(´・ω・`)('A`)( ^ω^)ブーンたちが孤島で生活しているようです。

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 19:50:53.04 ID:8/Zfshta0
すでに3日目となる朝。何も起こすものはないが、体内時計も修正されたのか、
皆8時に起きた。
( ^ω^)「おはようだお。」
('A`)(´・ω・`)「おはよう。」
( ^ω^)「今日はめぐりの岬のほうにいくお。なんか新しい収穫があるかもしれないお。」
ブーンたちは、荷物を持ってめぐりの岬へと旅立った。

めぐりの岬まではたいした距離がないが、森を抜けてからは高低差が大きく、
時には2メートル近い高低差があるところもたびたびあった。
( ^ω^)「結構高低差があるお。気をつけるお。」
('A`)「お?ここに食えそうな草が生えてる。摘んでいこうぜ。」
(´・ω・`)「この石、家の補強材に使えるんじゃないかな。拾っていこう。」
結構岬に近づくごとに、物資や食料が多くなってる気もする。
( ^ω^)「みんな、使えそうなものはどんどん持ってっちゃってお。
置き場所に困るわけでもないお。」
そんなこんなで、岬まであと数百メートルというところまで来た。
( ^ω^)「ちょっと休憩するお。」
ブーンが腰を下ろす。2人もつられて座る。
( ^ω^)「なんか使えそうな物あったかお?」
(´・ω・`)「とりあえずはこの板と石は家の発展に使えるかもよ。」
('A`)「ほら、結構草摘み取ってきたぜ。雑草っぽいとか言うなよ。
火を通せばちゃんと食えるって。これを煎じてお茶としても飲めそうだし。」
( ^ω^)「これは家がもっと色とりどりになりそうだお。」
ブーンたちが喜ぶ。
( ^ω^)「よし、じゃあ岬へ一直線だお。」
ブーンたちはまた立ち上がった。しかし、すでに暗い影もブーンたちに
ゆっくりと、しかし確実に歩み寄っていた。



313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 20:17:04.88 ID:8/Zfshta0

ブーンたち一行は、岬へと歩を進めていた。
( ^ω^)「もうすぐ岬だお。道幅が狭くなってきたお。」
なるほど、確かにさっきより幅が狭い。前にももう陸の先端が見える。
すると、先頭を行くショボンが持っていた缶を落としてしまった。
(;´・ω・`)「ああっ、缶が転がっちゃった。まてっ!」
ショボンが追いかける。ブーンたちもつられて追う。
( ^ω^)「俺に任せるお!伊達に日ごろからおふくろに追い回されてないお!」
ブーンがショボンを抜き、缶を追う。
するとブーン、少し向こうの土がへこんでるのが見えた。
( ^ω^)「?あれは何だお?」
よく見てみると、皿のような円盤状のもののふたをした容器が土に埋まってるようだ。
缶が、それめがけて転がっていく。
( ^ω^)「(皿のような円盤状のもののふたをした容器・・・?どっかで見たような・・。)」
(;^ω^)「はっ!」



314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/22(日) 20:19:07.10 ID:8/Zfshta0
〜回想〜
('A`)「世間の目から逃れてって・・・。たとえばなんなんだ?」
(´・ω・`)「たとえば未知なる病原菌の研究とか、核の研究場所だったとか。」
〜回想〜

(;^ω^)「(ま、まさかあれは・・・・。核爆弾!?)」
(;^ω^)「待つお!みんな引き返すお!」
ブーンが体を返して引き返す。だがほかの二人は状況が把握できてない。そのまま走り続ける。
(´・ω・`)「ど、どうしたんだブーン!?」
('A`)「いきなり引き返しだして!なんかあったか!?」
(;^ω^)「みんな、その先行っちゃだめだお!そこに核爆だ・・・・・。」
説明も遅く、すでに缶は円盤状のものに当たった!



ピカッ!

前が見えなくなるほど明るすぎる光が二人を包む!
(;'A`)(;´・ω・`)「うわああ!な、なんだ!?」
そしてその光の後・・・・・!


