(´・ω・`)('A`)( ^ω^)ブーンたちが孤島で生活しているようです。

139: 作者 ◆ExDGnJXoVI :2006/01/27(金) 20:00:44.78 ID:XGb7AN/k0
6日目。
「・・・・・コケコッコーーーー!」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「おはよう〜!」
鶏の声と同時に起きたブーンたち。すでにこの生活にも慣れたようだ。
( ^ω^)「さて、きょうはどうするお?」
朝食のパンを食べながらブーンが言う。
('A`)「そうだな・・・・・もう一度山に登って、未踏の地を確かめるってのは?」
ドクオが提案する。確かに、あの岬の爆発で岬がどうなったのかも興味深い。
( ^ω^)「よし、そうと決まれば善は急げだお!」
朝食を食べ終わったブーンが椅子を倒して立ち上がった。

山に登る一行。道が険しいが、時たま川で身も心も癒すので苦ではない。
( ^ω^)「そろそろ頂上だお。・・・・・・・お!?あ、あれは!!」
('A`)「?どったブーン?」
( ^ω^)「あれを見るお!」
ブーンが指差す先には、皿のような、半分埋まった物体。・・・・まさに地雷だ。
(´・ω・`)「おお、よく気づいたね。またこの前みたくなるかと思ったよ。」
( ^ω^)「よし、よけて通るお!」
ブーンたちがそれを避けて迂回する。

このとき、もう少し集中力があったら。いや、むしろあの地雷を踏んでいたら。
もっと被害は少なかったのかもしれない。
地雷を一個よけて、油断しきっていたのだ。



140: 作者 ◆ExDGnJXoVI :2006/01/27(金) 20:01:46.78 ID:XGb7AN/k0
「カチッ」
ちょっと進むと不意に、ブーンが出した右足が何か機械的な音とともに沈む。
(;^ω^)「お?」
何かと思い下を見る。しかし見る間もなく、体が熱いものに包まれる。
(;^ω^)「お、おおっ!?」

次の瞬間、前の地雷とは比べ物にならないほどの光が目の前に現れる。
台風よりも強い熱風が、ブーンたちを吹っ飛ばす。
(;^ω^)(;'A`)(;´・ω・`)「うわああああああああああ!」

一つの地雷のみならず、もう一つの地雷があったことに気づくべきだった。

それは、この島に埋められたもっとも大きい爆弾だったのだ。



150: 作者 ◆ExDGnJXoVI :2006/01/27(金) 20:29:54.18 ID:XGb7AN/k0
・・・・・・・あれ?ここどこだ?
確か俺はなんかカチッて音がしたんで下を見たら、なんかものすごい強い光が来て、
そんですごく熱い熱風に飛ばされて・・・・。・・・・体が動かないな・・・。
・・・・お。目は開けられるみたいだ。ここはいったい・・・・?
・・・・ブーンが目を開けてみると、そこはブーンたちがたどり着いた五十五里浜だった。
体を動かしたいところだが、物凄い痛みで動けない。それに、なんかひりひりする。火傷だ。
(;^ω^)「・・・・・・さっきの・・・・・爆弾だったのかお・・・・。」
ブーンは何とか首を動かし、辺りを見回す。家は半壊し、鶏も片羽が黒こげだ。
さらに見渡すと、何か人が見える。
(;^ω^)「・・・・ドクオ!ドクオ!?」
ドクオは返事はしない。でも体が上下しているので、死んではいない。気を失っているのか。
その向こうには、同じくもう一人見える。
ショボンだ。
(;^ω^)「ショボン!大丈夫かお!?」
(;´・ω・`)「・・・・・う・・・・・うん・・・。・・き・・・傷口が・・・。」
ショボンは気を失ってはいないが、前の傷口が開いたのか、物凄く痛そうだ。
ショボンを見ると、顔・腕・足に火傷を負い、左手は血で真っ赤に染まっている。
ブーンもショボンを見て、自分の体のことに気づく。
右腕は直視できないほどに大破し、全身に火傷を負ったか、どこを動かしても痛い。
(;^ω^)「・・く・・・・・こ・・・・これまでかお・・・・・。」
ブーンも、死ぬ覚悟ができたか、「これまで」などという言葉を使う。
3人、どうすることもできず、そこでただうずくまるのみだった。



221: 作者 ◆ExDGnJXoVI :2006/01/28(土) 09:35:11.40 ID:6Fe+6WAU0
あれからどれくらい経ったであろうか。腕につけてた腕時計も大破して使い物にならない。
何とかブーンも、体を動かせるまで回復したが、この怪我では
早く治療しないとみんな死んでしまう。といっても医者も薬もない。
(;^ω^)「・・・・もう・・・・だめだお・・・・。」
ブーンも、その場に突っ伏して目を閉じた。



バラバラバラバラバラバラバラバラ・・・・・。
・・・・ふと、何かの音が聞こえる。高い上空から、機械的な音。
(;^ω^)「・・・・・・?なんだお・・・・?」
(;´・ω・`)「・・・・・ブー・・ン・・!へ、ヘ・・・リだよ・・・!」
ショボンに言われて上を見る。すると、上空にヘリコプターが飛んでいるではないか。
よく見るとボディに「日本ニュース速報連合VIP」と書いてある。
この際なんでもいい、助けを呼ぼう。
(;^ω^)「・・・・おーーーーい!助けてくれおーーーーーー!」
精一杯叫ぶが、ただでさえ怪我をして力が入らない体。しかもヘリの音にかき消され、
微塵も聞こえないだろう。
(;^ω^)「聞こえてくれおーーーー!ここだおーーーーーー!」
必死で呼ぶが、気づいた様子も素振りもない。
(;^ω^)「・・・・・やっぱり・・、だめだお・・・・・。」
一回きらめいた希望も、ろうそくの炎のごとく消えた。

そのとき。



「・・・・・コォケコッコォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
(;^ω^)「!!!!!!!」
(;´・ω・`)「!!!!!!!」



222: 作者 ◆ExDGnJXoVI :2006/01/28(土) 09:36:24.08 ID:6Fe+6WAU0
聞こえたのは、物凄く大きく、そしていつまでも響いた鶏の雄たけび。
(;^ω^)(;´・ω・`)「・・・・・・・・・。」
鶏は、その雄たけびを響かせた後、ゴボッと血を吐き、ゆっくりと横に倒れた。
そして一回痙攣した後、もう動かなくなった。
(;´・ω・`)「・・・まさに・・・最後の力を振り絞った声だね・・・・。」
(;^ω^)「・・・・・・。」

(ヘリ内)モナー( ;´∀`)「なあ、今なんか鶏の声聞こえなかったモナ?」
(ヘリ内)モララー(・∀・;) 「漏れもそんな気がするが・・・。
でもこんなとこに鶏なんているわけないだろ。」
(ヘリ内)モナー( ;´∀`)「ちょっと外見てみるモナ。」

(;^ω^)「!こっちに気づいたみたいだお!おーーーーい!」
(ヘリ内)モナー( ;´∀`)「!ひ、人が無人島にいるモナ!」
(ヘリ内)モララー(・∀・;) 「!マジだ!だけどあの3人、
ニュースで死んだって話じゃ・・・?」
(ヘリ内)モナー( ;´∀`)「なんにしろとりあえず助けるモナ!」
(ヘリ内)モララー(・∀・;) 「おうよ!」
(;^ω^)「・・・・やったお・・・・・助かったお・・・・・。」

ブーンたちの6日間の孤島生活は、大混乱の中、ようやくその幕を閉じた。



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