( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと814,695秒 :2008/02/01(金) 19:42:07.99 ID:78KcO8fg0
- この真紅の色だけが、私が生きていると言う事を証明してくれる。誰も彼も信じられない。
そう、これだけ。私から流れ出る真紅の血だけ。この愛おしい位の色。まるで死の薔薇の色のようで綺麗でしょ?
貴方にも見せてあげるわ。
(*゚ー゚)「ねぇ、それは楽しいの?」
友人の声が二人しかいないバスルームに響く。声が反響するこの空間は嫌いではない。
友人が代名詞にした「それ」とは、このリストカットの事だろう。
ξ゚听)ξ「ええ、楽しいわよ。貴方もどう?」
いや、違うだろう自分。そうね、これは楽しいと言うより。
あの真紅をこの瞳で見る事、この行為は快楽ではなく寧ろ。
ξ゚听)ξ「これがないと生きていけないのよ」
毎日毎日、手首を切って。手首から流れ落ちる真紅をみて自分が生きていると確認する。快楽とはまた別。
例えるのならば麻薬だろうか。もう抜け出すことは不可能。まるで蟻地獄。
(*゚ー゚)「……うふふ、ふふふ」
友人が堪えきれないと言った表情で笑い出した。友人の長い前髪が彼女の瞳を隠す。
そして笑い声はとどろき、バスルームという小さな世界を別世界にかえてゆく。まるで異次元空間の様に。
ξ゚听)ξ「何が可笑しいの?」
そう言いながら手首を切る。友人は目じりに涙をためながら吐き捨てる。
そして何故か手首からは、私が求めた真紅は現れない。納得したように友人を見つめて私も笑った。なんて、私は馬鹿なのかしらね。
(*゚ー゚)「え? だって、ねぇ? だって貴方もう死んでいるじゃない」
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと813,773秒 :2008/02/01(金) 19:59:51.58 ID:O5prCQHW0
- なあ、クー。見えるか、空が真っ赤だぜ。
なあ、クー。聞こえるか、風で揺れるススキの穂の音が。
なあ、クー。感じられるか、俺たちの体に当たる風が雲まで遠くに運んでるって事を。
川 ゚ -゚)『いつかまた、こんな景色が見られればいいな。無論、二人で』
なあ、クー。俺は今、一人で見ているぜ、いつか一緒に見た、夕焼けの川原を。
なあ、クー。そっちはこんな景色が、見えるところはあるのか?
川 ゚ -゚)『ここの夕焼けよりもきれいな物は、きっと無いと思う』
なあ、クー。あのときのあの言葉は、今もまだ取り消してないよな。
なあ、クー。そうさ、きっとないさ、ここよりきれいな場所なんてのは。
なあ、クー。俺は、いつまでもいつまでも、君の帰りを待ってるから。
('A`)「…………だからいつでも、帰ってこいよ、クー」
ずっと、待ってるから。何よりもきれいな、夕焼けのススキの中で。
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと813,502秒 :2008/02/01(金) 20:01:38.27 ID:dw9SoIF50
- 目の前にいる男の鼻息が、自分の顔にかかる。
必死で、そして嬉しさの篭った表情で、男はこちらを見続けていた。
( ^ω^) 「ふひwwwふひひwwww もう逃げられないお……」
突然、自分の服に手が掛けられた。
必死にその手を押さえようとするが、何しろ相手は大柄の男。
力勝負で、勝てるはずが無かった。
( ^ω^)「綺麗な体だおーww ちゃ〜んと優しくしてあげるお……」
服を裂かれた直後、気味の悪い顔をしながら彼が耳元で囁いた。
それと同時に、耳に優しく息を当てられる。
不意の出来事に、思いがけず淡い声が出てしまった。
( ^ω^)「おっおっ……耳だけで感じるなんて……淫乱な子だお……」
自分の体は、自分では押さえられないほど震えていた。
一言で言うならば、恐怖。
股間に触れる男の手が、たまらなく怖かった。
( ^ω^)「大丈夫だお……。痛いのは、最初だけだお……」
痛いのは嫌だ。
初めてを、こんな得たいの知れない男にささげるのは嫌なんだ。
そう思い、勇気を振り絞って声を出した。
(;'A`) 「せ、せめて!俺を攻めにさせてください!」
- 37: コピペ的なシュール :2008/02/01(金) 20:04:06.33 ID:m0dSnTvrO
- ( ФωФ)「だから、根本が違うんだよ」
彼はそう、さも当然だという風に言った。
( ФωФ)「俺か我輩か、ってなると、もう、生まれとかの話になるのさ」
なるほど、そりゃそうだと僕は頷く。
( ФωФ)「そりゃ大魔王ってんなら我輩でいいけどさ、それがエリートサラリーマンだったら、なんか、違うっしょ?」
関西生まれだから関西弁を話すし、青森生まれだから東北弁を話す。
その根本で差し変わるのだろうが、僕は彼の例えの下手さが気になった。
( ФωФ)「だから俺は俺でいいんだよ」
俺は俺だもの、続けてハハハと笑った。その笑い方が鼻に付いたので
僕は後でバッティングセンターに行こうと思う。
( ФωФ)「とりあえずたこ焼きでも食べる?」
僕はお腹が空いていない事を彼に告げる。
あぁそう、と彼は眉を落とし、たこ焼きを口に運んだ。
- 53: 電話奇 :2008/02/01(金) 20:17:52.74 ID:VkjMttCl0
- ('A`)「あれ、携帯……どこだ?」
夕方になってやっと、携帯が無い事に気が付いた。昨日の自分の行動を思い返す。
学校が終わってから、内藤の家でギコ達と飲んで、今朝方ようやく家に帰って──。
その間、携帯を取り出した記憶は無い。だって誰からも電話なんて来ないもの。
('A`)「ま、内藤んチだな」
今の時間ならば内藤も起きてはいるだろう。
自宅の電話で自分の携帯に電話を掛ける。1コール。2コール。
('A`)「?」
聞きなれた着信メロディが、部屋のどこかから微かに聞こえている。
どうやら酔っ払いながらもちゃんと持ち帰れていたようだ。
子機を片手に、音の発信源を探し始める。二階の自分の部屋。トイレ。風呂場。
('A`)「あるぇー?」
確かに音は聞こえているのに、どこにも見当たらない。
持っていた子機を耳に当てる。コール音はまだ続いている。
そこに来てようやく、音が天井から聞こえている事に気付く。
(;'A`】「……」
天井を見上げた。コール音がプツリと途切れ、浅い呼吸音が聞こえた。
そこに居るのは、誰だ。
- 54: 奇 ◆OIRbYXcYV2 :2008/02/01(金) 20:18:38.49 ID:N4lCvZ2l0
- ( ^ω^)「あつーいーおー」
('A`)「なんか涼しいところで涼みたいな」
( ^ω^)「そうだ!屋根に上るお!きっと涼しいお!」
('A`)「ええ!大丈夫かよ」
( ^ω^)「へーきだお」
('A`)「俺はやめとく。高所恐怖症だし」
( ^ω^)「まったく、ドクオはチキンだお」
僕は、怖がりなドクオを嘲笑しつつ、脚立を使い屋根へ上った。
上った先はまるで楽園のようだった。パノラマ式に広がって見える町並み。頬をなでる心地よい風。
( ^ω^)「うーん涼しいお!街全体も丸見えテレビ特捜部だお!」
僕は、いい気分になり、立ち上がった。だがその時。
ズルッ!
( ^ω^)「うわっ!滑った!やばいお!落ちるお!」
足を滑らしてしまった僕。あわてて、足を突っ張り、なんとか落下は免れた。
( ^ω^)「ううう、でもずっとこの体勢はきついお!だれかー!ドクオー!ボスケテー!」
屋根の上で足を大きく開いている僕の姿は、まるで「奇」の字のようだった。
- 64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと812,425秒 :2008/02/01(金) 20:25:33.53 ID:78KcO8fg0
- ゆっびきりげんまん。
うっそついたら、はりせんぼんのーます。
ゆびきった。
(*゚ー゚)「昔ね、誰かと約束したんだ」
('、`*川「え? どんな約束?」
私は読んでいた本を閉じ、話し始める。そんな話にさえ興味を持つ友達のペニサスは私の返答を待つ。
ペニサスは広辞苑を読んでいたのか。まぁ確かに広辞苑は楽しみの一つに部類されるな。
私は図書室の天井を見ながら答えた。
(*゚ー゚)「失礼な話だとは解っているのだが何も覚えていないの」
残っているのは、『何か』を約束した事実と、あの歌だけ。人生四年も生きていればあの歌に出会える。
ん〜? 忘れちゃったなぁ。声も音階も歌詞も覚えているのにな。脳はあの歌だけを繰り返す。壊れたレコードのように繰り返す。
ゆっびきりげんまん。
うっそついたら、はりせんぼんのーます。
ゆびきった。
(*゚ー゚)「あ」
('、`*川「何? どうしたの?」
(*゚ー゚)「いや。思い出したのよ」
うっそついたら、ね?
彼女の異様な微笑みが脳裏に浮かんだ。長い髪の毛に幼い笑顔。
彼女は覚えているのだろうか。黄色い帽子に赤いランドセルが蘇る。
そうだ。私は。
(*゚ー゚)「一緒に地獄に堕ちよって約束したの」
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,831秒 :2008/02/01(金) 20:31:25.23 ID:O5prCQHW0
- うだるような八月の午後。
从 ゚∀从「あ、飛行機」
('A`)「ん?」
汗をぬぐいながら、彼女が指さした空を見上げる。
高く、遠く、そして突き抜けるように蒼い空の中に、一つだけ強く輝く太陽がある。
彼女の指はその太陽のやや下の辺り、日光を受けて白さを増す雲の丁度横を指していた。
('A`)「あー、俺目ェ悪ぃからなぁ」
从 ゚∀从「見えないのかよ」
ウソ。ホントはくっきりと、白い筋をはき出しながら進む銀色の飛行機が見えている。
从;゚∀从「……クソ暑ィ」
彼女は悪態をついて、熱せられた道を歩き出す。
('A`)「帰ったら麦茶でも飲むか……」
- 99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,831秒 :2008/02/01(金) 20:38:21.59 ID:VkjMttCl0
- ( ^ω^)「おお、父ちゃんも昔はヤンチャしてたもんだお?」
( ^ω^)「え? どんな事って? そりゃあお前──」
〜〜〜回想ここから〜〜〜
( ^ω^)「1時間で1000行ったら全裸で外ダッシュしてくる(1001)」
( ^ω^)「今からカレー味のウンコ食うwwwwwwwww(870)」
( ^ω^)「ムシャクシャしたからアナルに練りワサビ入れる(12)」
( ^ω^)「嫁に安価で鬼畜セクロス&実況(186)」
( ^ω^)「今からウンコ味のカレー食うwwwwwwwwww(2)」
〜〜〜回想ここまで〜〜〜
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::息子に話せねぇ思い出ばっかり…
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ お わ り
- 125: 奇 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 20:48:32.63 ID:uy5GocvnO
- 川 ゚ -゚)「怪奇ピザ男」
(; ^ω^)「いきなり何だお」
川 ゚ -゚)「いや、怪奇ピッツァ男」
(;'A`)「発音の問題じゃないだろ」
川 ゚ -゚)「そして恐怖毒男」
(#'A`)「人の話を聞けよ…」
川 ゚ -゚)
川 - )
ガッシボカ
(メメメ'A`)「ゴメーヌ」
( ^ω^)「なんという理不尽」
- 140: 投下すまん。「愛してる」 :2008/02/01(金) 20:55:17.26 ID:QCEJ2BcAO
- ブーン愛してる…最近はブーンの事しか考えられなくて…
叶わない恋だってわかってる
けど手に入れたい…自分のものにしたい…
愛してる…
( ^ω^) 「ツンー早くかえるお」
ブーンが叫んでる
ξ#゜凵K)ξ「ちょっとくらいまちなさいよ」
今日はとてもいらいらすする…せっかくブーンといるのに、ああだめだ。機嫌よくしなきゃ
(*゜ー゜)「ツンイライラしないの」
('A`) 「そうだぜーブーンこまってんだろー」
ξ゜凵K)ξ「わかったわよ」
ブーンはほっとした様子だった。
(*^ω^)「機嫌なおってよかったお」ブーンのそのうれししがってる顔がたまらなく愛しくて抱きしめたくなる
でもそんなことはできない
人前だし、しかもブーンも引くだろうから
- 163: 1レス『VIP』 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 21:04:36.32 ID:uy5GocvnO
- ( ゚∋゚)「『クックルバーガー』へようこそ」
( ^ω^)「VIPセット一つ」
( ゚∋゚)「お飲み物はLサイズのみとなっております」
( ^ω^)「コーラにするお」
カランコロン
( ゚∋゚)「『クックルバーガー』へようこそ」
川 ゚ -゚)「VIPセット一つ」
( ゚∋゚)「お飲み物はSサイズとLサイズがございますが」
川 ゚ -゚)「ウーロン茶で」
(; ^ω^)「なんでだお!!」
川 ゚ -゚)「ピッツァ乙」
- 170: 奇まぐれ :2008/02/01(金) 21:07:27.89 ID:VkjMttCl0
- ξ#゚听)ξ「どういうつもりよ!」
(´・ω・`)「それはコッチのセリフさ。僕はちゃんと見たんだ。
君とブーンがホテルに入っていく姿を、この目でね」
激昂する女とは対照的に、男はただただ淡々としていた。
ξ;゚听)ξ「それは、その」
(´・ω・`)「気まぐれ?」
ξ;゚听)ξ「そう! ちょっとした気の迷いっていうか……」
(´・ω・`)「じゃあ僕の告白を受けたのも気まぐれ?
