( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,623秒 :2008/02/01(金) 20:40:35.91 ID:0SMSj8LlO
当時、首都に本社を構える商社で勤める俺は、腐った魚のような目をした都会人の中で日々働いていた。きっと俺も同じような顔をしていたんだろう。
けれど、つーは違った。
てきぱきと機械のように仕事をこなし、いつも仏頂面だが、不思議と、彼女の目は爛々と輝いているように見えた。

社交的でないつーは、美人なのだが、男性に媚びを売ってまで好意を示さないため、俺と付き合うまで浮いた話は聞かなかった。
だから、声をかけてみたんだ。

ミ,,゚Д゚彡「俺とさ、付き合ってよ」

という振られることを前提にした軽い言葉に対して、しかし彼女の返答は意外にも軽く。

(*゚∀゚)「え、いいですよ」


それから数回のデートを重ねた上でわかったことがいくつかある。
つーは気を遣い過ぎるため人付き合いが苦手なこと、彼女はチョコを食べると仏頂面が解けて可愛い笑顔になること、本当は彼女から俺に告白しようと思っていたが照れてできなかったこと……。
そうしてつーを知る度に俺はどんどん彼女に惹かれていった。

かくして俺たちは付き合って半年が経った。

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,547秒 :2008/02/01(金) 20:42:27.39 ID:0SMSj8LlO
ある日、俺たちの運命を変えたその電話は鳴った。

ミ,,゚Д゚彡「親父が……倒れた?」

入院と、長い間の通院が必要だそうで。
俺の両親は、ドがつくほどの田舎に二人暮らしをしていたため、通院も用意ではない。俺は選択を迫られた。
一つはこのまま働き続けながら月に一度くらい見舞いにいくこと。これは時間と精神力、体力を削られるため難しい。


そしてもう一つは、仕事をやめて故郷に帰ること。


その頃の俺は、仕事自体に嫌気が差していたため正直辞めてしまっても構わないといった投げやりな心境だったが、
心残りは彼女だった。

――――

ミ,,゚Д゚彡「つー、俺は田舎に帰ることにしたから……別れなくちゃなんない」

(*゚∀゚)「………」

ミ,,゚Д゚彡「ごめん。勿論、許されるとは思ってないけど」

(*゚∀゚)「じゃなくて」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,026秒 :2008/02/01(金) 20:44:12.84 ID:0SMSj8LlO
(*゚∀゚)「俺はついて行っちゃいけないの?」

ミ,,゚Д゚彡「え……」

(*゚∀゚)「鈍いな。プロポーズしてんだよ。『結婚してくださいフサギコさん』って言いかえようか?」






―――――

(//∀/)「…………」

ミ,,゚Д゚彡「……というのが俺たちの馴れ初め。だから俺はつーの荒れた手も、増える皺も、全部に感謝して、愛してる。
      お前もしぃさんと仲良くやりなよ?ちびたんもこれから幼稚園だろ。色々大変な時期だが愛があれば乗り切れる」

(*,,゚Д゚)「へえ、親父たちってそんな過去が……」

(,,・д・)「でちー」





ミ,,゚Д゚彡オシマイ(゚∀゚*)



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,195秒 :2008/02/01(金) 20:45:27.01 ID:9KZHwURhO
川 ゚ -゚)「なかなか面白いな」

('A`)「ああ、不思議な体験だったよ」

小さな庭に男と女がいる。
男は語り、女はそれを聞いていた。

川 ゚ -゚)「しかし、どうも信じられないな、証拠はないのか?」

('A`)「証拠は―――今の俺。かな」

川 ゚ -゚)「今の俺? じゃあなんだ、お前は………」

('A`)「おっと、それについては詮索しないでくれよ。恥ずかしいから」

川 ゚ -゚)「そうか」

('A`)「というか、今までの俺は証拠だな、これからは証拠にならないかも」

川 ゚ -゚)「ますます分からないな」

('A`)「俺もまだ半信半疑だよ。素直に信じれるわけないだろ」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,195秒 :2008/02/01(金) 20:45:49.92 ID:9KZHwURhO
川 ゚ -゚)「………そのときお前は金を持っていたのか?」