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

耳を劈くような爆音が島に響き渡った!
(;^ω^)「ドクオ!ショボーーーーーーン!」



380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 03:22:39.97 ID:mBrhAFA70
ブーンたち一行は、岬へと歩を進めていた。
( ^ω^)「もうすぐ岬だお。道幅が狭くなってきたお。」
なるほど、確かにさっきより幅が狭い。前にももう陸の先端が見える。
すると、先頭を行くショボンが持っていた缶を落としてしまった。
(;´・ω・`)「ああっ、缶が転がっちゃった。まてっ!」
ショボンが追いかける。ブーンたちもつられて追う。
( ^ω^)「俺に任せるお!伊達に日ごろからおふくろに追い回されてないお!」
ブーンがショボンを抜き、缶を追う。
するとブーン、少し向こうの土がへこんでるのが見えた。
( ^ω^)「?あれは何だお?」
よく見てみると、皿のような円盤状のもののふたをした容器が土に埋まってるようだ。
缶が、それめがけて転がっていく。
( ^ิω^ิ)「(皿のような円盤状のもののふたをした容器・・・?どっかで見たような・・。)」
(;^ω^)「はっ!」



424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 18:29:32.15 ID:0Z80sb9L0

あれからどれくらい経っただろうか。強い光に思わず目を閉じ、
そのあと物凄い爆音が響いた。あれはいったいなんだったんだろう?
ブーンが、身を起こしてみる。
(;^ω^)「うっ!・・・・・・。」
ブーンが思わず声を上げる。腕を火傷したようだ。
腕の痛みをこらえながら、ブーンは周りを見渡してみる。
しかし、周りは全体煙に覆われていて、前はおろか後ろや左右すら見えない。
(;^ω^)「・・・ドクオ〜、ショボン〜、どこだお〜・・・。」
ブーンが呼びかけてみる。
(;'A`)「うう・・・・・・い、いったい何があったんだ・・・・・?」
ふいに、ドクオの声が聞こえた。ブーンは、声のするほうへかける。
(;^ω^)「ドクオ!大丈夫かお!?」
ドクオの体を抱き上げる。左腕から出血、足は火傷を負っている。
(;^ω^)「これはひどいお・・・・。!ショ、ショボンは!?」
ブーンは、ドクオを抱きかかえながらショボンを探す。煙が少しずつ晴れてきて、
周りが見えるようになってきた。
(;^ω^)「・・・・・・・・・!ショボンだお!ショボンーっ!」
ブーンはまもなくショボンを見つけた。
(;^ω^)「うっ・・・・・・・!」
ブーンは、思わず目をそむけた。ショボンは、腹をやられていた。
右のわき腹のへんから肉が少々見えている。とてもじゃないが直視できない。
(;^ω^)「ショボン!大丈夫かお!?」
(;´・ω・`)「・・・・うう・・・・なん・・・とかね・・・・。」
ショボンが応答する。一応、致命傷にはなってないようだ。
(;^ω^)「腹大丈夫かお!?」
(;´・ω・`)「うん・・・・・なんとか・・・・・・。」
(;^ω^)「と、とりあえずいったん家に戻るお!」
ブーンはドクオ、ショボンの二人を抱えて、家へと戻っていった。



428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 18:56:08.49 ID:0Z80sb9L0
とりあえずは家に戻ったブーンたち。
(;^ω^)「・・・・よし、ドクオはこれでOKだお。」
ブーンがドクオの治療をする。治療なんていっても薬すらないので、
制服を引きちぎって包帯代わりにしてドクオの患部に巻いた。
(;'A`)「ありがとよ・・・・それにしても、あの爆発はいったいなんだったんだ・・・?」
(;^ω^)「・・・・・恐らく、前にショボンが言った核爆弾が埋められてたんだお・・・!」
(;'A`)(;´・ω・`)「核爆弾・・・・・!」
二人がほぼ同時に叫ぶ。その威力は、身をもって体験した二人が最もよく知っているからだ。
(;´・ω・`)「・・・・でも、核ならもっと大きい威力があるんじゃない?
現に1945年の原爆なんて実に半径2キロ近い建物に被害が及んだんだもの。
これくらいですむはずがないと思うよ。恐らくあれは、核よりも威力の小さい
小型爆弾だと思うよ。」
ショボンが解説する。確かに原爆の被害とは思えない。
(;'A`)「・・・・・でも、そんな小型爆弾とやらをいったい何のために・・・・?」
それを言われ、三人とも黙り込む。誰も答えを出せない。
(;^ω^)(;'A`)(;´・ω・`)「・・・・・・・・・・。」
重い空気が場を包み込む。そんな空気を断ち切って、ブーンが言う。
(;^ω^)「・・・・まあみんな、今悩んでも何も分からないお。
とりあえず今後、不用意にそこら辺を出歩かないでくれお。」
(;´・ω・`)「うん、OK。」
(;'A`)「そこら辺で歩きたくても歩けねえよ。」
とりあえずは結論を出し、皆土に横たわった。