僕と何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」
ξ;゚听)ξ「違う! 違うの!」
(´・ω・`)「いいんだよ、ツン。僕はね、本当は怒ってなんかいないんだよ」
ξ゚听)ξ「だったら、どうして──!」
言葉の通り、男の表情はとても柔い。
(´・ω・`)「だから、気まぐれさ」
男はそう言って、女のノドを切り裂いた。
- 188: 1レス行くよー :2008/02/01(金) 21:18:53.08 ID:keVJWcu20
- ( ^ω^)「ドクオ、パンはパンでも食べれないパンは何だお?」
('A`)「食べれないパンか…………」
〜 〜 〜
俺が小学校の頃、毎年夏休みに一週間ほど遊びに行ってた所がある。
それは隣県の田舎町にある、俺のお婆ちゃんの家だ。
山でカブトムシを取り、澄んだ小川でサワガニを捕まえる。
知らない奴らと一緒に、空き地で鬼ごっこなどもした。
普段都会暮らしの俺にとっては、毎日が新鮮に感じた。
お婆ちゃんは3時のおやつに、毎年ある物を作ってくれた。
それは自家製の焼きたて食パンである。
それも作りたてのバターと甘い蜂蜜、朝に搾られた牛乳付きだ。
遊び疲れた体で家に帰ったときに、台所から漂ってくるパンのいい香り。
バターと蜂蜜をつけて、噛み締めたときのあの味。
何年経った今でも、鮮明に思い出せる。
そんなお婆ちゃんだが、中一の冬に亡くなった。
〜 〜 〜
(;A;)「お婆ちゃんのパンの味、一生忘れないぜ……」
( ;ω;)「おっおっ、それは反則だお……」
- 195: あの頃のVIPの思い出を電話で話す奇妙な二人のようです :2008/02/01(金) 21:23:06.34 ID:VkjMttCl0
- ( ^ω^】「おいすー! ドクオ、元気にしてたかお?」
【'A`)「おう、久しぶり。お前と遊んでたのが随分昔の事に感じる今日この頃です、まる」
( ^ω^】「昔の事なんてVIPでバカやってた事しか覚えてねーおwwwwwwww」
【'A`)「カレー味のウンコ食ったりなwwwwwwwww」
( ^ω^】「意外と美味かった件wwwwwwwwwww」
【'A`)「あるあr…ねーよwwwwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^】「あの時wwwぼwwwくwwwらwwはwwwwww大きなwwww可能性をwww
秘めてwwwwいwwwwましwwwwwwたwwwww」
【'A`)「今でもwwwボクはwwwww童貞wwwwですwwwwwwwwwww」
( ^ω^】「奇妙って、大きな可能性と引き換えに女が少なくなるって書くよね」
【'A`)「いきなりヘコむ事言うな」
( ^ω^】「大丈夫、まだドクオには可能性が秘められてるって事だおwwwwwwwww」
【'A`)「久々にVIPにスレ立ててみるわwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^】「うはwwwwwwwおkwwwwwwwwww」
【緊急】彼氏いない女の子あつまれー(^p^)【募集】(67) dat落ち
- 205: お題:電話 :2008/02/01(金) 21:26:33.12 ID:8cjbQ3Rj0
- ――給湯室――
从#゚∀从「クッソ、あのバカ課長! ちょっと応対間違ったくらいで何が」
从 'A从『ハイン君、君は電話番一つ満足にこなせんのかね?』
从#゚∀从「だ! あのクソボケ、見てやがれ……」ピポパ
从#゚∀从】「おう、アタシだ。今から言う番号に仲間全員でかけてくれや。ああ報復だ、悪いな。頼むぜ!」
从#゚∀从「フヒヒ……見てろよあのハゲカス。最終地獄は今から始まるぜぇ〜!」
――オフィス――
ピルルルr ピルルルr
('A`)】「ハイ、こちらVIP商事です……ハイ、ハイ――――」
_, ピルルルr ピルルr
从 ゚∀从「あれぇ〜、課長お忙しそうですねぇ〜」
ピルルルr ピルルルr
('A`)】「ああ、ハイン君かね。今忙しいから書類は私のデスクに……ああ、はい申し訳ありません。欝田篠です――――」
_, ピルルルr
从 ゚∀从「早く他の電話も取らないと、クレーム来ちゃいますよぅ?」 ピルルルr
('A`)】「…………そうだな。久方ぶりにアレをやるか……」
从 ゚∀从「?」
('A`)「商社マン絶技!!」 ムソウオウタイセンジチョウ
無 双 応 対 千 耳 聴 !!
モウシワケアリマセン【【【【ゼヒトモ、オンシャト・・・【【【【【【【【【アリガトウゴザイマス【【【【('A`)】ソレデデスネ】】】アア、コチラニカンシテハ・・・】】】】】】】ハイ、タダイマカワリマシター
从 ゚∀从
。 。
//ポポーン
从 ∀从
- 209: あの頃の思い出 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 21:31:46.07 ID:uy5GocvnO
- (‘_L’)「燃えろ、『断罪の左手』」
川 ゚ -゚)「飲み込め、『漆黒の渦潮』」
隻腕の男が放った炎の柱を、長髪の女は避けようともせず佇む。
だが―――
女の目前に現れた闇がそれを飲み込んでしまった。
ページをめくる音。
そこには白い世界が広がっていた。
('A`)「懐かしいな…小学生の時の自由帳か」
部屋を片付けていたら出てきた思い出。
この世界の『彼ら』は未だ冒険の途中なのだろう。
俺はその白い世界に、十数年ぶりに息を吹き込んでみる―――
――彼らの旅はこれからのようです
- 213: お題なし :2008/02/01(金) 21:33:40.17 ID:0SMSj8LlO
- ツンは時々学校帰りにサーターアンダーギーを食べに行こうと僕を誘った。
半分屋台みたいなちんすこう屋の前で彼女と一緒に立ち食いするそれは、甘くてほくほくとしており、毎回僕に舌鼓を打たせた。
そして、その日も僕たちはサーターアンダーギーを食べていたんだ。珍しくツンが無口で、機嫌が悪いのかと思った。
でも、しばらく黙り込んで揚げ菓子をもそもそかじった後、ツンは僕と目を合わせないでつぶやいた。
ξ゚听)ξ「私、本土の大学に行くの」
( ^ω^)「え……」
ξ゚听)ξ「だからさよならしなくちゃいけない。ごめんねブーン」
そのまま俯いて泣き出したツンに対して、何が言えたというのだろう。
僕たちの間に沈黙が流れてしばらくするとツンは踵を返して走り去ってしまった。
じーんと頭が麻痺したみたいで、にもかかわらず妙に冷静に『もったいない』と思考した僕は、手に持ったサーターアンダーギーを一口かじる。
冷めたそれは、粉っぽくて、油っこくて不味かった。
- 251: きらきら :2008/02/01(金) 21:56:57.43 ID:+Fw36kZ1O
- (;^ω^)「ツンっ、大丈夫かお!?」
ξ;゚听)ξ「流石にキツいわね……この分じゃ地球にたどり着く前に……」
(;^ω^)「くそっ、やっと目的地が見えてきたというのに!」
悔しくて堪らないといった様子のブーンに対し、ツンが優しく笑いかける。
ξ;゚ー゚)ξ「貴方だけでも無事にたどり着いてね」
( ;ω;)「ツン……」
ξ;ー;)ξ「変な勘違いしないでよ、こんな頼みをするのは他でもない私自身の為なんだから。
だって貴方の幸せは……私の一番の……」
"願い事なんだから"
掠れる声でそう言うと、期せずしてツンは宇宙の塵と化した。
( ;ω;)「おおおおおっ! 見ていておツン、僕は絶対に地球にたどり着いてみせるお!」
(*゚ー゚)「あーっ、流れ星だよ!」
ノパ听)「私の願い事、叶えてくれるかなぁ!?」
(*^ー^)「ふふふ、どうだろね」
ノパ听)「……なんかさ」
(*゚ー゚)「ん?」
ノパ听)「あの流れ星、泣いてたような気がするんだ」
(*^ー^)「まっさかぁ、星が泣くわけないよ!」
ノハ--)「そうだよなぁ……」
ノパ听)(でも、地球にたどり着く寸前で燃え尽きるなんて、どんな気持ちなんだろなぁ)
- 267: 世にも奇妙なVIP :2008/02/01(金) 22:12:03.12 ID:L0YC5Tym0
- ある日VIP内にある全てのスレに、まったく同じ内容のレスがされると言う現象が起きた。
「スレタイを声に出して読んでみて」とだけ書かれたそのレスは、
全てが同時刻にも関わらず、IDまで同じであり、きっちり6時間ごとに書き込まれるのである。
また、不思議なことに日付が変わってもIDは同じだった。
決して他の言葉は書き込まず、ただ一言のレスを決まった時間に書き込んでいく謎の人物。
当然話題になり、専用スレが立ち、何のためなのかどうやっているのかについての議論が行われた。
答えの出ないままスレは加速し、パート化していく。そして興味を持つ人も増えた。
果てない謎、色々な仮説、それに対する議論。
内藤は最近になりそれを知り、まとめwikiを読み漁っていた。
同じ様な話題が繰り返される中、内藤はふと気になるレスを見つける。
『声出して読ませて、誰かを探してるんじゃね?』
確かにそうかもしれない。しかし、PCの前で一人で声を出したからと言って何が分かると言うのか。
当然何も起きるわけがないだろう。
( ^ω^)「……一回くらい、言ってみるかお」
自分を落ち着かせるようにゆっくりと息を吐いてから、
小さな声で今見ているスレの名前を読み上げてみた。
――その日を境に、謎の書き込みはなくなった。
謎の書き込みと同IDで最後に書き込まれたのは「見つけた」という言葉だったというが、
実際にそれを見たというものはいなかった。
今でも答えは出ないまま、謎のレスについてのスレは立ち続けている。
- 274: ('A`)ぼくらのアンインストールのようです :2008/02/01(金) 22:19:37.85 ID:wDhJtX+u0
- ('A`)「……つーことは、俺たちの誰かがコイツを使えば、ソイツはコイツを使える代わりに死ぬ、と?」
(´・ω・`)「あぁ、そうだ」
ドクオらの視線の先にあるそれは、人間型をした巨大なロボット。
全身を黒い合金で強化し、胴体部分は丸い。
遠くで、黒い煙が上がっている。
('A`)「もし……、俺たちがコイツを使うのを"拒否"したら?」
(´・ω・`)「この世が滅びるだけさ」
遠くの赤黒い煙の中に、異様なフォルムをした何かの姿が見える。
そして、その姿がゆっくりとこちらへ近づいてくる。それと共に、地響きも近づいてくる。
(´・ω・`)「地球は今、滅亡の危機にある。この危機を救えるのは、君らだけだ」
('A`)「……」
(´・ω・`)「まあ、君らがこの世界をどうにでも思っているのならば共に滅びればいい。
だが、君らの仲間全員が、コレを使うとは限らない。
もし、この中の誰か一人がこの世界を憎んでいて、滅んでもかまわないと思っていれば、その子がこの世界を滅ぼすことになる。
"あれ"らによってね」
悲鳴と地響きとが、だんだんとはっきりしたものになっていく。
(´・ω・`)「さぁ、君らはこの地球の運命であり、未来を決める神だ。戦うも逃げるも自由だ。逃げ道は無い
……では、始めようか。この世界の運命をかけた"ゲーム"を」
- 292: お題:電話 :2008/02/01(金) 22:30:39.53 ID:8cjbQ3Rj0
- (::::::::)『フヒヒ……フヒヒヒヒ。き、今日のおぱんてぃはな、何色なんだい? フヒヒ……』
――またか、と嘆息して私は無言で電話を切る
川 ゚ -゚)=3「やれやれ、漸く親元から離れられたと思ったらコレか」
躾に厳しい父、作法に厳しい母。特に身嗜みに五月蝿い父から開放され
一人暮らしを満喫していた私に訪れた不幸は、上京してから僅か三日後の事だった
その日から飽くる事無く続く変質者と思しき者の愚劣で低俗な質疑
最初の数度は都会の不透明な恐怖に駆られもしたが、今では最早茶飯事である
さりとて、半年も続けば今度は何故このような目に、という苛立ちが首をもたげ
私は一つ、意趣返しも含めた応答をしてやろうと思い至った
(::::::::)『フヒヒヒ……き、今日のおぱんてぃは何色なのかな? かな?』
川 ゚ -゚)】「ぱんつはいてない」
日々、他者の下着に執着する低劣な輩だ。ならばこちらから興味を削いでやれば良い
電話のたびに妄想を膨らませ、手淫に耽っているであろうこの屑を落胆させるべく一言
(::::::::)『…………』
川 ゚ー゚)】「ニヤリ」
――――――――でも
(´゚ω゚`)『衣服の乱れは風紀の乱れぇ!!! 風紀の乱れは人生の乱れぇ!!! さぁ、家に帰ってもらうぞ、クゥゥゥゥゥゥ!!!!1』
Σ川;゚ -゚)】「お、親父殿!!??」
それがいけなかった…………
- 295: 1レス『電話』 ◆U6.3Gangr. :2008/02/01(金) 22:35:04.82 ID:uy5GocvnO
- ( ^ω^)「…それじゃ、来週には帰れると思うお」
J( 'ー`)し「そう、それじゃあ体に気をつけるんだよ」
( ^ω^)「おっおっお、わかったお」
そう言うと、僕は電話を切る。
バーレルバーレルオッモッイー
( ^ω^)「はいもしもし」
( ・∀・)「やっと繋がったな、ブーン。」
( ^ω^)「ごめんごめん、モララーどうしたんだお」
( ・∀・)「ごめん、今日ブーン休みって言っちゃったけどやっぱり出勤だったわ」
(; ゚ω゚)「ちょ、今から間に合うわけないお!!」
( ・∀・)「だから1時間前から電話してたのに、ずっと話し中だったから…」
(; ゚ω゚)「…」
\(゚ω゚)/
- 356: ブーンは速すぎるようです :2008/02/01(金) 23:45:00.26 ID:ToFXUtes0
- ⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーン!」
僕は光の速さをも超える速度で彼女の元へ走る。
( ^ω^)「ふぅ、着いたお! ツンー! …あれ?」
僕が待ち合わせ場所に着くと、そこには彼女そっくりの銅像があった。
[忠人 ツンデレ]
…そこには書かれていた。
( ^ω^)「ちょっくら本気だしすぎたお…」
fin
- 363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/01(金) 23:53:46.79 ID:wDhJtX+u0
- ブルルル……ブルルル……。マナーモード状態にしていた電話が着信を告げる。
携帯を開くと、液晶画面には「非通知」と表示されていた。
とりあえず、出てみる。
( ・∀・)】「もしもし?」
【<……
返事が無い。ただの無言電話だろうか?
