(´・ω・`)('A`)( ^ω^)ブーンたちが孤島で生活しているようです。

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/21(土) 19:10:32.76 ID:jKokB4ER0

( ^ω^)「・・・・で、そんなこんなでもう9時だお。この際だから、
朝飯と昼飯を一緒にしちゃえば一日二食で済むお。」
('A`)「名案だな。じゃあ、とりあえずはこの島探検すっか。」
(´・ω・`)「まだまだ知られざるものがあるかもしれないしね。」
敵を知れば百戦危うべからず、ブーンたち一行は二日目も探検だ。

( ^ω^)「とりあえず2日目ということで、今度は流星式海岸のほうに行くお。」
('A`)「探索と食料調達も兼ねて。」
(´・ω・`)「・・・・と思ったとたんに雨が降り出す。なんてね。」
( ^ω^)「そんな漫画的展開あるわけないお。」
・・・などと談笑していると、上から雨粒が落ちてきた。
(´・ω・`)「あ、言うとおりになっちゃった・・・・。」
(;^ω^)「って、何だおその漫画的な展開!?都合よすぎるお作者!」
などといってる間にも、雨脚は強くなってくる。
(;^ω^)「と、とりあえずこのままじゃびしょぬれだお。どっか洞窟に避難するお。」
ブーンたちは、家の近くの洞窟に避難した。
(;^ω^)「ふ〜、危なかったお。」
('A`)「でも雨のたびにこの洞窟に避難してたんじゃ、行動範囲が狭まるぜ。
少しでも雨をしのげる場所を作らないと・・・。」
(´・ω・`)「そこら辺の木を組んで、雨しのぎの屋根をつくろうよ。」
( ^ω^)「名案だお。」
こうしてブーンたちは探索を中断し、雨宿りの屋根を作ることになった。



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/21(土) 19:37:19.73 ID:jKokB4ER0
一時間ほどその洞窟で談笑して雨が止むのを待ち、早速屋根作りをはじめた。
木を引っこ抜いてまた植えたら、土砂降りのときに抜ける恐れがある。
家の近くの林の木をそのまま使い、作業を始めた。
( ^ω^)「この4本の木は間に程よい空間があってくつろげそうだお。これにするお。」
しかし、その4本の木の間に一本の木がある。
('A`)「この木、どうするよ?切っても切り株が邪魔だぜ?」
(´・ω・`)「いや、むしろ切り株を椅子にすればいいと思う。」
('A`)「おお!ショボン名案!そうと決まれば早速切るか!」
こうして、ブーンたちは木を切り始めた。
木を切るものとしては、のこぎりの刃の部分が残ったと思われる金属(さっき拾った)
を使い切ることにした。
(;^ω^)「えっほ、えっほ。結構きついお。」
(´・ω・`)「半分くらい切れたよ。あと半分。」
(;^ω^)「えっほ、えっほ、えっほ、えっほ・・・・。」
そして数分。ついに・・・・・

ギギ・・・・バキバキバキ・・・メキッ、ゴドォォォォォォン!

けたたましい音を起こして、木が倒された。切り口はちょっと整備すれば、
立派に椅子として使えそうだ。
( ^ω^)「切れたお!」
('A`)「よし、あとは上だな。」
倒れた木をのけて、今度は木の上の整備を始める。



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/21(土) 20:02:17.44 ID:jKokB4ER0
真ん中の木を倒したら、今度は葉っぱの整備だ。このまま生い茂るままにしてもいいが、
雨が染み出してくるのを防ぐため、もうちょっと加工する。
( ^ω^)「はい、5つめだお。」
('A`)「あと何個だっけ?」
(´・ω・`)「あと5個。今半分だよ。」
ブーンたちは、4本の木の枝を落として、さっき倒した木を平らに切り、上に
敷き詰めようというのだ。無論落ちないように、糸でしっかり固定する。
( ^ω^)「よし、とりあえず10個組めたお。次は枝落としだお。」
('A`)「カッター使えば簡単だろう。俺が落とそう。」
ドクオが、張り切って枝落としにかかる。しかし・・・・。

パキンッ!
(;'A`)「うわっ!カッターの刃折れちまった!」
いくら細い枝といっても、何本も落としているとカッターの刃ですら劣化する。
ついに、カッターの刃が折れてしまった。
( ^ω^)「一応は大丈夫だお。替えの刃持ってるお。」
('A`)「用意いいなお前。じゃあ、続行と。」
刃を替えて、作業続行。そして・・・