('A`)「金?」

川 ゚ -゚)「そう、金」

('A`)「最低限だけだよ。金があったら、そもそも窓を拭いたりしてない」

川 ゚ -゚)「窓拭きなんて楽そうじゃないか」

('A`)「あぁ、窓拭きは楽かな。そうだな」

川 ゚ -゚)「臭そうだけどな」

('A`)「慣れるよ」

川 ゚ -゚)「そのときも臭かったか?」

('A`)「ん? そうだな…まぁ外よりはマシだったかな
どちらかといえばコーヒー臭かったような」

川 ゚ -゚)「コーヒー?」

('A`)「あぁ、その人が好きだったんだ。コーヒー」

川 ゚ -゚)「へぇ」

('A`)「そのときもコーヒー飲んでたしな」

120: ('A`)が不思議な体験をしたようです :2008/02/01(金) 20:46:24.45 ID:9KZHwURhO
川 ゚ -゚)「ふむ………お前は後悔していないのか?」

('A`)「なにを?」

川 ゚ -゚)「詮索してしまうことになるが」

('A`)「あぁ」

('A`)「一番楽だしな」

川 ゚ -゚)「お前らしいな」

('A`)「まぁな」

川 ゚ -゚)「…………ん? 雨、か?」

(;'A`)「あぁ! 洗濯物干しっぱなしだ! 取り込むの手伝ってくれ!」

川 ゚ -゚)「あぁ、いいぞ」

('A`)「まぁ、これも………」

川 ゚ -゚)「ん?」

('A`)「証拠になるかな?」

終わり



125: 奇 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 20:48:32.63 ID:uy5GocvnO
川 ゚ -゚)「怪奇ピザ男」

(; ^ω^)「いきなり何だお」

川 ゚ -゚)「いや、怪奇ピッツァ男」

(;'A`)「発音の問題じゃないだろ」

川 ゚ -゚)「そして恐怖毒男」

(#'A`)「人の話を聞けよ…」

川 ゚ -゚)

川 - )

ガッシボカ

(メメメ'A`)「ゴメーヌ」

( ^ω^)「なんという理不尽」



126: ( ^ω^)奇妙な賭けのようです :2008/02/01(金) 20:48:36.27 ID:1Ox/i6aH0
僕がバーで飲んでいると、隣に見知らぬ男が座った。
 そして彼は僕にこう言った。

 (´・ω・`)「やぁ、お兄さん。よかったら賭けをしないか?」

 文字通り酔狂で僕はそれに応じた。

 ( ^ω^)「いいお。どんな賭けだお?」

 (´・ω・`)「なぁに、簡単さ。キミが上を見れば私の勝ち、でどうだい?」

 ( ^ω^)「…意味がわからないお?」

 (´・ω・`)「つまりはね、私は何とかしてキミが上を見るように仕向けるから、キミはそれに耐えればいい」

 そういうコトか。それならば簡単だ。
いくら酔っているとはいえ、その程度のことには耐える自信があった。

 ( ^ω^)「僕が勝ったら何かくれるのかお?」

 (´・ω・`)「私がキミの分も奢ろう。キミが負ければ、その逆だ」

 成る程、それはシンプルで良い。そう思い、僕はそれに合意した。

 (´・ω・`)「始めようか。では、合図代わりに乾杯と行こう」

 こうして、僕たちの賭けは始まった。

128: ( ^ω^)奇妙な賭けのようです :2008/02/01(金) 20:50:00.45 ID:1Ox/i6aH0
彼は僕の隙を狙う算段なのか、しきりに語りかけてきた。
その手に乗るかと、僕は警戒しつつも、思いの外巧みな彼の話術に半ば魅了されていた。

 そうこうしているうちに、気付けば僕たちは1時間ほど語り合っていた。
一向に彼から仕掛けてくる気配は無い。が、これが罠に違いない。
恐らくもうすぐ仕掛けてくる、そう思って警戒していると、彼は

