(*゚∀゚)の恋はリメンバーなようです
- 331: ◆sEiA3Q16Vo :09/29(土) 23:52 3iy6/XCrO
秋の木洩れ日。
小鳥のさえずり。
子供の歓声。
痴女の矯声。
キモオタの鼻息。
平和を顕す爽やかな秋の正午。
(*゚ー゚)「巨乳の時代は……既に死んだのよ」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャ、何を言っているんだか。このロリっ娘が」
公園。
英語で書くとパーク。
パーク・マンサー、マークパンサー。アレ? どっちだっけ?
吉良さん家のよっちゃんが木陰でカツサンド食ってそうな平和なその空間から、一角だけ平和の二文字が欠落した様な場所が存在した。
ノースリーブのワンピース。その色は汚れなき純白。
身に纏うはキュッキュッキュッの幼女。
対するは、敢えてナース服を捨て、赤いシャツとホットパンツ。ボンッキュッボンッのセクシャルギャル。
- 332: ◆sEiA3Q16Vo :09/29(土) 23:53 3iy6/XCrO
幼か乳か。
双方は決して共存する事を許されない存在。
一方を上げれば、一方を貶める。
言うなれば、水と油。
言うなれば、同人ゲームの一般への浸透化。
ロリ巨乳と言う妥協した選択など愚の骨頂。スタンド編だけを読んでジョジョを語る様なものである。
盛りか平か。
二極化したその欲求は、様々な議論を呼び、依然結果が出されていない。
余談ではあるが、ロリに対する世間様の風当たりは厳しく、その強さは弱まる所を知らない。それは何故か。
幼女を性の対象として見るのが、罪だと言うのか。
ロリを敬愛するのが、異端だと言うのか。
その境界線は非常に曖昧である。
ロリコンを糾弾する自称、正常な大人がその実自らに苦痛を与える事に至上の悦びを感じるSMマニアであるかもしれない。
SMは認められ、幼女に愛を注ぐ事が忌み嫌われる。我々はその様な現状に甘んじて良いのだろうか。
- 333: ◆sEiA3Q16Vo :09/29(土) 23:53 3iy6/XCrO
ロリコンの何が悪いのか。
幼女へ純粋な愛を注ぐ事の何が悪いと言うのか。
人類が肉を食そうと魚を食そうと、それは自由だ。
人類が動物を愛でようと植物を愛でようと、それは自由だ。
世の中は自由が渦巻いている。
それは誰もが認める事だろう。
ならば、何故ロリを愛でる事が許されないのか。
アウトか。
アウトなのか。
結論。
多分、顔が全て。
〜以下、何事も無く再開〜
(*゚ー゚)「聞かせて貰えますか」
ワンピースの裾を僅かに握り締め、しぃは問掛けた。
(*゚∀゚)「アヒャヒャ、何をさ」
対するつーはおどけた調子でうそぶく。
(*゚ー゚)「……貴方の、本当の気持ち」
それを意に介した様子も無く、しぃは更に問いを重ねる。
(*゚∀゚)「本当の気持ち、ね」
つーは、それだけ口にすると両手を後ろで組み、空を仰ぐ。
流れる雲は、まとまりを見せず細かく散らばり、空を覆っていた。
- 337: ◆sEiA3Q16Vo :10/01(月) 00:27 d0ky9MYpO
(*゚∀゚)「アタシはね……」
何もかも無くした男。
全てを失った少女。
家族。
友人。
居場所。
自身の周りに在った物、その全てが一瞬で消えていった。一人の男が振るった光が何もかも飲み込んだ。
戦う術を手に入れた。
取り戻す方法を手に入れた。
男と少女は出会い、戦い、そして笑った。
言葉では表せない感情が退廃と狂気の心を満たし、殺意が別の感情で塗り潰されていく。
到達すべき目標を忘れる事に苦痛を感じず、むしろそれを心地好く思った。
(*゚∀゚)「アタシは……」
- 338: ◆sEiA3Q16Vo :10/01(月) 00:28 d0ky9MYpO