433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 19:18:38.65 ID:0Z80sb9L0
太陽がブーンたちの真上にある。昼だ。
(;^ω^)「よっ、ほっと・・・・。ショボン、痛くないかお?」
(;´・ω・`)「ててっ・・・・・。うん、とりあえずは。」
ブーンは、ショボンの傷の手当てをしていた。
幸いショボンの傷はわき腹の肉だけをえぐったものなので、内臓や骨に支障はない。
だがまだ出血も多少あるので、数日は絶対安静だろう。
( ^ω^)「これでとりあえずはOKだと思うお。」
患部の傷を水で洗い、制服の包帯を巻く。
(;´・ω・`)「ありがとう。」
( ^ω^)「じゃあ、とりあえず俺は食料でも見つけてくるお。
ドクオは食器でも作ってくれお。」
(;'A`)「食器って・・・・。俺そんな器用な仕事できないぜ。」
( ^ω^)「なーに、落として溜まった木の枝を削って箸にするとか、そういう簡単な
仕事だお。カッターは預けるから頼むお。」
(;´・ω・`)「すまないね、僕は何もできなくて・・・・・。」
( ^ω^)「遠慮はいらないお。ショボンは休んで、一刻も腹の傷を治すことが
大切だお。ドクオも無理せずに頑張ってくれお。」
('A`)「ああ。じゃあ食料は頼んだぜ。」
( ^ω^)「任せるお!」
自分のバックを引っ担ぎ、ブーンは食料を捜しに行った。



441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 19:59:52.16 ID:0Z80sb9L0
( ^ω^)「さて、今日はどこに行くかお。」
ブーンがさまよう。
( ^ω^)「岬のほうにはまだ爆弾が残ってるかもしれないからあまり行きたくないお。
・・・今日は五十五里浜のほうに行ってみるお。」
ブーンは、砂浜のほうへと歩を進めた。

( ^ω^)「着いたお!」
五十五里浜に着いたブーン。とりあえず辺りを見回し、爆弾っぽいものがないか確認する。
( ^ω^)「なにもないみたいだお。じゃあ、ちょっくらそこら辺見て回るかお。」
ブーンは、波打ち際の岩とかを転がしたりして、食べ物を探す。
すると、半分海の中につかった岩の裏に、海草がこびりついている。
わかめか昆布か岩海苔か。とりあえず海草が大量にこびりついていた。
( ^ω^)「おおっ!こりゃ大収穫だお!」
ブーンは夢中で海草を取る。これでまた食料が増える。
( ^ω^)「さて、海草はあらかた取れたお。ほかになんかないかお?」
ブーンは再び、海岸付近を捜す。すると今度は、砂浜の中から
一本の管が出ているのを見つける。
( ^ω^)「?これは何だお?」
ブーンは管をつまんで引っ張り出してみる。すると、まもなく二枚貝が見えてきた。
( ^ω^)「おっ!二枚貝だお!」
ブーンは、またしても夢中でそこら辺の砂を掘る。すると出るわ出るわ、
二枚貝の山。ちょうど管を出したところをブーンに取られ、貝もびっくりだろう。
( ^ω^)「いや〜、大量だお!これで食料もキープできるお!」
ブーンは得意げに貝をバックに詰め込み、帰る家へと歩いていった。



446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 20:33:25.32 ID:0Z80sb9L0
こちらはドクオ&ショボン。ドクオはブーンの指令どおり、
木の枝を加工していろいろと作っていた。
('A`)「よし、こんなところか?」
ドクオは箸から、燃えなさそうな木で網も作っていた。
すると、向こうに何か固体が見える。
('A`)「なんじゃいあれは。」
近寄ってみると、それは真っ二つに割れたドラム缶だ。一つは下のほうがちょっと壊れている。
すると、安静にしていたショボンが提案する。
(´・ω・`)「そうだドクオ、そのドラム缶で燻製用の缶をつくろうよ。」
('A`)「おお!おまえ名案がポンポン飛び出すね〜。じゃ、早速作るか。」