 (´・ω・`)「おっと、もうこんな時間だ。帰らないと…」

 と、腕時計を見て言い、あっさりと負けを認めてしまった。

 ( ^ω^)「お?僕の勝ち、かお?」

 (´・ω・`)「あぁ、そうさ。仕掛けようと思ったんだが、ついキミと話すのが楽しくて忘れてしまった」

 彼は照れくさそうに言うと、財布から1万円札を抜き出し、僕に差し出す。

 (´・ω・`)「悪いが、急がなくちゃいけないんだ。これでキミと私の2人分支払っといてくれないか?」

 僕は礼を言いつつ、それを受け取る。

 ( ^ω^)「ごちそうさまだお。今日は楽しかったし、またいつか会えるといいお」

 (´・ω・`)「あぁ、全くだ。こちらこそありがとう」

 そう言って笑いながら、彼は手を差し伸べる。
僕は彼とまた会えることを願いながら、がっちりと握手を交わす。

131: ( ^ω^)奇妙な賭けのようです :2008/02/01(金) 20:51:07.58 ID:1Ox/i6aH0
(´・ω・`)「では、またいつか」

 その言葉を最後に、彼は店の外へ消えた。

 
 ( ^ω^)「おかしなヒトだったお」

 そう呟きつつ、僕は上機嫌で残りの酒を喉に押し込む。
会計は2人併せて8000円程。彼が残した1万円でまだお釣りが来る。
帰りにコンビニでも寄ろうか、そんなことを考えつつ、彼の万札を手に取った。

 …あれ?

 僕はその万札に違和感を感じた。
なにやら、紙質がいつもと違うような、そんな気がする。

 (;^ω^)「まさか、偽札?!」

 慌てて透かしを確認しようと、僕は天井に釣り下げられたランプに向かって万札をかざした。

 ( ^ω^)「…あ」

 僕は驚愕した。
 透かしの部分には見慣れた福沢諭吉の顔はなく、代わりに

 『ほら、上を見た ごちそうさま』

 と書かれてあったのだった。  

=終=



137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと810,706秒 :2008/02/01(金) 20:54:22.63 ID:78KcO8fg0
(,,゚Д゚)「お前って、俺より先に死にたい? 後に死にたい?」

そう言ってきた目の前の馬鹿は本気の眼をしていた。見舞いに来てくれたのは嬉しいんだがいきなり何を言うんだこの馬鹿は。
嗚呼、馬鹿にも馬鹿なりの悩みを抱えているのかとその時は思った。
馬鹿な悩みは数秒で馬鹿な考えと化すのだ。放っておこう。

光が入り込んでくる病室の窓から私は空を見た。ベッドには優しい風が吹く。
嗚呼。心地良い。

(;,,゚Д゚)「え? 何々、無視。泣くよ? ねぇ泣くよ!」

嗚呼何て五月蠅い男なんだ。足の小指でもタンスにぶつけてひとりで泣いていろ。
そもそも私は一応入院患者なんだぞ。静かにしろよ。

('A`)「その質問、俺が答えてやるよ」

(,,゚Д゚)「おお! 救世主!」

从;゚∀从「……げぇ」

馬鹿な会話にさらに馬鹿が加わると収集がつかなくなると言うのに、もうひとりの馬鹿がやってきた。
いつ入ってきたんだ? そんな私を横目に話し合いは続く。最初から居た馬鹿のギコに、後からやって来た馬鹿のドクオは言った。

('A`)「俺は先に死にたいなァ」

(,,゚Д゚)「何で?」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと810,706秒 :2008/02/01(金) 20:54:54.93 ID:78KcO8fg0
('A`)「だって残されるの嫌だもん」

(,,゚Д゚)「うーん。それもあるけど、俺は後に死にたいな」

('A`)「ん? 何で?」

(,,゚Д゚)「だって、俺が先に死んだら悲しむ人いっぱい居るだろ? それ考えたら残せないさ」

……うーわ。馬鹿だ。本当の馬鹿だ。

(,,゚Д゚)「だから、お前は?」

そんな優しい声で話しかけるなよ。泣きたくなるだろうよ。お前知っているんだろうよ。
私、もうすぐ死ぬって事。

知ってんだろ?

嗚呼。病気の為に切断したない筈の左手が痒い。もう無いのに。
解っているよ。私が、お前より後に死にたいって言ったらお前死ぬだろ?
馬鹿ってのは極端だからな。




くっそー。



ああ、これはなんてしあわせなんだろう。



140: 投下すまん。「愛してる」 :2008/02/01(金) 20:55:17.26 ID:QCEJ2BcAO
ブーン愛してる…最近はブーンの事しか考えられなくて…
叶わない恋だってわかってる
けど手に入れたい…自分のものにしたい…
愛してる…

( ^ω^) 「ツンー早くかえるお」
ブーンが叫んでる
ξ#゜凵K)ξ「ちょっとくらいまちなさいよ」
今日はとてもいらいらすする…せっかくブーンといるのに、ああだめだ。機嫌よくしなきゃ
(*゜ー゜)「ツンイライラしないの」
('A`) 「そうだぜーブーンこまってんだろー」
ξ゜凵K)ξ「わかったわよ」
ブーンはほっとした様子だった。
(*^ω^)「機嫌なおってよかったお」ブーンのそのうれししがってる顔がたまらなく愛しくて抱きしめたくなる
でもそんなことはできない
人前だし、しかもブーンも引くだろうから



142: 服屋クエスト :2008/02/01(金) 20:56:00.47 ID:+7z8q5gK0

脱オタが現れた!