それ以上何にも無いと判断した俺は、携帯を閉じてポケットに再び突っ込んだ。
ふと、また携帯が着信を告げるために震える。
しかし、またもや非通知……。再び、電話に出る。
( ・∀・)】「もしもし?」
【<……@※*%$#$*+?〜?
( ・∀・)】「もしもし〜?よく聞き取れないんですが〜?」
【<も*@#聞こ*るか〜?……お〜い、モララー、聞こえるか〜?
( ・∀・)】「……ギコ?」
ギコは、半年前に交通事故で死んでいる。
当然、電話ができるのはずがない。はずなんだが……
(,,゚Д゚)】『そうだぜ〜。やっと通じるようになって俺はうれしいぜ』
(;・∀・)】「……?なんでお前が」
(,,゚Д゚)】『まあ、落ち着けって。それでさ、新しい商売始めないか?』
(;・∀・)】「んで、死人が商売の話をするんだ?」
(,,゚Д゚)】『死人が最期にし忘れたことの代理だよ』
( ・∀・)モララーは死人代行人を始めるようです 終わり
- 365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/01(金) 23:56:36.37 ID:FdF8/PRl0
- 電子音が響く。
その音は止むことなく鳴り続けた。
(;'A`)「頼むから、出てくれよ……」
その音は止まらない。
うるさく響く音に苛立ちと不安だけが募る。
目の前には鳴り続ける携帯電話。
ノハ )「……」
目の前には愛する人の亡骸。
(;A;)「うるさいのはお前の役目だろ? なあ?」
止まらない音。
止まってしまった彼女。
- 369: コピペ的なシュール2 :2008/02/01(金) 23:59:16.18 ID:m0dSnTvrO
- 从 ゚∀从「だから、根本が違うんだよ」
彼女はそう、さも当然だという風に言う。
从 ゚∀从「俺か私、って話になると、根本の違いなんだよ」
あぁうん、と返す。さっき聞いたよ、とは言わない。彼女はナイーブだからだ。
从 ゚∀从「そりゃ、周りが男兄弟ばかりで育ったならさ、俺でいいよ。でも女兄弟だったらさ、なんか、違うだろ?」
そうだね、と返す。彼女はナイーブだから、僕は「ホントお前は頭が弱いな」とは言わない。
彼女はナイーブだからだ。
从 ゚∀从「もう根本が違うんだから。俺なんか一人っ子だし」
ハハハ、と笑って返す。彼女はナイーブなんだから、僕は「は?」とは言わない。
彼女はナイーブだから、後でバッティングセンターに行こうと思う。
从 ゚∀从「とりあえずたこ焼きでも食べる?」
僕はお腹が空いていない事を彼に告げる。
あぁそう、と彼女は眉を落とし、たこ焼きを口に運んだ。
- 401: (-_-)ヒッキー進化のようです :2008/02/02(土) 00:22:15.93 ID:rr9CzegpO
- (-_-) 「探したよ……僕のマイフレンド……」
( ^ω^)「……」
(-_-) 「さぁ、一緒に行こうか」
( ^ω^)「何処に?」
(-_-) 「そんなの決まってるじゃないか」
混沌の世界に
行くんだよ
( ^ω^)「……………………………
………………………………ハァハァ」
(゚_゚) 「興奮…しているんだね?
僕もさ…ハァハァ」
( ^ω^)「ナンマイサーン!ナンマイサーン!
ナンマイサーン!ナンマイサーン!」
(-_-) 「オゥ!! ベリーナンマイサーン!!
ディスイズアペーン!!」
( ^ω^)「ウォーターくれ!
ウォーターくれ!」
(-_-) 「今あげる!」
- 405: 支援するようです :2008/02/02(土) 00:31:18.11 ID:swftyQDCO
- ( ^ω^)「デレ、パソコンかお」
ζ(゚ー゚*ζ「うん。びっぷってトコで知らない人をあおってるの」
( ^ω^)「それは良くないお。なかよしがイチバンだお」
ζ(゚、゚*ζ「私のじんせーに」
( ^ω^)「口出さないでちょうだい、かお?」
ζ(゚、゚#ζ「…………………」
ζ(゚、゚#ζ「ブーンのこじんじょうほうとかサラしちゃうもん」
( ^ω^)「もしもし、おまわりさん? ハンザイシャになろうとしてる子がいます」
- 409: シューのニューネームなようです :2008/02/02(土) 00:39:27.34 ID:k4LLVlsj0
- lw´‐ _‐ノv「ドクオ」
('A`) 「あに? 米田さん」
lw´‐ _‐ノv「それだ。それがいやなんだ」
(;'A`) 「俺にはしゃべる権利すらねぇのか… ウツダシノウ」
lw´‐ _‐ノv「違う。お前も私のことをニックヌェームで呼んでほしい」
( *'A`) 「えっ! じゃ、じゃあさシュ…」
lw´‐ _‐ノv「いや、それはもうすでにみんなに言われてるし。おもろない」
('A`) 「…………」
lw´‐ _‐ノv「私、よく素直って言われるんよ。だから、そうだな、『オナスー』でいこう」
(;'A`) 「えぇ…」
lw´‐ _‐ノv「はい、オナスー! リプィートアフタムィイー!」
(;'A`) 「オナ…スー」
lw´‐ _‐ノv9m「さあ!きみも一緒に! ヴォォォォォヌァァァァスゥゥゥ!」
(;'A`) 「ちょwww 知らん人ん家のインターホンおすなぁ!」
〜続かない〜
- 410: ('A`)扉は開かないようです(*゚ー゚) :2008/02/02(土) 00:46:01.35 ID:uuAZ35d50
- 純白に輝く巨大な扉を、男は必死に叩いていた。
(;A;)「頼む! 頼むから開けてくれ!!」
(*゚ー゚)「無駄だよ。扉は開かない」
嗚咽交じりに叫ぶ男の後ろで、黒衣を身に纏った少女が静かに言う。
(*゚ー゚)「自ら終わらせた人を、扉は迎え入れたりしないの」
(;A;)「嫌だぁ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! もうあんなとこ戻りたくない! 頼むから入れてくれ!!」
注射を嫌がる子供のように尚も叫び続ける男を見て、少女は小さくため息をつく。
(*゚ー゚)「何を言っても分かってはもらえないみたいね。なら、仕方ない」
そしてそう言うと、閉じた右手を前へと突き出し、ゆっくりと開いた。
(;A;)「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!」
それと同時男は最後の叫びをあげながら、自らの足元に開いた深い闇の中へと吸い込まれていった。
(*゚ー゚)「さようなら」
(*゚ー゚)「来世でも、また頑張ってね」
- 412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 00:48:51.84 ID:Y3rePyIc0
- 君はどんな未来を見るんだろうか。
僕はどんな未来を見ていたんだろうか。
もう、その未来は叶わない。
( ^ω^)「ねぇ、君の――
どんな未来を築こうとしたの?
こんな未来を望んでいたの?
頭がぐちゃぐちゃだ。
彼女は外が、
僕のは中が。
僕と歩むのは駄目だったの?
君の未来は死だけにしかなかったの?
絶対に、僕とは歩めないのだろうか。
もし、歩めるなら、
――後を追ってもいいかお?」
- 413: 事実は小説よりも奇なり、のようです :2008/02/02(土) 00:49:27.88 ID:i//Ye5Nj0
- 事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ。
『……ね。ドクオ君。ドクオ君なんでしょ?
分かるよ。キミのことなら。息遣いだけでも、分かる』
('A`)「……」
電話の向こうの彼女の声は相変わらずで。
だから俺は、何の理由もなく泣きたくなった。
『ね。元気……してるのかな。私は、相変わらずだよ。
あの頃と、何も変わってない』
どれくらい黙って電話を握りしめていただろう。
半分以上灰になったタバコが、灰皿代わりのビールの空き缶の上で危ういバランスを保っている。
行き場に困った視線が、目の前のディスプレイに浮かぶ文字列を捉えた。
「先月彼女に振られた25歳無職童貞が安価でイタ電(128)」
我ながら、下らないスレタイだ。
(*゚ー゚)『ふふっ……ドクオ君。
あんまり夜更かししてヘンな掲示板ばっかり見てたら、眼、悪くなっちゃうよ。
――じゃ、ね。身体、気をつけてね』
電話が切れる、ぶつり、という音は、いつもよりも名残惜しげに聞こえた。
惜しくなんかない。別れを惜しむいとまも、ない。
俺は俺で、彼女は彼女で。お互いまだ人生は長いし、やることだってたくさんある。
それに、なにより――安価電話の相手は、まだ10件も残っているのだから。
- 415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 00:51:48.76 ID:WNps8HsUO
- 俺は今まで真面目に生きてきた、幼い頃から勉学に励み、弱い者あらば救いの手を差し出す。
少しでも秩序を乱すやつがいれば、注意せずにはいられない。
丁寧に諭し、誠意をもって訓戒する。
いわるゆる俺は、正義の塊なんだ。
ほら、またここに道を踏み外した可愛そうな小羊がいる。
さあ俺の出番だ。
('A`)「こんなバカなことはよしたまえ、親が悲しむぞ」
(*^ー^)「おっさん、風俗で説教するな」
- 425: 手紙 ◆OIRbYXcYV2 :2008/02/02(土) 01:16:10.62 ID:oYvxjPZZ0
- さっきから便箋用紙を汚しては消し、汚しては消しで、なかなか筆が進まない。
恋文なんていうものは結局、自分の心中を伝えるだけで役割は果たされるのに、
それがなかなか難しい。
悩んで、ペンを齧り齧り考えているうちに、僕はだんだん嫌になってしまった。
難しく考えるほど、晦渋な文章になるのだから、もう好きなことをそのまま書いてしまおう。
そう思うと、ペンを握る手に自然と力が入り始めた。
('A`)「えーと、俺は別にあんたのことは好きでもない。
あんたは学校じゃマドンナとか言われているみたいだが、
あんたの太ももは太すぎるから気に入らない。
ちょっと容姿がいいからって、いい気になるな。
結局、一番魅力がある女は幼女だ。
わかったか、バーカ」
最後の一文を書き終えると、僕はペンを置き、便背を丁寧に三つ折りにする。
そして、畳の床の上に寝っ転がると、大きく息をついた。
('A`)「まったく、ブーンの奴俺にラブレターの代筆なんか頼みやがって・・・」
この内容のまま、ブーンの思う人に渡せば、おそらくブーンは振られてしまうだろう。
しかし、構うものか。
むしろ、振られてしまったほうが、ブーンの為になるだろう。
僕は、再度息をついた。
そして、振られて泣くブーンへの言い訳と、慰めの言葉を考え、吟味し始めた。
- 426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 01:16:26.59 ID:Y3rePyIc0
- 俺だけはお前を忘れない。
从 ゚∀从「……どこ、行ってんだろうな」
警察はおろか家族にまで死んだことにされてるぞ。
帰ってきたらどうするんだよ。行くとこないぞ、お前。
お前がいなくなってから二回目の春が来たんだ。
桜がとってもきれいなんだぜ。
お前、春が好きだったよな。
お前がいなくなってから、時間がたつのが早いんだよ。
お前の顔が懐かしくなるなんて、気にも留めてなかったよ。
風が、通り向けてきた。
玄関から吹いてくる風。
桜の花びらが家の中で舞う。
「ただいま」
――おかえり。
- 427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 01:18:10.89 ID:+NuPHH1hO
- ( ゚∀゚)「あんた誰だ」
( ^ω^)「怪しいオジサンだよ」
( ゚∀゚)「なに、この日本刀の錆にしてやる!」
( ^ω^)「日本刀を錆させるとは勿体ない。今はこの手紙しかないがこれで血を吹きなさい」
( ゚∀゚)「なんて優しいオジサンだ。しかも年金納付を確認する通知書じゃないか」
( ^ω^)「オジサンはね、妄想だけで食っていけるから年金はいらないんだ」
( ;∀;)「俺間違ってた。怪しいオジサンは怪しくなんかない」
( ^ω^)「そうか」
( ;∀;)「怪しいオジサンは、本当は怪しくないオジサンなんだ!」
( ^ω^)「分かってくれたか少年」
( ;∀;)「怪しくないオジサン、俺あんたみたいに生きるぜ!」
( ^ω^)b
おわり
- 437: >>420お題全部「怪のようです」 :2008/02/02(土) 01:30:25.98 ID:i//Ye5Nj0
- ショボン。今までありがとう。僕はもう駄目だお。
見るんじゃなかった。あんな手紙、見ちゃいけなかったんだお。
あいつが、ついに僕のすぐそばまでやってきたんだお。
夜が来る度に一歩ずつ近づいてくる、あの化け物が、ついに僕の目の前までやってきたんだお。
朽ち果てた甲冑の隙間からぼろぼろと蛆虫を零して、がらんどうの眼窩から濁った目玉をぶらさげて。
こうしてショボン宛に最期のメールを書いている僕の背後で、奴はゆっくりと日本刀を振り上げているんだお。
あの刀が振りおろされる時、それが僕の人生の終わりだお。
こんなコトを書いても、ショボンが信じてくれるかどうかは分からないけど、でもせめて警こk
(´・ω・`) 「……とは言ってもさ、やっぱり気になるんだよね」
書きかけのメールを受け取った三日後、僕はブーンの住んでいる部屋を訪れた。
駅から遠く離れたそのアパートは、昼だというのに湿っているような、陰鬱な空気を纏っているように感じる。
何百年も前、ここは戦場だった。ブーンがそう言っていたのを、かすかに覚えている。
(´・ω・`) 「あれから、大学にも全然顔出さないし。ブーン、本当に大丈夫かな」
「402号室 内藤」。そう殴り書かれたボール紙の貼り付けられた共同ポストを見て、僕は一人ごちた。
何の気なしにそこに手を伸ばして。
僕は、そこに、
見てはならないものを、この世にあるべからざるものを、見た。
その日から僕は、重い、朽ち果てた甲冑が、一歩一歩、近づいてくる夢を見ている。今も。
これは、決して妄想なんかじゃない。だから。知らせなければ。一人でも多くの人に。
この手紙を受け取ったあなたに警告する。決して
- 444: ツンのシャウトのようです :2008/02/02(土) 01:37:58.76 ID:k4LLVlsj0
- ('、`*川 「あなた、知ってますか?」
ξ゚听)ξ「いいえ」
('、`*川 「あのカラオケBOX、妖怪がでるらしいわよ!」
ξ゚听)ξ「kwsk」
('、`*川 「なんでも、101番の部屋で一人カラオケの声を録音すると得体の知れない声がまじってるみたいなの!
