( ^ω^)達はみっちり詰まっているようです
- 60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 02:08:38.58 ID:wDrg0NM00
- 19:00『ボクの結末』
太陽が沈みかけ、街灯の点き始めた休日の住宅街を全力で走っていた。
愛しい人へと捧げるプリンを買う為に、近所のコンビニへと向かっていた。
(;^ω^)「……」
ξ )ξ「……」
しかし、ボクはコンビニに辿り着く前に足を止めた。
足を止めさせたのは街灯の傍に立つ一人の女性。
彼女こそボクの愛しい人であり……この場に於いては死神と同義の存在。
出会うのが早すぎた。せめて、コンビニを出た後ならば……
ξ ー )ξ「ねぇ、アナタ……キュイィィィン」
(;^ω^)「……」
彼女は小さく笑っていた。頭に生えた一対のドリルを高速回転させながら。
間違いなく……腸が煮えくり返っている。
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 02:09:59.13 ID:wDrg0NM00
- ξ ー )ξ「ねぇ、何処に行ってたの?キュイィィィン」
(;^ω^)「ずっと、ロッカーに隠れてたお」
ξ ー )ξ「ロッカー?へぇ、サトミやエリカじゃないんだ……キュィィィン」
(;^ω^)「……へ?」
ξ ー )ξ「……アナタの浮気相手がロッカーちゃんって言うんでしょ?キュィィィン」
(;^ω^)「浮気って……ボクはそんな事しないお!」
ξ#゚听)ξ「じゃあこれは何よ!ギュィィィィィィィン!」
(;^ω^)「ボクの……携帯?」
ξ#゚皿゚)ξ「このメールのタイトルって、どう見ても浮気相手でしょ!ギュィィィィィィィン!」
(;^ω^)「……」
こういう場合、ボクは何と言えばいいのだろう。
ボクの顔面に押し付けられた携帯。
それには、女性の名前がタイトルのメールがズラッと並んでいる。
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 02:11:47.16 ID:wDrg0NM00
- (;^ω^)「……内容、見てないのかお?」
ξ#゚听)ξ「見てたら携帯なんて消滅させてるわよ!ギュィィィィィィィン!」
(;^ω^)「どれでもいいから、見れば分かるお」
ξ#゚听)ξ「どれだけ浮気相手が好きなのかが分かるとでも!?ギュィィィィィィィン!」
(;^ω^)「そうじゃなくて、とにかく見れば分かるお」
ξ#゚听)ξ「わかったわよ!見ればいいんでしょ見れ……ば……?」
彼女の表情が凍りつき、ドリルの回転が止まる。
まあ、当然と言えば当然だろう。
だってそれは……
- 65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 02:13:32.17 ID:wDrg0NM00
- ( ^ω^)「どう見てもスパムです」
ξ゚听)ξ「本当にありがとうございました」
( ^ω^)「理解してもらえたかお?」
ξ;゚听)ξ「えと、疑ってごめんなさい……」
( ^ω^)「別にいいんだけど、ボクって浮気するように見えるのかお?」
ξ )ξ「ううん。でも……」
( ^ω^)「でも?」
ξ;凵G)ξ「最近愛してるって言ってくれないじゃない……だから、だから……」
(;^ω^)「お……」
ξつ凵G)ξ「寂しかったんだからね!」
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 02:16:30.12 ID:wDrg0NM00
- ( ^ω^)「ツン……愛してるお」
ξ///)ξ「え……ちょ、こんな所で言わないでよ!」
(*^ω^)「聞こえないお……ツン、世界中の何よりも、誰よりも愛してるお」
ウィーン⊂二ξ///)ξ⊃ガシャン「え、あ……」
(*^ω^)「絶対に離さないお……って、ツン?」
恥ずかしいじゃない!⊂二二二ξ///)ξ二二⊃)゚ω゚ )ブルッケング!
19:15『副題:元カノの名前のスパムで呻く』
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