(^ω^三^ω^)キョロキョロ


店員の攻撃!

ξ゚听)ξ「何かお探しですか〜?」


脱オタは驚き戸惑っている!

((;^ω^))


店員は殺し文句を唱えた!

ξ゚听)ξ「これなんかお似合いですよ〜」

146: 服屋クエスト :2008/02/01(金) 20:56:42.55 ID:+7z8q5gK0

脱オタは満更でもなさそうにしている!

(*^ω^)


店員の攻撃! 会心の一撃!

ξ゚听)ξ「こちら凄い人気で〜、これが最後の一着になっております〜」

( ^ω^)「これ買いますお!」

ξ゚听)ξ「ありがとうございま〜す」


ξ゚听)ξ「378,000円になりま〜す」

( ゚ω゚)「……」

147: 服屋クエスト :2008/02/01(金) 20:57:40.21 ID:+7z8q5gK0

脱オタは倒れた!
店員は378,000円の売上げを獲得!

なんと脱オタが起き上がり、返品したそうにこちらを見ている!

(((;゚ω゚)))


返品させますか?

     はい
 ニア  いいえ


(lll´ω`)

脱オタは悲しそうに去っていった!


 〜終〜



151: ◆wm1j5YJ8Ns :2008/02/01(金) 20:58:42.06 ID:7PHPUrknO
ビップリン。
 
それは私立VIP高校の学食の名物。
センター試験の前日のみに限定で10個販売されるそれは、食べる者を必ず志望校に合格させると言う。
 
値段は500円。
味は某有名ホテルのパティシエが作っただけあって最高級。
 
そのビップリンを求め争う受験生の中には毎年けが人がでると言われるほど、壮絶な戦いが繰り広げられる。
 
それは今年も例外ではなかった。
 
 
 
四限目が終わり昼休みを知らせるためのチャイムが鳴るまで、あと三十秒。
 
三年生の教室では全員がそわそわしている様子が伺える。
チャイムが鳴り終わってから教室を出ないとプリンの効果がないという言い伝えのおかけで、ずるをする者はいないようだ。
 
そわそわが最高潮になったとき、チャイムが鳴った。
 
チャイムが今までより長く聞こえるのは気のせいだろうか。
 
そして、鳴り終わる。
 
それと同時に耳に入ってきたのは、校内中に響き渡るような轟音。
 
ビップリンを求めた戦いの火蓋が今落とされた。

152: ◆wm1j5YJ8Ns :2008/02/01(金) 20:59:21.08 ID:7PHPUrknO
(#^ω^)「おおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 
プリンを求め、走る彼の名はブーン。
半年前までは陸上部の部長をやっていた彼は足腰には自信があるようで、トップ集団のトップにいた。
 
(#'A`)「禁則事項でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇす!!!!」
 
ブーンのすぐ後ろで意味のわからない言葉を発して走る彼はドクオ。
自称、帰宅部部長の彼だが運動神経は抜群にいい。
 
ξ#゚听)ξ「しゃらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
女子生徒で唯一トップ集団にいる彼女はツンデレ。
柔道部で鍛えられたその体は、同じ部活の男子にも勝る。
 
 
ブーンが学食に入る。
そして、プリンに手を伸ばし、それを掴む。
 
しかしそれはすぐにブーンの手から逃げ、あとから来た者の手に移動する。
 
(;^ω^)「あっ、それはブーンの!」
 
それを言い終える頃には、カウンターにあるプリンの数は残り1つになっていた。

153: ◆wm1j5YJ8Ns :2008/02/01(金) 21:00:10.26 ID:7PHPUrknO
(#'A`)「もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
最後の一つはドクオの手によって取られる。
 
ξ#゚听)ξ「させるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
ツンはドクオを目にも止まらぬスピードで投げると同時にプリンを手にする。
 
