(´・ω・`)('A`)( ^ω^)ブーンたちが孤島で生活しているようです。

584: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/24(火) 18:58:10.56 ID:5HWMXw9W0
もう4回目となる朝。ドクオ・ショボンもだんだんと回復してきた。
( ^ω^)「おはようだお!」
ブーンが元気よく叫ぶ。
('A`)「おこんつわ。」
(´・ω・`)「おはようさん。」
2人も起きたようだ。
( ^ω^)「さて、今日も俺は山に狩りにでも行ってくるお。」
すると、2人も叫ぶ。
('A`)「いつまでも休んでいられねえ。俺は釣りは不調だが、
住居整備は任せなって。」
(´・ω・`)「じゃあ、僕は釣りをやろうか。」
( ^ω^)「おいおい、二人ともそんな重労働やって大丈夫かお。」
('A`)「なーに、もう腕も足のやけども治りかけてる。これくらいやったって大丈夫だろ。」
(´・ω・`)「僕の釣りもただそこに座って獲物待てばいいだけさ。難しいことじゃない。」
( ^ω^)「まあ、2人がそういうなら。無理せず頑張ってくれお。」
('A`)(´・ω・`)「KO!」
(;^ω^)「それをいうならOKだお・・・・。」
4日目。久々に全員勤務となった。



590: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/24(火) 19:28:48.08 ID:5HWMXw9W0
( ^ω^)「・・・・さて、今日は山じゃなくて森のはずれのほう行ってみるかお。」
ブーンが言う。この森は南側はそのまま海となっている。
( ^ω^)「森の中は湿っぽいお・・・・。早く出たいお。」
ブーンがそんなことを言っているとふと、はるか向こうに何かが横たわっている。
( ^ω^)「・・・・?あれは・・・・・・」
ブーンが近寄ってみてみる。するとそれはなんと、罠にかかって死んでいる鶏だった。
(;^ω^)「うわ・・・・・・結構むごいお。」
ブーンは恐る恐る、鶏の首を触る。

ピクッ

ふいに、鶏の足が動いた気がした。
(;^ω^)「・・・・・・え?」
ブーンは、羽をつまんでみた。鶏の首が左右に振られる。・・・・・・生きている。
(;^ω^)「生きてるお!何とかこのまま生きながらえさせれば、卵が食えるかもしれないお!」
ブーンは、足にかかった罠をはずし、そっと鶏を腕に包み込む。
(;^ω^)「・・・・でもこれで、はっきりとここに人間がいたことが
明らかになったお。」
ここにいた人間に対する疑問と、卵を食えるかもしれない期待を混ぜながら、
ブーンはゆっくりとした足取りで家に戻る。



595: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/24(火) 19:56:37.29 ID:5HWMXw9W0
(´・ω・`)「・・・・さ〜て、暇だな〜・・・・・。」
こちらはショボン。獲物運がいいショボンも、今回は一匹釣っただけで次のアタリが来ない。
(´・ω・`)「しょがない、ちょっと昼寝するか・・・・。」
ショボンも、いつかのドクオのように眠りだした。

(´・ω・`)「ZZZZZzzzz・・・・・・ZZZZZzzz・・?」
ふと、ショボンが尻に違和感を感じた。何かに引っ張られているようだ。
(´・ω・`)「ん〜〜〜〜・・・・・なんだ?尻が引っ張られてる・・・・。」
ショボンが尻を見てみる。そこには、5,6匹もの蟹がいた。
ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」
(;´・ω・`)「な、何だこの蟹は!?」
ショボンは思わず立ち上がる。すると、20匹はいそうな蟹の大群がいた。
ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」
ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」ミ( ゚∀゚)彡「かに!かに!」
(;´・ω・`)「ちょっ、そんな大群で来るなって!え〜い・・・・、よっ!」
ショボンは、糸を垂れていた釣り竿で蟹をなぎ払った。
ミ(;゚∀゚)彡「か、かにっ!」
(´・ω・`)「えーもーめんどいや、、こいつら今日の獲物と。」
ショボンはすでに30匹に増えた蟹を次々にバックに押し込む。
ミ( T∀T)彡「かに〜・・・・。」
蟹たちは少々ご立腹な様子。
(´・ω・`)「さて、帰るか。」
蟹たちがうごめくバックを下げて、ショボンは家へと向かった。

