお」
ξ゚听)ξ「ブーン、コーラとって」
( ^ω^)「はいお。振って返さないでくれお」
ξ゚听)ξ「ちっ」
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:51:29.39 ID:6apTNQg/0
川 ゚ -゚) 「それはそうとドクオ、君の漫画はどうなんだ?」
('A`)「今日送った。んまあ上手くいけば賞とれるんじゃないの?」
( ^ω^)「前みたいにかお?すごいお」
('A`)「最終候補のなにがすごいんだよ。一位とってこそのもんだ」
(;^ω^)「そんな簡単に言うなお」
川 ゚ -゚) 「でもまあ、ドクオの独特な世界観を見る限りは大口と言う訳でもなさそうだけどな」
('A`)「非現実が大好きですからー!!!」
(;^ω^)「これはもうだめかもわからんね」
ξ゚听)ξ「ブーン、メントスとって」
( ^ω^)「はいお」
('A`)「現実と二次元の境目がなくなればなぁフライ・イン・ザ・スカーイなんだけどなぁ」
(;^ω^)「なぜそれを今言うんだお」
川 ゚ -゚) 「どうしようもないな、現部長は」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:52:47.13 ID:6apTNQg/0
('A`)「それはそうとブーン」
( ^ω^)「お?」
川 ゚ -゚) 「……ちょっと心配したが、いつも通りのようだ」
( ^ω^)「お?お?」
ξ゚听)ξ「はい、ブーン。コーラ返す」
( ^ω^)「お、ありがとうだお」
('A`)「総員退避!」
( ^ω^)「?」
シュゴフー!!!
Σ(;゚ω゚)「!?ちょっ、なにこれ!コーラおっぼぼぼぼry」
シュゴゴゴ……
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:53:39.30 ID:6apTNQg/0
ξ*゚ー゚)ξ「あははwwwブーンばーか。よく見ないからよ!」
('A`)「コーラメントスなぁ」
川 ゚ -゚) 「はは、君達は本当に仲がいい。お似合いだよ」
(;゚ω゚)「おぼぼぼぼryそんなこと言ってないでこれとめてくれおぼぼぼry」
シュワワワ……
ξ*^ー^)ξ「あーわだーらけーww」
ツンがなにをしたかわからないけど、ブーンの顔はコーラまみれになってしまったお。
カラになった容器には……メントスかお?うぅ、顔びちょびちょのべたべただお
('A`)「ち、痴女!」
意味がわからないおww
結局盛り上がったクー先輩のお祝いは、ブーンが床掃除をすることでお開きになったお。
終わるまでみんなを待たせるわけにはいかないから先に帰ってもらったお。
- 80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:54:34.90 ID:6apTNQg/0
ξ゚听)ξ「ブーンをこんな寒い中一人で帰らせると悪いから私は残ってあげる」
いや、あの……原因はツンがry
ξ゚听)ξ「なによ」
……なんでもないですお
川 ゚ -゚) 「それじゃあ今日はありがとう。また明日」
('A`)「ちゃんと鍵返しとけよ。この変体!」
( ^ω^)「さようならだお」
ξ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「ちょっ、ブーンの鞄にお菓子詰めないでくれおwwwせめてなにかに包んでくれおwww」
- 81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:55:07.88 ID:6apTNQg/0
川 ゚ -゚) 「……なんだ。うまくいってるみたいじゃないか」
('A`)「どうなったんだろうなぁ。結局ツンは大学行くの伝えられたのかなぁ?」
川 ゚ -゚) 「?ドクオ、知ってたのか」
('A`)「知ってたもなにも、最近のツンの行動を見ればな。大学の話してるとおどおどしてたし」
川 ゚ -゚) 「……観察眼だけは鋭いな」
('A`)「ま、職業柄?伏線回収とでも言ってくれよ」
( ^ω^)「……っと、これで終わりだお」
ξ゚听)ξ「鍵返してくるね」
( ^ω^)「お願いしますお」
パチ、ガラガラ、ガチャン。
(;^ω^)「鍵を閉めてそのうえ電気を消すなお」
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:57:15.09 ID:6apTNQg/0
パチ、ガチャ、ガラガラ……
( ^ω^)「?」
ξ゚听)ξ「ブーンが暗いの怖いかなって……や、やりすぎたと思っただけなんだから!」
( ^ω^)「……一緒に返しに行くお」
職員室には先生が二人だけいたお。まあお休みになったから仕方ないのかお?
ツンは思いっきりドアを全快にして逃げたお。でも暗いのが怖いのか、ブーンから見える位置に隠れたお。
それでもブーンが怒られた結果はおんなじだお。毎回これは勘弁してほしいお。
( ^ω^)「また先生怒ってたお」
ξ゚听)ξ「へぇ」
(;^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「帰る。自転車……あ、そっか。歩いて来たんだね」
( ^ω^)「だから歩いて帰るお」
ξ゚听)ξ「うん」
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:57:47.27 ID:6apTNQg/0
( ^ω^)「また雪降ってきたお」
ξ゚听)ξ「海……行ってもいい?」
( ^ω^)「今日はもうだめだお。真っ暗だし雪も降ってるから危ないお」
ξ゚听)ξ「えー」
( ^ω^)「明日も連れてってあげるから今日はおとなしく帰るお」
ξ゚听)ξ「明日も?」
( ^ω^)「うん。約束するお」
ξ゚听)ξ「約束?」
( ^ω^)「約束」
ξ゚听)ξ「約束……じゃあはい」
( ^ω^)「?」
ξ゚听)ξ「ゆびきり」
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:58:09.30 ID:6apTNQg/0
( ^ω^)「??なんで今更」
ξ゚听)ξ「いいからゆびきり!」
(;^ω^)「おっお」
ξ゚听)ξ「ゆーびきーりげーんまーん」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「……私がいなくてもちゃんとしてないと針1000本のーます!」
( ^ω^)「おっ?」
ξ゚听)ξ「指きった!約束だからね!私、ほんとに受験するからねっ!」
( ^ω^)「……うん。ブーンは応援してるお」
ξ゚听)ξ「……頑張るね」
( ^ω^)「がんばれお」
ξ*゚ー゚)ξ「うん」
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/19(水) 18:59:43.86 ID:6apTNQg/0
真っ暗の帰り道。
なんにも言わなくても、ツンはブーンの手を握ってくれたお。
寒いし、地面は滑るから危ないし、繋いでいないとツンどこか行ってしまうかもしれないし……
でも、本当に手を繋いでいる理由はそんなことじゃないお。
ブーンは、あと僅かな日々だけでも……ツンとふたりで歩きたいんだお。
ツンも同じだって。この暖かい手のひらが教えてくれる。
http://www.uploda.org/uporg1025848.jpg保管出来ませんでした。
ツンが頑張るなら、ブーンは応援する。
ブーンはツンと離れても平気だよ?寂しくない。
だから……ツンも頑張って。
こうして、ブーンとツンの高校生活最後の一年が始まった。
ブーンもツンも、クーもドクオも……少しずつ大人に近づいていく。
誰もかれもが、自分だけの未来に向かって。
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