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/21(土) 20:04:47.16 ID:jKokB4ER0
( ^ω^)「やったお!すべて刈れたお!」
(;'A`)「う〜・・・・疲れた・・・・。
(´・ω・`)「ドクオお疲れさん。」
( ^ω^)「よし、それじゃ架けるお!」
ブーンがさっきの10枚組みの板を上に架ける。
すると、しっかりと雨が防げる仮の宿が出来上がった。
( ^ω^)「出来たお〜。これで、雨宿りその他いろいろが出来るお。」
ブーンたちが、その家でくつろぐ。これで、とりあえずは息のつける場所が出来たことになる。
(´・ω・`)「なんかこれやったらちょっと疲れたよ・・・。ちょっと寝るね。」
( ^ω^)「じゃ、俺も寝るお。」
('A`)「俺も。」
最初廃墟だったこの島も、ブーンたちの手によって色とりどりになってきた今日この頃。



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 09:57:45.79 ID:8/Zfshta0

日光がまぶしい。気づけば、もう昼時を過ぎている。ちょっと寝すぎているようだ。
(´・ω・`)「う〜い、よく寝たよ。」
( ^ω^)「さて、もう昼時だお。飯作るお。」
ブーンたちは、朝飯も兼ねた昼飯の準備を始めた。
昨日残ったキノコやうさぎやらを使って、今日のメニューはキノコの塩焼き、
うさぎを塩漬けにしたもの。昼飯としては充分だろう。
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「いただきま〜す。」
3人が、礼もそこそこに飯にかぶりつく。
( ^ω^)「空腹が満たされるお〜。」
('A`)「食事もさることながら、こういう家っぽいところで食事を囲める
喜びってもんも大きいもんだな。」
(´・ω・`)「これがほんとの青空教室だね。」
3人、一つ屋根の下で食べる食事を堪能する。
上に屋根があるだけで、落ち着きというか安心感のようなものを感じる。
( ^ω^)「そうだお。ここを拠点にして、もっとここを発展させていったら便利だお。」
('A`)「でも、食料も少なくなってきたぜ。そう住居だけに専念してられねえ。」
(´・ω・`)「じゃあ、釣りをする人、住居整備の人、森に行く人で分けようか。」
( ^ω^)「OKだお。じゃあ、俺は森にでも行くお。」
('A`)「じゃあ、俺は釣りにでも。」
(´・ω・`)「僕は住居整備だね。」
( ^ω^)「よし、じゃあ分かれるお。」
ブーンたち3人は、それぞれ別行動をとることになった。



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 10:24:53.75 ID:8/Zfshta0
まずはブーン。森林をさまよいながら、食べ物を探す。
( ^ω^)「う〜ん、何もないお。なにかの種でもいいから欲しいところだお。」
ブーンは、辺りを見回しながらつぶやく。あいにく、こんな廃墟に種などない。
ブーンは、力なく腰を下ろす。
( ^ω^)「しょうがないから荷物整理でもするお。」
ブーンは、バックをあさり始めた。教科書、鉛筆などのほかはガラクタばかり。
しかし、そんな中である貴重品を見つけた。
( ^ω^)「・・・お?こ、これは!麦の苗だお!」
ブーンは、バックのチャックの中のチャックの中に入っていた麦の苗を見つけた!
総合の時間、(生命の大切さを考えよう)の授業で使う麦の苗がバックに残っていたのだ。
小さな袋の中に入った苗は一個だが、育てれば多くなる。
( ^ω^)「こりゃ大収穫だお!」
ブーンは小躍りしながら、家の方向へ走っていった。



169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 10:53:59.90 ID:8/Zfshta0
こちらはドクオ。釣り糸を垂れ、魚を待ち続けていた。
('A`)「さっぱりこねえなあ〜。ここらへんには魚いないんじゃないか?」
ドクオがぼやく。昨日ショボンが釣っていたところと同じだし、下を見ると
魚らしき影があるのだが。
('A`)「うーん、なんかこう都合よくスパッと釣れる竿はねえのか?」
さらにぼやく。こんな孤島ではおろか、都会でさえそんな竿ないと思う。
('A`)「あーもー、暇だから寝るか。」
ドクオは、竿を放置して寝始めた。

・・・・ピクッ!ビクッ!
ふいに、竿が震える。だが、ドクオは気づかない。
('A`)「ZZZZZZzzzz・・・・ZZZZZzzzz・・・。」
・・・ピシッ!
竿が音を立てる。ようやく、ドクオも気づいたようだ。
('A`)「・・・・・ん?お?竿がしなってやがる!」
ドクオは、竿を持って糸を巻く。ドクオまで持っていかれそうな引き。
('A`)「でかいよでかいよーっ!おらあっ!」
苦心の末、ドクオが釣ったのは!