名付けて『妖怪声だしぃー』よ!」
ξ゚听)ξ「あんたそういうの好きね。じゃあ、私が検証してくるわ!」
('、`*川 「一人カラオケがんばってね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ξ゚听)ξ「よし、検証開始!ボイスレコーダー再生スタート!」
『ξ♯゚听)ξ「こなああああああああああ(;'A`)「グワァ」あああああああゆきいいいい( A )「グフッ」いいいいいいいいいい』
ボイスレコーダーには確かに苦しそうにうめく声が“序盤にだけ”まじっていた。
私にはそれが断末魔の叫びのように聞こえた。
ξ;゚听)ξ「あの話本当だった!」
しかし、それ以来、カラオケBOXのうわさはなくなってしまったそうな。
fin
- 445: 妄想 ◆OIRbYXcYV2 :2008/02/02(土) 01:46:52.70 ID:oYvxjPZZ0
- 中学生から高校生にかけては、僕は妄想の天才だった。
布団に潜り込み、脳みその門をちょっと開くだけで、
8歳程度の幼女が股を開き、僕の一物をいやらしく舐めまわすという
変態的な世界を一瞬で構成することができた。
僕はその世界をオカズに、掛け布団の柔らかい感触をご飯に
いくらでもオナニーができた。
いわば、自給自足の自慰生活を送れたのだ。
だが、今ではそれも難しい。
('A`)「幼女…放尿…M…調教…ああ!やっぱりダメだ!」
30歳を過ぎた僕の頭では、妄想の要求スペックが高すぎて、
うまく世界を構成できない。
現れるのは、白い壁に覆われた部屋と、自分の母親と同年齢程度の、
醜い女性ぐらいだ。
当然、こんなもので抜けるはずはなく、僕の一物はさも残念そうに殻へと籠りだす。
もどかしさに両股をこすり合わせながら、僕はつぶやいた。
('A`)「妄想は、もうそう簡単には出来ない」
- 457: 怪 :2008/02/02(土) 01:57:55.27 ID:N2wgpRCvO
- (・∀ ・)「君は、どこから来たの?」
――――――――――――――――さあね、分からない。
(・∀ ・)「独りぼっちで寂しくない?」
――――――――――――――――もう慣れたから分からないよ
(・∀ ・)「慣れたの?」
――――――――――――――――ああ。最初は寂しかったような気がするけどね。
(・∀ ・)「今は寂しくない?」
――――――――――――――――独りだけど、鳥や猫や空や風がいるから
(・∀ ・)「ロマンチスト?」
――――――――――――――――いや本当に友達なんだよ。
(・∀ ・)「へえ。空や風の言葉は僕分からないや」
――――――――――――――――耳を済ませば君なら聞こえるんじゃないかな
(・∀ ・)「どうかな。ちょっと自信無いや」
――――――――――――――――私の声が聞こえるんだから。
(・∀ ・)「それはそんなに不思議じゃないよ」
――――――――――――――――少なくとも普通じゃないよ。
(・∀ ・)「そうでもないよ。だってあなた寂しそうだった」
――――――――――――――――え?
(・∀ ・)「誰かと話したそうにしてたよ」
( ・∀・)「おーい。またんき早く来ないと置いてくぞ」
(・∀ ・)「あっモララー待って!じゃあね、風の友達さん」
( ・∀・)「お前本当に誰と話してたの?」
(・∀ ・)「内緒だよ」
―――――――――――――――――じゃあね。またんき。ありがとう。
- 458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 01:58:49.40 ID:etZL6fSYO
- ブーンへ
お元気ですか。
最近、寒くなってきましたね。風邪など引いていませんか?
ご飯はちゃんと食べてますか? 栄養はきちんととっていますか?
出無精なあなたのことだからカップラーメンばかりで済ませていないか、心配です。
栄養が偏らないよう、家で採れた野菜を送ります。
くれぐれも体に気をつけてください。
カーチャンより
( ^ω^)「カーチャン……心配性だなぁ」
( ^ω^)「だからって電話してきたら手紙出した意味ないお」
J( 'ー`)し『いやー、ちゃんと届いたかどうか心配でねぇ』
親ってそういうもんです。
- 464: 1レス『日本刀』 ◆U6.3Gangr. :2008/02/02(土) 02:02:32.37 ID:VpaVgL1BO
- ( ゚∋゚)「…」
('A`)「…」
対峙する二人。
その視線はさながらギラギラと輝く日本刀のようである。
(# ゚∋゚)「うぉぉぉぉ!!!」
(#'A`)「うらぁぁぁ!!!」
ガラガラガラガラ
(;'A`)「し、しまったぁぁぁ!!!」
( ゚∋゚)「クックックックル…」
力を入れすぎたせいか、脆くも崩れさる…
…将棋の駒。
―('A`)と( ゚∋゚)は将棋崩しで戦うようです
- 468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 02:12:00.85 ID:Y3rePyIc0
- とん。
軽い音をたてて、彼女は落ちる。
髪が風に煽られる。
髪が邪魔だ。柵が邪魔だ。風が邪魔だ。自制心が邪魔だ。邪魔だ。邪魔だ邪魔だじゃまだじゃまだじゃまだ邪魔だじゃまだじゃまだ。
しぃの顔が見えない。しぃの近くに行けない。目が開けられない。しぃの後を追えない。しぃ。しぃ、しぃ、しぃ、しぃ、しぃ、しぃが。
しぃが、
(#,゚Д゚)「どけぇぇぇえええええ!!!」
待ってくれよ。俺を置いてくなよ。
とどかない。て。おもい。
とどいてきた。こえ。ひょうじょう。
(*゚ー゚)「大好きだったよ」
なんで。
(*゚ー゚)「だからこそ、お別れだね」
なんでそんな。
(*゚ー゚)「追ってきちゃダメだよ?」
なんでそんなえがおなんだ。
最後に見たのは彼女の笑顔。
――追ったらダメって言ったのに。
- 470: シューのニューネームなようです? :2008/02/02(土) 02:20:58.36 ID:k4LLVlsj0
- lw´‐ _‐ノv「ドクオ」
(;'A`) 「あに? えっと、オナスーさん…」
lw´‐ _‐ノv「人 いないな…」
('A`) 「ああ…」
lw´‐ _‐ノv「保守」('A` )
- 472: 日本刀 :2008/02/02(土) 02:26:34.00 ID:N2wgpRCvO
- ('A`)「説明しろマジ説明しろ。この状況を二十字以内で分かりやすく、簡潔に説明しろ」
俺は混乱していた。何故だ。朝教室に入ったら血の海だった。訳分かんねえ。
床に、壁に、天井に。吹き付けたような、ぶちまけたような、引きずったような血の跡。
死体が一つも転がっていないことだけが救いだ。いや何の救いだよ。
その深紅の真ん中には抜き身の紅い、赤い、真っ赤な刀身の日本刀を持った
クラスメート、というか俺の片思いの相手が立っていた。
川 ゚ -゚)「説明いるのか?」
('A`)「どう考えてもいるだろ」
クーはその様な状況下にあってもなお美しい。いやむしろ返り血を浴びて一層美しい。
少し考えて彼女は答えた。
川 ゚ -゚)「教室が血の海だ」
('A`)「あー分かった分かった俺が悪かった質問を変える。なんで血の海だ?」
クーはまた少し考えた。
川 ゚ -゚)「私がやったんだ」
そして言うと同時に俺との距離を一気に詰めた。
川 ゚ -゚)「という訳で君も紅になってくれ」
どんな訳だよ。
だがその言葉は喉に日本刀が突き刺さったために声にはならなかった。
- 475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 02:34:50.41 ID:etZL6fSYO
- 繰るは人、奪うは刀。
故に、私は剣を奮う。故に奪う。命を、人生を。
( ・∀・)「最期に言い遺すことは?」
('A`)「無い」
( ・∀・)「そうか」
手に握り締める重み。肉も、思いも断てるよう、迷い無き一閃を。
死とは人生の花道。彩る、紅飛沫が白地を染める。
( ・∀・)「我、命は奪えても、魂を奪うこと成らず」
操るは人、奪うは刀。
故に、私は剣を奮う。
- 476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 02:37:47.56 ID:WNps8HsUO
- ξ゚听)ξ「あたし……子供できたみたい」
(;^ω^)「えっ? ちょっ待つお! 本当かお?」
ξ゚听)ξ「ええ、本当よ」
(;^ω^)「ブーンはまだ学生だし……それに…だから……つまり……」
ξ゚听)ξ「つまり?」
(;^ω^)「堕ろしてくれないかお?」
ξ゚听)ξ「そうは問屋が堕ろさない!」
- 477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [奇] :2008/02/02(土) 02:40:11.75 ID:LGbYA0JnO
- 僕は君が好きだ。
君の虚ろげな眼差し、人形のように華奢な身体。君の全てを愛する自信が有る。
('A`)「かわいいよ」
なのに君は、振り向かなかった。僕では無い別の奴に君は振り向き、そして消えていった。
それは僕が奴を憎むのに十分な理由で有るし、君に伝わらない想いを弾けさせるきっかけにもなった。
(#'A`)「なぜ…なぜなんだ!」
僕は、枕にナイフを突き立てながら思う。君はなんで僕に振り向かなかったのか、奴のどこが良いのか。なんで、僕では駄目なのか。
そして僕は気付いたのだ。君を独り占めする方法を。僕のものにする手段を。
僕はいつもの粉薬を取り出し、鼻から肺の中へと入れ込ませる。
('A`)「これが有れば、僕に怖いものは無い」
僕は枕に突き立てていたナイフを手に握り絞めた。
('∀`)「いひひひひひひ」
笑いが止まらない、君が僕のものになるのが嬉しくて堪らない。
僕は寝転がり、やつに向かい刃を突き立てると喉元へその刃を運んだ。
('∀`)「いひ…ひゅう………がっ……かっ…ははh…!!」
僕は笑いが止まらない。
奴を君で消すことで、今一体となれたんだ。
僕は笑いが
- 488: 刃は月を写すようです :2008/02/02(土) 02:53:18.79 ID:i//Ye5Nj0
- 錦の衣を妖しく閃かせて女が跳ぶ。
裾から除く白く、細い腿に見とれる暇は、当然ない。
_
( ゚∀゚)「ち、いい加減往生際悪いぜ。もう少し諦めがいいとこっちも助かるんだがな!」
朧月に掛かる長い髪。幼さを残すその顔の額から除くのは、ねじくれた一対のドス黒い角。
ζ(゚ー゚*ζ「アナタも、いい加減しつこいわよね。
人間風情がアタシに敵うはずがないって、お仲間を何人殺されれば気付けるの?」
微かに照らされた橋の欄干には真新しい血。
昨日笑い合い、酒を酌み交わし、語り合ったはらから達の腸が発する夥しい血臭。
_
( ゚∀゚)「悪ぃが俺は物分かりが悪いので有名でね。
お前こそ、いつまで逃げ切れると思ってる? おとなしく縛についた方が安らかに死ねるぜ?」
ζ(゚ー゚*ζ「ご冗談を。あんた一人で一体何ができるって言うの?」
_
( ゚∀゚)「できるさ。人心を惑わし弄び、挙げ句に食い散らかすバケモノども。
てめーら鬼どもににきっつーいお灸を据えてやるくらいなら、いくらでもな!」
答えると同時に大きく一歩。脇構えに構えた刀を、地面すれすれから逆袈裟に薙ぐ。
しかし白刃は豪奢な桂の袖を掠め、煌めく糸屑の軌跡を橋下の流れに散らすにとどまる。
鬼、ゆるりと欄干に降り立ち、嘲笑。
ζ(゚ー゚*ζ「ご冗談を。アンタなんかに大人しく斬られるアタシじゃないですよーだ♪」
普段なら心休まるせせらぎの音でさえ、今は先に逝ったはらから達の怨嗟の声。
刀身にぼやける三日月は雲の合間に、中空に、雲の間に高く尖る。
俺の長い、長い夜は、まだ明ける気配を見せてくれない。
- 490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 02:58:07.63 ID:etZL6fSYO
- 俺は怪しくない。
何故ならば、自分が怪しいと思われる風貌だと理解しているし、理解した上で行動している。
自分は怪しくないと言い張る者こそ怪しいものだ。
だからこそ、人に怪しく見られようがそんなことはたいした問題じゃない。
そもそも、怪しいかどうかなど他人が勝手に判断することで極めて主観的。故に正当な評価の判断基準には成り得ないのだ。
('A`)「つまり、俺は怪しくない!!」
( ・∀・)「いや、全裸は怪しいとかってレベルじゃないだろ」
('A`)「話せばわかる。そうだろ、刑事さん」
( ・∀・)「ああ、署でゆっくりとな」
('A`)「ですよねー」
- 491: 一レス 行規制uzeee :2008/02/02(土) 03:00:58.66 ID:ZNY4Zj4C0
- ('A`)「最近さー、上の階の奴がうるさいんだよ」
( ^ω^)「うるさいってどんな感じだお?」
('A`)「一ヶ月ほど前からかな。何か足音が聞こえたり、
夜遅くに洋楽っぽい音が鳴ったりとか」
( ^ω^)「それは確かにうるさいお」
('A`)「だろ。で、直接文句言うのも怖いから、おととい大家に話したんだ」
( ^ω^)「結構いい案だと思うお。それでどうなったんだお?」
('∀`)「それがさー、『あれ、上の部屋は空いてますが?』って言われてな、
実際に部屋を見せてもらったんだが、確かに空き部屋だったんだぜ」
(; ^ω^)「ちょっ、それって……」
ギシギシ ギシギシ
('∀`)「はははっ、上の部屋って何がいるんだろうかなー?」