男は――変態だった。
真顔でピンクの男性器を模した物体を握り、不敵に笑う真性の変態だった。
真性で真性だった。
二重の意味で。
ちくわぶが、美味かった。
男は、何もかも無くした。
それでも、前に進んだ。
その体には熱い血潮の代わりに冷たいオイルが。
体を走る骨格はカルシウムの代わりに鋼鉄で。
軋むのは筋肉ではなく、束ねたコード。
欠片程の人工知能。
それでも、男は人間だった。
己の欲望を持ち、怒り、喜び、笑い、そして涙を流す。
妹を愛する。人類を愛する。二次元を愛する。
男は冷たい体に世界を背負った。
人外の肉で契約を結び、願いを果たす為に全てを差し出した。
全てを失って尚、更に残った一片を差し出した。
- 339: ◆sEiA3Q16Vo :10/01(月) 00:29 d0ky9MYpO
だから、愛した。
男は歪んだ純粋だった。
世界を背負い狂気の中でも、笑う事を忘れなかった。
男は人間だった。
だから、愛した。
そして男は、残る命を差し出した。体に残る、澱を差し出した。
そして、いなくなった。
男は最後まで人間だった。
だから、愛した。
だから
忘れよう。
- 340: ◆sEiA3Q16Vo :10/01(月) 00:29 d0ky9MYpO
(*゚∀゚)「アタシはドクオが好きだよ。“あの”ドクオじゃない、ドクオが好きなんだ」
笑った。
そして、つーは自らの胸に手を置いた。長くそこに開いていた穴は、僅かに隙間を残す程度だった。
決別の言葉を口にしてもその体を冷えた風が通り抜ける事は無かった。
ただ。
(*;∀;)「……………」
涙だけは流れた。
浮かべた笑顔は崩さぬまま、涙を流し続けた。
拭われる事のない涙は頬を、顎を伝い地面に落ちて小さな染みを作る。
落ちては散り、散っては落ちる。
(*゚ー゚)「……………」
その姿を、少女は黙って見上げていた。掛けるべき言葉も、言うはずだった言葉も無くし、ただ黙って見上げた。
(* ー )「…………が」
やがて少女は口を開く。
(*;∀;)「……アヒャ?」
(*゚ー゚)「私の方が兄さんの事大好きなんだからね!!!」
はいはいブラコンブラコン。
- 341: ◆sEiA3Q16Vo :10/01(月) 01:03 d0ky9MYpO
(#゚ー゚)「巨乳ごときにィイィィィ……譲れないんだヨオオオォォォォッッッ!!!」
少女は、飛翔した。
その姿は、まるで天を掴もうとしたイカロスの様。
ズドドドドドド!!!
ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ
ドラドラドラ゚ヾドラドラ ″ドラドラ
ドラ=-≡ ̄`∵∧_∧∵ドラドラドラ
ドラΛ_≡-=;( );ドラドラドラ
= (*゚∀r⌒)_/ /∴ドラドラドラ
く/ ∧| y⌒ ⌒ヽΛドラドラドラ
=\/Λ| / ||∀゚)ドラドラドラ
ドラ(゚∀-| トノドラドラドラドラ
=-≡ ̄ヾ| |( ̄≒ドラドラドラ
-≡-=ヽ/ ノ )∵`≡ドラドラドラ
“ ∴/"/ /| |ゞドラドラドラドラ
∵〃/ / ∧| | ヾドラドラドラ
/ ( | ( iドラドラドラドラドラ
/ | ||\ \ドラドラドラドラ
`/ /| || V⌒〉ドラドラドラ
(_ 〔__)(_〈_/ドラドラ
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ヽ \/ヽ
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| ノ\_、 く_
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γ ̄ _≡:;
/ ―ニ ̄"'.