無断で「かに!かに!」とそのAA使っちゃった・・・。
というわけでまずかったらこの話はなかったことにするので。



616: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/24(火) 20:34:23.06 ID:5HWMXw9W0
さて、こちらはドクオ。
('A`)「さ〜て、家をもっと彩りよくするか。」
ドクオも、家の整備に精を出していた。
('A`)「まずは壁の隙間を埋めるか。」
ドクオはそこらの土を川の水と混ぜてこね、壁の木の隙間を埋める。
これで隙間風は来なくなった。
('A`)「次は台所作りと。」
ドクオは木を切り倒し、また平たく切り、それを組んで大きい板にする。
それを今度は縦に立て、もう一つ作った板を横におく。そしてつなぎ目を固定すると、
台らしきものが出来た。その台の真ん中へんに土を盛り、燃えないようにする。
持った土は空き缶が置けるように形作る。ちょうどガスコンロのように。
そして最後にその土の上に火種となる紙やらなんやらを置く。すると、
ガスコンロを作る人もびっくりの即席コンロが出来上がった。
('A`)「おし、これで火が心置きなく使えるぜ。」
ドクオも授業じゃ使わない頭を使い、必死に生活を楽にしようと頑張っていた。
('A`)「さて、ちょいと一服するか。」
ドクオも一仕事終わり、切り株椅子に座った。



768: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/25(水) 18:04:46.36 ID:zmM79B1I0
( ^ω^)「たんだいまだお〜。」
ブーンが帰宅する。同時に、土で補強された我が家を見て驚く。
( ^ω^)「こりゃすごいお。ドクオもなかなかやるお!」
('A`)「へへっ、中もすごいぜ。」
ドクオはブーンを中に引き入れ、自分でもよくやったと思うコンロを見せた。
( ^ω^)「コンロ!・・・は〜、無人島でこんなもんにお目にかかれるとは・・・。」
('A`)「これで料理も自由自在さ。」
ちょうどそこに、ショボンも帰ってきた。
(´・ω・`)「ただいま〜、と戸を叩いてみると、文明開化の音がする。」
('A`)「おお、ショボンおかえり。なかなかのコンロだろ?」
(´・ω・`)「おお、こりゃ充実してきたね。コンロまで作ったとは。」
( ^ω^)「ショボンはなにを収穫してきたんだお?」
(´・ω・`)「ああ、一匹の魚と蟹を大量に。」
ショボンはバックからあふれる蟹を見せる。
ミ( T∀T)彡「かに〜・・・・。」
( ^ω^)「おお、これもまたうまそうだお。ちょっと早く取りすぎたか
まだ体はちっちゃいけど、充分食えそうだお。」
('A`)「・・・?そうだブーンよ、まだ体はちっちゃいで思い出したが、
お前の植えた苗はどうなったんだ?」
( ^ω^)「苗・・・・?苗・・・なえ・・・・nae・・・・・?・・・・・・!」
ブーンは一目散に苗を植えた場所に走った。
(;^ω^)「はあ・・・はあ・・・はあ・・・・・・あっ!」
そこでブーンが見たものは。

すでに緑を失ってしなびた、哀れな麦の苗の姿だった。
(;^ω^)「・・・・ああ・・・・・・・・。」



774: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/25(水) 18:32:45.34 ID:zmM79B1I0
( ´ω`)「・・・・・・・・。」
昼飯時。家には、湯気を立てた飯が控えているというのに、ブーンは沈んでいた。
自分の責任で麦がしなびてしまったのが相当答えたようだ。
(´・ω・`)「・・・かける言葉がないね・・・・。」
('A`)「・・ああ。だがかける言葉はなくても、言ってやれる言葉はあるぜ。」
ドクオはそういうと、ブーンのところへ歩み寄った。
('A`)「・・・・・ブーン。」
ドクオが声をかける。
( ´ω`)「・・・ドクオかお・・・・今は一人にして欲しいお・・・・。」
('A`)「ブーン、小学校の頃を思い出しな。」
( ´ω`)「・・・・・・・?」
そして、ドクオは小学校の思い出を語りだした。

小学校時代。ブーンは、クラスからはみ出ていた。はみ出ていたと言っても
何か悪行をやってたわけではない、ただ目立たないだけだ。
友達もいなく、休み時間はいつもアリ探しとか、そうやって時間を潰した。
そんなブーンにはじめてできた仲間。ドクオだった。
ドクオもまた仲間がいなく、一人ぼっち。一人ぼっちと一人ぼっちが
くっついてできた仲間。
誇りなんてなかったが、うれしかった。初めての友達。談笑、交友、会議。
そんなドクオがつれてきた、もう一人の仲間。ショボンだ。
ショボンもまた一人。でもブーンにとっては、友達に変わりない。
3人でいろいろ遊んだ。一緒に怒られ、叱られた。でもそのたびに立ち直った。
ある日、クラスの一人が大事な書類をなくしたとき、頼まれてもいないが
3人で夜遅くまで残り探し回った。それでも友達なんてできないが、
3人でひとつのことをやれたのが唯一の誇りだった。