- 499: 1レス『(*゚ー゚)傷心のようです』 ◆U6.3Gangr. :2008/02/02(土) 03:51:36.65 ID:VpaVgL1BO
- 夜空に煌めく花束。
ひとときで消えゆくそれに手を伸ばす。届く筈もないのに。
(*゚ー゚)「ギコ君…」
夏が来る前に別れた彼氏。
何も予定が無くなった夏休み。
また一つ、大輪の花が刹那に光って消えた。
右肩越しに感じる空白感。
(*゚ー゚)「切ないなぁ…」
ふと、首筋に冷たいものを感じた。
ξ゚听)ξ「何しょぼくれた顔してるのよ」
―あぁ、そうだった。
彼と別れた時に一緒に泣いてくれた。
独り身の私を夏祭りに誘ってくれた。
大切な、友達。
(*゚ー゚)「ありがとう」
彼女が差し出したジュースを受け取る。
空の花束が全て消えてしまった後、私の心も少しだけ―
―変わったような気がした
- 517: お題 電話 ◆3zy2/Q.sAM :2008/02/02(土) 09:47:50.29 ID:14wwyQehO
- 俺は今、ある電話に悩んでいる
('A`)「今日もかよ……」
0120-xxxx-xxxx
見知らぬ番号からの電話、俺は知らない番号には出ない。
そして俺はついに、電話を着信拒否にした。
それ以来電話は鳴らなくなった。
しかし、
('A`)「いつになったらバイトの合否わかるんだよ……」
彼が気づくのはそう遠くない話。
〜fin〜
- 518: ドクオは○○○○○○のようです :2008/02/02(土) 09:49:57.75 ID:k4LLVlsj0
- (うA`) 「ふぁ〜あ」
( ^ω^)「おいすwww ドクオwww」
('A`) 「おはよ」
( ^ω^)「じゃあwwwさっそくwww1レスwwwいってもらおうかおwww」
(;'A`) 「ええ… まだ顔も洗ってな( ^ω^)「ドクオはマイケルのようです!」
ズンチャ ズンチャ ズンチャチャ
ジャーン!
('A`) 「………あぽぉ」
ズンチャ ズンチャ ズンチャチャ
ジャーン!
〜ドクオはジャイアントのようです〜 fin
- 519: (*゚ー゚)が整形するようです :2008/02/02(土) 09:58:50.45 ID:i+ETb35rO
- (*゚ー゚) 川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
(*゚ー゚)川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川*゚ー゚) ゚ -゚) ξ゚听)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川*゚ ー゚) ξ゚听)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川*゚ -゚)゚听)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川*゚ -゚)ξ ノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川*゚ -゚)ξノパ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川ノ*゚ -゚)ξ听) 川д川 lw´‐ _‐ノv
川ノ*゚-听)ξ 川д川 lw´‐ _‐ノv
川дノ*゚ -听)川川 lw´‐ _‐ノv
川дwノ*´- 听)川_‐ノv
川дwノ*´- 听)川ノv
川дwノ*´- 听)川ノv「……………」
从 ゚∀从「整形手術成功しました」
川дwノ*´- 听)川ノv「ぶち殺すぞ」 終
- 556: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 12:59:02.80 ID:uUmAvuC3O
- ξ゚听)ξ「私達は何人も居ます」
('A`)「性格、姿形、強さ……千差万別だ」
( ´_ゝ`)「ある時には一片の曇りもない清らかな人間になり」
(´<_` )「またある時には、悪そのものにもなる」
( ゚∀゚)「でも、それらも全部俺達だ」
( ´∀`)「何時から始めまったのか、それは分からないモナ」
( ・∀・)「しかし今、俺達は存在している」
川 ゚ -゚)「こうして話している間にも、私達は増えていく」
/ ,' 3「幾千もの物語を残していくのじゃ」
( ><)「それが貴方達に、どんなものをもたらすかはわかんないです」
( <●><●>)「ですが、貴方の心に何かが残ることはわかってます」
(,,゚Д゚)「それが良いものだったら、心に留めておけば良い」
(*゚ー゚)「それが不快なものだったら、忘れてしまえばいいよ」
(´・ω・`)「そして君の心に、良いものだけが残ればいい」
( ^ω^)「それが、『この』僕達の願いですお」
ブーン系に、光あれ
- 561: 反則 :2008/02/02(土) 13:17:22.63 ID:kEwCaPfq0
- ('、`*川「で、話って何?」
(;^ω^)「じ、実はだお?」
('、`*川(こ、これはキター!?告白ってやつですか?告白ですか!?期待していいですかー!?)
( ^ω^)「僕、ツンの事が好きなんだお! 」
('、`*川(この愛くるしい笑顔が堪らん。なんだよハニカんじゃってさーって
('、`;川「えっへええい!? 」
(;^ω^)「だから、協力してほしいんだお! 」
('、`;川「い、いや、でもさー」
('、`;川(あーかわええなちくしょう。上目遣いするなっちゅーの! 持って帰って良いですか!? )
(;^ω^)「頼むお! 一生のお願いだお!! 」
('、`;川「あー、んー、ずっるいな、そのお願いは」
( ^ω^)「協力、良いかお?」
('、`*川「あー、良いよ。あんたの頼みだ。しょうがない。その代わり、絶対成就させなさいよ」
('、`*川(元々地味な私が、無理な話なのよねー。だったら、せめて良い人でありたいじゃん)
(*^ω^)「ありがとうだお! 」
('、`*川(その笑顔は、反則だなー)
- 568: 季節はずれ :2008/02/02(土) 14:14:24.43 ID:2HotPAYC0
- 雪が降っていた。
枯れ木を暖めるように、地面を眠らせるように、しんしんと静かに降っていた。
('A`)「しかしなあ、些か季節外れだと思うんだが」
深く積もる雪を踏みしめて軒先から干し柿を吊していた縄を外しながら、そうぼやく。
分厚い軍手に包まれている手も、三重に靴下を履いている足も、寒気に切られそうなほどに冷たい。
窓から屋内を見やる。壁に掛けているカレンダーには10月と書かれていた。
雪国では良くあることかも知れないが、雪が降ることさえ稀なこの地方では本当に珍しいことだ。
ニュースでも何十年振りかの珍事だと騒がれている。
川 ゚ -゚) 「綺麗だから何だって構わないだろう!」
背後から聞こえた叫び声に驚いて干し柿を落としてしまった。
溜息を吐きながら屈んで拾い、そして立ち上がって背後を振り向く。
そこにはこんもりと盛った雪の上に仁王立ちになってこちらを見ている姉の姿があった。
雪には勇壮な鹿が精巧に掘られている。
('A`)「遊んでないで手伝ってくれよ、クー」
川 ゚ -゚)「はん、毎年食べられる干し柿と何十年かに一度の豪雪で遊ぶことと。
どっちが大事だと思うんだ?」
('A`)「お前には柿はやらない。雪で作った柿でも食ってろ」
川 ゚ -゚)「そんな冷たいことを言わないでくれよ。そう、雪だけに!」
雪が降っていた。
地表を冷やしながら、風を凍らせながら、静かに雪が降っていた。
- 576: ( ^ω^)休み時間のようです :2008/02/02(土) 15:30:36.26 ID:s5fx8Kk50
- ( ^ω^)「…暇だお」
(´・ω・`)「10分じゃできることが限られるよね」
('A`)「トランプ、UNOじゃ終わらないしな」
(´・ω・`)「花札ならあるよ」
('A`)「全中学生の何%が楽しめるんだよ…」
( ^ω^)「っ!ドクオの頭にハエが止まってるお」
('A`)「まじかよ…。ヤル気-30だ」
(´・ω・`)「もともと0だから0だね」
('A`)「外れちゃいねぇ」
( ^ω^)「でも、もしハエが人間サイズなら脅威だお」
(´・ω・`)「間違いなく危害をもたらすね」
('A`)「でも、もっと危ねぇ生物もいるんじゃねぇ?」
(´・ω・`)「毒だったらヘビ、サソリ…とか?」
( ^ω^)「力ならクマ、ゴリラとかかお?」
('A`)「虫が人間サイズなら防御で他を圧倒するのは間違いない。特にカブトムシとか」
(#^ω^)「それならクマで殴らせてみるお!」
(#'A`)「カブトムシの角舐めるなよ!」
(´・ω・`)「……哺乳類なら心臓の近く、昆虫類なら関節部にサソリでグサっとね…。フフフ…」
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
( ^ω^)「これってトリビアになりませんか?」
('A`)(´・ω・`)「不可」
( ;ω;)
(´・ω・`)「さて、そろそろ席に戻るよ」
―――これが僕達の普通…
fin
- 584: 季節はずれ ◆3zy2/Q.sAM :2008/02/02(土) 17:14:38.56 ID:14wwyQehO
- (,,゚Д゚)「やってらんねぇなゴルァ」
(*゚ー゚)「しょうがないよ」
(,,゚Д゚)「でもよ……」
(*゚ー゚)「気分次第なんだから」
(;^ω^)「ふおおおお、やってらんねおおおおお!!」
(,,゚Д゚)「あ……」
(*゚ー゚)「こっち来るね」
( ^ω^)「お?」
(,,゚Д゚)「……ゴルァ」
(*゚ー゚)「……しぃ」
( ^ω^)「……ひとっ走りするお!!」
(,,゚Д゚)「季節はずれの雨か……」
(*゚ー゚)「……うん」
捨てられた子猫たちは雨宿りの場を見つけた。
- 585: ほしゅがてら :2008/02/02(土) 17:24:22.83 ID:oPI6rcy8O
- 雨、雨、雨。
土砂降りの休日、私の元に届いたのは一通の手紙だった。
差出人は、ひどく懐かしい名前。
ゆっくりと開けてみる。
シンプルな便箋に整然と並ぶ文字。
決して長い文面ではなかったが手紙をくれたことだけでも嬉しく、読んでいると笑みが零れた。
何度か読み返し、手紙を封筒に戻そうと持ち上げると、かさりと音がして何かが落ちた。
……桜貝だ。
粋なことをするものだ。
川゚ー゚)『また、この季節に、会えるといいな』
そう言っていた彼女の顔を思い出す。
ふと窓の外を見ると、土砂降りだった雨もすっかり止んでいた。
『来月、そちらへ行きます。あの海で会いましょう。』
波の音。潮の匂い。
雨上がりの空は、夏の訪れを告げていた。
- 586: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 17:24:31.54 ID:shPMD9Zv0
- ξ゚听)ξ「どうぞ。お願いします」
小学校の通学路で配られているのはキリスト信者がつくった薄い絵本。古いイギリスの絵本作家が書くような画風。
赤いランドセルをもった四つ下の新入生達は不思議そうにその薄い絵本を見ていた。
わたしは目を細めてその薄い絵本――パンフレットと例えても良いかもしれないものを見る。
それが結構グロテスクな所まで描いてあり、こんなものを小学生に見せるなよと思った。
ξ゚听)ξ「どうぞ」
そういって肩までの髪を染め、ゆるいパーマをかけた40代くらいの女は、ひとりの新入生にそれを渡した。
結構血とか出ているから、渡すのは止めてくれないだろうか。
どうせ明日には先生達から苦情がきてこれなくなるから、さっさと配ってしまおうって魂胆だな。
(*゚ー゚)「ねぇ」
わたしの家と四件となりの女の子が、信者に声をかけた。
わたしは止めようと思ったが、やはり大人相手には少しそんな事はいいにくい。すこし躊躇していた。
(*゚ー゚)「なにを信じるの? これ」
ξ゚听)ξ「主よ」
にっこりと笑うパーマをかけた女。もっと薄い口紅を選んでこいよと少し思った。真っ赤な唇。まるで血みたい。
その笑いとは対照的に、黄色い帽子に瞳を隠して少し、わずか口元をあげた新入生。
――正直な話、それは小学一年生が見せられる不気味さではなかった。
(*゚ー゚)「しんじて、ひとを生き返らせるなら、しんじてあげる」
そしてその子は一回手にとったパンフレットのような薄い絵本を女に突き返す。
わたしも女も、その場に固まった。足が土に吸い付けられたみたいに、わたしは動けなかった。
あの子の赤いランドセルにつく、鈴がチリンチリンと鳴っていたのが耳に入った。赤いランドセルがやけに赤く見えた。
- 603: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 18:00:36.39 ID:HInKDduj0
- 空からとめどなく粉雪が降り続く。
本当は目前の大河の水の流れる音が聞こえてるはずなのに、
なぜだろう、全くの無音の中にいるような錯覚に陥る。
( ´∀`)「さみいモナ……」
長年旅を続けてきたが、やはり冬は堪える。
立ち止まり、懐から先の村で購入した酒を出し、口に含む。
( *´∀`)「ああ、あったかいモナ……」
冷たくなっていない事に安心し、もう一口飲んでまた懐にしまった。
目前の大河に、一艘の小舟が浮かんでいる。
よく見ると人が一人と、釣り竿が見える。
( ´∀`)「釣れるんかモナ?」
道楽でやっているのならかなりの強者だ。
私はすこし欠伸をして、また歩き出した。
春になれば、今釣りをしてる奴ももっとたくさん釣れるようになるのだろうか?