・・・空き缶だった。コーンか、マッシュルームか、とりあえずは空き缶だった。
川の流れに乗ってあんなすごい引きだったのだろう。
(;'A`)「・・・・・・おい、作者。いくらネタが尽きたからって、こんなベタなネタじゃ
いまどき小学生でも笑わねーぞ・・・・・・・。」
ドクオはがっくりと肩を落とし、再度罠仕掛けにかかる。



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 11:29:31.38 ID:8/Zfshta0
(;´・ω・`)「・・・・・ふう〜。木を切り倒すのも楽じゃないや。」
変わってこちらはショボン。住居整備をしているところだ。
(;´・ω・`)「これでだいたい7本くらいかな?あと2〜3本と。」
ショボンはなにをやっているのかというと、木をひたすら切り倒していた。
「基礎がなくては発展もない」というように、建築資材となる木を切っていたのだ。
幸い周りは木ばかりなので、資材にも大黒柱にも困ることはなかった。
(;´・ω・`)「ふう、ようやく10本切れた・・・。次は枝落としか。」
ショボンが休むまもなく枝落としをはじめる。最初は慣れないものの、だんだんと手つきが
職人さながらになってきた。
(´・ω・`)「よし、資材ができた!あとは組むだけだ!」
まもなく、ショボンが枝落としも終えた。釣り糸で、平たくした木をつないでいく。
そして、さらに大黒柱にそれをつないでいく。すると、風除け用の壁が出来上がる。
(´・ω・`)「いや〜、われながらいい出来だな。あともう一個くっつけよう。」
ショボンは、もう一個同じものを作り、大黒柱にくくりつける。
壁が瞬く間にもう一個できる。そしてもう一個つけると、立派な家が出来上がった。
仕上げに10枚組み板を、片方の柱のみに固定すると、立派な玄関の戸までできた。
(´・ω・`)「完成〜!いや〜。疲れたよ〜。」
そういって、ショボンは自作の家にねっころがった。
(´・ω・`)「・・・・・・ZZZZZzzz・・・。」
そして、疲れを癒すべく眠りだした。



183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 12:39:04.51 ID:8/Zfshta0

そんなこんなですでに夜。もう空には星が瞬いている。
(;^ω^)「・・やばいお。走ったのはいいけど、どこが家か分からないお。」
暗くて、しかも方角さえ分からない森の中、帰り道がどっちか分からない。
('A`)「ひゃひゃひゃ!大漁大漁!・・・・・・・・・・・空き缶が。」
('A`)「・・・・ムナシイから帰るか・・・。」
('A`)「・・・とか思ってると、帰り道が分からないという罠。」
ドクオもまた、帰り道が分からなくなっていた。
(;^ω^)「やばいな〜、どうするかお・・・・。」('A`)「ど〜すっかな〜。」
ブーンたちが途方にくれていると、ふと向こうに黒い影が見えた。
( ^ω^)「・・・・・?あの影は何だお?」('A`)「・・・お?なんか見えるぞ?」
ブーンたちが見た黒い影とは、煙の影だった。
(´・ω・`)「ぱたぱた・・・・・と。ブーン、ドクオ、気づくかな?」
ショボンは二人の帰るところが分かるように、火を起こしていた。
いわゆる「狼煙(のろし)」というやつだ。本来は筒に火薬を込めてあげるものらしいが、
家がどこか知るには煙だけで充分だった。
( ^ω^)「たぶんあれはショボンの煙だお!」('A`)「あそこに行けば帰れるぜ!」
そして、二人が帰ってきた。