/ ノ
/ イ)
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ヽ_〉 ー―`
(*゚∀゚)「ドラアァッ!!!」
(#)д゚)「あぶぎゃううう―っ」
- 346: ◆sEiA3Q16Vo :10/03(水) 22:19 0uT5IFaaO
(*゚д゚)「……………」
少女は、地面に倒れていた。
手足を大きく投げ出したまま、空を眺める。敗北はしたが、心は空と同じく晴れやかだった。
(*゚ー゚)「フッ……ここが我の墓場か……良き人生だったわ」
少女とは思えない渋いダンディズムに満ち溢れた言葉が少女の口を突いて出る。
(*゚∀゚)「もう一回り、オッパイでっかくしてから挑んできな」
空を遮る様に巨乳が覗き込む。
(*゚ー゚)「……………」
(*゚∀゚)「……………」
(*゚ー゚)「……あは」
(*゚∀゚)「……アヒャ」
(*゚ー゚)「あはははははは」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
(*゚ー゚)「あはははははははははははははははははははははは!!!」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
狂った様に互いに目を反らさず二人は笑い合った。
目に涙を溜め、手を叩き、やがて静かになる。
- 347: ◆sEiA3Q16Vo :10/03(水) 22:19 0uT5IFaaO
(*゚ー゚)「やっぱ勝てないか」
上体を振り、体を起こすと笑いの余韻を残したままつーを見上げる。
(*゚∀゚)「アヒャヒャ、おねーさんを舐めちゃいけないよ」
勝ち誇った笑みで、つーはその隣に腰を掛ける。
(*゚ー゚)「ん〜ん、年の差とかじゃなくてさ」
少女は苦笑すると軽く目を閉じ、つーの言葉に頭を振り、やがて目を開く。
(*゚ー゚)「兄さんが好きって気持ちで負けたかな」
それだけ口にすると、しぃは目を細め笑みを浮かべる。その笑みは、少女と言うにはやけに大人びて見えた。
(*゚∀゚)「……………」
つーは少し驚いた様に目を見開く。自身の下唇を噛み締め、うつ向き、身震いする。
(*゚ー゚)「どうし(*゚∀゚)「あー! 可愛いなコノヤロー!」
震えるつーの肩に触れようとした瞬間、そのまま頭を羽交い締めにされ陶酔したつーに頬擦りをされる。
(*゚∀゚)「もうアタシの妹になりな。いや、マジで」
(;゚ー゚)「いやいやいやいや! 無理だから! 常識的に考えて無理だから!」
(*゚∀゚)「でもそんなの関係ねぇ! おとなしく妹になれ!」
(;゚ー゚)「分かった! 分かったから離して!」
(*゚∀゚)「はい離した」
(;゚ー゚)「ふー」
(*゚∀゚)「よし、妹になれ」
(;゚ー゚)「……う〜……」
- 348: ◆sEiA3Q16Vo :10/03(水) 22:20 0uT5IFaaO
雌豹の様に迫るつーに、しぃはたじろぎながら後退る。
(*゚∀゚)「ほれほれ」
(;゚ー゚)「わ、分かったわよ」
観念し、うつ向くしぃの言葉に、つーが期待に満ちた眼差しを向ける。
(;゚ー゚)「……お……」
(*゚∀゚)「お?」
(;゚ー゚)「お、おね……」
(*゚∀゚)「おね?」
(*///)「お、お姉ちゃん」
オーライ、エネルギー充填120%、トロニウムエンジンフルドライブ。血圧上昇、ロリッ娘センサーオーバーロード。総員対衝撃、対閃光防御。これより本艦は少女に突撃する。繰り返す、これより本艦は少女に突撃する。
ニャ――――ン
アッ――――!!!
- 349: ◆sEiA3Q16Vo :10/03(水) 22:22 0uT5IFaaO
('A`)「いねーな」
病院を飛び出し、闇雲に道路を歩いた。歩いた。歩いた。コンビニでエロ本を二重の意味で立ち読みした。歩いた。歩いた。歩いた。
しかし、目的の人物は見付からず、ドクオは当てもなくさ迷い途方に暮れる。
('A`)「そう簡単に見付かるはず無いわな、常識的に考えて」
やがて彼は、道路の向かいに公園を見付け、立ち止まる。
('A`)「……ちょっと休むか」
ふと、目を細め、公園の中に目を向ける。そこには戯れる少女と巨乳の持ち主が。
('A`)「何というご都合主義」
ドクオは天に向けてそう呟くと、道路を渡ろうと足を踏み出した時、公園から少女が駆けて来る。
転びそうな勢いで、こちらに向けて大きく手を振っていた。
(*゚ー゚)「兄さん!」
('A`)「何をそんなに慌ててるんだか……」
息を弾ませる少女と道路を挟んで向かい合い、ドクオは苦笑する。
(*゚ー゚)「兄さん!」
少女はもう一度そう叫ぶと、大きく道路に踏み出す。
('A`)「やれやれ……」
そんな自身の妹の姿に溜め息を突くドクオの
視界が
<赤く
染まった。
第十四話・あかいろ
完
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