- 608: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 18:15:49.27 ID:LOM6CL9B0
- (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」
(*゚0゚;;)「(*゚0゚;;)」
(#‘ω‘ *)「ぽっぽ!!ちんぽっぽ!!!」
(*゚0゚;;)「(*゚0゚;;)(*゚0゚;;)(*゚0゚;;)」
( ;><)「何を言ってるんだかわかんないんです!!」
( ;<●><●>)「なんか喧嘩してるっぽいのはワカッテマス」
( ;><)「困ったんです…」
(・∀・)「……」
( ><)「あ、ジエンさん!助けてほしいんです!!」
(・∀・)「……モギャー?」
( ;><)「あれ?ジエンさんじゃないんです!!」
( ;<●><●>)「……ジャスティスマスターなのはわかってます」
- 645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 20:17:19.03 ID:b1YtSCDn0
- ('A`)】「俺だよオレオレ」
('A`)「……よし、イメージトレーニングもバッチリだ。本番いくぜ……」
('A`)「タウンページで適当な番号を……」
ペラペラペラ……
('A`)「よし! これだ!」
『110』
__[警]
( ) ('A`)
( )Vノ )
| | | |
保守
- 658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 20:57:22.50 ID:rFSMDIJFO
- ブーン、起きてよ。。。
なんで、なんであんたが・・・私なんかの・・・・かわりに
そう、私がぼーっと歩いているとそこにトラックがやってきて、ブーンが私を助けてくれた。
-三日前-
ξ*゚听)ξ 「ブーンがそんなに一緒にいたいって言うなら別に一緒いてあげてもいいんだからね!」
( ^ω^) 「ブーンにはツンが必要だお!一緒にいてほしいお!」
・・・
・・
・
ξ゚听)ξ 「やっと一緒になれたのに。ずっと一緒って言ってくれたじゃない。」
ξ゚听)ξ 「なんで、私をかばって。先に行っちゃうなんてずるいじゃない。」
( -ω-) 「・・・。」
ξ゚听)ξ 「・・・。ブーン、待っててね。」
ξ゚听)ξ 「向こうでも一緒にいてくれるよね・・・?」
ブーン、大好き。
ツンの胸には銀色のナイフが、その表情には苦痛に歪むどころか笑顔さえ感じさせるようだったという。
駄文ですまん!
- 679: ミセリは○重人格のようです :2008/02/02(土) 22:30:55.98 ID:k4LLVlsj0
- ミセ*;-;)リ 「何やってんだろ…。私のバカ! あんな事言って…」
ミセ ゚∀リリ 「けっ! あんな野郎、とっとと見捨てちまえばいいんだよ!」
ミセ ゚听)リ 「ほんっとにもう! あんたはいつもウジウジばっかりして!」
ミセ;^ー^)リ 「まあまあ…。辛い気持ちも分かってあげようよ。きっと内藤君はそんなに気にしてないよ!」
ミセ´‐ _‐ノリ 「米食いてぇ…」
『ピンポーン』
ミセ*;-;)リ 「あれっ? 誰だろう…」
( ^ω^) 「おいすー。ミセリちゃんいるかおー?」
ミセ*うー゚)リ 「あっ! 内藤君…? どうしたの?」
(;^ω^) 「そのー… そろそろ貸したヒゲソリと鼻毛切り返してほしいんだお」
ミセ;゚ー゚)リ 「ええっ? そ、そんなもの借りたっけ?」
ミセ*゚ -゚)リ 「すまん、私だ。すね毛も剃ったのだが、そのまま返していいのか?」
ミセ♯゚ー゚)リ=つ 「バカー!」
ミセ♯)゚ -゚)リ・∴ 「ぐっふぅ!」
(;^ω^) 「忙しい人だお…」
〜fin〜
- 684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 22:40:41.37 ID:mKDfY9ChO
- 川 ゚ -゚)「丸一日と三時間が経った」
('A`)「は?」
川 ゚ -゚)「丸一日と三時間経ったのだよ、不細工なドクオ」
('A`)「何で俺いきなり罵倒されてるの?何から一日と……何時間経ったって?」
川 ゚ -゚)「三時間すら覚えられないのかお前は。脳味噌何ピクセル?」
('A`)「せめてグラム勘定してくれよ。で、何から?」
川 ゚ -゚)「さあ。スー=レッド神様からいきなりインプラントされたから詳細は不明だ」
('A`)「……何の刷り込みが何だって?」
川 ゚ -゚)「お前は何も聞いていないのだな。……お前の人生を諦めても構わないな?」
('A`)「何で」
川 ゚ -゚)「さっきから何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何うるさいなお前は。
……どうだ、ゲシュタルト崩壊しただろう?」
- 688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 23:06:03.15 ID:Pre4wGI10
- 川 ゚ -゚)「♪さらば〜、恥丘よ〜」
('A`)パパパパ〜
川 ゚ -゚)「♪旅立〜つ天の箱船-フネ-は〜」
('A`)パパパパ〜
川 ゚ -゚)「♪宇宙〜戦艦〜」
('A`)パ〜パ〜パパ〜パ〜パ
川 ゚ -゚)「♪や〜ま〜だ〜」
('A`)ダレヤネン!
川 ゚ -゚)「保守」('A`)
- 690: 川 ゚ -゚)は吸血鬼狩りをしているようです :2008/02/02(土) 23:16:46.54 ID:EhwvMB5FO
- ( )フヒヒ…よくぞここまで来たお
川 ゚ -゚)…ついに追い詰めたぞ
( ^ω^)人間にしてはなかなかやるお
川#゚ -゚)覚悟しろ!妖怪メタボリック
(;^ω^)ちょwwwメタボとかwww人を見掛けで判断しちゃいけませんって言われなかったかお?
川 ゚ -゚)お前吸血鬼じゃん
('A`)ブーン様、ここは俺が…
(;^ω^)よしドクオ、この生意気な女を黙らせるんだお!
川 ゚ -゚)(まだ部下がいたか…この感じ……狼男か?)
('A`)行くぞ…
ミシミシッ…不快な音を立ててドクオの体が変化する。
やがてそれはクーの想像通りの形をとっていく…
ミ('∋`)彡アオーン
川;゚ -゚)鳥男は想像してねぇよ…
- 734: ノパ听)が何か作っているようです :2008/02/03(日) 01:39:33.70 ID:pUlY7m42O
- ノパ听)「うおおぉぉおお!」
ダンダンダンダンダン
ノパ听)「おらおらおらおらああああぁぁああ」
キュイーン バババババ
ドンドンドンドンドン ガキン
ノハ;#゚听)「痛ええええぇぇえぇえ!!」
ノハ;;)「指がああ!折れたってレベルじゃねえ!砕けた!砕けた絶対!
っていうか痛ええええぇ!!」
川 ゚ -゚)「ほら応急処置だ
痛いからってそんなに床に転がりまわるな」
ノハ;听)「!痛くなくなっていく!」
ノハ*゚听)「うおおぉぉお!姉ちゃん!恩に着るぞおおぉお!」
ジャカジャカジャカジャカ
チュイーン ダッダッダッダッ グシャラア
ノハ;#゚听)「指がああぁぁああ!またしても指がああぁぁああぁぁああ!」
_,
川 ゚ -゚)「お前は……」
〜〜2月14日
ノハ*゚听)「どうだあ!ブーン!手作りだぞおお!」
(*^ω^)「おっおっ、ヒートまた一段とお菓子作り腕上げたおね
相変わらずうめえwwwwww」
おわり
- 737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 01:52:06.60 ID:9dps/kIbO
- きんこんかんこん。
聞き飽きたチャイム。タイクツな1日の終わり。
でも、今日はこれから特別な時間。
ξ゚听)ξ「ブーン! いくわよ! 」
(;^ω^)「ちょちょ、そんなに急がなくたって売り切れたりしないお! 」
ξ゚听)ξ「そんなのわかんないでしょ! 遅れて行って無くなってたら、あんたのせいなんだからねっ!」
(;^ω^)「あうあう・・・」
幼なじみのブーンを従えて、私はコンビニへと急ぐ。
ピッツァなブーンはひーこらひーこら言いながらも、なんとか着いてきた。
「一緒に歩くのが恥ずかしいから余計に急いだ」、なんて言えない。
立ち読みのガキどもの間に手を通し、本日のお目当て―流行りの雑誌を手に取った。
ξ゚听)ξ「『月刊スイーツ』ゲットだぜ」
(;^ω^)「・・・」
- 738: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 01:52:42.15 ID:gF+sIAe1O
- ( 'A`)y-~「…」
ノ| |
||
( 'A`)y-~「どうして俺には素直でクールな彼女はいないのだろう…」
ノ| |
||
( 'A`)y-~「…」
ノ| |
||
Title:現実
- 745: 喘いでいるようです :2008/02/03(日) 02:03:58.29 ID:zow+yIT5O
- @ドクオ
(*'A`)アーン
結論・キモい
Aブーン
(*^ω^)オーン
結論・喘いでるように見えねえ
Bショボン
(*´・ω・`)アアン
結論・ちょっと可愛い
Cギコ
(*,,゚Д゚)ギコニャーン
結論・野に還れ
_
( ゚∀゚)「以上。異論は認めねえ」
_,,
川゚ -゚)「自由研究でやる内容じゃない。そして公の場で発表するな。貴様の方こそ野に還れ」
おしまい
- 771:( ´∀`)午後の一時のようです川 ゚ -゚) :2008/02/03(日) 12:13:13.24 ID:fouEIACuO
- ( ´∀`)「雪が降っているモナ。外は寒そうだモナ」
川 ゚ -゚)「そうだな」
( ´∀`)「コタツの中が一番幸せ……ああクー、蜜柑を取ってくれモナ」
川 ゚ -゚)「ほれ」
( ´∀`)「ありがとう。フフフ……黄金の回転!!」
ギュルルルル!! ビチャ!!