(゚A゚)「ごへぁっ!!!!」
 
ドクオの最後の声はあまりに儚いものだった。
 
プリンはツンの物になったと思った瞬間
 
(#^ω^)「よこせおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 
ブーンがプリンをはじき、それは高く美しい弧を描きながらある者の手の中に落ちた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
( ∵)
 
こうしてプリンを求める戦いは幕を閉じた。



156: 電話の向こうのようです :2008/02/01(金) 21:01:05.41 ID:L0YC5Tym0
俺はドクオ。引き篭もり。
でも、部屋に一人でPCに向かったり、ぼーっとしてるのにも飽きた。

('A`)(暇だ。ブーンなら暇だろうし、誘ってみるか)

携帯電話を手に取り、電話帳からブーンの名前を探す。
電話をかけたら案の定、ブーンはすぐに出た。

( ^ω^)『ドクオかお! どうしたんだお!』

('A`)『暇なんだ』

( ^ω^)『お? そうなのかお?』

('A`)『ああ、引き篭もりもつまんねーな』

( ^ω^)『頭大丈夫かお?』…ねぇ、……」

ブーンの声に被って女性の声が聞こえた。
暇だと決め付けていたが、誰か一緒にいるようだ。

158: 電話の向こうのようです :2008/02/01(金) 21:01:37.76 ID:L0YC5Tym0
('A`)『お前、今部屋?』

( ^ω^)『そうだお』

('A`)『あーいや、悪い』

( ^ω^)『どうしたんだお? 急に』

('A`)『暇だと思ってかけたんだが、誰かいるならいいや』

( ^ω^)『何言ってるんだお?』……して…の?」

('A`)『いや、女の声聞こえるからwwwwwwww隠すなよwwwwwww』

( ^ω^)『……声?』

('A`)『あ、エロゲの最中だったかwwwwwwwわりぃわりぃwww』

( ^ω^)『……今エロゲなんてしてないお?』

('A`)『は? え、あれ……』

( ^ω^)『ドクオ? 何を言ってるんだお?』

159: 電話の向こうのようです(終) :2008/02/01(金) 21:02:21.71 ID:L0YC5Tym0
('A`)『……』

('A`)『いや、俺の勘違いだごめん』

( ^ω^)『違うお、女を連れ込んでるのはドクオじゃないのかお?』

('A`)『え……』

「ねぇ……、いつまで電話してるの……?」

俺のすぐ耳元で、女性の声がした。



163: 1レス『VIP』 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 21:04:36.32 ID:uy5GocvnO
( ゚∋゚)「『クックルバーガー』へようこそ」

( ^ω^)「VIPセット一つ」

( ゚∋゚)「お飲み物はLサイズのみとなっております」

( ^ω^)「コーラにするお」

カランコロン

( ゚∋゚)「『クックルバーガー』へようこそ」

川 ゚ -゚)「VIPセット一つ」

( ゚∋゚)「お飲み物はSサイズとLサイズがございますが」

川 ゚ -゚)「ウーロン茶で」


(; ^ω^)「なんでだお!!」

川 ゚ -゚)「ピッツァ乙」



164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと809,729秒 :2008/02/01(金) 21:04:43.21 ID:78KcO8fg0
(*゚ー゚)「溺れて死んでしまいたい」

私は誰かにその事を語ったつもりはなかった。ただそう思っただけだった。
思ったことを瞬時に言葉にしただけだった。

ξ゚听)ξ「どうしてそんな事思うの?」

誰かから返答。この真っ黒な部屋には私しかいない筈だ。
それで返事が返ったきた。一般的にはおかしな事だが、私は気にはしなかった。
気にしたところでなにも変わらない。昔から知っている。何も変わりはしない。

(*゚ー゚)「水の中で死にたいからよ」

ξ゚听)ξ「何故? 別に水死以外にだって死ぬ方法はあるでしょう?」

部屋全体に響く私の知らない声。良く聴けば美声だった。声の震源はどこだかはまったく解らない。
真っ黒なこの部屋には私しかいない筈なのに。この声は不思議だった。なんでも言葉がすらすら出てきてしまう。

(*゚ー゚)「水を飲んだ瞬間は苦しくてしょうがないけれど、だんだん苦しみが薄れてくるの」

ξ゚听)ξ「それって?」

(*゚ー゚)「死ぬ瞬間は、とっても気持ちが良いの」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと810,111秒 :2008/02/01(金) 21:05:29.14 ID:78KcO8fg0
――あれ?
――ちょっとまって。
何で私はそんな事知っているの?そもそもこの黒い部屋は何? ここは一体何処なのだろう。
どうして私はこんな所に居るのかしら。何故私は死んだ瞬間の事を知っているの?