190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 12:59:49.52 ID:8/Zfshta0
(´・ω・`)「やあ、ようこ・・・お帰り。煙に気づいてくれたかい?」
( ^ω^)「粋な計らいだおショボン。おかげでここに着けたお。・・・・・お!
なんか前より家っぽい家があるお!」
ブーンは、壁や玄関まである家を見て叫ぶ。
('A`)「おいおい、なんか家らしくなっちゃってるなー。」
(´・ω・`)「でしょ?これでも頑張ったよ。そっちの収穫は?」
( ^ω^)「そうだそうだ!これ見るお!」
ブーンは、さっき見つけた苗を取り出す。
('A`)「それ、もしや総合の苗か?よくお前持ってたな。」
( ^ω^)「担任に出すの忘れてて、バックの中に入ってたんだお。
これを植えて育てれば小麦が食えるお!」
(´・ω・`)「こりゃ大収穫だね。ドクオのほうは?」
('A`)「ああ、俺?大漁だったよ、空き缶が。・・・・・・・。」
ドクオは、バックいっぱいに詰まった空き缶を見せる。
(´・ω・`)「・・・・・とりあえず空き缶ならなべや皿代わりに使えるね。」
('A`)「どうも俺、釣りはダメだな・・・・。」
( ^ω^)「とりあえず、この苗どっかに植えてくるお。」
ブーンは、前の住処のほうに走っていった。
(´・ω・`)「とりあえず僕たちも、料理始めようか。」
('A`)「ああ、そうだな。」



281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 19:02:25.89 ID:8/Zfshta0
さっき星が瞬いていたのだから、今はもうすでに真夜中だ。
( ^ω^)「ここに植えて定期的に水やってればいつか小麦ができるお。」
ブーンはさっきの苗を台地に植えていた。緑がかった苗が、地面から顔を出す。
( ^ω^)「さて、俺も家に戻るお。」
家に戻るブーン。するとブーンは、あることを思い出した。
( ^ω^)「・・そういえば、ドクオは釣りで空き缶を釣っていたお・・・。
いくらなんでもこんな島から自然に缶ができるわけないし・・・・・。
そうなると考えられるのはただひとつ・・・・・!ここには昔、
人が住んでいたって事だお・・・・!」

さて、こちらはドクオ・ショボンサイド。
(´・ω・`)「前に取ったウサギとキノコはこれで最後だね。明日にはいい加減
食料をとってこないと。」
('A`)「明日はあの岬のほうにでも行ってみるか。まだ未踏の地だし。」
(´・ω・`)「そうだね。じゃあ、ウサギを皿に盛り付けてくれ。」
('A`)「OK。」
夕飯ができあがったようだ。そこに帰ってくるブーン。
( ^ω^)「みんなみんな。ちょっと、話があるお。」
('A`)「何だ改まって。」
( ^ω^)「さっきドクオが釣ってた空き缶・・・・。空き缶が釣れるなんて普通
無人島じゃ考えられないお。ということは考えられるのはただひとつ!
ここに人が住んでいたって事だお!」
(;'A`)(;´・ω・`)「な、なんだってーっ!」



296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 19:30:23.99 ID:8/Zfshta0
三日月よりもちょっと太めの月が、ブーンたちの上に昇っている。
ブーンたちは夕食を食べながら、珍しく真剣な話し合いをしていた。
( ^ω^)「・・どう思うお?」
('A`)「確かにそういえばそうだったな・・・。釣った時点で気づくんだった・・・・。」
(´・ω・`)「確かに。こんな島で自然に金属ができるなんて考えられない。」
( ^ω^)「だろお?で、誰が何のためにこんなところにいたのかってのが問題だお。」
キシメジの澄まし汁をすすりながらブーンが言う。
('A`)「こんな周りに大陸もないような島にわざわざ缶コーヒーとか持ってきてまで
くつろぐ理由もないしな。」
(´・ω・`)「世間の目から逃れて何かをやっていたとか?」
ショボンが言う。その意見に、皆が一瞬黙り込む。
('A`)「世間の目から逃れてって・・・。たとえばなんなんだ?」
(´・ω・`)「たとえば未知なる病原菌の研究とか、核の研究場所だったとか。」
思わず、皆が自分の体を見つめる。病原菌?まさか・・・・・。
('A`)「お、おいおい、びびらせるようなこというなよ。だいいち病原菌の研究だったら、
すでに2日もいる俺たちはもうかかってるはずだぜ。」
(´・ω・`)「発病するのが遅い菌だとしたら・・・・?」
ショボンがますます恐怖をあおるようなことを言う。
( ^ω^)「ちょっ、これ以上怖くなるようなことを言わないでくれお。
とりあえず、心配ばかりしてもしょうがないお。とりあえず今日は寝るお。」
(´・ω・`)「うん・・・・・そうだね。」
('A`)「ああ・・・・じゃあおやすみ。」
3人とも、別々の思いをめぐらせながら、体を横たえる。
まもなく、その思いのうちの一つが、現実になることも知らず。



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