川 #゚ -゚)「こら! 何をやってるんだ! 壁に蜜柑が飛び散ってるじゃないか!」
(*´∀`)「いやぁ……雪が見事な黄金長方形だったもんで、無限の回転を産み出せるかと……」
川 #゚ -゚)「この……ジョジョオタがぁぁ!!」
(;´∀`)「ちょっ、ちょっとした悪ふざけモナ! 許して……アッー!!」
- 786:ささやかな幸せ ◆3zy2/Q.sAM :2008/02/03(日) 13:10:49.91 ID:3BMTGy/jO
- (´・ω・`)「…………」
ショボンへ
パパとママは今日も帰りが遅くなります。
これでご飯を買ってね
ママ
(´・ω・`)「今日もか……」
今日は何の日だと思ってるんだよ
(´;ω;`)「なんでこんな日にまで……もういいや、寝よう」
〜朝〜
(´ぅω・`)「ううん……あれ?」
大好きなショボンへ
お誕生日おめでとう
祝ってあげられなくてごめんね
パパ、ママ
(´ぅω;`)「パパ、ママありがとう」
- 787:雪 ◆3mfWSeVk8Q :2008/02/03(日) 13:10:59.50 ID:dwZeEhI20
- ('A`) 「……うそ、だろ?」
( ´_ゝ`) 「もって、三ヶ月。まだ若いだけに、進行も早そうだ」
あと、半年早く来ていれば。彼はそう言い、ため息をつく。
言葉の通り、師匠の身体はみるみる内にやせていき、
立ち上がることも出来なくなるまで、そう時間はかからなかった。
( ^ω^) 「……師匠、師匠、きっと、すぐ良くなるお? だから、もうちょっと我慢……」
/ ,' 3 「お、なんだ、ブーンよ。お前も……いい嘘をつくように、なったじゃあないか……うん」
カラカラと、師匠は笑って、僕の顔をなでながら、そう言ってくれた。
/ ,' 3 「なぁに、これだけ、いい嘘がつけりゃ、お前はいい噺家になれるさ」
師匠がこんな事を言ってくれるのは、初めてかもしれなかった。
こんな、間際になって言うだなんて……そう、思っていると、師匠は、そうそう、と付け加え、
/ ,' 3 「俺が死んだら、俺の家の床下を探しな。俺の遺産を……お前らにくれてやるよ。じゃあな、馬鹿弟子ども」
間もなく、師匠は息を引き取った。ニカっと笑った笑顔のまま、あの人は、死の間際まで楽しそうに笑って、逝った。
遺言、と言うのだろうか師匠の最後の言葉に従って、僕は先輩と一緒に、床下を掘り返し、一つの缶を見つけた。
開けてみると、一枚の紙切れが。それに書かれていた言葉は……
『これが嘘の、つき収め。』
師匠……確かに、最後の嘘を、師匠の遺産を、僕は受け取りました。
次は、僕が人の為に、偽を言う番、なんですよね……?
- 812: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 14:56:01.26 ID:nqWxeW/L0
用法:未完結作品、逃亡作品の最後に取り付けることで
脳内補完を促す効果があります。
服用は一タイトルにつき一回まで、多量に服用すると精神不安定になる恐れがあります。
絶対にやめてください。
また、現行作品に使用した場合、著しく混乱を引き起こす可能性があります。
絶対にやめてください。
( ^ω^)ブーンは納得するようです
- 858:1レス :2008/02/03(日) 17:59:47.16 ID:Upz3I5rq0
- ( ^ω^)「ねえ、ショボン。世界の中心にいる虫は何だお?」
(´・ω・`)「世界の中心か…………」
(´・ω・`)(……世界の中心ってことはアレだよな、まず世界についてじっくり考える
必要がある。なぜなら、この場合の世界というのが何か、これを確定さ
えすれば、自ずと中心も割り出せるからだ。世界という言葉には色々な
意味がある。この宇宙全体も世界であるし、地球上の国々を集めたも
のも世界といえるだろう。また自分の周りの目の届く範囲、これも各自
の世界と言える。ここで重要になるのは問題の答えに明確な『中心』が
存在することだ。宇宙の中心という天文学的なことは多分望ましくない
だろうし、同じ意味で国家の中心を考え出すという、政治的な解答でも
ないだろう。なぜなら、解答の候補は『虫』だからだ。つまり各自の世界、
その中心を考える必要がある。しかしここで、『各自』の世界と断言した
ことにより、自ずと中心は『各自』、つまり人間に決まってしまう。これは
『人=虫』という哲学的なことか?いや、『世界の中心』である人間に危害
を与える虫、これが最も適切な答えだろう。まず思いつくのは針をもった
蜂やサソリだが、これらの死亡件数は限られているし、人類全体の脅威
とは言えないだろう。Gも人によっては脅威だろうが、国によっては食料
にもされるぐらいだからこれも却下。やはり人類にとって最も恐ろしい虫、
それは水辺があると繁殖し、マラリアなど多くの病原体の媒介となる……)
(´・ω・`)「…………『蚊』かな?」
( ^ω^)「おっおっ、正解だお」
- 899:逆襲のVIP童話シリーズ ◆oNwoV/bH1k :2008/02/03(日) 19:49:15.62 ID:3w3Ou4u30
- あるところに、オタクまるだしの王さまがおりました。
('A`)「こまった、こまった、こまったなぁ」
それとなくいい方にリズムをつけていますが、ただのきぶんです。
もろち……もちろん、ふかいいみはありません。
そんなことより、なにやら王さまはこまっているようですね。
('A`)「ナースとスク水、どっちがよりすばらしいのだろうか」
それは、ひまなオタクがよくするなやみでした。
どうして、こんなのが王さまになれたんでしょうか。
こんなのをえらぶみんしゅうもどうかしていますね。
- 900:( ^ω^)集計係、のようです :2008/02/03(日) 19:49:30.36 ID:k9QwCbOs0
- 2ちゃんねる、VIPに立てられたあるスレ。スレタイは「( ^ω^)ブーン系小説・短レス祭典!のようです('A`)」。
僕は今、そのスレに投下された様々な短編を見てニヤニヤしていた。
( ^ω^) 「おもすれーwwwww ……これ、全部で何個くらい投下されてるんだお?」
気になった僕は、途中まで集計してみた。その数なんと、約160。
( ^ω^) 「もうちょっとで200だお! 200までいくように、みんなに協力を呼びかけてみるかお!」
僕は軽快にキーボードを叩く。
キタ、久しぶりの祭りだ。
おわり
- 916: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/03(日) 20:04:32.90 ID:mkrwMpRL0
- (´・ω・`)「挨拶はどうする?」
川 ゚ -゚)「必要ないだろう?」
そうだねと、僕は納得して、引き金に指をかける。
(´・ω・`)「じゃあ、またね」
川 ゚ -゚)「すぐにあえるさ。私たちは、」
雪原に響き渡る二つの銃声。
不思議なくらい真っ白な空。
静かな世界。
「ずっと一緒だ」
それだけの言葉が、僕らを穏やかな場所へと誘っていた。
fin
- 926:逆襲のVIP童話シリーズ ◆oNwoV/bH1k :2008/02/03(日) 20:30:37.88 ID:3w3Ou4u30
- ('A`)「愛より大切なものはない」
('A`)「誰かを傷つければ、それ相応の痛みが自分に返ってくるんだ」
('A`)「アフリカの子供たちは、今も飢えに悩まされている」
('A`)「助けたいと思うよりも、助けようと思うことが大切なんだ」
J('ー`)し「ねえたけし……そろそろあなた就職」
('A`)「黙ってろよ」
このお話からわかること
「馬の耳に念仏」
- 935:(´・ω・`)ショボンは雪を食べるようです :2008/02/03(日) 20:38:29.16 ID:k9QwCbOs0
- (*^ω^) 「雪だお! 雪が降ってるお!」
ξ*゚听)ξ 「本当。綺麗ね」
(*'A`) 「ヒャッコイナー」
(*´・ω・`) 「雪って初めて見たよ」
川*゚ -゚) 「それにしても、おいしそうだな。試しに、誰か食ってみてくれ」
(;^ω^)ξ;゚听)ξ「「「「 …… 」」」」 ('A`;)(´・ω・`;)
( ^ω^) 「ショボン食えお」
ξ゚听)ξ 「ショボン食べなさいよ」
('A`) 「ショボンッテナンデモタベルヨナ」
(´;ω;`) 「……」
パクッ! シャリシャリ!
(`・ω・´) カキーン!
川 ゚ -゚) 「あまりの冷たさに固まってしまったか」
おわり
- 940:お題:雪 :2008/02/03(日) 20:41:41.90 ID:cPyXGNSB0
- ――給湯室――
从#゚∀从「クソ! クソ! あのカス課長!! なぁにが……」
从 'A从『ハイン君、電車が遅れたなんてのは遅刻の理由にならないんだよ。学生じゃあるまいし……』
从#゚∀从「だ! 電車止まったのはこの大雪の所為だろうが!!!」
从#゚∀从「クッソ……このままじゃあ腹の虫がおさまらねぇ……こうなったら」
――オフィス――
('A`)「ハイン君。社会人というのはね、天候に左右されるようじゃあ勤まらんのだよ」
从 ゚∀从「課長ぉ〜、そこまで言うなら今日の外回りは課長がお願いしますよぅ〜」
('A`)「自分の仕事を放棄するのかね?」
从 ゚∀从「お手本を見せて欲しいんですぅ〜。こんな大雪の中でも本当に行けるのかどうか見せてくださいよぅ〜」
('A`)「…………良かろう」
―――===≡≡≡( 'A`)「行って来る」
――2時間後――
从 ゚∀从「フヒヒ……このバカ天気の中、巧く仕事を押し付けられたぜぇ」
从∀゚ 从「そういや雪ってまだふtt
从;゚∀从「た、大変だぁぁぁああ!!!! 槍が降ってるぞぉぉぉおおお!!!!!1」 ガチャ
C==('A`)==>「ただいま」
从 ゚∀从
从;゚∀从「た、大変だぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!!11」
- 962:ささやかな幸せのようです :2008/02/03(日) 21:40:58.99 ID:rOtjhmt40
- 〜 オフィス 〜
ξ゚听)ξ「クー、どうしたの? 今日はやけに機嫌がいいじゃない」
川 ゚ ー゚)「ふふ、大したことじゃないんだ。今朝目玉焼きを作ろうとして卵を割ったら、黄身が二個入っていてな」
ξ゚听)ξ「へぇ、そんなことってあるのね。アタシも今夜、試してみようかな」
〜 自宅 〜
ξ゚听)ξ「さあて、運試し……じゃないけど、どうかしら」
ξ゚听)ξ「アタシ、卵割るの苦手なのよね。えいっ!」
ぱかっ
ξ )ξ「……」
ξ;凵F)ξ「いやああああああああああああっ!」
〜 翌日、オフィス 〜
ξ゚听)ξ「……ってことがあったのよ。アタシ当分卵は食べられないわ、もう」
川 ゚ -゚)「育ちかけのヒヨコが二羽、か。それは確かにダメージ大きいな」
ξ゚听)ξ「でしょ? 参っちゃうわよ。ところで最近、お腹の調子はどう? 赤ちゃん、元気?」
川 ゚ ー゚)「ああ、元気だよ。それに」
ξ゚听)ξ「なによ。また機嫌良さそうにしちゃって」
川 ゚ ー゚)「ああ。――昨日分かったんだが、双子だったんだ」
- 965:1レスいくよー :2008/02/03(日) 21:52:35.12 ID:Upz3I5rq0
- ( ^ω^)「絶対両手だお。握り拳を作って、
肩辺りで構えてるんだお」
('A`)「だから髪飾りだって。シューだって
実は 〒 ←こんなの付けてるんだぜ」
( ^ω^)「大体髪飾りだったらおかしいことがあるお。
だって明らかに髪より外側にあるんだお」
('A`)「多分だが、一行にするときに省かれたんだ。
大体だな、手だとするとバランスが悪いだろ」
(´・ω・`)「肩についてる飾りっていうのは?
某セクシーコマンド使いみたいに」
_
( ゚∀゚)「いっそのことおっぱいっていうのは?」
( ^ω^)´・ω・)'A`)「位置的におっぱいはねーよwwwww」
ゼッタイ テ ダオ ! ギャー ギャー
ワイワイ イヤリング トカハドウ ?