――まさか。

確信に近い何かが私を縛り付けて、訳の分からない声が響く。
と、いうよりは後ろから耳元に、吐息と共に。

ξ゚听)ξ「気付いた所で後の祭りよね」



170: 奇まぐれ :2008/02/01(金) 21:07:27.89 ID:VkjMttCl0
ξ#゚听)ξ「どういうつもりよ!」

(´・ω・`)「それはコッチのセリフさ。僕はちゃんと見たんだ。
      君とブーンがホテルに入っていく姿を、この目でね」

激昂する女とは対照的に、男はただただ淡々としていた。

ξ;゚听)ξ「それは、その」

(´・ω・`)「気まぐれ?」

ξ;゚听)ξ「そう! ちょっとした気の迷いっていうか……」

(´・ω・`)「じゃあ僕の告白を受けたのも気まぐれ?
      僕と何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」

ξ;゚听)ξ「違う! 違うの!」

(´・ω・`)「いいんだよ、ツン。僕はね、本当は怒ってなんかいないんだよ」

ξ゚听)ξ「だったら、どうして──!」

言葉の通り、男の表情はとても柔い。


(´・ω・`)「だから、気まぐれさ」


男はそう言って、女のノドを切り裂いた。



188: 1レス行くよー :2008/02/01(金) 21:18:53.08 ID:keVJWcu20
( ^ω^)「ドクオ、パンはパンでも食べれないパンは何だお?」

('A`)「食べれないパンか…………」

   〜   〜   〜

俺が小学校の頃、毎年夏休みに一週間ほど遊びに行ってた所がある。
それは隣県の田舎町にある、俺のお婆ちゃんの家だ。

山でカブトムシを取り、澄んだ小川でサワガニを捕まえる。
知らない奴らと一緒に、空き地で鬼ごっこなどもした。
普段都会暮らしの俺にとっては、毎日が新鮮に感じた。

お婆ちゃんは3時のおやつに、毎年ある物を作ってくれた。
それは自家製の焼きたて食パンである。
それも作りたてのバターと甘い蜂蜜、朝に搾られた牛乳付きだ。

遊び疲れた体で家に帰ったときに、台所から漂ってくるパンのいい香り。
バターと蜂蜜をつけて、噛み締めたときのあの味。
何年経った今でも、鮮明に思い出せる。

そんなお婆ちゃんだが、中一の冬に亡くなった。

   〜   〜   〜

(;A;)「お婆ちゃんのパンの味、一生忘れないぜ……」

( ;ω;)「おっおっ、それは反則だお……」



195: あの頃のVIPの思い出を電話で話す奇妙な二人のようです :2008/02/01(金) 21:23:06.34 ID:VkjMttCl0
( ^ω^】「おいすー! ドクオ、元気にしてたかお?」

【'A`)「おう、久しぶり。お前と遊んでたのが随分昔の事に感じる今日この頃です、まる」

( ^ω^】「昔の事なんてVIPでバカやってた事しか覚えてねーおwwwwwwww」

【'A`)「カレー味のウンコ食ったりなwwwwwwwww」

( ^ω^】「意外と美味かった件wwwwwwwwwww」

【'A`)「あるあr…ねーよwwwwwwwwwwwwwwww」

( ^ω^】「あの時wwwぼwwwくwwwらwwはwwwwww大きなwwww可能性をwww
      秘めてwwwwいwwwwましwwwwwwたwwwww」

【'A`)「今でもwwwボクはwwwww童貞wwwwですwwwwwwwwwww」

( ^ω^】「奇妙って、大きな可能性と引き換えに女が少なくなるって書くよね」

【'A`)「いきなりヘコむ事言うな」

( ^ω^】「大丈夫、まだドクオには可能性が秘められてるって事だおwwwwwwwww」

【'A`)「久々にVIPにスレ立ててみるわwwwwwwwwwwwww」

( ^ω^】「うはwwwwwwwおkwwwwwwwwww」



【緊急】彼氏いない女の子あつまれー(^p^)【募集】(67) dat落ち



戻る201-300