ドクオは、二つのドラム缶の切り口にさっき作った網を固定し、ドラム缶を
組み合わせる。そしてそこらの石で下の切れ口を広げ、火の入り口を作る。
そして2つのドラム缶のつなぎ目をしっかり固定。すると、見事に燻製機が出来上がった。
('A`)「よっしゃあできたぜ!」
(´・ω・`)「なかなかこの島も発展してきたね。」
ドクオとショボン、そしてブーンの手によって島がどんどん発展してきた。



451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/23(月) 20:54:48.06 ID:0Z80sb9L0
( ^ω^)「ただいまだお〜!」
ブーンが家へ帰ってきた。その手に持つバックには、はちきれんばかりに海草、貝が入っている。
(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ。」
('A`)「バーボンハウスではないにしろ、家に変わりはないな。今日の収穫は?」
( ^ω^)「海草と貝をたっぷりかっぱらってきたお。食料には困らないお。
・・・・・・?なんかでかいドラム缶があるお。これなんだお?」
('A`)「燻製機さ。これで魚を長く保存できるぜ。」
( ^ω^)「ドクオもなかなかやるお!」
('A`)「まあ案はショボンだけど。」
( ^ω^)「じゃあ、飯の準備するお。」

3回目の夜。もうここの暗さにも慣れてきた3人。
( ^ω^)「ドクオは貝を海水につけて砂抜きしててくれお。俺は海草料理してるお。」
('A`)「ガッテン承知!」
( ^ω^)「この海草はそのまま茹でて出汁をとる&具にするお。」
ブーンは海草を二口大に切り、そのまま空き缶の中に水と一緒に入れて加熱する。
海草は加熱するごとに色が出て、水をいい具合に染める。
( ^ω^)「こんなところでいいかお。」
海草を火から下ろす。いいにおいが家に充満する。
('A`)「おーい、もういいんじゃねーの?」
ドクオも帰ってきた。
( ^ω^)「缶に入れて茹でてくれお。ちょうど今海草は茹でれたところだお。」
('A`)「よっしゃよっしゃ。」
( ^ω^)「よし、じゃあ貝が茹でれたら夕食だお。」



571: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/24(火) 18:30:06.30 ID:5HWMXw9W0

海の向こうでは、大騒ぎになってるのか否か。そんなことを気にも留めず、彼らは夕食を始める。
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「いただきま〜す。」
机の上に並んだ食事。今日のメニューは、海草の汁、貝を茹でたもの。
明日には釣りで取れた魚を燻製にしたい。
( ^ω^)「ずずーーー・・・・・・、この汁、なかなかいい味出してるお。」
('A`)「貝が手に入ったのは収穫だな。まさしく海の味って感じで。」
(´・ω・`)「でもここにお茶が欲しいね。ドクオの摘んだ葉っぱを煎じて。」
( ^ω^)「明日やってみるお。」
('A`)「なに、これからどんどん発展していけばもっとたくさんの種類の茶葉が手に入る。
気長に生きようぜ。」
3人が生きるための話し合いをするなんて、生涯最初で最後だろう。
( ^ω^)「なんにしろ、救助が来るまでここでできるだけ生き抜くしかないお。」
(´・ω・`)「来るのかどうかね・・・・。」
ショボンがまたしてもネガティブに。
('A`)「ショボン〜・・・・・。何事もポジティブに行こうぜ〜?」
( ^ω^)「ドクオの言うとおりだお。悪いほうに考えるのはいくらでもできるお。
いいほうに考えれば気休めでも気は楽になるお。」
(´・ω・`)「そうだね。」
( ^ω^)「よし、じゃあ俺は食い終わったから寝るお!」
ブーンがいち早く横になる。
('A`)「ははっ・・・・・・、こいつの気楽さにはほとほと助けられるぜ。」
(´・ω・`)「プラスに考えるのが一番得意そうだね。」
('A`)「確かに。じゃ、俺も寝るぜ。おやすみっと。」
(´・ω・`)「ああ、おやすみ〜。」
3日目。2人が怪我を負ったが、友情・食料ともに実りのある一日だった。



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