オッパイ!オッパイ! ガヤガヤ ソレガ イイタイ ダケダロ
o川*゚ー゚)o「さっきから何の話をしてるんだろ?」
('、`*川「案外キュートのことだったりして」
- 968:ささやかな幸せ ◆3mfWSeVk8Q :2008/02/03(日) 21:56:18.87 ID:dwZeEhI20
- ――金ならいくらでも手に入った
('A`) 「お前、また特許とったんだってな?」
(´・ω・`) 「僕じゃなくて、うちの会社がね」
――父の人脈が、今の僕を豊かにしてくれた
(,,゚Д゚) 「社長、今度の買収なんですが……」
(´・ω・`) 「その件はモララーさんに任せてある。指示を仰いでくれ」
――けれど、幸せだけは手に入らない
( ´∀`) 「ショボンももうそろそろお嫁さんを貰わないモナ?」
(´・ω・`) 「そのぐらい、自分でなんとかしますよ、父さん」
――父の人脈だけでは
……プルルル……プルルル……プルル、ガチャ
(´・ω・`) 「あ、ドクオ? ……うん、そう。え……僕も?」
――だから僕は、自分の人脈で、僕の友達から……幸せを、貰うんだ
('A`) 「ショボーン! さっみぃぞお、雪降ってんぞ!! 早く入れよ! 外で待つの辛いっつの!」
(#^ω^) 「そんなことより、からあげ冷めちゃうお! ツンに殺されるお!」
ξ#゚听)ξ 「……遅れるなら、連絡ぐらい、入れるのが、スジ、じゃない?」
――僕を、父さん抜きで見てくれる、君たちから
(´・ω・`) 「ごめんごめん、会議で遅れて……!」 FIN
- 974:悲しいってなに? のようです :2008/02/03(日) 22:12:05.45 ID:rOtjhmt40
- ζ(゚ー゚*ζ「ねえ。悲しい――って、なに?」
(´・ω・`) 「そうだね。君に伝えるのは、とてもとても難しいことかも知れないけれど……
胸が苦しくて、痛くて、泣きたくなるような気持ちだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「ふーん。それって、手術やお薬でも治らないモノなの?」
(´・ω・`) 「ああ、治らない。原因を取り除かないと、決して……治らないんだ。
それが、悲しい、っていう感情の一番辛いところだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなんだ。――じゃ、先生は? 先生は、いま悲しいの?」
(´・ω・`) 「ああ、悲しいよ」
ζ(゚ー゚*ζ「なぜ? 胸が痛くて、苦しくて、泣きそうになっているから?」
(´・ω・`) 「違う。悲しい、という言葉の意味を、僕が生きている内に、君に伝えることが、できない、から。僕、は――」
それっきり、先生は動かなくなった。
わたしは先生の胸に突き立てていた腕を引き抜く。鮮血が溢れて、わたしの衣服を濡らした。
見回すと、真っ白い部屋の中は先生と同じように、こわれたおもちゃで一杯だ。
腕を、脚を、首を引き抜かれて、真っ赤で、ぴくりとも動かない。「人間」って、なんて脆いおもちゃ。
ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、つまんないな。……先生もいないし、外にでも遊びに行こうかな」
汚れた服をつまんであたしは考える。外には、もっとたくさんのおもちゃが溢れてる。先生はそう言ってた。
立ち上がって先生の身体を踏みつけたとき、あたしの胸の奥の奥が、ほんのすこし、ちくり、と、痛んだ。
けれど、あたしにはその意味は――まだ、分からなかった。
- 987:>>984乙 題「最後の空のようです」 :2008/02/03(日) 22:41:28.07 ID:rOtjhmt40
- 子供の頃見上げた空は、いつだって青く、高かった。
それなのに、今日の空は不機嫌で、灰色で、どんより濁っている。
最後くらい――そう恨みがましい言葉を吐こうとして諦め、黙って芝生に寝転がる。
(,,゚Д゚)「空か。まじまじ見るのは久しぶりだゴルァ」
(*゚ー゚)「どうしたの? ギコ君。こんな曇りの日に、外で寝ころんで。服、湿っちゃうよ」
その女の視線から眼をそらして、また空に戻す。
空も、彼女も。どちらも見納めだが、今来た方の見納めは、辛かった。
(,,゚Д゚)「うっせーよゴルァ。俺の勝手だ。服だって自分で洗ってる」
(*゚ー゚)「またまた、可愛くないこと言っちゃって」
そう言って頭の横に腰を下ろす。そして言葉もなく、泣き出しそうな空を二人、眺める。何分も。
(*゚ー゚)「――――いいの? 言わなくて」
(,,゚Д゚)「何を」
(*゚ー゚)「ギコ君、行っちゃうんでしょ。この空のもっともっと上の、宇宙の彼方まで。戦争に」
(,,゚Д゚)「知ってたのかゴルァ……参っちまうな。どいつが漏らしたんだか」
そのまま、無言。別れの挨拶も、気の利いた言葉も。実は結構、本命だったんだぜ、なんて茶化して言えるはずもなく。
話し始めたら止まらないだろうが――そろそろ、出発の時間だ。
ゆっくりと立ち上がり、歩き出す。呼ぶ声には答えない。
最後に見上げた空は幼い頃のように晴れ渡っていたが、まぶたの裏で降る雨に霞んでいた。
- 990:1/1 :2008/02/03(日) 22:49:06.89 ID:nqWxeW/L0
- 人混みを掻き分け、ホームの階段を昇る。
誰もが同じような顔をして、同じような服を着て、同じような方向へ向かっている。
ガヤガヤとしたこの空間にも、大分慣れてきた。
「お……?」
横断歩道を渡る途中、懐かしい顔を見た――気がする。向こうも僕の視線に気がついていたようだった。
記憶の奥底に沈んでいた思い出が一瞬にして蘇る。この数年で、酷く曖昧になっていた。
彼女がもし、自分の知っている彼女であれば、単純に再会を喜ぶだろう。
自分の知っている彼女でなくとも。それでも構わない。
「……ツン」
彼女と最後に会ったのは、もう五年も前になる。
僕も彼女も、もう大人だ。昔のようにはいかなくなった。それは仕方の無いことだと思う。
そう思いつつも、僕の手には携帯が握られていて。
液晶には彼女のアドレスが浮かんでいた。
- 991:>>990乙 題「妄想あるいは……のようです」 :2008/02/03(日) 22:54:10.80 ID:rOtjhmt40
- 今日も聞こえる。
地獄の底からの呼び声のように、水底からの誘い声のように、契約を持ちかける悪魔の甘い声のように。
( ^ω^)「ツン、愛してるお」
やめて! あたしはただ、ゆっくり眠っていたいだけなの。それなのに、なんでそんなにあたしを責めるの?
( ^ω^)「ツン、愛してるお」
分かってる、分かってるわよ。
アンタがあたしを愛してるのは知ってる。何度も何度も言ってくれたのも当然知ってる。
でも、これはやりすぎじゃないの?
( ^ω^)「ツン、愛してるお」
体が重い。動かない。暑い。押しつぶされる。
息ができない。全身がもみくちゃにされて、自分がいまどちらを向いているのかすら分からない。
( ^ω^)「ツン、愛してるお」
……うるさい。
ξ#゚听)ξ「うるっさーーーーーーーーーーーーーい!!!」
がばっ! と起きあがり、二枚重ねの毛布をはねのけて枕元の携帯を拾い上げる。
壊れても構うもんかとばかりに壁に投げつけると、がたん! と物音。どこかのボタンが押されたのか、声は止んだ。
……はぁ。やっぱり、他人の肉声を目覚ましにするのは間違ってるわね。
せっかくブーンが言ってくれたから、嬉しくて録音したのに……他のにしよっと。
<妄想あるいは電話のようです 終>
- 992:川 ゚ -゚)どんなものに0をかけてものようです :2008/02/03(日) 22:58:35.46 ID:OenX0gi+O
- 川 ゚ -゚)「はい、この計算式を解きなさい」
( ^ω^)+('A`)
(*゚∀゚)「わかったさ!」
( ^ω^)+('A`)
=( 'ω`)
川 ゚ -゚)「じゃあ、さらに(,,゚Д゚)と(´<_` )を足して下さい」
ξ゚听)ξ「分かったわ!」
( 'ω`)+(,,゚Д゚)+(´<_` )+( ´_ゝ`)
=(,,'゚<ω>゚`)
川 ゚ -゚)「じゃあ、さらにミ,,゚Д゚彡+( <●><●>)+( ФωФ)すると?」
ノパ听)「わかったぞおおおおお!!!」
(,,'゚<ω>゚`)+( ФωФ)+( <●><●>)+ミ,,゚Д゚彡
=ミ,,Φ'゚<ω>゚`●彡
川 ゚ -゚)「これに0をかけると?」
ξ゚听)ξ(*゚∀゚)ノパ听)「ビコーズ!」
ミ,,Φ'゚<ω>゚`●彡×0=( ∵) 終わり
- 993:1レス :2008/02/03(日) 23:00:03.93 ID:g/Jy7A1K0
- 川 ゚ -゚)「そろそろ起きて」
クーは起きてすぐ、隣に寝ているモララーに声を掛けた。返事はない。
カーテンからもれる薄暗い光のなかで彼女は、
布団から起き上がったまま隣の布団を見つめていた。
しばらくそうしていたが、やがてあきらめたように起き上がった。
まだ眠っているのだろう。モララーは朝に弱いからな。
あせらずゆっくりと、透明な水のように彼女は思う。
2人分の朝食を用意してから、まだ寝ているモララーに声を掛ける。返事はない。
モララーは朝に弱いからな。
彼女は再び心の中でその言葉を口にする。
食べ終わり、早々に仕度をする。
彼女の勤め先は都心にあり、このアパートからは少し遠かった。
川 ゚ -゚)「行って来ます。モララーも遅れるなよ」
相変わらず返事はない。彼女は玄関の扉を閉める。
1週間前にモララーは、踏み切り事故で帰らぬ人となった。
朝の遅い時間帯の電車が踏み切りに進入してきた車と衝突した。
その日に限って、モララーは朝寝坊をしていた。
もう少し早く出ていればそんな事故には逢わないはずだった。
彼女はそれを知ったとき我を失い、そして気付いたとき、彼は彼女の前に再び姿を現した。
以来彼との生活は続いていた。以前と同じ、2人だけの生活。
少し無口になったけれど、優しい彼のままだ。
彼女が去った部屋の中で、物言わぬ写真立ての中のモララーが笑っていた。
- 995:ξ゚听)ξは拾うようです :2008/02/03(日) 23:03:41.27 ID:Z2lM3kZ8O
- ξ゚听)ξ「別にあんたのためじゃないんだからねっ!」
ξ゚听)ξ「あんたのためじゃ…」
ξ;;)ξ「ないんだから…」
ξ;;)ξ「なんであんたの骨を拾わなきゃいけないのよ…」
ξ;;)ξ「先にいくなんてずるいよ…ばかぁ」
- 996:紫の雪が降るようです :2008/02/03(日) 23:05:25.50 ID:rOtjhmt40
- 今日、季節はずれの雪が降った。
だからといって報告する相手もいない。軒下で一緒に見る相手もいない。
近くのコンビニまでいくのがかったるい。それぐらいの感想だった。
('A`)「あーあ、とはいえ冷蔵庫にはビールしかねぇし。
仕方ねぇ、行くか」
ゴム底の長靴で滑らないように、慎重に階段を下りる。
ふきっさらしの玄関ホールまで辿り着いて、覚悟を決めて傘を広げる。
('A`)「あーあ、行きマスカット」
重いガラス戸を押して外に出る。
そこは――
从;゚∀从「ぬわあああっ?」
('A`)「うぶぉっ!?」
紫のレースだった。
(:メ;;A`)「おねえひゃん、だいじょうぶれすふぁ」
从 ゚∀从「おー、わりぃな。チャリの修理までしてもらってよ。
まぁ、お代は前払いってコトで勘弁してくれよな! がはは!」
そういって紫レースの姉ちゃんは去った。顔面の治療費は自腹と言うことだろう。
顔は痛むが、なんだか明日からも頑張れそうな気がした。
- 997:リーマンブーンの恵方巻き ◆tOPTGOuTpU :2008/02/03(日) 23:06:42.91 ID:hcscLDQS0
- ( ^ω^)「ただいま……」
「おかえり」など期待していなかったが、案の定返事は無かった。
疲れのため、へべれげみたいになった足を引きずりながらリビングへ向かった。
無人だったが、机の上には巨大な恵方巻きが皿の上に乗っていた。
「夕食」とだけ書かれたチラシの裏が、皿を重しにして挟まっていた。
ブーンは無言で着席すると、南南東に向かって食べ始めた。
(;^ω^)「……! ……!」
口径がやけに大きい。口に収めるのが一杯々々で、中々噛み切ることが出来ない。
具材の味が酢飯の傾打ちのせいで、よく分からなかった。
途中、糊が喉の中で絡まって地獄を見た。
巻き寿司はやけに長かった。
ブーンは当初、「これだけで満腹になるものか」と憤慨遣る瀬無い気持ちであった。
だが、未だ四分の一程も残っている状況で、ギブアップしたくなるほど満腹になってしまっていた。
胃の内容物が逆流しそうになる中で、ようやくブーンは完食した。
( ^ω^)「……ゲップ」
お茶を飲もうと考え、急須に手を伸ばした。
コップに注ぎ飲んだところで、中身が天つゆだったのを知る。
一生幸せになれないと思った。
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