775: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/25(水) 18:33:46.84 ID:zmM79B1I0
('A`)「あの頃の俺たちは活気に満ちていた。俺たち3人が集まれば
出来ないことはないとかなんかも言ったな。
・・・・あの活気に満ちた精神はどこいった?麦がなくても死ぬわけじゃない。
今あるもので、精一杯生きようじゃねえか!」
ドクオが叫ぶ。
(´・ω・`)「そうだよ、ブーン。」
ショボンも乱入する。
(´・ω・`)「まだやり残したことはいっぱいあるでしょ?それをやるためにも、今は生きよう。
海の向こうには帰る家がある。学校がある。あの学校の下でもう一度、
「俺たち3人が集まれば何でもできるっ!」って言ってやろうじゃないか!
生きよう!ブーン!みんな!!」
( ´ω`)「・・・・・・みんな、ありがとうだお・・・・・。
どうやら俺は、昔の心を忘れてたようだお・・・・。」
( ^ω^)「・・・・・みんな!俺たち、必ず生きて帰って、
学校の同級生たちに一泡吹かせてやるお!!」
('A`)「よっしゃ!それでこそブーン!」
(´・ω・`)「頑張ろう!みんな!」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「おーーーーーーー!」
・・・・4日目の昼。ブーンたちは、自分たちの熱き友情を確かめ合ったのだった。



787: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/25(水) 19:08:03.11 ID:zmM79B1I0
友情の強さを知ったところで、まずは昼飯。
今日のメニューはさっき取った蟹と取ってあった貝。昼飯なので充分だろう。
( ^ω^)「この蟹、なかなかの珍味だお。」
('A`)「蟹の足細いなおい。シャーペンでもほじれねえ。」
(´・ω・`)「シャーペンでほじらないほうがいいと思うよ、ドクオ。」
('A`)「いいってことよ。でブーンよ、飯食ったらどうする?」
( ^ω^)「とりあえず体を洗うために風呂でも作るお。」
('A`)「なるほど。確かに体洗ってねえな。」
3人ともここに着いてから体を洗うことさえしていない。見れば制服も
傷だらけ、ずいぶん汚れている。
(´・ω・`)「じゃ、まずは物資探し?」
('A`)「いや、物資はある。燻製のやつを見つけたとき、もう一個転がってるのを見たぜ。」
( ^ω^)「OKだお。そいつを使うお。」
こうしてブーンたちは、風呂作りに取り掛かった。

物資であるドラム缶は少々壊れているがなんら問題ない。
そこらから手ごろな石を4つ見つけ、それを四角く置く。
その間に燃えやすそうな木や紙を置き、石の上にドラム缶を置く。
これで、浴槽となるものはできた。
そして、それを家の近くに置き、前と同じ要領で柱と木を使い壁を作る。これで風も防げる。
( ^ω^)「できたお!」
('A`)「これでゆっくりできるってもんだな。」
ブーンたちもここについてから働きづめ。ゆっくりと体を癒せる風呂が出来上がった。



799: ◆QBJbqjKj7Y :2006/01/25(水) 19:32:54.30 ID:zmM79B1I0
( ^ω^)「さて、風呂入ってるうちに服洗っといてくれお。」
風呂に入る一番手のブーンは服を脱ぎ、その服をドクオに預ける。
('A`)「・・・・って、俺が洗うんかいな。」
( ^ω^)「俺のはドクオ、ドクオのをショボン、ショボンのは俺が洗うってことお。」
('A`)「ああ、そういうことね。分かったよ、洗っとく。」
そういって、ブーンは個室に入った。

個室の中はすでに湯気が充満していて、お湯も充分あったまっているようだ。
汲んである川の水で体を流してから、湯の中に入る。
( ^ω^)「よっし、入るかお。」
ブーンはドラム缶の中のお湯にゆっくりと体を沈めていく。あったかさが体を包む。
( ^ω^)「ああ〜・・・・・・・。天国だお〜・・・・・。」
ブーンはそのまましばらくつかり、4日間の疲れを癒す。
( ^ω^)「ふう〜・・・・・・・、さて、そろそろ上がるお。」
石鹸すらない風呂場だが、疲れを癒すには風呂のみで充分だった。
上がると、外の気温との差に思わず震える。
( ^ω^)「ドクオ〜!空いたお〜!」
戸を開けると、ドクオはすでに洗われた服を焚き火で乾かしているところだった。
('A`)「上がったか。じゃ、次は俺と。」
そういってドクオも服を脱ぎ始める。こんな感じで、ブーンたちの夜は更けた。
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「・・・・・・ZZZZZzzzzz・・・・ZZZzz・。」



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